伊豆の踊子 (新潮文庫)
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伊豆の踊子の感想・レビュー(1147)
はじめての川端康成。文章は流石に良いと思いましたが、内容はあまり楽しめる余裕もなく終わってしまいました。踊子の「処女性」に心が洗われる表題作にしても、わりとグダグダとしたトークが続く「温泉宿」にしろいまいち理解がおぼつきませんでした。死者に対する生者の哀切をとうとうと語った「叙事詩」がいちばん好みだったかな。
伊豆の踊子・温泉宿・抒情歌・禽獣の四篇で構成されていたが、温泉宿は人間関係が上手く把握出来なくてあまり楽しめなかった。伊豆の踊子は流石に名作と言う感じで、淡い切なさが綺麗に描かれていた。個人的には抒情歌が一番好き!!あんなに愛し合っていたのに、何故棄てられてしまったのかが分からないけど、そこがまた想像を掻き立てて良い。禽獣も歪んだ愛情ではあったが、人の傲慢さやら寂しさやら色々混ざった複雑な感情が垣間見える作品で面白かった。川端さんは、情景描写が細かくて綺麗で、久々に綺麗な日本語を読んで満足♪
文章が綺麗。特に情景描写。 厭世的な主人公が凝り固まった心を溶かすのには、「踊子」というある意味で非現実な存在が効果的だったのかも。 仲良くなったのに本名でなく「踊子」と呼んでいるところがまるで触れようとするとすり抜けてしまうような雰囲気を出しているように感じた。 まだ若輩者の自分にはこの凝縮された物語の良さを十分にはかみしめてないと思うので再読したい。
処女性の描写に定評のある川端康成。伊豆の踊子には納得。ほかの三編も情景描写が絶妙で、繰り返し読むとまた新しい発見がありそう。読んで良かった。
川端康成の代表作の一つ。とはいえ、『伊豆の踊子』自体は短編で、まとまってはいるけれど、結局何を伝えたいのかがよくわからなかった。これを名作たらしめている要素が自分には分からなかった。情景描写はさすがに上手いと思ったけれど。
ナンナンダコレハ。女と女房の違いはどこにもなかろう。芥川が「河童」で指摘した家族に対する羨望に何の意味があるのか。それは「日本の幽霊」である。美しい文体とは「日本の幽霊」にすぎない。仄暗い湯殿の奥に白い女の裸体をみてことこと笑うことが遠さに対する固い決心とは笑わせる。川端康成がこんな醜態で人生の幕を閉じていたら現代にまで読み継がれることもなかっただろう。
有名な本なので読んでみましたが、話の内容は理解できませんでした。 それでも、なんとなく感じる作品の雰囲気や、素晴らしい文章表現を楽しむことはできたと思います。またいつか読み直したいですね。
書店で「高校の現文の授業で『伊豆の踊り子』をやったなぁ」と思い購入。あの時は読書をすることがなく国語の授業を真面目に受けていなかったので内容を全然覚えてないまま読み進めました^^。(笑)文章が古典的(?)というかで理解しがたく、他の本に比べて読む時間が長くなってしまったけれども、伊豆の踊り子ではそこにある風景を、抒情歌では生と死をあらゆる宗教的観念から見ているような感じがしました。「温泉宿」はちょっと今の自分には理解できなかった。これからも読書を続けていれば分かるようになるのかなぁ…
《近代文学概説:課題「伊豆の踊子」》「伊豆の踊子」「温泉宿」のみ読破。ほかは興味がわかなかった。「伊豆の踊子」で印象的だったのが、主人公“私”の“踊り子”を“薫”という本名を知ったと後でも“踊り子”と呼び続けていたこと。そのせいで“踊り子”という存在が、いつまでたっても生々しさのない淡い夢のようにおもえてしまったこと。あとは文章が綺麗だった。-雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい速さで麓から私を追って来た-
収録されている話の中で、伊豆の踊り子以外は毛色が合わなかったので断念。伊豆の踊り子は、孤児根性で固まった主人公の心が、温かな人々との触れ合いを通じて溶解していく様は確かに感じいるものがあった。踊り子の処女性・主人公の傲慢など上記のテーマにつながる描写も素晴らしいと思う。
とっても綺麗。こういうの大正ロマンっていうのかな?十代のときには???だった行間が読めるようになっていた。私も大人になったなぁ。
100冊本。まだ難しくてよくわからない話もありました。特に「温泉宿」。でも結構さくさく読めて、よかったです。また何年後かに再読しよう。
「伊豆の踊子」に比べ、「雪国」やこの本所収の「禽獣」などの方が、川端のテーマを色濃く表しているように思う。日陰の女性の生、そして処女性などが、彼の作品に共通するモチーフ。そこに、作家の屈折がにじんで際どい表出となる。
「温泉宿」は難解で、まだ筋の整理ができていない。再読が必要だ。
「伊豆の踊子」「16歳の日記」とあと2話くらいは読みました。全部は難しくて読めず・・・。古本のにおいが苦手です^^;まだ私には早いのかなぁ。「伊豆の踊子」の踊子が可愛くてきゅんきゅんしました。照れたりはにかんだりしつつもまだ子供っぽいとこもあって、狭間の年齢の魅力が溢れてました。こういう名作をさくさく理解できる大人になりたいなぁ・・・☆
美しい情景描写と現代で失われた一種の純情を垣間見れたと感じている。特に本編の伊豆の踊子の作中で出会う「薫」は心惹かれる人物像であった。彼女の表裏のない暖かみのある仕草と、無垢な気持ちは忘れかけていた気持ちを思い出させてくれた。成長の過程で消え去るであろう瞬間の彼女と、過ぎゆく旅先での瞬間が私には儚く感じた。私も汚泥で詰まった狭い心を、一人旅で解きほぐしたいと思う。
言わずと知れた名作。想像させられる情景が、まるで呼吸をしているかのように感じさせる程の文章の美しさがそこにある。踊子の一挙一動に私の心も踊ったよ。
有名な伊豆の踊子初。結末はそういえば、誰かに聞いたことがあったかも知れない。だが、他の三篇の方が自分には印象的だった。女たちの意地と愛憎渦巻く「温泉宿」は女の艶めかしさや強かさが描かれていて、それが本当に「女」の本性なのかと思ってしまう。「抒情歌」は太宰の「斜陽」を思い起こし、比べずにはいられない。 そんな男女を描いた短編の最後に、「禽獣」がくる。今度は孤独な男が愛玩動物を飼う話し。はたして身勝手な人間の懊悩が吐露されているが、それでも動物を愛でるのを辞めることが出来ない人間のエゴにやるせなさが募る。
最初読んだときはなんともなかったけど、大学生の時に読み返したら涙がでてきた。なぜかはわからない。伊豆以外の短編も好き。たまに読みたくなる。
予想より爽やかで淡々としている印象。タイトルから受ける印象よりずっと読みやすいです。個人的には併録されている「温泉宿」のほうが好きです。
#dokusyo 表題作は「すべてが色褪せる手前の、いまここで!」と願ったところで話が終わったので大変嬉しかった。うって変わって「温泉宿」はツラかった…。登場人物が多い上に覚えにくく、話の筋も有るような無いような。ただ、舞台も期間も限られ閉ざされていることが、たくさん登場する女性達の生きる様と重なっていた。「抒情歌」は語り口調の文章が美しくリズムも良いのでさらさら読めたけれど、気が付くと字面だけ追っていてまったく理解できなくなっていることも。迷路みたいな作品だった。「禽獣」は主人公の孤独と傲慢さがいい。
図書室で借りたらしぶいね〜って言われました← でもとても読みやすく、話しの内容もなめらかな澄んでいるような話しだと思いました。大人になったらまた再読しよう!
美しく柔らかい文章。妖艶な女性の雰囲気。感じることはできるが、理解しきれず言葉にできない。高校生のときは「伊豆の踊り子」に何にも感じなかった。染み入るような感覚を得られたのは、私が歳をとったせいか。再読必須。
偏愛と死生観。表題作はなんと美しい話だろうか。たおやかな、澄み切った美である。そして、そこには性愛…しかしそれは純粋な、も見られる。「抒情歌」は独白と書簡とでその偏愛と死生観を紡ぐ傑作である。一方で、「禽獣」はそれらを一層高め、危険な香りすら漂わせる。
「伊豆の踊子」「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」の作品の流れに不思議な相関を感じた。三島由紀夫が「処女の主題」と評した『伊豆の踊子』の青春の淡い甘美も見事だったが、それだけに後の他の作品の衝撃が凄かった。特に『抒情歌』で語られる、女性の愛の表現に心を揺さぶられた。巻末の三島由紀夫による作品解説が圧巻。
伊豆のお土産のお菓子にもなってるし、銅像にもなってるしって軽い気持ちで読み始めてみた。成就させることを望んでる恋愛ではなく、旅の一時の淡い恋と憧れって感じ。ただ女性が触れると穢れるから先に旅人に水をすすめる、女性がへりくだってたり、穢れてるみたいにいわれててちょっとやだったなぁ。男性と二人きりにならないようになどの貞操観念等々、時代の差を感じた。全部で4編あってその中で伊豆の踊り子は比較的読みやすかった。
伊豆の踊子はさらっと読めた。温泉宿が難しかった。杼情歌はユーミンの歌の歌詞の「小さい頃は神様がいて」ってやつを連想した。全体的に子どもの私には処女とかそういうのが理解しきれないから、また読みたい。
表題の「伊豆の踊子」がとても面白かったです。幼さの残る踊り子の、主人公への素直な好意がとても可愛らしく、読み終えてじんわりと胸に残る余韻がありました。収録された他の作品では「抒情歌」「禽獣」が面白く読めました。/…この本は作者が女性に対して持つイメージをそれぞれ描いた短編を集めたもの、というような印象です。憧れ、貞操、愛、…支配欲?…三島由紀夫の解説も秀逸で、短いながらもなかなか考えさせられる一冊でありました。…映画『伊豆の踊子』が見たくなります。
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感想・レビュー:194件















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