光
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光の感想・レビュー(1112)
今まで知ってはいたが想像できなかった、津波と言う暴力の恐ろしさを垣間見た気がした。それ自体が意思を持っているようにさえ思えるが、残された人間がその意思に選ばれたという訳ではない。謂れのない暴力の前には、因果応報も勧善懲悪も意味がない。読後の脱力感がすごい。これは抗いようのない暴力の匂いを感じたことによる脱力感かもしれない。決して希望ではない「光」が存在すること。この話の中に希望はないけど、それでも、これから先の彼らにも希望が生まれることを願わずにいられない。
あまりに暗くて、しんどかった。タイトルの光をもとめて読んだのに、どの辺りが光なのか…?どういうかたちであれ登場人物それぞれの希望を光と呼ぶのか…まだ分かりません。私は明るいしをんさんのほうが好き。
人の「存在」を翻弄するのは大自然の圧倒的な脅威や不慮の事故などだけでなく、生きる意義を見失ってしまった…心が乾いてしまった場合にも訪れる。人はいずれ死ぬ。その問題と直面した時にある人は抗おうとし、ある人は簡単に受け入れる。恋人をつくり、家族をつくり、子供をつくり、名声というある種の希望、未来、光?を得たとしても、乾いてしまった心には何も灯せない。その一歩先には理不尽な死が待ち、逃れられない死があるだけ。何故生きるのか、何のために生きるのか。これってハッピーエンドだと思う?と、妻にこの作品を渡されて読んだ。
寂しい。悲しい。天災(津波)はすべてを奪って、破壊した。建物だけでなく、人の心も破壊してしまったんだなぁと。。。津波で生き残った人が悲しいのはもちろんなんだけど、それ以上に奥さんが怖かった。
怖かった。津波も、人も。寒気がした。重く暗い気分になる。震災に被災された方にはおすすめしません。白夜行のような、でもそれよりもずっと救いのないストーリー。それでも一気に読んでしまったのは、流石三浦しをんさんですね。事件をきっかけにがらりと変わること、変わらないこと。ゆき兄と慕う輔、パパとじゃれる椿がかわいそうでした。
去年末に仕事で気仙沼に行き、未だ残る津波の爪痕に呆然としたんですが、あの時に見た光景が冒頭の津波描写で蘇ってきた。タイトルとは裏腹に、“冷たい土”ばかりが見えた。人ひとりたった300万ですよ。椿ちゃんの未来はどうなるのか? …滅入った。
津波が全てをさらい、人生を一変させる…。生き残った3人の子ども達のその後。切なかったなぁ。そうでしか生きられなかったのかなぁ。最後は切なすぎた。
今年の震災が思い出された。重い。多くの人が亡くなったのに加え、愛だと思っていたものには裏切られ。そしてそれぞれの主人公たちは救われない。光という文字が決して希望に繋がらないんだなあと感じた。
心に抱える暗闇は周りのひとを不幸にしていく…という話。津波の描写があるとは聞いていたが、ここまでリアルとは。冒頭は思わずからだがふるえ、足を抱えた。最初の衝撃が大きすぎて、逆にその後の描写はフィクションとして読めた気がする。
しをんさんの本だったので。一話を読んでいつの作品と見てしまいました。津波の映像がよみがえり重かった。二話の展開があれっ?三話で繋がりどんどん読み進めました。
タイトルから、明るい話かと…。やられた、こういう話も書かれるんだ。予想外だったし、救われない話だったけど、面白かったです。
光…The Dark Lightですか。暗くて重い。夢中になって読みました。 さらに津波のシーンがリアリティをもってのしかかってくる。 どうしようもなく救われない話だけど、読後感は悪くない。 人はみんな弱くて寂しがり屋で、信じたくて、でも信じ切れなくて、必死で生きていくしかないんだな。 「どんなにいいだろう。もし本当に、二度と来ないとわかっているものを信じて待てたなら。」 しをんさん、秀逸!
ひたすら重苦しいストーリーでした。秘密を抱えた男女が大人になり島を出て…って感じのストーリー展開でした。村の閉塞感、誰にも言えない秘密、そして…。重さのせいで途中読み飛ばしそうになりましたが、何とか読み終えました。
しをんさんの著作は軽いタッチだったり、コミカルな明るい話が多かったので、こんな話も書けるのかと驚かされました。島が津波で壊滅してしまう部分では今年の震災を思いだして胸が痛みました…。登場人物が皆不幸で、誰も救われないのが悲しい。
重い。道尾秀介の『月と蟹』とか東野圭吾の『白夜行』系かな。津波の描写も怖かったけど、みんな死んだのに輔が死んで欲しかった人が生きていたときの絶望感が一番怖かった。なんて残酷・・・。月並みな感想ですが、三浦しをんはこういうのも書けるんだね。
突然の大津波で島の住人の大半が亡くなった。そこで生き残った少年、少女の大人になってからの話。あまりにも救いようのない話の連続で、読み終わった後は心がざらつく。
三浦しをんさん著者の4冊目。しをんさんの新しい一面をみた気がする。冒頭の津波の描写は、今年あれだけの震災が起こった後だっただけに衝撃。生き残った登場人物達は、大人になっても心に闇を抱えたまま、頑なに、過去にとらわれている。ただ、実際には人間って、もっと柔らかくて強いと信じたい。やたらと底冷えするので、ほんわかした本を読んで暖まろう。
予備情報なしで読んだら今までのしをん作品とは全く違うジャンルでびっくりもし又こんなのも書けるんだ~とさらにファンになった。今年読むにはあまりにリアルで怖い。壮絶なスタートで始まり、ラストへ向け読み進めるうちにどこか救いを求めて読んでる自分がいましたがこのラストでより一層リアル感が感じられた。信之が一層怖く寂しい。
今まで読んだ三浦しをんの本とあまりに違っていてびっくりした。重松清の『疾走』を読んだときのようなショック。冒頭の津波の描写が今年読むには生々しすぎる。。。他の登場人物も哀しいけど、特に輔の自分ではどうしようもできない親との巡り逢わせから来る運命が辛かった。あぁ、読んじゃったけどしんどかった(T_T)
また違うしをんさん。さらさらと読みやすい文章にはいつもながら脱帽です。最近特に重いテーマを読んでいなかったので若干疲れました。闇が大きすぎて…闇を抱えて生きるしかない。小さくても光はどこかにあるのかな。何か空虚な気持ちにさせられました。
ひたすら絶望。でもその中にかすかにある光かぁ。それも赤い光ってのがう~む。なんだか、しょっぱなから暗い気持ちにさせられ、その後もひたすら落として落として落とされた。それでもまだこの本を読むのが今でよかった。ちょっと前なら挫折してたかも。
歪んだ愛情、届かない光。少年期に生き残る体験をし大人になった信之たち。どこかしら淡々とした描写がかえって読者の私の心をかき乱し鳥肌を押さえつけながら読みました。
初三浦しをん作品。イメージと違っていて驚きました。恐いし、人間のみたくないようなところをたくさん見せられるし、登場人物の誰にも寄り添えないのに、ぐいぐい読ませられてしまう、すごい作品でした。他の作品も読んでみたいと思いました。
これは稀に見る重さ!あまりに重いから余韻残りすぎてなかなかレビュに手つけられなかったよ。みんな報われなさすぎ。信之が帰ってきたことにちょっと衝撃(というかそれまでほとんど衝撃なんだけど)。津波の描写は鳥肌。そして椿はきっと屈折して成長していくのだろう。
私がいままで読んだ事のある三浦作品とは違い重たいテーマの作品だった。いつまでたっても救いのない話。でも、あっという間に読み進んでしまう。やっぱり読ませる力がすごいなと思った。
津波、虐待、殺人…読んでる間は胸がムカムカし、読んだ後は暗く沈んでしまう、重たい作品。救いが無いです。タイトルが光なだけに、登場人物たちの闇がより深くうつる。美花の視点が無いけど美花がいちばん闇を持ってそうだ。
三浦しをんの作品は9割方読んでて大好きな作家だが、もし作者名隠されて読んだら、しをん作品だとは分からないかも。 衝撃的な津波のシーンだが、なんと2008年に書かれている。津波、性、暴力、殺人、、怖くて重いテーマの中での「光」をみつける作業が本当にしんどい。 こんな作品もかける作家なんだなー、すごいなー。全然好きなタイプの作品じゃないけど、読んでよかったわ。
夢中で読みましたが、読むほどに気が重くなっていき、読後も嫌な気分しか残らなかったです。タイトルの「光」の解釈について、いろいろ考えを思い巡らせることができたのがよかった。それだけ深い意味のあるタイトルだったんだなぁ。
久しぶりに衝撃を受けた。「光」というタイトルからは想像も出来ない作品。津波のシーンが辛すぎた・・・。残され生かされた子供達は悲劇が悲劇を生み、その後の人生の歯車が狂ってしまう。なんだか救いがなく重く苦しい。それなのに先が気になってほぼ一気読み・・・とても引き込まれた。美花からの視点が書かれてないのはあえて?そこが知りたかった。
Hさんから送られた本一冊目。なんだろか、人間の醜悪さを描き出すならデュレンマットとかもっとあからさまですごいのに、この本では「悪い」と「悪くない」のぎりぎり境界線を生きている人間ばかり? むしろ南海子がラストで振るう暴力が唯一感情に駆られてのもので、却って人間味を感じてしまう。美浜島の三人が振るい振るわれる暴力は、善悪とか感情とか関係なくて、津波みたいなもん? 人間なのに……それでいいんだと納得してしまいそうで、でもそれはやっぱりいかんのじゃないの、と読了直後の今、混乱中。
光の
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