親指の恋人〔文庫〕 (小学館文庫)
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親指の恋人〔文庫〕の感想・レビュー(544)
現代版ロミオとジュリエット。ストーリー展開はちょっと苦手。でも、石田衣良らしく現代の20歳の気持ちを丸ごとカットして、どんと置く書き方が好き。 親は金持ちだが就活にも何にもやる気にならない大学生スミオ。借金塗れな駄目親父を支えて暮らすも、不幸が重なるジュリア。現代にある”社会の壁””環境の差”の前に打ちのめされる、出会い系サイトで出会った20歳の恋人同士の悲恋。 誰も知らないネットでの他人の方が何でも話せちゃう所とか、環境を変える力もなくジュリアを支える術も分からないスミオの葛藤とか、ホント上手いなあ
夢中になって一日で読破。けど男の子も一緒に心中するまでに至る心理がちょっと分からなかった。満たされていることで感じる孤独というのは都市的だと思った。
現代版ロミオとジュリエットと紹介される通り、スミオとジュリアの間には大きな現代社会の格差が立ちはだかる。ネットを通じた出会いからメールのやり取りを始め、どんどん惹かれあっていく。お互いがいればそれでいい、ただ幸せを求めるだけなのに、取り巻く環境からはどう足掻いても抜け出せない、そんな二人が最後に選んだ結末が冒頭の新聞記事となっている。結末に関して、私は自殺することで全てを解決したとは思いたくない。別れてそれぞれの道で成功するより、苦しいと知っていても二人で一緒にいることを選んだのではと疑問が残る。
メールを題材にした内容で読みやすかった。主人公の澄雄とジュリアの考えや境遇の格差から2人が惹かれあっていく様子は読みごたえがあった。途中から、「死」へ駆け足すぎたかな?と感じたが最後は切なさがこみあげてぎした。
スミオにはあまり共感できませんでした、最後まで納得できなかった、やっぱり庶民の私は、ジュリアに共感しました、幸福にお金に不自由することなく育ったスミオ、不幸の見本のような庶民の代表のような現代社会の厳しさを知っているジュリア決して出会う事のなかった二人が出会いラストシーンは切なかった・・・。二人は簡単に死を選び過ぎだなって思うしもっと現実的に上手く描けなかったのかなって思う、若気の至りで死を選ぶっていうのもわかるけどちょっとこの結末は納得いかないましてやスミオんち金持ちじゃん、どうにかしてやれよっと思って
どちらかといえば庶民の私は、終始ジュリアに共感しまくりでした。やっぱり人は愛だけじゃ生きていけないんだなぁと実感させられました。ラストシーンが切なかった…
なんすかこれ。これがいわゆる「純愛」すか。この物語は「失楽園」とどう違うのかしら。 まっっったく共感できませんでした。オチが最初に来てるのもどうよだし(最初に来てなくても展開読めるけど)、とにかくこの主人公が甘ったれすぎてこんなのに共感できないよ!最後のシーンは切ないとのコメントに期待したのに、むしろ冷めた。だってジュリア肝心の心中の相手のことを見ずにケータイで他人にメールしながら昏睡状態だもんね。最後はスミオを見てやれよ!やっぱりスミオ利用されたんでないの・・と勘ぐりたくなるラストであったことよ。
幸運に生まれた少年と不幸に生まれた少女のお話。その二人が求める本当の幸せ。ハッピーエンドととらえるか否かは、読み手次第。さまざまな読みかたのある面白い本です。#本のレビュー
上の世界の澄雄と下の世界のジュリア. 下に落ちるとなかなか這い上がる事が難しい現実社会. 自分ではどうすることもできない惨い現実に直面して,悔しい思いとなるのは自分にも心当たりがある. 最終的にどうなるかは冒頭で書かれているので分かっていたけれど,それでもどんな想いで?どんな状態で?と気になってあっという間に最後のページとった.
本当の金持ちの心を体験したことがないからわからないのかもしれないけど、澄雄の行動は現実的でないと感じ、終わり方はあんまり納得できなかった。厭世観はわからなくもないけど。
これを悲しい結末というなら違うと感じた。ハッピーエンドだ。愛してるひとと天国で幸せになる。それもいいじゃないか。親指の恋人てタイトルもいいな。
スミオやっぱりボンボンの息子だからか考えが甘い…。結局大嫌いな親父の脛をかじっているだけじゃないか!!ただ最後のシーンは胸が絞めつけられました。
まさにロミオとジュリエットです。(お名前も…?)とっても重くて重い重いお話なのに、そこは石田氏っ。まるでラノベのような軽さで書き上げましたね。しかし軽い…軽すぎます。軽すぎませんか?初めから結末がわかっているのに、最後は涙が流れました。でもでも、もっと欲しかったのです…!!この素晴らしい、冷たくも温かくもある悲劇を、もっと重く書いてくれていたなら。そしたらもっと忘れないのに。
さくさくっと読めました 展開は「まぁ、小説だよな」ということで・・・ 登場人物の台詞を読んでいて、こういう人たちも実際いるんだよなぁと 登場人物の誰に共感を抱き、誰に反感を持つかは、読む人次第ですね スミオとジュリアが20歳だったということに納得ができる自分に、年を取ったなと実感 ちなみに今の自分が一番、共感できたのが、スミオの父親でした
読み手の年齢や職業によって、感想が大きく別れそう。スミオもですが、それ以上にジュリアのことが最後まで好きになれず、社会人の私が一番好感をもったのはスミオのお父さんでした。彼が良識かつ人間味のある人として描かれていたのが、この作品の唯一の救い。ベタだし軽過ぎる感じは否めませんが、読後はやっぱり少し悲しくなりました。
あたし、この男嫌いだー。現状に不満抱えてるのに、自分から何か行動を起こすこともしないで、目の前に突然現れた快楽に逃げただけに見える。 「自殺」という結論も、ジュリアが言い出したことに乗っかっただけじゃない? 確かに読みやすくて一気に読めたけど、登場人物への反感ばかりで疲れた。。。
現代版ロミオとジュリエット。ってことで、ラストの展開はわかってはいたけど、あまり好きじゃないなぁ…。あと、なんとなく「美丘」っぽいイメージ。話自体は読みやすいので好きかな
むむ…なんと救いのない。ことごとく希望を砕かれて、それでも支えあって立ち上がって、そんな2人はいいなって思うけど。でも結局2人の選んだ答えは…。2人は幸せだった…んだろうな、多分。自分もぴったり合う運命の人と出会ったら、もしかしたら分かるかもしれないなぁ、一緒に最期を迎えたいって気持ち。自分はそこまで世界に絶望していないようで。
身分が違うということは、こんなにもうまくいかないのですね。けど、澄雄にはもっと明るい未来にジュリアをひっぱっていってほしかったです。悲しい結末でした。
「ラノベみたい」というご意見が良く分かる作品でした。出会い系サイトで知り合った格差のあるカップルの話です。『現代版ロミオとジュリエット』とありますが、私は現代版ロミオとジュリエットならば、一度別れて、お互いが自力・格差を埋めるために各々動き出す、という終わりの方が良かったのでは?と思います。何か批判的な事を書いてしまいましたが、若さ溢れる二人の恋愛は、フレッシュな気持ちにさせてくれますし、金持ち側の家族が悪い人でない、という事にも好感が持てる、まぁ良い作品だと思います。
すごくライトな小説でした。主人公の考え方が幼く、あまり共感出来ませんでした。残された人たちのことを思うと、なんとも言えない気持ちになる。
二人の幸せかたちってなんだかとっても切ない。二人が思い合うが故のこの悲しい結末は、格差社会の縮図なのかもしれない。『美丘』にもどこか似たものを感じさせる石田さんらしい作品だと感じました。
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