元気でいてよ、R2-D2。
元気でいてよ、R2-D2。を追加
元気でいてよ、R2-D2。の感想・レビュー(351)
心温まる作風が定番の北村薫氏の、いつもと一味違う「陰のある」短編集。確かにひんやりな読後感。作者がまえがきで注意書きつけてる"腹中の恐怖"は覚悟して読んだせいかそうでもなかったが、"よいしょ、よいしょ""さりさりさり""ざくろ"は後を引く("さりさり~"の妹は、分を超えたからずたずたにされるわけ?><)。"マスカット・グリーン""三つ、惚れられ"はわかりやすく、逆に"微塵隠れのあっこちゃん"はぴんとこず。標題作は語り口に何か苛ついたけど、内容には「わかるかも」と遠い目に。取り返しのつかないこと、あるよね…
北村薫という作家自体がミステリーだと思った。男性作家の作品と思えなかった。なんでこんな風に書けるんやろう?ちょっと向田邦子チックで、苦い余韻を残す。若い頃なら途中で読むの止めたかも知れない。最近の北村薫作品は、ダークで苦味があるなぁと感じる。そんなダークで苦味があるものも、じっくり読めるようになり、ただムダに年齢を重ねただけじゃないよなぁとしみじみ思う。
さすがだなぁ、といった感じの短編集。すっごく好きってわけではないが、そのアイデアに「さすが北村薫」と思わされた。内容がダークだから「わぁ!」とはならないけど、「…ほぅ」ってなる。とは言いつつも、普段の方が好きだけどね(笑)☆3
煮え切らない短編集。「読んで不愉快になるかも」という北村のエクスキューズは心配のし過ぎに思ったが、短編の名手としては少々不出来な一冊になってしまった。でもまぁ「人生の応援歌」的な作品がある一方で、作家が日々のルーチンで書いたような作品群もこうして本に纏まれば成仏できるってものか。
ちょっとダークなものが多かったかも。「腹中の恐怖」は最初はそうと気づかなかったけど二枚目の手紙でそれとわかり始めて……おそらくそれを読んでいる彼女もだろうが、「やめてやめてやめて!」と叫びそうになりながらもその先を読まずにはいられない。手紙を読み終えた彼女は、どうするのだろう……
これ、ちょっとだけオチを変えると(例えば「腹中の恐怖」で不治の病とか…)やさしい感動ものになるなあ、とか思ったら逆に怖かった。そういえばホラー書くひとって、感動するはなしも書くなあと…
珍しくダークな短編集。オチがしっかりある話ばかりで『謎のギャラリー』を連想したせいだろうか、いろいろなマイナス感情が並べられている展示室のように感じた。一番グサッと来たのは表題作。白い満月が脳内に焼きついた。
図書館で借りました。繊細で感性豊かでやさしくてあたたかくて、北村さん大好き!『陰のある短編集』、なるほど。『マスカット・グリーン』は鮮やかに怖いし、『まえがき』(おやさしさが滲んでる!)をわざわざ置かれたほどの『腹中の恐怖』、確かに当事者さんには特にじっとり嫌ぁな気持ちになるかもねぇ。北村さんが『まえがき』でおっしゃってるように、表題作が『しんとさみし』く、身につまされました……。『……そういうわけだよ。R2-D2』(泣)。《取り返しがつかない》事も、絶対にぜったいに思い出したくない恐怖です。うう……。
▽いかにも北村薫的な意味での怖い話。なかでは「さりさりさり」がよい。白鳥が噛むという話は先日読んだ穂村弘の本にも出てきてて、当然ながら扱い方は全く違うのでちょっと笑った。「微塵隠れのあっこちゃん」は今と昔の噛み合いがピンとこなかった。
日常の中に潜む毒を描いた短編集。事件が起こることも人が死ぬこともなく、叫ぶような怖さがあるわけではないのに、温度や湿度が感じられて背中ざわっとするようだった。細かい説明はいらない、短編だからこそいいという話ばかりで満足。
ささいな日常を背景に主人公のパラノイアが徐々に恐怖を形作ってゆく、という話が多かったが、その過程がコメディとしても読め、オチも明快な「三つ惚れられ」が意外と一番好き。
前書きで触れられていたから心して読んだ『腹中の恐怖』はそこまででもなかったけど、『さりさりさり』と『ざくろ』はなんとも居心地のつかない気持ち悪さがありました。
こんなに綺麗な装丁なのに・・・。何て厭な本なんだろう(褒め言葉)前書きに注意書きがあってよかった。こんなの厭だ~。おぞぞ・・・Y(>_<、)Y
私は元々幽霊とかは信じていないけれど、この作品を読んでからはやっぱり生きてる人間が一番怖いとぞくっとした。まえがきで妊娠されている方は「腹中の恐怖」を読まないようにとの注意書きがあって、どういうことなんだろうと思ったけど、うん、あれは妊娠中に読むとつらいな・・・いまいちオチがうまく消化できないものもあったけど個人的には結構好きな短編集です。
「マスカット・グリーン」のもやもやが一気にふに落ちるところは上質の推理小説みたいでよかった(って北村薫はミステリー作家なのでおかしな言い方だけど…)。気持ち悪かったのは「腹中の恐怖」と「よいしょ、よいしょ」。「三つ、惚れられ」の亜梨沙は近くにいそうで怖い。こんなとこ見たら明日からどう接すればいいんだ…。「さりさりさり」と「ざくろ」はよくわからなった。
直木賞を受賞したから出せた(?)北村薫らしくない短篇集。悪くはないけど、この手はいろいろ上手い人がいるので、いつもの北村薫の方を読みたい。
不気味…。初北村薫。短編で読みやすい。ありそうでなさそうな日常。ちょいちょいノスタルジーに訴えかけてくる、なんだろ小さい頃神社とかが怖かったみたいなざわざわする恐怖。でも中にはわけのわかんないのもあった。乙一系が好きだから「腹中の恐怖」が好き。でも「微塵隠れのあこねえちゃん」の壁一枚向こうの幸せの切なさも哀しいけど良い。他の作品も読みたい。タイトル秀逸。
短編集。ちょっと怖い話、ちょっとせつない話、などなど。ふとした日常にひそむ悪意、とかは北村さんらしいというかなんというか。あと、表題作で主人公が気にしてた、R2-D2じゃない金色のほうってなんていったっけか?という問いに、あっしも一晩悩みました。
うおおなんじゃこりゃこええぞおおお!人殺しも化物も出てこないのにひたすらに怖い悪夢を見て飛び起きる、そこで時計を見たらギャア4時44分だ助けて怖いよおかあさん!ラストの「ざくろ」が底冷えに恐ろしい。北村薫という作家はきっと夢の記録を付けたことがあると思う。
じわじわ怖い北村薫。「盤上の敵」とも異なる怖さだ。八つの短編は気味悪かったり怖かったり、ゾクリとするのもばかりでとりわけ「腹中の恐怖」は怖かったです。
ちょっとぞわっとくる感じの短編集。理屈のつかないものではなく、日常に垣間見る現実的な怖さ。「マスカット・グリーン」は短い中で魅せる構成。特に意味のない会話かと思いきや、ラストにぞっと。また一見さわやかなマスカットが淫靡に見えてくるんだ。「よいしょ~」は気持ち悪かった。短編集なのに1つ読み終えてもここで止めるとなんか気持ち悪い、と結局一気読み。じわっと来ます。
“怖い”というより“気持ち悪い”短編集。さらっと読めて特に可もなく不可もなく、と思ったけど、じっくり再読すると、じわじわと気持の悪さがにじみ出てくる。夜トイレに行けなくなる怖さでなく、周りにいる人の心の裏側が気になりだしてしまうような気持の悪さがにじみ出てきた。
「怖い」というより「薄気味悪い」という方が相応しい短編集かなと思った。なるほど「陰のある短編集」だ。三浦しをんさんの黒っぽい短編集と雰囲気が似ていると感じた。引用されている昔話に反応してしまって、特に蜘蛛の話は隣の市の地元の昔話によく似たのがあるんだけど、それなのかなあ?類話が他の地域にもあるのかなあ?と気になった。一番怖かったのは『ざくろ』。一番気味が悪かったのは『腹中の恐怖』。短篇って、難しいと思うのに、よく書けていると思った。
3☆/初・北村薫。ホラーいうか、日常にありそうなじわじわ系の悪意。恐ろしいではなく、うわぁ…って感じ。「マスカット・グリーン」が好きだな。他の作品も読んでみようと思う。
うわ~やな本! という著者の思惑通りの感想を抱いてしまった短編集。どこがどうという直接的な怖さはないのですが、じわじわとにじみ出てくるような違和感、嫌悪感というのが時間をおいて効いてくる、そんな話です。
一読目は「ん?」でした 「辻褄は分かった。で何か?」 北村さんでこの読後感はありえないと 即再読 なるほどねぇ じんわりヤな雰囲気満載です
「ざくろ」きました~!そんなぁ、という怖さ。「マスカット・グリーン」も女の怖さが鳥肌ものでした。R2-D2には特別の思い入れがあるので(笑)、表題作は。。。でしたが、全編楽しめました。
久しぶりの北村さんの本は、短編集。まえがきに注意のあったお話はホントにぞっとしました。気味の悪い物語が多く、じと~っとしちゃいますね。
題名のR2-D2に騙されました。白ではなく黒だったんですね?北村さんはいつもちょっといい話書かれるというイメージだったので、こんな悪意のある作品で驚きました。お化けよりもやっぱり人間はずっと怖いっていうお話。「腹中の恐怖」はまえがきを付けた程だから、流石に一番後を引きました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(35)
- 07/20
nyanco@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
財布にジャックさん、このエスプレッソマシンいいでしょ~。自宅用には買えないものの、コレがあるお店に行ってみたいです。装丁のニャンコも可愛いんですけどね~。感想にも書きましたが『マスカット・グリーン』の日常にありそうな感じが一番ゾワっとしました。
ナイス!
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07/21 16:46
財布にジャックさん、このエスプレッソマシンいいでしょ~。自宅用には買えないものの、コレがあるお店に行ってみたいです。装丁のニャンコも可愛いんですけどね~。感想にも書きましたが『マスカット・グリーン』の日常にありそうな感じが一番ゾワっとしました。
ナイス!
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07/21 16:46
短編小説の北村薫はいつもの北村薫と違う顔。ばらばらに発表されたものなので、まえがきで書いているほど「怖さ」で統一されている訳でもないが、ざらっとしたいやな感じを浮かび上がらせている作品が多く、作者の別の顔を見ている感じ。
読みやすかった。読後に独特の味が残るのがまたいい。ちょっとざらりとするような。怖い、という話も、手放しでいい話、という話ではないけれど、短編の中にきちんと人物の暮らしがある。全部同じくらい好みだけど、マスカット・グリーンでの読み始めはよかったな。【図】
元気でいてよ、R2-D2。の
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感想・レビュー:163件















































