メイン・ディッシュ (集英社文庫)
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メイン・ディッシュの感想・レビュー(287)
しまった、劇団が舞台のお話だった。個人的に「小説の中に出てくる劇団」が苦手なので、できるだけ避けるようにしていたのだけど、読み始めちゃったからしょうがない。しかも私、語り手の女優さんを「渡辺エリさん」イメージで読んでしまった。なんかもういろんな意味ですみません。
随所に登場する料理の数々にお腹が減りつつも、二つの話が二転三転する連作にお腹いっぱいになるほどの繋がりが盛り沢山で満足!「特別料理」のオチは笑えるほど良かった。
ネコさんと呼ばれる女優の家にはミケさんと呼ばれる同居人の男性がいる。ミケさんは無職で素性も一切不明。なのにネコさんが家から追い出されることがないのはミケさんの料理を食べるとなぜか心が癒され、悩み事も解決するからだった…。【感想】短編集だが一つの長編として十分成立する。まるで単品でも美味しいが、順番に味わうことでさらに美味しさが際立つコース料理のようだった。さらに最後の料理は終わりの一口のしかけに思わず微笑んだ。主役たちも含めて登場人物達のキャラは決して濃くはないが、なぜか印象に残る不思議な味わい(笑)
短編集としても十分楽しめるけど、こういうオチをもってくるとは!最後にすごい料理を出された気分。食べ物と絡めた謎がこれまたひと味面白く、謎解明も堅苦しくなく読める。推理モノは苦手だと思ってたけどこれはすごく好き。人にお勧めしたくなる本!個人的に、名前に夏という漢字が入ってる人が二人もいて少し混乱したのが惜しい
いつのまにか、あーそんなこと言ってたっけと、会話も出来事も思い出になっている。本の中にしっかり、確実に時間が流れている。これは物語の中の作品なのか、こっちは物語の中の現実なのか、振り回されて行き着く最後は予想外の甘さ。そっか、コース料理の締めくくりはスイーツだからか!?なーんて後から気づく。「人生は短し、されど経験すべき事は多い。」忘れたくない一言。
この作家の短編は全て良いですね。長編好きな私でも、これは!と思うものばかりです。別シリーズの店(香菜里屋)の料理もですが、この本の主人公?(女優に拾われたミケさん)の作る料理も食べたくなるものばかりです。
複雑にいろんなことが絡み合って、途中でこんがらがってしまいそうになるけれど、謎が最後にはピタッとあるべきところにおさまっていく。緻密に練られた、上品にまとまった作品という感じ。個人的には、追加された「特別料理」の最後の一行で明かされた謎にいちばん「あぁ!!!」となった。ただ、ねこさんはあまりにも殴りすぎなのでは・・・あんな女性なかなかいないだろう。
最初は短編だったんでしょうね。後から長編に仕立てた感、読み取れました。文庫版で追加された特別料理、中々です。作中では気がつきませんでした。
料理がとってもおいしそうでおしゃれ。ストーリーの組み立てがうまいなぁ。短編集なのにどの話にも伏線張られて回収しつつエンディング。だから一つの話が終わっても次が気になってしまう。もう1回読んだらまた楽しめそう。
再読。連作短編、大好き。北森作品のコミカルさが色濃く出てる。ユリエと小杉のやり取りは、コントのようだけど、少しくどいと思うかも。あと料理の描写がやっぱりすごい。ただ細かいだけでなく、匂いがただよってくる気さえする表現力。あと他のシリーズと少しずつリンクしているのもファンとしてはうれしい。似たような小劇団が出てくる小説として思いつくのは、本作と加納朋子「コッペリア」と有川浩「シアター!」。コッペリアよりライトなミステリーで、シアター!よりラブ少なめコミカル多め。
小劇団「紅神楽」を主宰する女優・ユリエの同居人のミケさんは、抜群の料理の腕前と卓越した推理力を併せ持つ謎めいた男。劇団の関係者が直面する事件を鮮やかに解決するミケさんだったが、彼自身にも、誰にも明かせない秘密があり……。/劇団の〈日常の謎〉の章と、ミケさんの過去を描いたと思しき章が複雑に交差していく〈連鎖式〉の構成。劇団の座つき作者で、後にミステリ作家に転身する小杉という道化役が、本作のミステリとしての構成を作り上げる上で重要な役割を果たしているのが秀逸です(あと、「アリバイレシピ」の××トリックも◎)。
連作短編ミステリの傑作。ひとつのエピソードが終わって、自分なりに謎解きをしてみますが、「そりゃないよ」という感じに裏切られて。電車だけの細切れ読書では頭がついていけない…。と思いつつ、キャラクターが生き生きしていて、料理がおいしそう、とついつい読み進めていくことに。最後には洒落のきいたおまけまでついていて、大満足のフルコース完食させていただきました。ごちそう様です。でも、もうおかわりはできないんですね。
北森さんの描く料理はどうしてこうも美味しそうなのか。梅酒もラーメンもフライも涎が出てしまう。。というか美味しいミステリーってジャンルが築けるのに、もう新作が読めないなんて残念でなりません。文庫で追加されたという『特別料理』が好きです。オチがピカイチ☆
嗚呼この梅酒のみたい。 チキンカレー食べたいよぅ。。。 そう思わせるミステリー小説なんてなかなかないよ。食欲の秋にオススメのグルメ&ミステリー小説
ミステリとして読むと、まあ普通の出来。だが、語り口や、イキイキとしたキャラクター、料理の描写、起承転結の良さはピカ一。ちなみに僕が一番気に入ったのは、ラストのおまけ小説。オチを含め、総合的な完成度が高い。
大好きな作家、北森氏の一周忌ということで、以前から読んでみたかった今作を手に取る。 北森作品にシリーズモノは数あれど、この人は本当に「長編の短編集」の名手だな、と再認識。 良い作品です。 とても。
1章ごとなぞが解決されていくのですが、なぞも深まっていく感じです。最後にあーなるほどと納得できます。一番の貢献者は小杉師匠?この人最高です。ともかく読んでいると出てくる食べ物を食べたくなる。いや、ミケさんが家にいてほしい。
小劇団女優・紅林ユリエとその恋人ミケさんの物語、だと思っていたのに何故途中で違う人の話が入るんだ?と首を傾げながら読み進めると、「こういうことだったのか!」というカタルシスが待っている。しかも、二転三転。気持ちよく弄ばれました(笑)。美味しそうな料理もさることながら、妄想憑依体質(笑)の座付き作者、小杉のキャラが濃すぎ(あっ)で大好きです。文庫特典の「特別料理」のラストには、盛大にニヤニヤさせていただきました。ごちそうさまでした。
北森作品としては珍しく(!?)ハッピーエンドな作品。うさぎ〜のやるせない気分を中和するために再読。いつ読んでもお腹が空く(笑)
【図書館】おいしそうな料理の描写におなかがすいてくる。つらすぎて腹ごしらえをしようとしたけど、どうしても先が気になって一気に読了。バッド・エンディングを考えていたけど、違ってよかった。ミケさんに料理を習いたい。一日でいいので、教えて!
食べものを題材にしたミステリーは毒殺であったりが鉄板ですが、見事に裏切られました。さらに料理と事件→検証→解決がうまく融合していてとてもスッキリします。食欲そそるのでペコ腹では読まないことをおすすめします。ミケさんの梅酒にチャレンジします。料理好きな方は是非!
メイン・ディッシュの
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