君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)
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君が僕を~どうして空は青いの?~の感想・レビュー(161)
我が道を行き過ぎる百合小説を世に送り出し続けるこの著者のことが気になって読んでみた。少女二人の恋模様(最終章の見事さ!)もいいが、実はお金を持っても使ってもいけない民間宗教者の「恵まれさん」と、この世界でもすでに廃れている恵まれさんわわざわざ勧請する歴史の浅いニュータウンのショッピングモールという、物語の背景に面白いものを感じた。
理解できているかと言ったら、出来ていない。 不快感というか胸のざらつきを感じる。登場人物の一人が言う「気持ち悪い言葉」のように。 といって、この作品をけなしているのではない。もう一度、読み返し、じっくり考えたい。
主人公が中年のおばさんで、高校時代の回顧形式って……。ガガガ編集部は頭おかしいだろw(褒め言葉です)。間違いなくラノベの枠をはみ出した傑作。だが、枠をはみ出しすぎてやしないかいw。不満点といえば、主人公が過剰に「ヒロインがお金を使うか否か」に執着するあたりが感情移入しにくかったかな? 哲学的な思考が絡みあうあたりや、心情描写、地の文など流石といったところが山ほど。続刊はどうなるのか期待。
読んでる間、なんともいえない気持ち悪さがずっと漂ってた。それも最後に分かりゾクッとくる構成にため息が出た。 おそらくシリーズ全て読み終えてもう一度読まないと、本当の事はわからないんだろうな
傑作。主人公の、「真名はお金を持っているはず」という気持ちに共感できずに読んでいたら、最後に共感できるようになるという構成も素晴らしかった。一種の道徳話にもなっているが、説教くささがないのにも感心。百合という他人に勧めにくいジャンルなのに、他の人にも是非読んで欲しいと思えるような話。まさしく傑作。
なんぞこれーーー!!! 百合につられて読んでみたら・・・中年女性が20年前の自分を振り返って書く青春小説の体裁を取っており、不思議さんの謎を解くミステリーでもあり、えもいわれぬ言語センスが合わさって空中戦・・・なんぞこれ。読んでいる間じゅうわくわくが止まらなかった。
圧倒的に物足りない。背後に圧倒的なドラマを匂わせておきながら、これでは物語が駆動し始めたところで終わっている。というわけで肯定的な、良い意味での不満を感じたので続刊を読むことに。
まるで誌を読んでるかのように、流れるように物語が紡がれていく。独特な語り口に、最後まで翻弄された。どこか、哲学的な問も内包していて、とっつくにくいところもあるかもしれない。しかし、個人的には、それは魅力に思えた。作者の並々ならぬ感性が垣間見られた気がする。
どろぼうの名人よりもわかりやすくなっている。しかし、捉えきれない魅力もまた健在。宇宙の距離を見通すように、人と人との断絶を見通そうとするのが作家の仕事なのだろうか?
続きがあるのとないのとではラストの意味がだいぶ変わってしまうんじゃないかと思ったけど、わざとかも。絶望を書いたふりしてほくそ笑んでいるのか?違うか。あと、絵が2巻より強い。見るほど深い。凄い。
再読。心情表現がとにかく婉曲的なので、内容を自分の中に定着させるのに時間がかかる。初読では真名の心が全然分からなかったけど、少し分かったかもしれない。とにかくまっすぐで、まっすぐすぎるのかも。
2を読んだので読み返し。1,2の間に殆ど隙間がないから記憶がちゃんと繋がってるうちに読むが吉。多分再々読くらいでようやく、流れが掴めたかな。主人公のセルフ突っ込みが森奈津子を髣髴とさせることにさっき気づいた。
執着の表出のしかたであるとか、サブタイトルの質問を発する意図や、そういったポイントになってる部分における本人の感覚とか思考の道筋が、個人的にはかーなーり「考えないとわからない」感じ。なので、没入して読む感じにはならず。でも、型というかお約束とかそこらへんに対してわりと意識的にあれこれやってるっぽい感じとか、場面場面のくっきりとした印象とかはよさげでした。しかし続編あるとしたら、って、どこをどうすんだとも思ったり(笑)。
中里十さんの作品を一度読んでみたい、と思って手に取ったのがこれ。絵が可愛い。最初から最後まで二人はすれ違ってたんだから確かに喜劇だよね。ところどころに出る意味深な話はよくわかりませんでした。十一月に続編が出るらしいけど、どうなるんだろう?
徹底的な現実主義者と夢見がちな喜劇役者のお話。真名は最初から順子のことが解っていたのかもしれない。ただ大事なことを解らせようとしていたのかもしれない。登場人物こそがテーマであり、重要なのはたったひとつのあいだ。
全体的な感想は、深すぎて言葉にしづらい。ただ、札というのは善行をしましたと彼岸で証明するものだと思い出したとき、ヒロインは決してレシート感覚で札を書いたのではなく、自分に今返せる感情の形があれしかなかったのではないだろうかとも思った。
確かに緊迫感、背徳感はあるけども、前作のそれには遠く及ばず。いや、前作と比べるのはよくないと分かっていても、やっぱ比べてしまいます。しかし前作、前々作とはまた違った切り口の百合作品であることは確か。またヒロインの真名は不思議な魅力があり、さらに挿絵(表紙絵も)によって印象が全然違うので驚きました。あと、「NGワードその1」という隠語の扱い方が見事。 なにはともあれ、中里先生 ご結婚おめでとうございます。
「君が僕を」を紋切り型に切り取るならば、間違いなくこれは少女の情事を交えた百合物語なのだけど、空の青さを通じて月と地上が二人を分かち合っている。言葉の繋がりは齟齬をきたし、その意味性に誤謬を含んでいることを思い知らされてしまうの。月と地上。空の青さはそのどちらの地表も平等に評価してただ交わりあう曖昧さを孕んでいた。「君が僕を」で言葉は逆流し、矛盾のない論理に宗教的確信を込めた「どうして空は青いの」の答えは、確かに二人だけのコンテクストを踏襲しており、かつ二人の平行線が交わり溶け込む瞬間でもありました。
今までで一番読みやすいというか構造がわかりやすい。構築手法が分かりやすい、と言っておくべきか?/筆致の美しさや新城カズマとかを彷彿とさせる衒学の格調高さも上等だが、それ以上に作品としての質が高い>どういうことか。主人公の一人称を主体として、空へ、地表から大気圏、宇宙へと段階的に上昇していく章構成、その枠組みが小説を作品として規定しており、その枠構造そのものが表現として機能している、ということ。/何が言いたいかって、目次を表現媒体にしている本初めて見た。
お話の流れが、ぶちぶち切れて流れに乗りにくい。内容も薄っぺらいと云うか、書き込みの足りない印象。たしかにステレオタイプの百合小説とはすこし違うけれど、だからと云って高評価には繋がらないんだな、と。
よく分からない。 哲学的というのかな? 私にはいろんな意味で、読む時期が早かったのかもしれない。 また機会があれば。 読み直してみようと思う。
設定と登場人物の性格・言動がうまく一致している作品。真名が恵まれさんじゃなかったら絶対成立しないもんなぁ。中里さんの作品はすべて、一読しただけじゃ頭ん中で整理がつかない。また読む。登場人物がどうしてこういう行動をとったかの心理的理由がすごく緻密に描かれてるよなぁ。だから、何回読んでも飽きない。
君が僕を~どうして空は青いの?~の
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感想・レビュー:59件














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