MOMENT (集英社文庫)
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MOMENTの感想・レビュー(1839)
死を目の前にした人たちがたくさんでてくるのに、嫌な雰囲気じゃなくて。死ぬ前って、あんなふうにヒステリックにならずにいられるものなのかな。難しいテーマですが、読んだ後はなんだかスっと体から力が抜けたような感じです。
久しぶりの読書。 やはり本は素晴らしい。 数ヶ月明けての1冊目がこの本で改めてそう思った。 人の死、死を目前にした人の負の感情。 重い内容にも関わらず読み終えれば清々しい気持ちになれた。 「FIREFLY」には涙腺が、、、 夏が来る度に読み返してしまいそう。 登場人物たちの言葉、会話のテンポなど魅力的でした。 神田と森野の距離感もグッド。
あらすじを読んで、あー、感動モノかなと思いきや…。はー、そういう話でしたか。全部で四話あるんですけど、一話目から衝撃的でしたね。非常に面白かった。これはちゃんと買おうと思います。主人公神田のキャラクターも素敵です。「デートを終わらせるのは女性の役目です。引き伸ばすのが男の役目」
神田と森野のそっけない様で互いを思いやる関係が良いと思います。自分がもし助からないと告げられた時、身近にこんな人が居たら安らかに逝けるだろうなと思いました。
おすすめの本を貸してほしいとの友人の頼みに、これはどんなもんだったかと再読。神田の純粋で誠実な面が見えるからこそ、患者の願いを叶えようと働きかける際に神田が人間の醜さを目の当たりにしていくのは読んでいて心苦しかった。人の死やどろどろとした感情を見ていくにつれ成長していくのは尊いことだとは思うが、少し残念にも思う。無知は罪なりとは言うが、赤ん坊のような無知故の純粋さも美しいものだと感じた。
人間は必ず死ぬ。それはトップクラスの真実で、誰もが平和なある日突然に直面する圧倒的なテーマだ。絶対に逃げられない。愛こそ全て、この小説ははっきり言わないが、そう語っている。
人生の終わりに何を思うのか、数々のエピソードは気持ちの良いものではなかったが、読み終わりは、なぜか清々しい、そんな作品。
再読。★★★☆☆ 本多さんが好き。彼の考え方が好き。言葉が好き。読んでほしい言葉が沢山。彼の作品は読んでいつも余韻が響き続ける。ちょっと痛かったり切なかったりな終わり方が多いので、今の気分からは★3だけど、良作だと思う。死とか人間とか。FACE ★★☆☆☆ 戦争で殺した人と鬼と家族の話。 WISH ★★★☆☆ 好き。温泉旅館。キス。きっとどこかで生きている。 FIREFLY ★★★☆☆ 電話。水商売。同じような夏にあなたを思い出す。 MOMENT ★★☆☆☆ 借金と安楽死。
人に勧めたい本。僕はどうも本多さんの文章が好きみたいだ。とても心地よく自分の中に言葉が入ってくる。「ああ、この本いいな」と思ったら、気に入ったフレーズに付箋を付けるが、けっこうあちこち付けることになった。読んだ後ざっと付箋部分を読み返したら、森野との会話に多く張ってあった。ラスト、死を望む有馬さんに対して主人公が言った「気分」の話、よかった。
末期患者の最後の願いを叶えるという「仕事人」の噂がある病院でバイトする大学生・神田が出会った患者たちとのエピソード4編。あらすじを読んで死を扱った感動モノかなと思っていたら必ずしもそうではなかったのが意外だった。死を前にした患者たちの様々な想いに触れて行く主人公が少しずつ変わっていくところも良かった。個人的には「WISH」と「FIREFLY」の2編がお気に入り。
人間のエゴやらなにやら…汚い部分もしっかり描かれてるのに。すごく読後感が良かった。人の「死」にまつわるお話なのに…なぜだか読み終わって、何かがはじまる感じがした。神田君が出てくる本が他にもあるようなので、ぜひそちらも読みたいと思う。森野さん視点のお話も読んでみたいなぁ。
「キスはしたくてするものでもない、と僕は訂正した。そうせざるをえないからするのだ。そう思った。たぶん、魂というものは確かに存在していて、それが体という不自由なものの中で悲鳴を上げたとき、それは唇を通して別な魂と触れ合うことを求めるのだろう。」 この文章が好き。
「死」をテーマにした感動の短編集かと思っていたので、良い意味で裏切られました。人間の弱さや醜さが描かれているけど淡々と話が進むので暗くならず温かみもありました。「FIREFLY」が特に良かったです。
死を目前にした願い事を叶えてあげたい・・・という定番の展開は、少しずつ裏切られ、きれい事ではすまない切羽詰まった現実を垣間見せる。 しかし最も考えさせられたのは、死の直前の願い事は「早く死ぬことを望む」ことに終着するでは、という問題提起。死にゆく当事者の切実な願いと、生きていて欲しいという他者の願い。何もかも失って逝く者と、遺され生き続ける者。 安楽死だけではなく、尊厳死でさえも自分が単純に消化できない理由を、改めて意識させられた。
☆3つ。「死を前にした人々の願いを叶える」という伝説のある病院を舞台にした4つの短編集。今まで、ただふらふらと生きてきた主人公が、死に旅立つ人の最期の願いを聞いていくうちに成長していく姿に好感が持てた。最期の時、人は何を思うのだろうか。。
何か暖かい感じがあって、 けど、そこに何かの嬉しいものがあって。 私はFIREFLYが好きでした 病院って重いものがたくさんありそうだけど 優しさがいっぱいある建物だってことを 知りました
せつないのにくすりと笑える部分が物語をすこし明るくしてるれてた。死を前にしたからといって綺麗な心になりきれずにきたないことを考えてしまう。それがとても人間らしくてすこし救われる気がする。
ただいい話というだけじゃないところが、複雑な気持ちにもなり、でもそこが魅力的だったと思う。文章も雰囲気もとても好きです。本多さん色々読んでみたいと思いました。
文章も物語も綺麗。「WISH」と「FIRE FLY」が特に好き。「FIRE FLY」のラストは思わず泣きそうになって読了後も長い余韻に浸っていた。
主人公のセリフだとか、森野とのやりとりとか、そういった部分も好きだった。
WILLを先に読んでしまったので、神田ってこんなんだったの!?って感じです。でも、違和感があるってわけではなく、確かにこんな顔も神田ってあるかもと思わせる。神田の性格と、出来事に対応する姿勢が一致しているため、物語を通し、環境により影響を受け成長する姿を見ることができる。神田がより深い人間となった。よくできてるなぁ・・・
病院で清掃のアルバイトをする主人公が、死期が迫った患者の最後の願いを叶えていく四つの連作短編。そんな設定とは裏腹に泣かせる気満々の物語ではなく、むしろキレイごとばかりではない人間の醜さや計算高さ、儚さなどが迫ってくる。そこに翻弄され、複雑な思いにもさせられたが、そのことによって等身大の人間の弱さを通して生きることの意味を考えさせられもし、心に残る一冊だった。なかでも「Firefly」は、誰かの心に生きた証しを残したいという依頼人の心情が染み、人ごとではない切なさが募る。救いがあったのでホッとはしたが。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 12/20
病院で死を前にした人達の最後の願いを叶えて行く話。ものすごく抑制された文章のおかげで、モラトリアムな主人公と死に行く人の対比が目立たなくて、生死の中間にある様々な感情が返って色付いて見えます。死を描いているのに、ぷつりと途切れるのでなく、ふわふわとした読後感でした。
一気に読んだ。森野の、「お前が折り合えないのは、この時代でも今の社会でもなくて自分自身だろ?」という台詞が印象的だった。五十嵐先生の行為が100%間違っているとも思えない。何が正しいのか考えても分からないときは、自分が正しいと信じることをするしかない。結局は『気分の問題』なのだ。
表題作になっているmomentには瞬間という意味以外に運動の能力を示す物理学用語という意味合いもあります。このmomentはある地点からの位置ベクトルと力そのものの運動ベクトルで構成されます。死という現象もその個人がいかに生き、いかに死ぬかであり方が変わるのではないでしょうか。そんな様々な最期の瞬間が軽妙に描かれ、どの話も良い意味で裏切られました。神田さんがスタイリッシュに見えた私はマイノリティですかね……
病院で働く主人公が死を目前にした人間の前に現れて願いを叶えていくという内容なんだけど重い内容の話なのかなって思って読んだら全然そんな感じじゃなかった・・・。死を目前にしたとかっていうと綺麗な作品に仕上げられていることは多いと思いますが、どの話もいい意味で裏切られました。短編ということで読みやすかったです。
表紙とあらすじの感じから命の大切さをうたった切ない内容かと思っていたら思わぬ裏切りを受けた本。文体も内容も割りとライトな感じでさくさく読めたけれど語られている内容について真剣に考え出すと深い。きれいすぎない物語がすてきだった。修学旅行で出会った大学生の話が好きだったなー。
最後の章以外はどちらかというとバッドエンドな感じなんだけどバッドエンドの気持ち悪さというのがなく、どちらかというと少し暖かいものも感じてしまう不思議さがあった。ストーリーのおもしろさに加えて言葉の使い方が上手いんだろうな・・・。
神田青年が少々落ち着きすぎというか人生を達観しすぎ!出来すぎ!その理由というか背景が見えたらもっとおもしろいと思う。全体的に読みやすくて読後もすっきりとした。
初めて読む作家さん。なんだかんだ言っていても、他人のために動いちゃう優しい神田さんが素敵だなぁ。神田さんと会った側も、最後の最後にいい出会いができたと思ってますよね、きっと。美子ちゃんの話は最後にホロリときました。この二人が、あの日の事を笑って話せるような日はこないかもしれないけど、同じ空の下にいることを信じて。
普通の環境で普通に育ったんだろうに、何故、そんなに達観してるのだ、神田くん。聡いから色々出来てしまうし、見えてしまうんだろうな。処女作の「Missing」を読んだときは“作者は人間が好きなんだろうな”と思わせてくれたけど、コチラを読んだら…“…嫌いだった? もしかして?”と…分からなくなりました。というか…「そう美しいモノじゃないぜ」ってことなんでしょうか。結構、ココロを引っ掻く感じの話が多いよね。続編があるのか。森野との関係はどうなったのかな?今度図書館で探して読んでみようと思う。
死を目前にした人々の、一筋の願いが、美しく、あるいは醜く輝いていた。人の内面の美醜を感じられる。取り繕われた美しさや、漏れ出た醜さなど…。さっぱりとした文体で書かれているので、非常に読みやすかった。
良い意味で、裏切られた作品。単純に泣かせる話かと思っていたら、いろいろなコトを考えさせられる話でした。ありきたりにキレイなエピソードにまとまるのではなくて、悔しさだったり寂しさだったり苦しさだったりが加わるコトで、良い意味で、俗っぽくて。それでもやっぱり、今を生きるコトが大事なんだというメッセージも伝わってきて。深い作品だと思います。上田さんの孤独感は、すごく共感出来るモノがあったし、主人公による有馬さんへの説得も、響くモノがありました。
あらすじを読むと、感動する話なのかと思ってましたが……良い意味で裏切られました。もちろん感動もしました…!
人間のズルい部分や汚い部分が上手く描かれていたと思います。
やり切れない中にも救いがあり、読後感は良かったです!!
神田君いいですね、人間くさくて(*^o^*)
始めての作家さん。軽い話なのか?と思ったら、意外に1話1話が重く、ずっしりくる読後感でびっくり。特に3話目がとても印象に残りました。最後の展開はあっさりしすぎだと感じたけれど、ぜひ別の作品も読んでみたいと思わせる1冊でした。
人生の最後にまつわる話。章ごとに完結して次の話に進むといった構成の作品。主人公はクールで知的なイメージの青年ですが意外と頑固で優しく、人間くさい事もポロっと言ってしまったりするので好印象でした。物語は切なくて胸を絞めつけられるような話ですが、文章とか言い回しがロマンチックで綺麗な印象をうけ、読み終えた後もあまり暗くならずにすみました。こういう物語は結構好きです。
MOMENTの
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