光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
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光の帝国 常野物語の感想・レビュー(2762)
再読です。初見の時、感動はしたものの短編一つ一つがプチっと切れているような・・・何とも言い難いモヤモヤがあり、ちょっと嫌煙していました。が、久々に読んで泣いてしまった。一つ一つの物語の後ろに漂う独特の空気。これがモヤモヤの原因かと思いつつ、それが昇華するのを見たいなと・・・シリーズ買おうと思います。
○ "常野"にまつわる物語。 あたたかくて、懐かしくて、でもどこか不気味で。短編だけどそれぞれ余韻があるし、繋がりもある。シリーズ読破したくなります。
キャラメルボックスで舞台化された『大きな引き出し』を読みたくて買ったけど、他の話も一気に読んだ。全体的に常野の人々を脅かす影がつきまとい、読んでいて不安になったし、『光の帝国』がやはり凄く辛かった。でも、『お祈り』と最後の再会に希望も見える、好きな物語。
角川の「君が見つけるものがたり」シリーズの中に掲載されていた、常野物語「大きな引き出し」の話がとても面白くて、思わず買ってしまいました。 不思議な力を持つ一族、常野一族。時空間も異なる短編小説でありながら、根底では1本の線でつながっている長編小説でもあるといえます。僕は「大きな引き出し」「光の帝国」「二つの茶碗」「国道を降りて…」が大変好きになりました。特に「光の帝国」でツル先生は長生きの分、いろいろな苦労を味わいつつも、「国道を降りて…」で“みさき”に再会するシーンは泣けてきました。恩田さん、最高です。
連作短編集。不思議な能力を持つ常野一族のお話。前半から不思議な感覚に満ちている。何が起こっているのか?何故?静かな常野の一族らしき人の気配を追いながら少しずつ読むのだが、いつも寝る前に読んでいたためか『手紙』を読んだ日は、何か(書類)を必死で探す夢を見た程だ。作品は、『大きな引き出し』と『国道を降りて…』が良かった。続編が気になる。
人物が時や場所を変えて複数回登場し、話の根は一つで繋がりがあるので、短編ながら長編のような一冊。「オセロゲーム」と「大きな引き出し」の春田家、殊に光紀の話は続編や他編が読みたいと思った。
友人に貸し出すに辺り、再読。初読の折に「大して面白くなかった」と感じて以来、読み返さなかった自分をぶん殴りたい気持ちで今はいっぱい。どこを読んでいた、10年前の自分! この独特な世界観、飾られることなく描かれる人の業、異端の能力を抱える人々の苦楽を伴う暮らしぶり、どこを切り取っても惹き付けられる物語じゃないか。幾つかの要素がばらばらに描かれているが、この先 ぶつかった潮流が一つの渦を形成するように、物語も一点へと収束してゆくのだろうか? 先を手に入れてこなければ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 02/02
それぞれが独立した話に見えて、読み進めていくうちに全てが絡まり始める。あれ、この名前どこかで見たような…。そんな感覚が楽しかった。個人的に好きなのは「大きな引き出し」と「光の帝国」「国道を降りて…」です。鶴先生、みさきちゃんに会えて、本当に良かったよ。
初恩田さん本。不思議な力を持つ一族についての短編集で読みやすかった。が、ホロリきたり暗いシーンもあり。それぞれの話ででてきた人がつながるのもすごいわ〜
とってもとっても良かった。 短編集だけど、どれも常野と呼ばれる一族が登場しリンクしている。 世界観は現代世界にちょっと幻想の要素がある感じ。 人間の温かさと現実の残酷さどちらも片寄ってなく、 両方がリアルに表現されてある。最終的に読後感は暖かい気持ちに。 本当にこんな一族がひっそり暮らしてたら…すごいなぁと妄想してしまう。
常野と呼ばれるとある地方の一族の物語。短編集。最初、物語の繋がりが見えてくるまでは「?」だったけど全体が見えてくると、ぐいぐい興味をそそられた。…せやのに、せやのに不完全燃焼、未消化な終わり方(;´д`)だってこれからやん、面白なるの。 お楽しみは続編でってこと!?ってことで、蒲公英草紙へ☆(((((((((・ω・。)ノイッテキマース ♪
『昼も夜も、月はいつもある。みんなが同じ一つの月を見上げている。』P116
『それももしかしたらと悪あがきを続けていた歳月も今では悪い夢のようだ。しかし、結局は皆同じ月を眺めているのだという思いが日に日に強くなる。いつも、昼も夜も同じ一つの月が空にあって、我々はいろいろな場所っその月を見上げている。』P109
女性らしい文章だ。優しい。吐き気を催すほどの頭痛とか男にはわからない気がする。『国道を降りて…』では、とてもロマンティックな言い回しが多い。それは主人公が音楽家であることもある。そういった箇所にフィクションの醍醐味を感じる。優れた作家は自分の言葉を語らない。登場人物がそれぞれ命を持って勝手に話すんだなぁ。ただし、久美沙織の解説は要らない。p.106「夜書いた手紙は翌日読めないと言うが、さぞ小生の手紙も恥ずかしいことだろう」
最初は独立しているような短編同士が次第にゆるくまとまってくるこの展開がいい。気に入った短編は「手紙」かな。常野に夢中になるおっさんがかわいかった。
短編だけどつながっていて、ホラーじゃないけど何か背中がゾワっとする話がいくかありました。鶴先生の過去の話しは胸がいろんな意味でいっぱいになりました。
部屋にあったイチゴの小物入れが、急にこわくなった。一つひとつの話が、怖かったり、悲しかったり、ほっこりしたり、涙がでそうになったりする。繊細だけど、濃い。最後の最後に、救われた気がした。
東北のある地方にあった「常野」出身の一族を巡る物語の1巻。彼らには、膨大な書物を暗記する力、遠くの出来事を知る力、近い将来を見通す力、空を飛ぶ力等々、皆それぞれ不思議な能力を引き継いでいたが、隠やかで知的、権力への志向は持たず、普通の人々の中に埋もれてひっそりと暮らしていたが・・・虐げられる「少数民族」が描かれている。『心あたたまり、背筋がゾッとする』とは言いえて妙。シリーズ物で、1冊を読んだだけでは、謎だらけ。今後の展開が楽しみ
常野と呼ばれる特殊な力を持った一族を縦糸に書かれた連作短編集。時代を前後しながら、「常野」たちの姿が描かれる。決してホラーではないが、何かぞわぞわするものがあった。
常野ー。特殊な能力をもった一族、その生を描いた短編集。彼らはどこからやってきて、どこへ向かうのか。生き別れた父と子をつなげたり、行方不明の父を探す決意を固めたり、育ての親の思いを伝えたり、時代に翻弄されながらも真っ直ぐ歩いている姿が何ともカッコいい。常野のあり様が少しずつ明らかになる構成も大好きです。最後のミサキにはやられました。続編、ぜひとも読みたいですね。
不思議な力を持った一族の個々の家族や人物を描いた短編集です。普通の人にまぎれて存在したり、山奥にいたり、遠い昔にいたり。それでも皆暖かくて穏やかで、こう在りたいなと思わせるような人たち。そんな人達や関わった人たちの展開に読み終わって、涙が止まりませんでした。自然や命なんかについての捉え方が凄く印象的でした。つづきがあるということで凄く楽しみです。
良かった!! 連作短編?!長編?!少しずつリンクしていくお話たち。早く続編が読みたい!!気になること山盛りです。
さまざまな特殊な能力をもつ一族の物語。現実の中にぽっかりと非現実の穴が開いたような、どれも不思議な味わいがある短編。少しずつリンクしていて、でもそのリンクはまだ不完全のように感じて、続作を読まないと……。表題作が怖く、悲しく、一番好きな物語。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/06
昔、若い頃に読んで、ジロ先生とあや、健の最期のくだりが印象的過ぎて「この人のはもう読めない…」と読まなかった本。今回なんとなく気になって再読。読み直して…良かったです。やはり最期のくだりはつらいんだけど、もっと大きな流れで読めるようになりました。ファンの評価が高いのに納得。二部三部も読んできます。
前半は常野の特異な能力に引き込まれたものの、後半は何だかペースダウン…。ストーリーの設定は好きなんですけどねー( ´△`)
中盤がおもしろかった。いちばん印象深かったのは、やっぱり表題作かな。このスケールの話をふつう短編でやるかよ、と思ったらあとがきでもともと長編用のネタだったと書いてあって納得した。でもこの話に限っては、短編で、あまり各登場人物の心情を深く掘り下げなかったからこそ成功していたような。大きな歴史の流れのなかに消えた一瞬の輝き、とでもいうのか。器用な作家さんだなあと思った。解説はいらん。余韻が台無しです。
信太郎がけっこう印象に残ったかな~。読み出しは軽く、POPな感じさえするのに、いつのまにか山あり谷あり光あり闇あり。メリーゴーランドもあればジェットコースターもあり、お化け屋敷もある不思議な遊園地みたいだった。みんなが幸せに静かに平穏の中で生きられたらいいと思う。すっかり恩田さんファンです☆
短編集。不思議な能力を持つ常野一族の物語。一冊の中に常野一族のあたたかさ、哀しさ、恐ろしさが詰まっている。個人的には「大きな引き出し」から繋がる連作であったら、尚嬉しかった。でも、どの作品も前後に広がるものがあり、魅力的。恩田作品の奥行きを感じた。身に余るほどの能力、というのは誰にとっても、幸せであり不幸であると思う。その中で、周りに溶け込み、自分のできることをひたすらにしながら生きていく常野の人達の姿は胸を打つものがある。続編があるということなので、ぜひ読みたいと思う。
遠野物語を意識したのでしょうか。。。そんな所もなるほどなーて思いました、ただだんだん最後にいくにつれて あきてしまった でも常野の人の不思議な能力と温かい人柄のおもしろい短編でした
特殊な能力を持つ、常野の人々のお話。SFファンタジーだけど、どこかリアルで自分の想像の中で生き生きと人物が動き回りました。悲しくもあり、でも温かく、最後までぐいぐい引き込まれました。ツル先生にはどこかでもしかして出会ったことがあるかも・・・なんて思ったり。
別の短編集でこの本の中にある短編が組み込まれていて、面白そうだなと思い読んでみました。『常野』、気になりますね。 ツル先生の、戦時中の話が悲しすぎて・・・印象的です。『常野』の世界に惹かれてしまいました^^
不思議な力をもつ常野一族の連作短編集。とても不思議な世界なのに、物語にグイグイひきこまれていく。読んでいて『運命』という言葉が浮かんだ。能力や命が受け継がれていく不思議。飲み込まれていく大きな流れ。それぞれの人にそれぞれの人生があって、どこかで繋がっている奇跡。面白かった。
不思議な気持ちにさせてくる物語。ひとつひとつ短い世界に引き込まれるのはなぜだろうか。お気に入りは「二つの茶碗」。
とっても不思議な話。優しくて哀しい、なんだか少し怖くもありました。「国道を降りて…」が一番好きかなぁ。本当に常野一族の方がどこかにいるかも、と思いました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 11/14
光の帝国 常野物語の
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感想・レビュー:576件














































