失われた町 (集英社文庫)
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失われた町の感想・レビュー(433)
面白いのか?面白くないのか?からの選択なら面白いのかな‥ 難しい漢字や難解な表現が多く、読むのに気合いがいりました。 まぁ、その難しさが独得の世界観を醸し出しているのかな
町の消滅という現象が30年ごとに起き、消滅に関わることは汚染でありタブーとされる世界では、残された人は残された人として生きていかざるを得ない。消滅する人と残る人、そこに町のどんな意志があったのか…毎回読者を異世界に投げ込む著者ですが、今作はSFっぽい設定が強く出てるし、エピソード5だけがファンタジー色濃厚で滑らかさに欠ける感じなのがある種の効果を演出してる気もします。
★☆☆☆☆ 現代社会をテーマにしたSFだと思っていたら、思いのほかファンタジー要素(異国との関係・独特の文化等)が多かった。SFとして科学的裏付けを求めて読むと拍子抜けすると思う。由佳の話や英明夫妻の話は面白かったが、全体的に尻すぼみな感は否めない。期待はずれであったことは否定しないが、「風待ち」の概念は悪くなかった。
思っていたよりもずっとSFで最初の数行を読んでみて驚いた。ただ、全体の話のテーマとしてはそういうSF的な要素よりも人と人の繋がり、心の動きの方がメインだったので、SFとしての話の展開を期待すると少しがっかりするかもしれないので、そういう意味では読む人を選ぶ本かも。日本に似ているけれど日本ではない世界観も少し難しかった。個人的には好きな本だけど人には勧めにくいかな。
マイミクさんのオススメ本。「コロヨシ!!」も面白かったので、読むまでの期待もかなり高かった。またもや、まったくもって新しい世界観の設定。その中で生きる人々。最初を読んで、次も読んで、その次も、あれ?と前に戻る、みたいな読み方をした。で、どうしてそれが起きるの?とか、最後はどうなるの?というのは省略されているけど、それが今後の続編に繋がるのかな・・・・という気持ちにもなって。何回も読み返して楽しんだ1冊。アタシもオススメするわ♪
"町"が意志を持ち、人を飲み込む。"町"に気づかれずに人々を救うため、悲しむことなく戦う人々と、失われた町の記憶を止めることが許されずに生かされた人の繋がりの接点を見つけた時になんともいえない感情が湧いてきた。一体何なのかと読者だけではなく小説の中の人たちも思っていること。不条理が肯定された世界は独特で忘れることができない。失われた町に夜灯る光がなくなるとき、失った心は安息を迎えるのだろうか。
たしかに設定はおもしろいと思う。ただ、それが半分以上読み進めないとイマイチわからないのが難点。私の場合、最後まで読んでも結局全体を理解するには及ばず…残念。
再度の挑戦です。前回は三分の一くらいで挫折してしまいました。登場人物の関係がさっぱり頭に入りませんでした。今回はメモ用紙を準備して、それぞれの関係をメモしながら読んでいきました。読み進むうちにこれは壮大なファンタジックな物語だと感じました。面白く読みました。
うーん世界観がイマイチ頭に入って来なかったな。30年に一度何万人もの人が「失われる」大事件が、「穢れ」として誰も口に出そうとしないなんてことあるのかな?他の国はどうなの?とか市町村制度やめたらいいんじゃない?とか考えてしまった。大きな自然災害(?)を心で受け入れつつ立ち向かうっていう結論はたしかに日本らしいけど。あと地の文で「桂子さん」になってたのはなんでだったんだよ。叙述トリックだと思ってわくわくしてたわ。
前半150ページくらい、全く話が頭にはいってこない何年かぶりに、途中でもう投げ出してしまおうかと思いました。。。。ですが、話の流れを理解してからは一気、そういうことだったのか。読み終わってから、最初の「プロローグ、そしてエピローグ」まで読み返して納得。三崎さんの作品は、「鼓笛隊の襲来」、「となり町戦争」、「バスジャック」と3作読みましたが、 どれも独特の世界なんですよね。私たちの生活する日常に、ある一つの違う常識、そこから拡がる世界。投げ出さなくてよかった。
想像力を掻き立てられる世界、すぐにでもアニメ化できそう。夫婦、恋人、親子、兄弟、…、人と人とのつながりは、考えることではないのだ! 「つながり」が消えることへの恐怖を痛感。なぜか? 恩田陸の「月の裏側」を思い出してしまった… ★☆
理不尽に失われていく町、消滅や汚染という恐怖と向き合いながら前を向いて歩いていく人々。どうしても震災や原発という言葉が浮かんでしまい胸が痛んだ。読み進めていくうちに幾つかのパーツが一つずつ繋がっていき、結末が気になって読むのをやめられなかった。最後にもう一度“プロローグ、そしてエピローグ”を読み返して改めて全ての繋がりや、人々の想いに納得する。現実離れしたあり得ない設定だけど、まるで自分の身近で起こっている事のような錯覚を起こしてしまうほど引き込まれた。三崎さんらしい作品。これで町シリーズ読破!
現実の世界そのままに、少し不思議なことが起こる世界かな…と思ってたら、かなり独特の能力や設定がある。もう少し色々説明して欲しい。 それぞれの登場人物が、巧みに絡まりあってるのは、読んでて楽しかった。 だからこそ、ちゃんと話に決着がついて欲しかった。モヤモヤする。
三十年毎にひとつの町が住民ごと消滅するという不可解で不理尽な設定。設定がかなり特殊で理解するのに時間がかかったが七つのエピソードを読んでいくにつれて段々と世界観がつかめてきた。何かしら町の消滅に関わってきた残された人々を中心に物語がすすんでいくわけだが喪失感や切なさいっぱいの中それぞれが懸命に生きていく姿が美しくも素晴らしい。読み終えた後でプロローグを読み返すと登場人物それぞれの気持ちがひとつになって伝わってくる。
読了後、初めの章を読み返し、これで本当に読み終えた。好きだなぁこの本。外人に、どんな本読んでるの?って聞かれて、「Story about Lost town」って言ったらホラー??って言われたw
不思議な設定で謎だらけだけど、説得力がある。登場人物にはみんな幸せになっとほしい。しかし「汚染」の在り方が今の日本に微妙にシンクロしてて色々辛い…
おもしろかったけど最後に思ったのが園田さんって一体何者!?他の登場人物はちゃんとわかったけど、園田さんが…桂子さんと関係あるのかな~何か見落としてそう(笑)「エピローグ、そしてプロローグ」に戻って確認しなければ!!
タイトルそのものや、理不尽によって町と人が失われるという設定に、どうしても重なってしまう事実があって読んでいて辛かった。どんな理不尽に襲われても残された人は生き続けなければならないという事実もまた同様に。悲しむことさえも許されない絶望的で圧倒的なことに対して、わずかな光を見つけてゆく様には勇気をもらえる。最初と最後の『エピローグ、そしてプロローグ』、最後まで読んで意味が分かった。終わりの始まりから、始まりの終わりへ続いてゆく物語。三崎ワールド、堪能できました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/21
三崎さんらしいSF(少し不思議)要素が随所に散りばめられていて面白かった。未来へと想いが紡がれていき、一人一人の努力の歯車が噛み合うことで、『消滅』を乗り越えようとする構成が素敵だった。SF要素を散りばめすぎた感じがあり、一つ一つの要素の詳細が中途半端になった点と茜がさん付けだったり、呼び捨てだったり、同様に白瀬さんはずっとさん付けだったりと視点が何処にあるのかがよく分らなかった点が残念だった。
今読むとどうしても「消滅」=「震災」、「汚染」=「放射線」と置き換えて読んでしまう。しかしそういう風に簡単に置き換えられる時点でSFとしてはどうなんだろう。というか、「町」の消滅とそれに対する対策に関しては完全にSFなんだけど、社会はまるっきり今の日本で、かといえば古奏器とか完全にファンタジーな要素もあって、世界観がもう何がなんだか。話自体はいいんだけど、こんな複雑な設定にしなくて良かったと思うわけで。というか現代小説でもこれと同じテーマは書けるでしょう。面白いんだけど何だかなぁと思う。
かなりよかった。日常と少しずれた世界を書かせると秀逸だなぁ。「町」「分離」「古奏器」「西域」など、いろんなアイデアが詰め込んであっていい。それぞれのエピソードは、良かったんだけど、もう少し書き込んでくれてもよかったかな。あとで最初を読み返すと感動が増す。個人的には、「艫取りの呼び音」は現実世界から乖離しすぎていて、作者の味が出てない気がする。「風待ちの丘」「隔絶の光跡」あたりが良かった。あと個人的に文庫版の表紙はすごく秀逸だと思う。
この時期に読んだので、原発事故と放射能汚染を連想したが、それも最初だけで、それらとは無関係に素晴らしかった。となり町戦争もそうだったが、静かな悲しみがベースにありながら、強さや希望を感じさせる。プロローグにしてエピローグ、エピローグにしてプロローグ。まさにその通り。構成も良い。設定は近未来のSFのようでいて、妙にリアリティがある。本屋大賞というのは、こういう作品がふさわしいのではないかなあ。
独自性が強いのは良いんだけど、三崎作品らしい非現実を現実化するかのような見せ方というよりは、押しつけられている感じがした。喪失感や無力感、それでも残る希望など、感情面での描写はすばらしかった分、設定をもう少し簡単にして欲しかった。
三崎さんの話は、緻密に描かれた非現実だとわかっていても、心が動かされる。父の病気があったり、震災があったり、お悔やみがあったりした後のタイミングで読んだので、なおさらだったのかもしれない。読みにくさや気になる点もあったけど、私もとりこまれたようになって、時々、涙ぐみながら一気に読んだ。「失われていく」ということ、「失われた」ということ、それを受け入れていくこと、あがくことを考えさせられて、そのうえで前を向いて進む気持ちになった。先に読んだ他の話と世界が繋がっていることに気づいて、全部の著書を読みたくなった
30年に一度、突如一つの町の住民がこつぜんと姿を消す。『町』に取り込まれてしまう見えない恐怖。過去の歴史は繰り返さない強い意志のもと、残されたものたちが、『町』と闘っていきます。映画『マトリックス』のような近未来設定で独特の単語が飛び交い、登場人物も不透明な部分が多く複雑な設定で、時間も順不同。再読は後ろから読んでもいけそうな展開でした。『町』と『津波や放射能』がリンクしてしまい、今の日本の状態とシンクロしてしまいました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 03/30
「エピローグ」と「プロローグ」、まったくの真逆なのにこの小説では本当に「エピローグでありプロローグであるもの」「プロローグでありエピローグであるもの」として書かれている。はじめは専門用語も多く全然理解できなかったのに、だんだん人物の関係や用語の意味がわかってくるのは気持ちいい。「となり町戦争」の時と同じで、本質的?というか、物語の中でおこる問題の核となる部分は明かされないまま。この人の小説はほかもそうなのかな? となり町戦争も含め、近いうちに再読しようと思う。読むたびに発見がありそう。
巨大な力や流れに逆らうのは簡単ではない。でも、変える事が不可能と認めたくないから、時間や力を惜しまず注ぎ立ち向かう。どんなに時間がかかっても、そして今は無理だったとしても次の世代にはきっと出来るという希望が溢れている。失う事を受け入れた人、受け入れられずに抗う人、生い立ちによって人生が決められてしまった人。それぞれ、理不尽な事によって人生や心を振り回され傷つき、それでも受け入れ立ち向かう意思に涙がでる。プロローグを読み直し、その後が気になるけど、どんな結果でも今までの努力がきっと引き継がれていくと感じる。
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感想・レビュー:142件












































