桐島、部活やめるってよ
桐島、部活やめるってよを追加
桐島、部活やめるってよの感想・レビュー(1728)
「星やどりの声」に続いて手にした朝井リョウさんの本。表現は拙い気はするけれど、高校生の不安定さを文字にするのはとても巧い。自分の世代とは違った高校生。感覚も異なる部分が多い。時々、微妙に重なる。それが少し懐かしかったり切なかったり。
6人の高校生の視点で描いた青春物語。誰もが迷い悩みあせり苦しむ・・。ほんとは上とか下とかないのにね・・。この作家さんの感性大好きです。
高校でのイケてるかどうかでの差別と頑張ることをカッコ悪いこととする価値観を描く。現代の高校生を男女ともに生き生きと表現する作者は力がある。女子でのグループ分けは最近の小説で多いが自分は男で良かった。
タイトルにも名前があるのに本人は登場しない「桐島くん」の周囲で繰り広げられる日常。いるよねーこういう子、ばかり。自分もああやってモヤモヤしてたんだなぁ…と共感したり。小さなランク付けの中で過ごすガクセイっていつの時代も大変なんだなぁ。それにしても。3作目にしてデビュー作を手にとったけど、朝井さんが男性だと知ってビックリ!女の子描くのうまいなぁ。
なんとなく冷めた目線の現代高校生たちの独白ぽいかんじ。上とか下とかわかるような気はするけど、うーん…そういう区分けって嫌だなー、と思う下のほうの人間です。ちょいちょい詩的というかクサいセリフがちょっとうざくてミスマッチ。そしてこれはどこの方言?合わなかったなー。桐島は結局どう思ってるんだろうね。
現役JKですが女子高っていうやや特殊な環境なので、そこまで階層とかはハッキリしてないんですが、言いたいことはわかります。しかし一番強い黒、菊池の考察はやっぱり的を得てるのでは。ひかり、を持っている涼也たちって、たとえ狭い世界の中ではやりづらくても、もうそれを手に入れた時点で勝ったも同然じゃないの、丸儲けじゃん。と思うのです。私もイライラせずに、ひかり、を見つけていけたら、と思います。
僕はおもしろいことに部活をやめたい男子バレー部キャプテンの高校生です。でも僕は桐島ではなく菊池だろう(沙菜ちゃんみたいなかわいい彼女はいないけれど)。僕にとっての前田にとっての映画とはなんだろう?僕にとっての風助にとってのバレーとはなんだろう?と感情移入できたのは高校生だからなのかわからないけれど感情移入できた。あと亜矢ちゃんかわいいっす、JKってほんとにこんなこと考えてんの。
リアル高校生物語。熱いような、大人よりも冷めてるような、社会よりも厳しいような、ぬるーいような…。そんな学校という特殊な環境を思い出して、どわーと苦い思いに…。確かに私も自分の立ち位置とかに頭使ってたなぁ。かしこおもろキャラでいようと、そのキャラの中では一番の存在であろうとしてたなぁ…。いっつも自分のことであっぷあっぷしてたわ…。朝井さんいいですね。構成も巧いですし。他の作品も読もう。
タイトルとジャケットに惹かれ図書館で借りました。最初は霧島を主人公とした作品と思いきや全くご本人が出てこないのに拍子抜けさせられました。読んでて自分の高校の時のことを思い出さずにはいられない。確かにイケてるグループとそうじゃないグループやっぱ自分ところもあったなって。すごくリアルに高校生が描かれていて美しく爽やかな作品でした。
言いたいことは分かるけど…。登場人物の自分に酔っている感じとかちょっと恥ずかしい。リアルだからかもしれないけれど。高校にありがちなグループが云々の話を扱った作品は、そんなに珍しくないかとも思うので、そこまで繰り返し押さなくても、って感じです。 それと作者さんのプロフィールや写真は、分からないままの方が良かったかな…。 章の構造が上手だと思いました。
自分は高校生の時どこのランクだったか・・・1年の時は最下層、2年3年の時は中段くらいだったのかな。たしかに、高校生くらいの頃は自分の所属するエリアがやたらとはっきりしていたように思う。大人になっちゃえばそんなに関係ないんだけど、少しはかさぶたのように残っているかもしれない。あのころのむずがゆさを無理やり引きずり出されてしまった感じ。
自分自身が中学生、高校生の時に読んでいたならきっとまた違ったんだろうなぁ。。。
褪せたからこそ鮮やかに"あの頃"が蘇ってキュンとした。
いかにもなほろ苦い青春物!登場人物の書き分けが上手いから一人一人の話がすごくリアルで、感情移入しまくってた。作者と歳が近いから共感する事が多かったけど、今の中高生とかはどう感じるんだろう?主役のはずの『桐島』が直接出てこないのが一番のびっくりポイント。
朝井リョウさんは誠実に色んな人の話を聞き、色んな本を読み、そしてその経験を生かして色んな人を描く作者なのだと思います。だからこそ、作者近影を見て分かる通り、この作者はイケメンかつリア充であり、そういう人がブサイクで非リア充な人物をほんとうの意味で描くことは不可能なのだと痛感させられます。どうかリア充の方がこの本を読んで、「これが非リア充のすべてなのだ」と勘違いしないで欲しいです。
バレー部エースの、桐島くんが部活を急に辞めた。バレー部や、同学年たちによる驚きと噂、それぞれの部活生徒に広がる波紋。桐島の噂や存在を挟みつつ、野球部、映画部、吹奏楽部、女子ソフトボール部に属する生徒たちそれぞれの目線からの日常を描き、全ては繋がりのある描写が良い。学年に必ず居る、目立つ勝ち組、負け組みたいな生徒の落差、近づけない地味組からの目線、高校生あの青春の時の溺れそうな不安と葛藤を上手くリアルに丁寧に描かれている。しかし、桐島目線の語りがないのが驚きというか、謎というか…そこが、スパイスなんですね。
狭い関係の中が全てに思える。劣等感とか優越感とか、計算とか期待とか、中身があるとかないとか、上とか下とか、全部どこかへ行ってしまえ。隣の芝生は青く見えるし、自分こそ世界の中心。高校生までが悩むことだろうが、私は今でもこういう題材で悩んでしまう。私だけ不安定で、みんなこんな暗いことは考えないと思っていた。話し合うとか考えるとか、何かのせいにして逃げていた。だから今になってこんな題材の本が読みたくなるのだろう。高校生たちの生々しい描写で、まるで自分もそこに居るかのよう。チャットモンチーが頭から離れない。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/18
好きな文体ではない。けれど「上」と「下」の区分や高校生の女子は外見で判断される等、今大学生の私にとっては嫌な程伝わってきた。「上」になりたくてもなれない、だから極力「上」の話はしない。嫌な体育については話題に挙げない。今思えば高校なんてすごく狭くて小さな世界なのに、寧ろ世界ですらないのにそこの物差しに当てはめてしか周りを見られなくなる。リアルで生々しい話。
元バレー部員のオレの心に強烈すぎるスパイクを打ち込んでくれた一作。夜遅くまで練習するブラスバンド部の姿など、なぜ朝井リョウがオレの高校のことをこんなに知っているんだと、思わず妄想してしまうほど、アルアルが多い。最後にスクールカーストの最下層であった映画部員が最上階に一気に昇格する転から結にいたる部分の話の展開力は、まるでブラジルサッカーのサイドチェンジのごとき高い技術を感じさせた。
青春群像劇。繊細に、と同時に残酷なくらい鋭く青春のきらめきと痛みをすくい上げていて胸に突き刺さりました。痛みはあってもねっとりした情念は伴わないのが男性作家らしいさっぱりした魅力と言えるかな。リアルな言葉遣いによる心理描写の巧さと透明感が好みです。
nekoraisan
余談ですが映画化されると知り、無謀じゃないかな…と思ってしまいました; 心象スケッチ上等!みたいな作品でエピソードとして分かりやすい山場があるわけでもないし、桐島視点が敢えて描かれないのが面白いところなのにどうまとめるんだろう…?と。陳腐な成長物語なんかになっていたら残念だなぁ…
ナイス!
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01/12 15:09
余談ですが映画化されると知り、無謀じゃないかな…と思ってしまいました; 心象スケッチ上等!みたいな作品でエピソードとして分かりやすい山場があるわけでもないし、桐島視点が敢えて描かれないのが面白いところなのにどうまとめるんだろう…?と。陳腐な成長物語なんかになっていたら残念だなぁ…
ナイス!
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01/12 15:09
俺達はまだ十七歳で、これからなんでもやりたいことができる、希望も夢もなんでも持っている、なんて言われるけれど本当は違う。これからなんでも手に入れられる可能性のあるてのひらがあるってだけで、今は空っぽなんだ。 うん、そんな感じ方した時もあったな。そう思えるくらいにはリアル。でも読みづらかった。文章が最初の数十ページ、なかなか流れていかない。作者は空っぽだったてのひらに今、いろんなものを受け止め始めたところだと思うから、これからに期待します。
タイトルの良さに衝撃を受け、手に取った。高校生の頃って、こんなにいろいろ考えていたかなぁ。子供っぽさを残しながら大人になりつつある姿が、とてもよく書かれていたと思う。「田村はまだか」を思いだした。田村と桐島の登場の仕方だけみれば、こちらのタイプの方が好き。
すばる新人賞作品でタイトルがインパクト大なので気になっていたのだがやっと読むことができた。5人の高校生にスポットをあて生き生きと高校生活を描き出している。「上」じゃなかった私はその頃の痛みを思い出してやたら共感しながらやり過ごした。
〈借り本〉何か本を借りようと探していた時に、映画になると聞いたので借りた。青春小説。作者と同い年なので懐かしかった。たくさんの友達と騒いで、多少の校則違反をすることが「カッコいい」時代、高校。部活、クラス、恋人、家庭…。大人になったらなんて下らんことで悩んでたんだ!って思ってしまうんだけど、生活してるときはそれが人生のすべてみたいに思えてしまう。高校生ってある意味すごいなぁ…と思った本だった。まぁでも、映画まで見ようとは思わないかな…。それにしても、桐島くん気になるな。
悩んで苦しんで、まわりに流される。まさに青春そのもの。自分の高校時代を懐かしみながら読んだ。・・・でもなんであれだけ人気になったのか、ようわからん・・・
あら、この作品、こんなに人気があるんかー。とりあえず、さっと読めました。モラトリアムな高校生たちの青春小説。後に残るものは何もないけど、それもまた青春。一生懸命になりきれず、何だかモヤモヤするのも青春。青春って、いいなあ。
本のタイトルを結構重視しているので、話題になった当時から気にはなっていた。一方、ベストセラー本として出会ったものは敬遠するたちなので、漸く手に取った。文章上手いよね。読みやすいし、内容が薄いのは17歳の高校生の日常を表現しているため、大きな欠点とはなっていないと思う。だけど、桐島が部活やめた理由は知りたかったな。学校にも来てないように思えたので。
★8。まずまず面白かったです。自分の高校時代は、はるか昔の事に思えるけど、何となくとても懐かしい気持ちになった。当時も部活に打ち込んでいる奴等はいて、傍目には輝いて見えたな〜と思い出したり…。良作だと思ったけど、桐島君自身の話はないんですね^^;
セピア色になってしまった思い出はとってもセンチメンタルに彩られていて、イヤだったことなんて都合良く忘れてしまっていて。若さに対する憧れが更にあの年頃に対する思い出をキラキラさせているのかもしれないね。そういや、結構大変で気を遣うこともいっぱいあったけな、などど、今更にして苦笑混じりに思い出す、我が高校時代。(笑)息子たちやこういう本を読んだりしてみると、段々、大人になるのが遅くなっているような気がするけれど、若さって結構大変で痛かったよなぁと思い出したりもしたのだった。
色々なピースが散らばった高校生活。「部活」にスポットを当てた時に浮かび上がるキラキラが懐かしくもあり新鮮でもあり。語り手によって同じ場面が違うエピソードになるのも面白かった。実果の話は切なかったなぁ…。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 12/20
普通のようでいて、ちょっとしたことで壊れそうな高校生活。 読んでいて息苦しいくらい。 自分はどんな高校生だったんだろう。。。
今の高校生ってこんな感じなんでしょうね。レベルとか。。まじりあわないとか。。それでも後ろ向きではないラストに好感がもてます
「桐島なんでいないんだよ!」が、「桐島いなくてよかった!」に入れ替わり立ち替わり。たった一人の存在で高校中に現れる波紋。思いがけない所で誰しも悩んでいる。
クラスの階級描出が詳しく、目立つグループも地味な生徒の気持ちも書けるのは、作者が学生時代を優しく見つめ直しながら書いたからだろう。誰でもあの頃の気持ちを思い出す本だと思う。女の子がみんな可愛かった。
すごいひりひりした高校生活。こういうときもあったなーと思いました。なんとなく男子ってヒエラルキーは存在してても女子みたいに最初からそこにいないみたいな扱いってしてなくて、みんなそれなりに言葉は交わしてるイメージがあったけどそうじゃないんですね。前田くんと菊池くんは友達になれそうだと思います。
姉にジョゼとか出てきて小道具が絶対好みだから読んで!というおすすめで読んでみる。 最初は1Q84で書かれたところの『若者が思いつきでかいた』系やーん。表現の冗長になりがちなところが目についてイラっとするー!と思って読むのやめようかと思いました。 ペンネームの半分カタカナじゃし。 でも結果読了。読んでよかった◎ グイグイ読める感じ、ではない。全体にみられるやたらと現代風の言い回しも、狙いあってのことじゃろうけど、しらける。 なのに!なのに!! ↓
高校生の日常。自分の高校時代と結構違いがあり物語として読めたが特に面白いとも感じられなかった。結局話や記憶の中でしか出てこなかった桐島が気になるんですが…
朝井さんと同い年だけども、自分は既にあの頃の感覚を気づかぬうちにだんだんと忘れてしまってるみたいだった。この本を読んで高校の頃の感覚を思い出した。そして、自分が好きなことをやってる時、人は輝くということ。自分の輝ける場所をそんな簡単に手放すのはもったいないと。改めて思いなおさせられました。自分は菊池が最後、薄っぺらい彼女ではなく、野球のグラウンドの方に向かうシーンが一番好きです。
桐島、部活やめるってよの
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