トーマの心臓 (小学館文庫)
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トーマの心臓の感想・レビュー(738)
漫画だけど小説だな。台詞による説明も多いけれど、それ以上に少年たちが抱えているモヤモヤが、全体の雰囲気からよく醸し出されていて、とても味わい深い作品だった。ただ気軽に読むタイプでは無いので、読む前の気構えが必要だな。
初めて読んだのは中学生の頃。もちろん彼らの心情などわかるはずもなくただ普通に読み終えたという記憶しかない。腐界に足を突っ込んですぐの頃の再読では上辺だけの組み合わせで読んだ。数年に一度、読み返すたびに感想が変わる気がする。きれいなものを守りたい。きれいなものを壊したい。どちらも大人から見ると青臭い感情だなと思う。何というか・・・腐ったおとなになっちゃってごめんなさい。
萩尾望都「トーマの心臓」借りて読み。ブッダに身をささげたウサギのよう。本に挟んだ恋文、ユーリは絶対にこれを手に取らない、と知ってその本に挟んだんだろうか
はじめて萩尾望都作品を読みました。少年たちの愛別離苦を繊細に描いた傑作だと思う。世の中には知らない名作がたくさんあるものですね。
年齢を経るごとに理解が深まる。と共に、好きなキャラクターが変わっていくことに気付き おどろきました。小学生のときは断然オスカー、高校生のときはユーリ、そして今読み返したらエーリクがいいな〜と。ま、みんな好きなんですけどね
ヘッセのような漫画と聞き興味を持ったので読んでみた。なるほど確かに。人は誰かと関わることでいい道を進む事も悪い道を進む事もできる。そしてその狭間で揺れ動くユーリ。ユーリは愛を受け入れることができて本当によかった。愛を知れたからいい道進めたのだと思う。それからユーリの雰囲気が誰かに似てると思ったらキース(地球へ…)でした。ビジュアルはトーマが好きです。何度でも読み返したい。
「人は二度死ぬという。一つは自己の死。もう一つは友人に忘れ去られる死。ならば僕は永遠に死ぬことはないだろう」この冒頭から始まる物語。始め読んだ時はトーマの存在感にまったく気付かず、オスカーやエーリク、そしてユーリの三人の関係性を重視していた。しかし何度か読み返すと違う。トーマが常に頭の中に浮かんでしまう。トーマの思惑にはまってしまった。「これが僕の愛。これが僕の心臓の音」トーマの心臓の音が聞こえてきそうだ。よみかえすごとに解釈がちがってくる
身的傷が癒えたあとに心的傷を、愛(でも、時にそれは人を傷つけすらする)で乗り越える話。信じられる相手、自分を信じてくれる相手がいるということの大切さ。昨今の絆や信じるという言葉の持つ抽象的で曖昧な甘美さにまどろまず、これを読んで欲しいと思っちゃった。てへぺろ。
再読。何度読んでも、そのたびに新しい発見がある物語。なのに上手くこの想いを語れないこのもどかしさ。そして、オスカーが好きだと再確認。いいねえ、彼氏。どーでもいいことですが、萩尾先生の漫画での、「彼氏」という言葉の響きがなんとなく好きです。
何度読み返したかわからない。なのに読むたび新鮮で、息がつまりそうなほど美しく。そして本当に本当にオスカーが好きだ。小説も読むべきだろうと思いつつなかなか手が伸びないのは、やっぱり本作だけであまりに完全に世界が作られているからか…。
ビックリした。マンガでこんなに深いテーマをもって描かれているものがあったのか、と思いました。愛って、許しって、救いって、何だ?と取りとめもなく思ったり。
いや、何がすごいってあなた、萩尾さんがこの話をお描きになったの23の時らしい…。what?もうね、神が乗り移ってたとしか…wオスカーが報われますように。
ノベライズ版から入った邪道人間です…。文章だけでは伝わってこなかったものが、少し理解できたような気もします。(本当に少し、ですが。)読むことができてよかった。
両羽だっていい きみにあげる ぼくはいらない この言葉に泣いた。 言葉や絵の端々に透明の雫みたいに光るものがある。 むずかしいのでまだ半分も理解できていないが、それでもこの作品は心を動かすものにあふれていると思った。
一人の少年が自殺したことで明らかになった、寄宿舎の少年達の悩みを描く。萩尾望都らしい「生」と「性」の悩みを出発点としながらも、両者が相容れない存在であると結論付ける手法が堪能できる。また、神が意味を為さなくなってしまう状況は、こうした人間関係が必要以上に緻密になってしまう閉塞的な空間でこそ起きることであり、現代の宗教を否定的に捉える風潮に少なからず言及しているようにも思える。それにしても、萩尾望都のBL描写はキメ細やかで、読んでいて心がどこかに行ってしまうようだ。
ずっと読んでみたいと思ってた。自分の後ろに別の誰かの存在がついてまわるというのは本当につらいことであると思う。そんな中でも、人を好きになれるものなのか。1回読んだだけじゃ、まだつかめないね。あとはひたすらオスカー!
名作。7年振りに読み返してみて色々興味深く読めた。翼をもがれる少年というテーマはやっぱ萩尾さんの根っこにあるんだな、とか。そしてオスカー。オスカー。オスカー。
娑婆から隔絶された学園における、おとこのこ同士の友愛……というだけで邪な想像が浮かぶが、若い肉体ではなく、人格でさえなく、相手の全存在に惹かれることが起点となって始まる愛情の、盲目的な突進力と欲深さに、恐れおののくと共に憧憬をも覚えた。相手の読んでる本を少しずつ後追いして読み通すのも、ステキでした。
トーマの残した言葉と、エーリクが気づいた愛と、ユーリが受け入れた死のかたちと。この本を10代の頃によんでいたら、今書くものはぜんぜんちがうものを書くようになっていたかもしれない…
以前から気になっていたのですが、読めて良かったです。私は最近のあけっぴろげで恥じらいを感じさせない表紙のBLが見たくもないほど苦手なのですが、萩尾先生の描く少年同士の恋物語は繊細で、秘めやかで、正しく耽美で好きです。複雑に絡み合いながらもわかりやすく描かれた人間関係はさすがで、徐々に明かされるユーリの過去と、それに伴いわかってくる死したトーマの真意。我儘で、不安定で、好奇心に満ちた少年たちが、傷つけ合いながらも真直ぐに歩む、美しい物語でした。 //バッカスが好きです。
この話で本当の意味で漫画がすきになった。どのページを開いてもきれい。太陽の光でキラキラした緑です。一本筋になったキラキラしたほこりです。キラキラしてます。
世界がこことは別に存在しているんだろうと思います。萩尾望都はいだいです。
オスカーが好きと思ってしまうあたり揺るぎない兄貴キャラ好きだなと思いました。それぞれの穴をそれぞれの個性が埋めて成長していくのにもえました。
難しくてよく分からなかった。今のところでは、トーマは自殺しただから罪深い、その罪深いトーマをユーリは愛した許した、そのことでどんな人間も愛される許されるのだとユーリは分かった、だからユーリは自分自身も許すことができた、それはトーマを背負ったエーリクのおかげであって、だからトーマはユーリへの無償の愛を贈るために自殺したのかな、と思った。
思春期の少年達を軸に、愛と死、信仰、許し、など普遍的テーマを扱った作品。30年以上経た今でも全く色あせることなく心に響く。不屈の名作。素晴らしい。
最初は全然今がとれなかった。外国人の名前がたくさんでてきたからっていうのもあるだろうけど、おそらくそれだけではない。難しいテーマを扱った作品。
読み終わった後の、朝もやを吸い込んだような不思議な気持ちはいかにも少女漫画を読んだ感じがする。閉じられた世界と秘められた謎は相性抜群だ。ふと恩田陸の「麦の海に沈む果実」を思い出してそういうことかと思う。また読みたい作品だ。
トーマの心臓の
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感想・レビュー:176件














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