聖家族

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聖家族の感想・レビュー(176)

異能の一族・狗塚家の血と記憶を辿ってゆくと、浮かび上がるのは、まだ語られたことのない「もうひとつの歴史」。700年のスケールで"妄想の東北"を描く、異形の超大作2000枚! …2段組みの744ページ…何回も挫折しそうになったけどなんとか読み切った。。東北弁の使い方や途中差し込まれる現代の話は面白かったけど、700年もさかのぼって時代をいききされると読みづらかった。。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/22

巨大な洗濯機に身ひとつで飛び込んで、ぐわんぐわんやられた挙句びしょびしょのまま這い出てきた気分。東北に埋められた秘密を偽史として洗い直せたのか、脈々と流れる歴史よりも濃い血で染められてしまったのか、全然分からない。時間と空間が歪んで、跳んで、接続されて。閉じた東北の中で無尽に伸びゆく枝葉は一点に収束していくわけではなく、ただ塗り潰すように広がって最後まで要約は許されなかった。それはそうされるのをわざと拒んでいるようでもある。好きだけど、げに薦めにくい奴、古川日出男。「んだがら易々ど、時間の縛りさ超えっぺ」
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/21

物理的に読むのが大変。

豊崎由美さんの「ニッポンの書評」第9講を読むために図書館で借りた。普段通勤時間が読書タイムなので、この分厚さのハードカバーを読むのが久しぶり過ぎて、物理的に大変だった。ラーメンは食べたくなるしw

存分に堪能しました。エンタテインメント的な小説が続いたからか、この『枕』のような分厚い本も思いの外サクッと読了。腕力的には音を上げそうでしたが(笑)

他人の夢を七百三十八ページ分無理矢理見させられる。つらいと言えばつらい読書体験だが、未体験であることは確か。流浪なんて言えば聞こえはいいかもしれないが、打ち切られ続けたんじゃないかと邪推したくなる混沌。ただそれでもその混沌にしがみつき続けて、こうして単行本にされたことは、良いことだろう。

記憶は記録に 整頓される
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 03/03

殺戮一族の物語。あるいは、東北六県の歴史。あるいは、三きょうだいの物語。あるいは、東北のラーメン事情の解説書 (笑)
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/09

母が子を生む。その一瞬の出来事が、時空間スケールに無数に点在することで、世界を作る。歴史は紡がれる。

謎謎謎!読後も謎だらけ。なのに面白かった!異界のように時空をループする東北六県、エッヂの効いた文体と時折の東北弁、家族と歴史、錯綜する空間が膨らみ消失してはまた出現する。頭で理解しようとしても無理。(少なくとも私には)。カラダとハラワタで感じろ!
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/04

くらくらする。図書館で借りたのだけど、読みきれなくて返してまた日を改めてかりて…を3回繰り返す。こことあそこが繋がってるの?なんて思っているうちには気がつけばじぶんの周囲に散らばるものまでなんだかさっき読んだ事みたい…なんてきぶんになって妙。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/04

四世代の狗塚の物語と、東北の過去現在未来が、語り手も時空も変わりながら塗り重ねられる多重構造小説。 作中の数々の物語はそれぞれの袋小路で膨張しているのか、螺旋のごとく円周を拡げながらループしているのか…。 著者はこの土地を、故意に展開し続ける。時系列も視点もバラバラなまま疾走し、繋がると思えば切れ、終わったはずの挿話が突然別の物語に現れる…。記憶と記録の交錯、争い。 溢れる文字たちになぶられ、言葉のリズムに流される。時折挟まれる東北弁は魅力。 濁音の力強さとしなやかさに目をみはります。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/29

東北弁の強烈な異化作用が、日本の歴史そのものを異化していく。真の日本版『百年の孤独』は中上健次でも阿部和重でもなく、古川日出男に書かれてしまったかぁ、という驚き。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(1) - 10/28
ハチアカデミー
日本版『百年の孤独』と言われたら手に取ってしまいます! 近々読んでみます。阿部和重にはまだ期待をしていますが…
ナイス!ナイス! - 11/19 03:40


テクスト改変系小説。脚注弾などは無い。全白石市民は155P~180Pまで必修です。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/23

なんとも言えない読後感。環がつながっているようで、つながっていない。つながっていないようで、つながっている、という。本来は繋がっていない人間同士を繋がっていると錯覚させるための装置としての「家族」や「歴史」の役割を考えさせられた。宗教もそうだね。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/02

長い小説だし 値段も張る。でも本がある程度好きなら 読んでもいいんじゃないか と薦められる。ただ 独特の文体には 好悪分かれるところかもしらん。物語そのものの良さ 値段 色々と見ると バランスとしては 「ベルカ 吠えないのか?」のほうが優れているような気がする。 

長い!でもその長さを感じさせない突飛さ(三人のDJなど)がいつまでも楽しい。時折出てくる東北のラーメンの描写や、失敗している観光スポットの描写は、地方出身者だったからこそ書かなければならないという気持ちのもと筆者は書いたのではないかと思う。この本を読み、地方はまだ可能性があるはず、と思った。

地下の闇へと続く鳥居の列、腹を裂かれた馬に頭をめり込ませた父の死体を眺める赤子。脳裡に灼きつくようなシーンが連続する一方で、2段組み700頁で最後まで維持される荒削り感。異様。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/22

とにかく広大な小説でした。でも、大平原のようにだだっ広いのではなく、山があり、森があり、川が流れて、街並みがあり、ラーメン屋もある、そんな感じの本でした。これは、東北、そのもの? あるいは、もっと広いところかもしれません。/平成元年で止まっている街の話と、牛一郎と羊二郎の旅のパートが特に印象的でした。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/17

(妄想の)東北史と血族史
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/07

妄想としての東北あるいは大法螺東北史。スタイルの変化のなさはひとまず不問に付す。オモテとウラ。記録と記憶。父系と母系。里と山。剣と拳。ガルシア・マルケス『百年の孤独』の傍流にして、柳田國男『遠野物語』、半村良『産霊山秘録』の嫡流。反民俗学の装いをまとった正統民俗学。無論、偽史としての。二段組み738頁という質量を感じた瞬間、畢竟本書を紐解く以前から、読者はすでにフルカワの掌中にある。あまりに戦略的、あまりに挑発的。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/01

圧倒された。本の厚さに。ではなく内容の濃さに。最後まで疾走感緊張感トリップ感に浸れた。

ぶっとーーーい本で中身もスケールがでかい!!まだ私には早すぎたかも?歴史記述のとこでちょっと飛ばして読みたくなってしまった・・・ また一年後ぐらいに読んでみようかなっ
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/28

大河小説。分厚さにめげそうになりつつ読んだが面白かった。東北のある一族を巡る話で、歴史物でもありSFでもあり戦いの話でもある。また聖なるものと悪意あるものそれぞれのパワーを感じた。

aki
古川節連発を楽しんでいたが、300ページ越えたぐらいで、いい加減しんどくなってきた。同じ事、くどいくらい繰り返すので、わかったから先進めてよ!って、気持ちになってしまった。ページめくっても、めくっても、いっこうに終わらないw最後まで読んだのは意地でしたw
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/25

HF
物語を言葉/文字/書籍という技法で作るということにおいて、おそろしく野心的な作家であり作品だと思った。途中まで「これだけ大風呂敷を広げてどう畳むつもりか」と思ったけれど、これは多分極限まで小さく折り畳まれた大風呂敷を、可能な限り広げて行く試みなのかもしれない。面白かった
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/19

④けっこうクエスチョンマーク

『ベルカ、吠えないのか?』を読んでその躍動感溢れる文体と息つく暇のない展開に魅了され、『アラビアの夜の種族』を読んでその重厚さに圧倒された私が『聖家族』を読んで思ったのが・・・「う~ん・・・」躍動感溢れる文体もこれだけ重ねては凡庸になってしまい、本の厚みが重厚さとはイコールではないという事を思い知らされました。その厚みに対して読後感はただただ物足りなく、地獄の図書館も見えない大学も戦国から幕末までの東北でのとある一族の歴史もなにもかも物足りない。作者が全てを用意してくれると期待してはいけないという事か。

疲れた。

こんなにぎっしりなのに、ちょっと最後が物足りない。でも、郡山市に住んでるので読んでて楽しかった。

時間と空間を変容させ、融け合わせ、雑じり合わせる、語りの力。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/30

時間を「跳ぶ」感じとか、全編に漂うグルーヴ感(東北弁もかなりそれに貢献)みたいのに乗っかれればすごく面白い小説なんだと思う。私には無理だったけど。

もはや鈍器の厚さ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/30

家族というより血族の物語。途方も無く長いけれど、上下巻に分けなかったのは正しいと思う。血生臭い話は苦手な方なのだけど、これは「青春と読書」の連載分の時から文体のリズムに惹かれるものがあって、今回まとめて読んでみた。東北の感覚はわからないけれど(東北人ではないので)、何だろう、こういう理屈も何もかもねじ伏せる「一族」の不文律のようなものは確かに存在するし、抗うにしろ受け入れるにしろ、個人の人生においてそのバックボーンというのは強い影響を与えざるをえないように思う。面白かった!
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/01

読み進めるうちに「なんかスゴイ本読み始めちゃったなぁ」。しかし止まらない。ケレンミあふれる文体が東北という舞台を得て生き物みたいだった。オチきってないとこはどうなってるのかと思ったりもするけど…それ以上に、寄り切られた感。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 03/16

タイトルからして聖家族(ヨセフ、マリア、イエス)。装丁はクリスマスカラー。作中にはヨセフの系図や箱舟を模した図書館。十三湊は13。ヒップホップグループは東方の三賢者?死んだ新興宗教の教祖。“復活”を目論むのはマグダラのマリア?羊を導く兄の牛一郎は洗礼者ヨハネ?ヨセフは冠木十左でマリアがカナリアとすれば、イエスは秋か夏かそれとも・・・?という具合に、聖書にまつわる寓意に満ちた物語。これは著者による東北版“聖書”といってもよいのだろうか?
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 03/11

東北の妄想の神話におののいて読むのが止まらない

装丁、菊地信義。天、地、小口に印刷された謎の印。弁当箱な背。激ヤバ装丁。しろきじ(白雉)、はくてう(白鳥)、らいてう(雷鳥)、そして姓は狗塚(いぬづか)。異界、現世、過去、未来。呼吸(いき)しでっ限り肉体ッつうのは生きでンがんな。

59点

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聖家族の 評価:84 感想・レビュー:74
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