神々の山嶺(下) (集英社文庫)
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神々の山嶺の感想・レビュー(366)
羽生・長谷のモデルが実在したクライマー森田・長谷川氏と知り、彼らの経緯を追うにつれ再読したくなった。グランドジョラス北壁に消えた森田氏をヒマラヤで生き返らせ、ウルタルに散った長谷川氏とクロス&シフトさせ、長谷川氏のよきパートナーでありフンザの英雄、ナジール・サビール氏をヒマラヤシェルパのアン・ツェリンとして羽生のよき理解者に、そして運命の登攀へ向かわせる。よくできた物語だった。
たまたま録画していたエベレスト登頂番組を見直しながら、作品の世界を楽しみました久しぶりに読んだ男の世界だ~
著者曰く今後これ以上の山岳小説は書けないと言うように、すばらしい作品…登場人物の自分の欲求に対して、何の躊躇も、疑問も持たずに対峙する姿勢は、絶対真似出来ないし、真似しようとも思わないけど、魅力的に見えてしまう。下巻の羽生の山での件なんかわ、鳥肌もんに圧倒されます。みなさんが勧める通り間違いない作品でした…
いやぁ、圧倒されました。大自然の描写にも羽生丈二の生き方にもただただ圧倒という感じです。上下巻合わせて1000P超えの大作なのにスラスラと読めました。無酸素登頂の際は思わず息苦しくなりました。
圧倒的なエネルギーにあふれ、読む者の心をわしづかみにして放さない超力作。特に下巻は一気読みでした。羽生のような峻烈な生き方は私にはできないし、憧れることすらできないが、とにかく圧倒されました。これまで想像することもなかった標高8000mの世界を体感させられるような夢枕さんの筆力も圧倒的。感動しました。
いや~ぁ大満足こりゃええ。山岳小説Excellent!
まるでハリウッド映画を見てるかのようなスケール。上下で1000ページのボリュームも飽きさせない内容。年末年始に録画保存していたNHKの「世界の名峰」&「NHKスペシャル(エベレスト)」を途中にはさみ見ながらの読書でした。見事なマッチアップでハマリ度プラス∞。手に汗握り、歯を食いしばり、アイゼンをつま先に感じながらの読了。この年末年始は通常仕事しながらのエベレスト無酸素単独登頂していました。
読みながらのつま先の痛みは我の持病(痛風)也。
「なぜ山に登るのか」という命題に対して破滅型クライマーの羽生が出した答えは圧巻だった。それは哲学の分野かもしれない。仏教をテーマに書いてきた夢枕獏ならではの答えのような気がする。この問答から物語りは加速する。上巻のうまい文章から、作者が書きたいように書くという文章に変わっていくのだけど、多少こんがらがってもなぜかぐいぐい読んでしまう。あとがきに「全部、書いた。全部、吐き出した。」とあるが、納得。読み終えたとき、ものすごい熱量を浴びた気がした。
エベレストの登山史上最大のミステリー、マロリーの失踪に絡むカメラとエベレスト冬季単独登頂を狙う一人の登山家羽生丈二を追う、山に生きる男達の姿を描いた山岳小説。初めはカメラマンの深町が好きではなかったが、羽生と出会いその生き様を間近で見てから最後に印象が変わった。上巻は動きが少なく若干読み辛かったですが、その後の山の記述、極限状態の心理、手記は壮絶でした。本書で初めてエベレストの歴史を知りましたが、命を賭ける登山家達の歴史という面も合わせ持ち想像を絶します。
圧倒された。当初はカメラの行方に気を揉んでいた深町と同様に、終盤はただただ羽生の姿に魅せられる。自分にとっては未知の世界であるエベレストであるが、鮮烈な描写にその凄みが身に迫ってくるよう。標高8千メートル、斜度50度、-30度の暴風が荒れる岩壁、1メートル超える氷柱、一方で静謐な夜に姿を現す星の海。想像だけでも鳥肌が立つ。
“前人未到”はこれだから前人未到なのだと理解させられる想像を絶する環境と、そこを登る人間の生きるか死ぬかのぎりぎりの心理がこれ以上ないほどリアル。少しでも荷物を軽くしようと表紙を剥がされたメモ帳や短くされた鉛筆…『山を甘く見たんでしょう』のニュースは聞いたことがあるけど、あの言葉がどれだけ他人事だったか思い知る。 マロリーのカメラ、羽生のポケットのチョコと葡萄、残された手記、…最後に全部繋がって、読後に押し寄せる感慨が凄まじい。最初に読んだ山岳小説だけどこれ以上のものが今後読めるかどうか心配。
すごかった。羽生丈二の生き方に圧倒された。彼の手記に記された『ありたっけのこころでおもえ』という言葉、そしてのに発見された時の姿、眼を開き前を睨むような姿。山への想いと人生がガツンって衝撃的に伝わってくる。深町の視点で書かれているから、実際の羽生の心情や言葉はほとんどない。人からの語られるものだけど、羽生だったらそうだって思えてくる強烈な存在感。作者もあとがきに書いている通りこれ以上は描くことないっていう作品だと思う。
★★★★★ 圧倒的。後半は徹夜で読了。地べたで暮らす私には、一生見ることのできない世界を見せてもらった。金にもならないものを命を削るようにして焦がれ、追い続ける男たちの心理と、低酸素での肉体的精神的な戦いはただただ圧巻。登っている時は下りて早く楽になりたいと願い、命からがら下界に戻っても、すぐに山を思ってじれてしまう苦しさは、何故かストンと理解できた。本を読んで、こんな気持ちで涙が出たのは初めてだ。うまく言えない。羽生はエベレストに焦がれ、深町はそんな羽生に焦がれてたんだろう。
すごい。圧巻。読了後は呆然自失。気も狂わんばかりに何かに恋い焦がれる人間の姿は凄まじすぎて、言葉にならない。登攀シーンはほんとうに息が苦しくなった。マロリーさんも頂上の地を踏んだのだと、信じたい。書きあげたときに落涙したという獏さん、あなたも凄いひとです。しばらく余韻に浸っていたい。ありがとうございました。
すごく面白かったです。夢に向かいただ生きるという人生がまぶしくてうらやましくなりました。日本の簡単な山でいいから登りたくなったので、チャレンジしたいです。
今回も感動させてもらった。羽生のような濃い人と友人だったら自分はきっと何か影響を受けると思う。あんなにひとすじに自分の思いを貫き通すというパワーを間近で見てみたい。マロリーたちが登頂したかどうか、エベレストのミステリーはいつか明るみになるのかな。。
おもしろかった。実は、羽生丈二というキャラクターがそんなに好きになれなかったんだけど、それでもおもしろかった。序盤はミステリー色が強かったけど、最後はやはり山岳小説という感じでした。
読了後、しばし放心状態。感想をどう書いたものやら……。登山はするけど次元が違いすぎるので、できるのは本を読むことによる疑似体験のみ。すっかり入り込み緊迫感の中読み進めた。星の海か……、エヴェレストでの星空。一度でいいから見てみたい。山岳小説を読むと登山に行きたくなる。あくまでも整備された登山道のルートだけど……。
文庫フリーク@灯れ松明の火
私も登山本のこなゆき師匠(現・アルプスの空♪さん)より紹介して頂いたです。前半は隊の成り立ちとかで進まないのですが、マロリー発見からは一気です。
ナイス!
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09/03 22:52
私も登山本のこなゆき師匠(現・アルプスの空♪さん)より紹介して頂いたです。前半は隊の成り立ちとかで進まないのですが、マロリー発見からは一気です。
ナイス!
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09/03 22:52
女々しく哀しく孤独。そして、なんと強く美しい物語。 読み終ってしばらく放心した。上手く表現出来ないが、単なる山岳小説ではない深みがあった。山も人も神々しい。
人には権利がある。 何を奪われようが、何を失おうが、最後に唯一つ残された権利だ。 それは、自分の選んだ生き方に、生命をかけてもいいという権利である。
山にとり憑かれた孤高の男たちの生き様に圧倒されて、最後のページまで夢中で読みました。胸に熱いものがこみ上げてきました。
アーチャーが円熟の筆捌きなら還暦を迎えた夢獏は相も変らぬど真ん中直球勝負。物語はやマロリー登頂の謎を秘めた一台のカメラを巡って始まる。主人公のモデルは反骨のアルピニスト森田勝。同時代の天才ソロクライマーの長谷川恒男らしき人物も登場する。森田勝は冬のグランド・ジョラスに散るがその無念と共に物語の中に甦った羽生丈二は前人未到エベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む。ただ個人的に最も共感したのはマナスル中年登山隊の男達の見果てぬ夢とカメラマン深町の再生の物語。『狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死』も激推。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 07/30
羽生の生き方を見て、自分が何をして来たのかを問う深町。そんな深町の思いと今の自分が重なる感じだ。羽生にとっての「山」のようなものを持っている者と持っていない者では、自分にどれだけ向き合えるかというところの差が出てくると思う。
久々に心が震えた本。極限を目指す男の、孤独と、熱い魂と。小説だとわかっているのに羽生丈二という男が頭から離れなくなってしまった。そして夢枕獏の日本語になんと力のあることか。言葉の持つ力、その力を操る術を知っている作家ですね。陰陽師シリーズは好んで読んでいましたが、この作品でファンになってしまいました。
読後しばらくは他の作品に集中できなくなるほど、熱が冷めなかった。 登山をしたことはないけれど、目の前に壮絶な光景が浮かぶようで、読み進むにつれて、自分も共に登っているような錯覚に陥った。 羽生や深町の激しい息遣いに共鳴するように、心が震え、魂は山頂に憧れた。 これほど強烈に心情や情景を描いた作品は稀ではないかと思う。 この作品を通して、魂の奥底は「何かに挑戦し続けること」に強く憧れているのだと感じさせてもらった。
その山頂に立つ。天辺とるまで何度も挑む・・・。納得いかないままじゃ~気持ち悪いかい? 「なぜ、行くのか」なんて愚問だね。帰ってくる言葉は千差万様というより、本人すら解らないんだろう。 この思いを語れる言葉が見つけられないっていうのは、もどかしい。
後半はやや冗長なところもありましたが、がつんがつんと山男の男臭さが爆発。エベレスト登ってる描写は本当に読みながら酸素が足りなくなりますね。人生は挑戦ですね。挑戦をしていなかった自分に反省ですよ。日本が大きな困難にぶつかっているこんな時期に深町、羽生から元気をいただきました。ありがとう。★★★★☆
ノンフィクションはいくつか読みましたが、いわゆる山岳小説は初めてです。事実と少しずつ違うところが読み始めは気になりましたが、読み進むうちにこの世界がとてもリアルに感じられました。極限状態での描写など素晴らしいです。読み応えのある作品に満足しています。
神々の山嶺の
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感想・レビュー:84件













































