夜の朝顔 (集英社文庫)
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夜の朝顔の感想・レビュー(181)
ランドセルの頃の閉塞感を思い出した。確かにキラキラしたものもたくさんあったけど、でも今よりもっと言えないことがあって、しんどいことがあって、それらは本当にどうしようもないものだった。「懐かしい」では言い表せない読後感。クセになるなぁ。
小学生だった頃を思い出しながら読みました。後書きを読んで、そういえば遠足どこに行ったか全然覚えてない事に気付いてびっくり。あの時はあんなに特別だったはずなのになぁ…。 今悩んでたり、大切なものも、後から振り返ればたいしたことないものになってしまってるのでしょうか。
作者の言う小学生の「しこり」が、それぞれの話に詰め込まれてた。自分の子供時代の苦い記憶が思い出されて少し読み進めるのがつらかった。
子どもには子どもの世界がある。大人になってしまうと、些細なこととしか思えないことでも、子どもにとっては悩ましいことだってある。誰もがそれを通過して、成長していくんだなぁ。
高校生になってから少なからず今よりは無垢であった小学校時代に戻りたいと何度も思った。でも小学生の時は小学生なりに学校や友達のことで泣いたり悩んだり、子供ながらにイライラすることがあったことをこの本を通じて思い出すことができた。もう小学校時代に戻りたいなぁなんて意味のないことはきっと考えないだろうな
小学生の頃の自分はホントに何も考えてないバカな男子だった。女子はいつだって先を進んでるような気がした。連作短編各々のエピソードに、救われたり救われなかったり、そういった狭間で心が揺さぶられる。思春期を控えた女の子の多感さには勝てない訳だ。
懐かしいと同時に、いろんなところを抉られたような気分。楽しい思い出よりも、こういうすっきりしない思い出の方が忘れられないものなのかもしれない。虫歯の話と寝癖の話が好き。小学生にだって人間関係は立派に確立してるし、大人のそれよりも複雑な面もあるのかなあって。
子供のころの、自分にはできないことや、流されてしまうことや、反発してしまうことや、そういった微妙というか単純というか、そんなところを書くのがやはりうまい人だなぁと思う。あとがきに小学校の遠足とか全て覚えていると書いててすごく納得。最後の1章はちょっと毛色が違っててにやにやにやにや。
自分が読んだのは中崎タツヤの『じみへん』に出てくる女の子みたいな絵が描かれてる表紙のヤツ。内容に合ってる表紙やと思うねんけど何で変えたんやろ? ピロティーって言葉を初めて知ったわ。どっかのスーパーか何かの名前かと思った。 読んでて嫌な気分になる事もあったけど何でか分からんけど読後感は悪くない。でも、将来センリは男で失敗する気がする。 あぁ、女の子ってメンドイなぁ、つくづく自分が男で良かったと思うわ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/05
小学生の頃ってこんなに人間関係が面倒くさかったんだろうか、昔のことで忘れてしまっていた気がする。短編のすべてを通して物語の中心となるセンは思慮深く俯瞰的に物事も見ることができて大人のような性格だと感じた。でも小学生の世界の中ではパワーバランスの弱い存在、目立たない存在になってしまうのがこの頃独特の雰囲気なんだろうなと少し切なくなる。そして、今あの頃に戻れたらな~っとつい思ってしまう。
★★★★☆良い連作短編集だった。小学生の頃って、毎日必死に過ごして、少しずつ新しい"気持ち"を手に入れて、大人に近付いていく。大人が良い訳ではないけど、新しい"気持ち"を手に入れた時のむずがゆさはきっと誰しもが記憶にあるだろう。そんな事を記憶の底からすくい上げてくれる作品。
日常を書くのって難しいな、というのが第一印象。テーマとか、伝えたい主張なんてものはない。生きてることそのものを描いた作品。これをまっすぐに受け止められるようになりたい、とも思った。
『入道雲が消えないように』『夜の朝顔』がよかった。こんなにシンプルだけど切ない別れってあるだろうか。そして 小1だったセンが恋をしたところで、成長を感じられた。やっぱり豊島さんの書く恋は素敵だな。表紙は青いほうがいい。
見上げると真っ青な空が木々のあいだに見える。この物語には、かつて確かに見たことのある空を今の景色の中に見つけたような、懐かしさと小さな痛みがありました。家族が自分の世界の全てだった頃から始まる、少女・センリの六年間。病弱な妹に対する複雑な思い。横で笑っていた友達が、気付けば前を歩いていることへのとまどい。隣町に出来た哀しい友達。クラスメイトとの距離が微妙になっていく痛み。見えていながらも言葉にできず抱え込んでいく『しこり』。閉塞感のある濃密な日常の描写がリアル。爽やかで、それでいてほろ苦い読後感でした。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 03/06
初読みの作家さんです。一目惚れならぬ一冊惚れ?(笑)すごい好きです。なんていうか、文章がきらきらしてる。読み始めると一気に引き込まれる不思議だけど心地いい。だけど作品の内容は所々胸を抉るまではいかずとも、身に覚えのある自分の中に燻っている古い傷を刺激するものがあって、少し息苦しくもなった。すっきり解決、みたいな話じゃない。それでも魅力的でどこか救われる気がする。短編(だよね?)続きで、特に表題作の『夜の朝顔』と『先生のお気に入り』が良かったです。
小学生ってもっと単純に考えてるって思ってました。なんだかセンは複雑な思考で斜めに物事を捉えてるように感じました。だけどやっぱり子供だなと感じる部分があるとちょっとほっとして読んでました。
この表紙は新しいものなんだろうか。小学生の話なのになんだこれは。主人公センリの小学一〜六年生までの短編集。途中、いくらなんでもこの思考は小学生じゃないだろ……と思ってしまったけど、あらゆる意味での残酷さは小学生ならでは、なのかなあ。「底辺女子高生」のせいで、いじめというか孤立っぷりがリアルすぎてつらかった。
オトコのくせにこういうの好きなんです。続編(中学生編)あったりしないかなぁ。今、図書館に居るから探してみるかな。
主人公、センリちゃんは小学生。1年生から6年生までの出来事を綴った連作短編です。小学生が主人公だからといって、明るく無邪気なストーリーではなく、どちらかというと、痛いシーンが多いのですが、考えてみれば、子供の頃って、自分が確固とわかってないだけに、また自分を表現する言葉を持たないだけに、すかっと爽やかってわけにはいかなかったように思う。違和感はあるけれど、悩むということの意味がわからない、というか・・。いじめられっこに対して憎しみを抱いてしまったり、友達と気持ちが合わないのに一緒にい続けようとしたり、そん
小学生のころを思い出した。子供には子供の悩みがあって、人間関係だって複雑なんだなぁ、ってことを再確認。/あとがきにあるように、楽しかったことよりも、「しこり」の方が記憶に残っている。それから、「六年間の遠足の行き先」は、六年の時しか思い出せないのですが……。/クラスに必ずいるいじめられっ子。うちのクラスにもいました。/「だって星はめぐるから」に一番共感できました。/小学時代のバレンタインは、一大イベントですね。友達に巻き込まれて悲惨な目に合ったことがあります。
★★★☆☆すごくリアルな感じがした。子ども時代も意外と楽しいことばっかりじゃなくて、苦い思い出もたくさんあるよなぁ、って昔を思い出した。「ヒナを落とす」は特に共感できる。好きだったのは「夜の朝顔」。甘酸っぱいというか甘じょっぱいというか…こういうこと、あったよなぁ…って。
自分は男なので、ワーワー騒いで毎日を過ごしてた頃に女の子はこんなにも大人だったんだなぁと感じました。主人公が自分の思考に着いていけず、子供と大人の境目でせめぎ合っているような描写で思わずくすぐったい気分になりました。大人になった今だからこそ楽しめる作品だと思います。自分が大人になれてるのか自信はありませんが・・・
万城目さんの「かのこちゃん~」よりこちらの方がずっと小学生らしさが出ているように思う。残念ながら俺は男子なので思春期女子の心の機微まではわかりませんが。
好きな作家です。甘くて痛い、小学生時代特有の雰囲気を思い出しました。ところで物語に登場する「あかね」という名前の女の子は、たいていあんまり性格がよろしくないですよね。わたしもその名前なのでなんだかなーと思います。
小学生の女の子の緩やかな成長を描いた作品。「檸檬のころ」よりも、描写の中の感情を読み解くのが少し難しいかもしれない。ただ単に自分がオジサンになっただけかもしれませんが・・・。それでも、何度か胸がギュッと掴まれるような懐かしさに似た感情を呼び起こす部分もあって読後感は爽やか。個人的には歯医者のエピソードとタイトルにもなっているラストのエピソードが好み。
大人っぽい子供だなぁ…という感じがずっとありました。でも初めて感じる他人とのずれや恋心に戸惑うセンリの心はすごく子供らしくて。
子供と大人がうまく混在してると思いました。
連作短編。1個目の"入道雲が消えないように"が一番好きかな。豊島ミホは、子供時代を振り返っている年上の人を子供目線から描く2回転ヒネった視点が本当うまいと思うのです。
夜の朝顔の
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感想・レビュー:66件

















































