太陽の庭
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太陽の庭の感想・レビュー(227)
閉ざされた楽園の終焉の物語。一章目を読み終わった段階で、今後各章がどう絡まりあうのかゾクゾクした。白蝶花→雨の塔ときて、世界をきちんと始末するあたりさすが。駒也と和琴、織枝と栄子、マコトと由継の話も読みたいなぁ。
恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」にちょっと似た妖しく閉ざされた屋敷内で起こる様々な出来事。「野薔薇」の耽美な雰囲気のまま幻想は幻想のままでいて欲しかった。現実にさらされる場面はちょっと好みではなかった。
雨の塔からここまで世界が広がるなんて。ラストは喪失感に似た濃い余韻からしばらく抜け出せませんでした。文章からありありと情景が浮かんでくるまでその世界観にのめり込んでしまい、本当に何度途中で感嘆の溜め息を吐いたことか。
宮木あや子作品!!!って感じでした。閉塞感が素晴らしい。大人の少女漫画です。前作の「雨の塔」の補完にもなりました。途中からかっとばしてる感じでしたけど、最後が現実世界に行きつくところが私は好きですね。今の日本の現状は神の意志なのか…
設定も世界観も好き。でも、前作「雨の塔」と同じく最後まで入りきれないのはその世界の中で見たいものが宮木さんと違うからなんだろうな。宮木さんはどこか最後には現実へと行きついてしまう。
東京に存在するが地図には載らない永代院。特権階級の限られた人しか知らない閉塞された世界。跡継ぎは由継と改名され、代々続いてきた。だが、その存在は中から外から壊されていく。昔の少女漫画のような濃厚で息苦しい匂い。『雨の棟』の学校、神、現代社会への露出と盛りだくさんでついていけなかった。宮木さんは偶然手にすることが多いだけに、相性もまちまち。
幻想的な風景が、がらっと現実的に転じ、混ざり合う様は終幕として分かりやすかった。ファンタジー・ホラー・サスペンスなど雑多な題材をごった煮にしたような作品だった。唸る。「雨の塔」は先に読んでいたので、補完にもなった。
何度か「えーっ」と声に出した気がする。源氏物語。少女漫画。色んなイメージが頭の中をぐるぐる回った。でも結論を言うと面白かった。こういう小説があってもいいと思った。でも『雨の塔』のほうが好きかな。
再読。自分なりの解釈⇒後半で出てくる現実的な描写は、前半で描かれている永代院及びそれに関わるものの異常性を浮かび上がらせる効果。前回読んだ時、後半ついていけなかったので。
まず、図書館で不適切との判断をされ市外の図書館から貸し出していただいた。そんなによろしくない内容なのかしら、と開きますと、広がる世界観は萩尾モトか嶽本野ばら(ファンって聞いてますけど)か、江戸川乱歩か・・・残念ながら少女小説代表吉屋信子ではなかったです。重たいねっとりとからみつくような空気も静謐な世界観が広がります。舞台は現代日本、天皇家のような脈脈と古代から続く由緒正しき、然し歴史の表舞台には決して現れないそんなお屋敷のお話。残されるものは孤独ですね。
「雨の塔」と同じく、むせ返るような閉じた世界が素敵でした。永代院とか本当にあったら…「野薔薇」が好み。終わりの方になるにつれてすごいスピードでドキドキしましたが、最後は呆気なかったです。
駒也、和琴の最後が、人伝えにさっと流れてしまったのが残念だった。現実の中のパラレルというか、閉鎖的で、聖域のような、魅惑的な世界。雨の塔では最後までその世界だったけれど、今回はリアルな侵略者によって崩れていく。それが寂しいというか残念というか、喪失感が残る。途中から山下や柿生の目線と同化して、好奇心・恐怖で「皆に知れ渡ってしまえば良い」と思ったけれど、いざ壊れてしまうと寂しく感じる辺り、そんな閉鎖的な世界に対する憧れもあったのかな。
う〜ん…。なんだか色々と惜しい小説だった。世界観はまさに「これよ、これこれ!」と言わんばかりの宮木ワールド全開で、超特殊な設定が魅惑的な妖しい薫りを放つ。まるで一昔前の少女漫画のよう。萩尾望都氏あたりの絵で映像が浮かんで来そうな感じ。「野薔薇」「すみれ」「ウツボカズラ」までは一貫して非常に美しい(細かい突っ込み所はとりあえず置いといて)。しかし、問題は「太陽の庭」と「聖母」だ。「太陽の庭」から一気にミステリー仕立てになり、前の3作とは装いが若干異なってくるのだが、後半になって突然、ネットの(続コメ欄)
最初の章を読んだときは「源氏物語みたいな話かな」と思って期待したけど、ちょっと違った。「永代院」という特殊な環境で育った異母兄弟たちのそれぞれのストーリーだった。途中までとてもおもしろく読んだけれど、マスコミがでてきて「永代院」が終焉を迎えるあたりは展開が急過ぎてなんだかなぁという感じです。もうちょっとあのどろどろの世界観に浸っていたかったなぁ。
閉塞感あふれる世界は相変わらずですが、「雨の塔」よりこちらのほうが好みでした。特に「野薔薇」が良かったかな。あまり合わない気がするのについ手に取り、結局最後まで読んでしまう作家さんです。不思議な魅力があるんですよね。装丁は作品のイメージにぴったりだと思いました。
昨日読んだ本とは別の作家さんだけれど、これもまた少女漫画のような作風でした。閉ざされた「永代院」という謎の高貴な一族の異母兄弟姉妹たちそれぞれの視点で語られる物語。現代の話なのに、幻想的で退廃的で、なぜか大正時代のイメージ。根底にあるテーマは神・信仰・心の拠り所を喪失した国民の行く末は?と言う事なのだろうか?最後の章で着地の仕方が唐突過ぎて、そこまで好みだったのに少し残念な気が。雰囲気は好きなので『雨の塔』という作品もあわせて読みたいです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 04/30
古来から脈々と続く、高貴な一族「永代院」。不思議な力によって隠され生きながらえ続けてきた一族とその終焉を描く。「黒真珠」に続いて読みましたが、こっちの方が断然好みでした!歴史の重みと血の因習に狂わされていく人々の悲しみや無常観がなんとも静かな文体で綴られていて、引き込まれました。しかし、それだけに、後半の永代院崩壊の様子が無残で残念でした。水槽はそれだけで完結しているのだから、海に投げ込むようなまねはなんとも無粋だと思うのです。
読み終える一歩手前で、大奥の世界に少し似ているのかなと、ふと思った。一人の男性に多くの美しい女、その女たちは嫉妬や憎悪に狂う…。女は若く美しい処女が一番価値があるというのは、女としては不快でした、世の中がそういうものであれ。いい気分はしないです。今まで読んだ宮木さんの作品では必ずそのような事柄が出てきた思う。若く美しい処女と汚いおっさん、みたいな。。。ちょっとうんざりしました。読んでいる時はとても面白かったのだけど、嫌な気分にもなった。
「すみれ」が百合。雨の塔と関連してるのかな。読んだのがかなり前なので、細かい関連が思い出せない。百合以外には、宮木氏得意の昼ドラっぷりで、うーむ…。
【図書館】最初の鞠絵と駒也の話が一番好きだった。そして、今まで読んだ宮木あや子さんの作品とは違い、近く現代。不思議な気持ちになった。
壊してはならないものを壊した後の消失感を全身で体感する一冊。宮中小説を読んだのは初めてで、これからハマりそうです\(//∇//)\
閉じられた世界の美しさと異様さが相変わらず圧巻。今回は後半では外側の人間に閉塞した世界が壊されていくが、それがとても無粋なもののように感じられ上手いなあと思わずにいられない。
ある階級の者達の間で「神」と崇められている「永代院」。その存在が世間に明らかにされることは決してない。そんな外界から隔離された「栄代院」にまつわる物語。「雨の塔」の姉妹編。権力の中枢に位置し、世界を欲しいままにするだけの力があるはずなのに、その力は発展させていく為ではなく「永代院」の存在を秘匿する為だけに使われているように感じました。そういった閉塞感を描くのが実に上手い!終わりがあるからこそ美しい。一つの時代の終焉をしかと見届けました!★★★★
「雨の塔」の流れをくむ作品。地図にも載っていない「永代院」とは何なのか?岬の学校との関係は?幻想的世界と現実世界のせめぎあい。美しく儚く、そして恐ろしさも感じる物語でした。
はじめは永代院の閉鎖的で鬱屈した感じにいやぁな気分になり、記者が主人公の部分で永代院に風穴が空くか??
と思いましたが、勝手なもので、無意味な暴徒に怒りを覚えました。
人は嫌だなぁと思っていても、慣れた環境が無理矢理壊されていくのはやはり不安で嫌なモノですね。
★★★★☆ 「雨の塔」よりおもしろかった。永代院、もしかしたらこの世にあるかも?と思わせるリアリティもあり。最後の記者が主人公の話では、人物が入れ替えられてる?ところぞくぞくした。
図書館:『雨の塔』とリンクした世界観で描かれる物語。美しくも残酷な感じがじんわりとした文章からにじみ出ているところが流石だと思わされる。神秘的で幻想的なようでいて意外と現実感があるリアルな設定が物語に引き込まれる。読んでいると本当に実は『永代院』は存在するのでは・・・?とか一瞬でも頭によぎってしまうほど没頭して読んでしまった。
☆4 雨の塔の続編。おどろおどろしいのに、全然生臭くなく、むしろ清らかな世界に描いてしまう、宮木さんはやっぱり天才だと思う。あと、野良女との落差が面白かった。
この人の本はハズレた事がない。相性が良いんだね。 宮木さんは神秘的な雰囲気を描かせたら天下一品。そして物語世界の設定が程良くリアルで、けれど特別で、大好き。風景描写が上手くて目の前に美しい景色がぱっと広がる。 更に登場人物もみんな個性的で魅力的。 「太陽の庭」では、後半、急に現実に引き戻されたのに、それでも特別な世界の中にいる雰囲気が損なわれないのがすごい。2ch的な描写もリアルで面白かった(笑) どこかに大学と永代院があるような気がしてならない。あの世界からなかなか帰ってこられない。
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感想・レビュー:97件









































