さくら
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さくらの感想・レビュー(1033)
西加奈子さん初読み。リアルな生がガシガシと伝わってくる描写がとても生々しく、面白いの一言では言い表せない作品でした。不変なんてものは何もない、予期せぬ出来事に自分も周りも変わっていく、そんな中で「サクラ」はずっと彼女のままで、そんな彼女にどれだけ救われただろうなと思います。後半は涙が止まりませんでした。読むのにパワーを使う作家さんなので、又気力がある時に他の作品も読んでみたいです。
『円卓』がよかったので読んでみたが、何だろう、このモヤモヤ、上手く説明出来ないが、『いろんな人がいるから全て共感出来ないこともあるのは当たり前だけど、辛い人の気持ちを(本当には)わかってあげられない自分を責めてしまう。』という感じ。私もまた幸せなまあるいものに包まれているから、わかってあげられないのだろう。最後の車の中のシーン(家族みんなが一気に気持ちを爆発させる)が何となく腑に落ちないばかりに、自分は悪送球が来た時に乗り越えて行けるだろうか、と何だか不安になる。
普段読まないタイプの本。 家にあったので手に取ったけど、幸せとは、生きるってこととは、みたいなのがテーマの本でしょうか? 私、人の見た目の美醜にそれほどこだわらない人なので、それが重要な要素なんだろう作者の表現の意図が一部わからなかった。 女性向きの本?
最初から予感はあったが、まさかあんなふうにそれが訪れようとは。衝撃ではあったが。たとえ、どんな不幸が襲ってきたとしても、サクラさえいれば… 幸福の象徴だった彼女の存在が物語の中心にどんっと座っているようで、何とも心が和んだ。タイトルにその名前が使われたのもわかるような気がする。
初読みでこのお話は…。心の準備ができていなかった。前半、中盤、いや三分のニまで面白く軽快に話が進んでいただけに、がくん、ときたショックが大きい。幼い頃、薫が選んだ愛らしいサクラ。ラスト迄サクラも頑張った。薫は、誰かとのキャッチボールがきっと上手くなるだろう。そう願わずにはいられない。
無口だが働き者のお父さんと美人のお母さん、ハンサムで人気者のお兄さんと可愛い妹にはさまれた僕、そして犬のさくら。幸せな家族の記録と崩壊。家族みんなが心に傷を負って変わっていく中でさくらだけは変わらずにいた。
自分の目の前は希望と絶望が紙一重で待ち受けている。 希望しか見えないときはただまっすぐ進んでいけばいいけれど、 絶望を目の前にしたとき、どうやって生きていくかはすべて自分に委ねられている。 サクラが家族を救ってくれた物語。
恵まれた家族が、兄の交通事故をきっかけに壊れていく話。 温かい気持ちにしてくれる前半、歯車が狂って絶望的な後半、最後は「やっぱり家族は唯一無二。」て気持ちになる。ジブリ映画のように前半これでもかと乗せられて、後半にズドーンと叩きのめされる感じ。もっと温かい家族ストーリーを想像してたので若干面食らった。
懐かしい気持ちにさせてくれる小説だと思います。実家暮らしの身分には、そうでもないんですけど。ひとり暮らしを始めて間もないころ、ホームシックにかかりかけのころに読んだのなら随分と胸を打つ小説だと思うので、機会があればもう一度読んでみてもいいかなと思います。
初めての西加奈子さんの本。 恋愛物かと思ったら、違いましたね。 「自分がフェラーリみたいになるとは思わなかった。」 私も小さい頃からかった人たちに謝りたい。 家族全員、いろんな悩みを抱えてて、それはこの物語の中だけでなく全員に当てはまるのものなんですね。この本を読んで私が他人を考えず自己中心的だったことに気づきました。 それぞれの登場人物の気持ちが素直に、ストレートに書かれていて、全員に感情移入してしまう。キレイで、いい本でした。
何も言いません。読んでみてください。男性も、著者・題名が女性的だからと敬遠せず、手にとってみてください。家族の話です。ペットも出てきます。犬です。犬を飼っている方、飼ったことのある方、兄弟にスポーツ万能のお兄ちゃんや自分よりケンカの強い妹がいる方、昔より太った母、痩せた父がいる人は、懐かしい子ども時代のキラキラした思い出が蘇るでしょう。「昭和」に幼少時代を駆け抜けた方も共感するエピソード満載です。また、この話の中で多用される比喩表現。女、村上春樹、は言い過ぎではないです。西加奈子の世界を味わってください。
前半 笑いあり涙ありの思い出話が多かった分 5章からは悲しくて苦しかったです。あとがきを読んで 私もどんな時でも全力で尻尾を振れる人になりたいと思いました。
悲しいなぁ。読み終わっても悲しみが持続している。最初のあたりを読み返したら、また悲しくなってくる。西さん作品はまだ二冊目で、「円卓」と同じように文章は読みやすく笑えるんだけど、こちらは悲劇的な出来事が平和な一家を襲う。どんなに頑張っていても悪いことなんてしてなくても、どうしようもなくなることはあるってことが悲しくて仕方なかった。サキコさんにも薫さんにも大切なことを教えてもらった。薫が一語一句間違えず覚えていたミキの台詞も心に染みた。家族が愛犬サクラに寄せる愛情が温かく、いつか絶対再読したい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/20
オススメして頂いたので手に取ってみました。優しくて寂しくて苦しくて…そんな1冊。犬のサクラと一緒に、その時その時の家族の姿が描かれていました。西さんの言葉の使い方がとてもステキ。
辛い出来事を乗り越えていこうとする家族の物語。個人的には先日読んだ「あおい」よりこちらの方が好きですね。途中から展開的に読むのが辛くなってしまったけれど、終盤のサクラが恥ずかしそうに尻尾を振る場面では「サクラ~~!」って泣き笑いしてしまいました。サクラがいてくれて本当に良かった。
西加奈子をはじめて読んだ。ヒーローの兄貴、超がつく美人の妹、仲良しの父と母。愛犬さくら。申し分ない幸福な家庭に『神様からの悪送球』が投げられた。恨みと嘆きと号泣。そこを通り過ぎたとき、その家には 『日常の本物の愛情』が確かにあったことに気がつく。家族の一人が悲しく欠けても、通り過ぎたところには、ちゃんと幸せが待っていてくれる。なんだろ・・・この感動の涙は。
読み始めるとぐいぐい西加奈子ワールドにもっていかれました!悲しく切ないお話でしたけど、よかったです!西さんの描く家族はすごくいいですね!さくらちゃんがイイ味だしてます、うふ♪♪
再読。仲の良い恵まれた家族が兄の交通事故により壊れてゆく。数年後の再会で愛犬サクラを中心に再生してゆく家族愛の物語。大好きで何回も読んでいますが、ちょっと久しぶりに読んだ今回。一番最初に読んだ時の衝撃を思い出しました。毎回やるせない気持ちにはなるけれど、それでも何回も読みたくなってしまう大事な一冊です。
すごくよかった。使われている言葉も表現の仕方も風景の描写もとても美しくて素晴らしかった。必要以上に描かず想像させるそれは、そうそう小説はこうでなくっちゃと思わされた。かなしい位純粋な愛がいくつもあり、それぞれがきれいで苦しくてまぶしかった。とにかく涙が溢れて仕方なかったし、登場人物のすべてを好きになれたのもすごい。
家族ってやっぱり一人でも欠けてしまったら、駄目になってしまうんだな。ぽかりと穴が空いたみたいになってしまう。希望と絶望がない交ぜになって、なんだか少し苦しくなりました。一君は頼るものがなかったから、ああいう結末を迎えてしまったのかも知れません。彼の頼るものは、美貴ちゃんのランドセルに入っている矢嶋さんからの手紙だったんじゃないかな、と勝手に思ったり。人は、いくら悲しいことがあっても乗り越えていける強さを持っているんだなと改めて思いました。
最初に読もうと思った時(中学生のころだったような?)は、読み終わった今、まさかこんな気持ちになるとは想像もしていませんでした。そのときは、少しだけ読んだけども読む気がしなくて。そして約5年後の今。読もうと決断し、一気に読んでしまいました。 大人になって行くにつれて、小さいころの思い出が夢のような出来事になってしまう。家族はいつ、どのように変化するのか分からない。悲しいなぁ。 なんともいえない寂しさが・・・。
家族って一人でも欠けると駄目になる。一見、大丈夫そうにみえても。やっぱそれは血のつながりとか、この本でいう美しくて貴い儀式のせいかもしれない。常に頑張り続けてきたお兄ちゃんが最後、ギブアップという形で自分に負けてしまったのが辛い。思えば、お兄ちゃんは頼りにされるばかりで、頼るものがなかったんじゃないかと思ってしまった。唯一それになりえた矢嶋さんは、美貴のランドセルと一緒にねむったままだし。
時間かけて読んだ。何かもう感想なんか書けん。希望と絶望がないまぜになってもう訳わからん。ぎゅうと泣くん堪えた。兎に角まつきが言えるんは…この本、ブックオフで100円で買うてんけど、我が人生で最も価値のある100円の使い方やった。
泣いちゃった。ただ静かに泣いた。理想の家族が崩れた、理想だった、作られた理想じゃない。本当に理想。綺麗に書かれていく悲しみ、幸せ。綺麗なのに、綺麗事だけじゃない。一つの小説の中にコレだけの家族の歴史を書いてるのを読んだのは初めて。 どんな家族にも歴史はあって、今のその家族があるなら、あたしには凄い事だと思う。家族って凄い。
幸せな家族が崩壊し、そして再生する物語。家族の中にある愛情は一の死ですっかり輝きを失っていたけれど、それは摩耗していたわけではなく、違う形を持って姿を見せた。サクラが元気を取り戻したのは、元に戻ることはできない家族が涙でいろいろなものを洗い流して息を吹き返したからかもしれない。最後の美貴の絞り出すような決意にしめつけられた。この言葉のためにこれまでの物語があったかのようだった。
お兄ちゃんが亡くなったことで、あったはずの幸せな家族の未来がなくなった。家族がバラバラになり歪みかけた時、さくらの便秘で再び家族の絆に気が付いた家族。もう、お兄ちゃんがいなくてもやっていけるよね、きっと。
別の個体という意味での家族という他人、理解しようと意識しなくても理解できてしまう他人。関わりあい方は人それぞれでも、同じ船に乗るものどうし、お互いを見つめ続ける。 2011-165
主人公の目線で語られている話なのだが、読んでいるともう一歩引いた場所からの優しいまなざしで語られているような感覚を覚えた。それは、神様の優しいまなざしなのかも。ある種の複雑さを抱えた家庭の物語だし、どの家族も個性的なのだけれど、そこに広がる悲しみそして喜びは日常にしっかりと根ざしていた。その日常との接点は、やはり愛犬さくらだろう。
理想的な家族。楽しい子供時代。サクラがいることで更に面白くなる。楽しいばかりじゃなく、だんだん大人になっていく様子や出来事に、共感したり胸が締め付けられたり。最後の方は、病院の待合室で読んでいるのを忘れてボロ泣きw 私は温かい家族に憧れる。
今、ココアを飲みながら書いています。ミキがとても魅力的でした。「好きやって、言う。迷わんという。……だってな、その人、いつまでおれるかわからんやろ?」ていう言葉が胸にチクリ。ほのぼのしてて、優しくて悲しい。まさに西さんの小説です。
伏線が沢山ある。ノートの白が寒くて、丸まってる。あなたの愛は僕を世界の高みに連れて行ってくれる。新幹線がかっ飛ばしていく。まるでめんどくさい何かを振り払おうとしてるみたいだ。
さくらの
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感想・レビュー:217件
















































