人間失格 (集英社文庫)
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人間失格の感想・レビュー(2043)
何だかんだ意気がってみても、親兄弟や周り(特に女性)の援助がないとどうしようもない主人公。葉蔵の学生時代の自殺未遂後の周囲の対応は太宰の実体験から来ているのだろう。周囲との関係の持ち方が痛々しくて見ていられない。キスすれば何とかなる、という思考回路には笑った(また、何とかなってしまう女性の多いこと(笑))。題名に恐れおののき、(影響を受けて自分はどうにかなってしまうかと)今まで読まなかったけれど、多感な頃に読んでおけばよかった。
太宰治Tシャツを持っているのに読んだことがないのは恥だと思ったので手をつけてみた。顔も良い、才能もある、だけど常に人に怯え続ける人生。超絶リア充に見えて実は本人にとっては地獄というのは何とも。人間失格と言いつつあまりに人間らしかった。とにかくこれを読んだことで『さよなら絶望先生』の受け取り方がまた変わると思う。人を破滅に導く魅力って恐ろしくもあり憧れる。『よう!色魔』
中2の時、母に「あんたはきっと太宰治が好きだと思うよ」と言われて読んでみた。納得できる言葉が多くあり感動した。高1になって読み返してみたが、さらに共感した。でも、落ち込んでいる人が読んだら、もっと落ち込むかも知れない…
他人を恐れるあまり、道化のように振舞っていた男の物語である。やがて、男が他人を信じられた瞬間には、男はもはや他人から信じられていなかったというすれ違いが悲しかった。全体を通して話の構成は大したことがないと思うけれども、他人や世間など「俗なもの」に対する不信感には共感できる。この観察眼が今も太宰治が読まれる理由ではないだろうか。
自分と人は違う感覚を持っていて、それに対して混乱して発狂しそうになる。まともに人と会話ができない自分は、人に 対する最後の求愛が道化であるとその道に進む。自分の本性は下男や女中に犯されるという犯罪を語らず力なく笑っている人間。結果的には自分は欺きあう人間達に対して孤独を選んでしまう。
なんというか、読んだあと若干冷めた気持ちになってしまった。独り善がり感、と言うか。中2臭。自分で自分を責めてます、恥じています、って感じがイヤラシイ。本当に恥じるなら記録に残すべきじゃないと思ってしまって。若輩者の私にはこの本の深さがわかりません。作者と重ねすぎなのでしょうか。
妙に納得してしまうフレーズが多くありました。「現代において真に人間的に生きようとすれば、その人間は人間の資格を剥奪され、破滅せざるをえない」や「それは世間が許さない。…世間じゃない。あなたが、許さないのでしょう?」というフレーズは特に印象に残りました。太宰治さんは悟ってますね(笑)。
★4。 「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていた。『人間失格』はまさに太宰治の自伝であり遺書であった…。 暗いイメージがあり今まで読まなかった太宰作品ですが、実際読んでみると意外にユーモラスな部分があって読みやすい。関わった人が彼を心底恨んでいるという訳でもなく、主人公が勝手に深みにハマってしまった印象です。共感できる部分はなかったけど、面白かったので他の作品も読みたいと思います。
さすがは太宰治先輩。ヒミズやヒメアノールはこの流れだなー、いやぁ、普通って普通じゃないが、普通じゃないって普通だと思った。
……自分はやはり子供で人間理解が甘いのだろうか? 太宰の人間観察が鋭く深いことはもちろん認めるのだが、どうにも主人公の過剰な自意識への苛立ちが先に立ってしまう。巻末の「鑑賞」で太宰の娘さんが仰っているように、「そんなわけないだろう」と誰でも呆れるような見栄や衒いが溢れ返っていることばかりが目に付いてしまう。前半はまだかわいげがあるが、不幸に見舞われた内縁の妻を頭で許しても、心でどうしても受け入れられないことを「自分はそんな平凡なことで悩んでなんかいない」と言い募るに到っては非常な怒りを覚える。
鬱々とした人間は時として頭の回転が早く、人の心をも深読みしてしまい調和をとろうとし自分自身の精神のバランスを崩してしまうのかも知れない。時には他人のグレーゾーンを許せる心の許容範囲を持つことが心身ともに健康でいるためには必要だと思う。
世間の道徳や常識にうまく馴染めず、苦悩する葉蔵。太宰の遺書的とも言われる本作品。葉蔵はの何事も深く深く考えてしまう性分は、潔癖すぎる反面、非常に人生に対して真摯だとも思える。
「女性にもてる」「勉強が出来る」「実家が裕福」。一般人より条件の良いハズの人生で、自分を制御出来なかった自業自得な結末だと思う。でも自分が同じ立場ならどうしていただろうか…?
なんでこのようになってしまったのか。彼は頭が良過ぎたのですね。何事も深く追及せずに生きていく方が幸せなんだなぁと思いました。きっと現代人は、少なからず彼に共通する所があるのではないのでしょうか。
一度ちゃんと読みたいと、思っていて、やっと読めた。人間失格。この主人公は極端だと思うが、きっと誰でも人間ならば、主人公と同じようなことをしたことや、考えたことがあるだろうなと思った。私も共感できる部分は多かった。人の顔色ばかり気にして、自分に嘘をつき、その場を取り繕う。こんなにも長い間色々な人に読まれている理由がわかった気がする。
又吉さんに影響され読んでみるというミーハーっぷりを発揮。 教科書に載ってた『走れメロス』を除けば、初太宰。 わりとページみっちり文字が詰まってるから、頁数にしては読むの時間かかった印象。 「シシマイ」の話が、なんていうか胸にグッときてしまった。 どっちかというと共感できることのほうが多かった気がするんだが、 私は大丈夫だろうか。 「モチよ」って出てきて若干吹いた。モチ代…。笑 「喜劇名詞」と「悲劇名詞」に分ける遊びは面白そうだと思った。
教科書以外で初めて読んだ太宰作品。ここまで退廃的で暗い人間の奥底のどろどろしたものをさらけだした作品は初めて読んだかもしれない。頭が良すぎたからこんな風に突き詰めて思い悩んでしまったのでしょうか。そしてこのページ数にしては読むのに時間がかかりましたそれだけ色々考えさせられたのかもしれません。
世間を気にしすぎるあまり人間失格になってしまったけれど世間を気にしないと人間にはなれないんだろうな。共感したくないけれど出来るところもたくさんあった。
小難しい感じなのかなと敬遠してたけど挑戦。読んでみるとそうでもなくホッと。鬱っぽい。というか鬱病を患っていたんじゃ?自分を責めずぎ空虚すぎ死にたがりすぎ。ひたすら自分と過去と向き合ってる作品。自殺するひとつき前に書かれた作品なだけあって、その内容は少し陰惨とした感じ。自殺に結びついてしまう様な思いを抱えて振り返ったからこう映ってるだけってところがひとつでもたくさんあって欲しい。楽しく幸せな頃もあったと思いたい。電気ブラン気になるー。
◎2012年、最初に読了。ストーリーは前から知っていたが読むのは初めて。道化を演じ続けた彼は、幸福も不幸もない、ただいっさいは過ぎていくと感じるに到る。共感と拒絶感を持ちながら一気に読みました。
再読・・・・中学生のとき読んだはずなのですがさっぱり忘れてしまっていたので再読となりました。 深い。 悲劇としましょうか。あまりに若いときに生きるという事に悩んで、突き詰めるとろくでもないですね。
人間失格は小学校の時も、中学の頃も読んだことがあったけども、齢を重ねるごとにわかることが増えて機器がして面白いです。子供の頃はつまらないと思っていた部分も齢を重ねるごとに読み取れることが増えていく気がします。廃人は喜劇名詞らしいけどはたしてこの小説は本当に悲劇なのか喜劇なのか…。考えさせられる小説です。
恥の多い人生を送ってきました。 確かにこの男はどうしようもない廃人で、人間失格だと思った。なのに何でか妙に自分のことに思えてしまったり、共感したりしてしまうのは、人間は誰しも人を恐れ、道化を演じている節があるからなのだろうか。これほどまでに人間の本質を描いた作品は見たことがない。
描かれている人生が27歳までのものと知って驚いたり、あぁでも書かれている内容を考えるとそんなもんか(期間的な意味で)と思ったり。人より感じやすい人間は狡くなれないと、生きていくのが難しいのだろう。ただただ狡くなるということに関しては愚鈍だった主人公の悲劇。何回か読んで最後にバアのママが「神様みたいに優しい子だった」と葉蔵を評した理由が分かりかけてきた。でも意地でも共感はしたくない。
人生初太宰。又吉に影響されて読んでみたら、想像よりも陰鬱でなく、時折ユーモアのある文体で食わず嫌いだったかもと思わされる。とにかく駄目男が駄目になっていく過程を手記のような形であれこれ描いてるんだけど、現実にこんな人いたらイライラしそうなもんなのに、すんなり読めるのは駄目男の駄目になってく理由が「そういうのあるある」って思う事柄が多いからかも。無駄に見栄張ったり、つかなくていい嘘ついたり…人間失格は誰の心にも覚えのある出来事を綴ってるんだな。「なるほど流石だな」と思わせるに値するから文豪なんだねー再確認。
なんだか似たような人が周りにいるなあと思った。見事に女、酒、薬に溺れて行った主人公。いろんなもの獲ようとし過ぎた人は結局何も残らないのかな。
正直、最初は読むのが辛かった。 自分の胸の奥の、触れられたくなかった部分を的確に突いていた。 この本を若いときに読まなくて正解だったのか、失敗だったのかがわからない。 この年齢になって初めて読んだ自分の結論は「恥の多い生涯? 人生なんて恥かいてナンボじゃ。 めそめそしてんじゃねぇ。」
これは激しい。小学生の時に読みたかった。意味もなくビクビクして、人の一顰一笑を気にし、幻の期待に沿おうとしていた時代なら違った見方をしたかも知れない。
純粋すぎるんじゃないでしょうか。人間はずるくないと生きられない。 ヨシコが裏切られる世界に失望するのは当然に思えた。 生きるために、男は色々なものを身につけていくけど、女は削ぎ落としていく。 女は自分と大事なものを守るために、あらゆる正義や疑問を棄てていくんだと私は思っている。 男の方が純粋な生き物だ。
古本屋で懐かしい表紙を見かけて購入しました。初めて読んだのは中学生の時です。小畑健さんの表紙に惹かれ友達に借りました。これが初近代文学、初太宰でした。しかし、難解な漢字や文章に苦戦し、近代文学に苦手意識を持ったきっかけでもありました。再び手に取ってみて、葉蔵の手記を元に作ったという設定のフィクションであり、また、太宰治さん自身の体験を元に書かれたものだそうで、まるで夢と現実がごっちゃになっているように感じました。終始、陰鬱な雰囲気ですが、なかなか楽しく読めました。
再読。陰惨な半生なのにすごく淡々としていて、そこが逆に恐ろしく感じた。太宰はたくさん読んでるけどこの作品はやはりダザイズムの凝縮って感じ。
この作品を読んで思ったことは、薬と酒と女におぼれてこうやって人は堕ちていくんだなと思った。まだ、理解しているつもりだけなのでもう一度読んでみようと思う
不思議と共感する所が多かったのに、自分でも驚きでした。こういうのって、多かれ少なかれ、人間の中にあるものでは・・・と思いました。それが表に出るか出ないかなんですよね。基本的に自分も他人を信用できない人間なので。。。
人間失格の
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