東京物語 (集英社文庫)
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東京物語の感想・レビュー(624)
郷里を出て行く息子と、送り出す母親。いつの時代もかわらんというか。80年代なんか生きてないから、客観的に振り返ることしかできひんけど、熱気はすごい伝わってきた。キャンディーズ解散で盛り上がり、千代の富士引退で盛り上がり。そういった国民的熱狂が今はもう感じられないと思ったら、感傷的になって読んでしまう
奥田さんの本なので安心して読めた。特に大学時代の彼女の話し、お見合い相手との話しは秀逸。主人公は奥田さんとダブってしまうのだけど、奥田さんってやっぱり仕事できた人だったのだろうな。このような青春小説は重松清さんも得意にしているけど、奥田さんの小説は説教臭くなくてよい。少々、時代を象徴するような出来事や単語が小説の中に顔を出しすぎていたようには思ったが、まぁいいでしょう。
名古屋から夢と大きな希望を胸に、上京を決意する田村久雄18歳。舞台は80年代。わたしが生まれたのもルービックキューブが爆発的人気を博したこの時期(笑)国内いや世界中至る国々が活気に溢れていたそうな。名古屋オリンピックって言葉自体、初耳。いま奇遇にも名古屋暮らしなので、喫茶店でおつまみがセットで付いてくるくだりにはニヤリ。六つのとても甘酸っぱい青春短編集でした。
★★★★/5 名古屋から出て来た主人公久雄の18才から30才までの東京物語譚。時系列ではなく例えば21才から始まり18才に戻り19才というように、振り返れる章立てに。それぞれがJohn Lenonの暗殺日だったり、キャンディースの解散日だったり。30才の章も歴史的な日なのではあるが、それぞれの日に、久雄はその時抱えていることで一杯一杯でかろうじて、その「歴史的な出来事の」こだまに触れるくらい。世の中の真ん中の東京に出て来ても、「世の中」はやっぱり自分からは遠く、佇み途方に暮れる。上京東京小説のベスト!
いつまでも子供じゃいられないコトもよくわかる。わかるんやけどなー笑。若さってその時はわからないけど、歳とってみてようやくそのありがたみに気付くんよなー(^^ゞ熱くて切なくておかしくて、おーし、明日から頑張りますかぁo(^-^)oってちょっと背中押してもらえる本でした☆さすが奥田先生(>_<)
名古屋出身の田村君が19歳の春予備校入学で上京してから、駿河台の大学に入り演劇部に席を置いて、やがて中退後広告業界で働くようになり、30歳を目前にするまでの10年余りが80年代の風景と供に描かれた六つの話。自分の学生時代より少し上の年代の青春物語で、何だか懐かしいエピソードがいくつもあって、似たような事考えていた事もあったなあとか、ほろ苦い気持ちも甦ってきたりして、読み終えてほわっとした気分になった一冊でした。
私が生まれたころのお話。あーこういう世界だったんだなあ・・・という感じ。今や40代の人にだって青春時代はあって、そのころの記憶ってきっとキラキラしている。当たり前なのになんだかちょっと不思議な気がするのです。わたしもそのうちそうやって言われちゃうのかな。
やっぱり久雄は奥田先生がモデルかー!バブルが弾けてその後どうなったかと思ったのに、直木賞作家!いつも楽しく作品を読ませてもらっています。
80年代。ちょっと前のことという気がしていましたが、30年前なんですよね~(遠い目…)。歴史的な出来事によってフラッシュのように切り取られた主人公の青春時代の断片。作者の奥田さんを彷彿とさせる主人公は自分より8つ上なので同じ出来事でも感じ方が違いますが、時代の空気感といったものが感じられて、懐かしく面白い1冊でした。携帯やメールがない分、人間関係が直接的で篤いのがいいですね。
自分と同じ世代の青春物語なので、体験してきたことが似ていて大わらいです。久雄がだんだん大人になって行く一方で、夢を捨て去らない部分を残していることが、切なくて温かくて・・・愛すべき人生だなって思いました。
奥田本は久しぶりに読んだけどやっぱり面白いです。ちょうど主人公より一回り年下だけど物語に出てくるニュースはもちろん覚えていて自分なりの思い出にもひたれました。
すごく面白かった!さすが奥田英朗。80年代の物語、僕は1983年生まれなので、懐かしく読む訳ではないんですが、逆に知らないからこそその時代の人たちがキラキラして見えたりします。これって多分韓流ドラマの純愛が受けてる事と同じで、自分とはかけ離れた世界に対する憧れ何でしょうね。好きなのは説教が身にしみる「名古屋オリンピック」と、現実にいたらヤだけど小説内のみスゴク可愛い洋子ちゃんが出てくる「彼女のハイヒール」 奥田英朗、いつの間にかコンプへのカウントダウンが始まってる!次は「オリンピックの身代金」を読もう。
広告業界で働く主人公とその時代を描くグラフィティ小説。 その後が気になる魅力的なキャラが使い捨てされてるのは惜しいような。 40代以上のオッサンは「あったあった」と言いながら楽しめるかと。 ラストはなんかいい。まだわからないけどなんかいいのだ。
何のとりえもない私たちの世代ですが(笑)奥田さんの自叙伝的?小説を読むと、質素なりに楽しく、将来への夢もあって楽しいときだったなあ・・となんだか満足^^; 流行したものがこれでもか!とすべて出てきているのがこれまた自己満足っぽくて笑います。ジョン・レノンが死んだ日のことを書いた「あの日、聴いた歌」。最初のこの短編を読んでから一気にラストまででした。奥田さんは、人間のことをちょっと滑稽にうまく書く人だなあと思っていたけど、時代の書き方も好きです。
おもしろかった。青春だー。田舎から東京に出るって、大変なことなんだと感じた。関西人が東京に抱く感情と少し違うなー。いろいろあるんやね。
主人公と年代が違うので懐かしいと共感は出来なかったけど、最後のパーティーの話は印象に残った。大人になると夢も見続けられないどころか友人と集まるのだって一苦労だけど…仕事してたまにドラマがあって、それなりに毎日を楽しめたらいいと思えた。
主人公と名前が1字違いなので親しみを感じながら読んだ。同世代ではないが楽しめた。主人公含め味のある人が多くその後どうなったのか気になってしまう。笑えるし考えさせられもするし懐かしい話題もあって良かったです(^^)
私はやっぱり奥田英朗の本は好きだな~人の描き方が共感できるのか、きっと作家本人も好きな気がする。 主人公はちょうど夫と同じ歳。私はもう少し後の時代を過ごしたけど、80年代の東京はリアルに伝わってきました。主人公は50代の今、どうしてるんだろ?今の主人公にも会ってみたいです。
夢がなくてもいきいきしてれば楽しいもんだ。人は死ぬまで腐ることはない。でも恥ずかしくなるような夢をもてるほうがさらにいいけど。と読んだあと思いました。
なかなか面白い。年代を追うごとに主人公・田村が成長していく姿が当時のニュースと合わせて描かれている所、良かった!きっと同年代なら共感することも多いんだろうなぁ…80年代って色々あったのね。
80年代を東京で過ごした青年の話。音楽や映画、有名人、スポーツなどの時代を彩るものが山ほど描かれているのがしつこく感じた(自分はこの世代ではないし、東京にも住んだことがないためか?)。この作者らしくユーモアと皮肉にあふれていて、それぞれの短編がわずか1日ほどであるのもテンポがよい。青春を振り返らせてくれる1冊。
若かりし日々の忘れえぬあの一日。そんな一日が上京、大学生、就職、独立等6日分。自分にもそんな若いころのああ、恥ずかしいや、大事な一日があったなぁ、としみじみ。
80年代に生きた人たちの群像劇ってところでしょうか。80年代ってこんな感じだったんですかね。自分は幼かったんでイマイチ覚えていませんが(笑)。物質的には豊かになって時代は変わっても若い時に感じてることや基本的な生活は変わっていないってところでしょうか。面白かったです。
最初はあまり乗り気じゃなかったけど、気付くと 一気に読み終わってました。世代は違えど、主人公と同じ名古屋人なので、東京や名古屋に対する気持ちには 共感でした。
東京に行く、というのに特別な思いのあった時代。今、やっぱり東京は元気にならなくちゃねって思う。時代のキーワードがたくさん出てくるけれど、それぞれが生きている。記号化される以前の勢いを思い出します。今 関東は節電を言われているけれど、あの時代の使用量でも充分じゃないの・・とすら思う。ちょっと変な感想になっちゃったけれど。
読み終わってみると、別にどうというものではないのだけれど。それでもほろ苦いような甘酸っぱいような。大学入学と同時にひとり暮らしを始めた、下宿で過ごした最初の日のことが思い起こされて、ちょっぴり涙を流しました。期待に胸を膨らませながらも心許ない不安な時間。あぁ懐かしき青春の一ページです。同じ時間を共有していないと感じるものも違うのでしょうね。
同世代、まったく同じような空気を吸ってきた。懐かしい。時代のキーワードが散りばめられているが、若干、うるさい。無理矢理、時代を遡らされているような感じがある。熱い空気がゆったりと漂っていた頃、大した夢はなかったけれども、活気があった時代。自分の息子がもう数年で同じ経験をすることになるのだが、あんな空気を感じることができるだろうか。期待できないが、そうあって願いたいと思う。と、思わず感傷的になってしまう小説。悪くない。
東京物語の
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