蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
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蒲公英草紙 常野物語を追加
蒲公英草紙 常野物語の感想・レビュー(1635)
常野シリーズ2作目。今回もとても良い。 時代設定は二十世紀初頭、日本。 基本的に田舎の田園風景での、のどかな生活が描かれるが 時々ハッとさせられるような会話も。 物語も終盤それぞれが一区切りついて、緩やかに終わるか …と思いきや。 一瞬で現実に帰される。
常野物語第2弾。長編で、20世紀初頭という、「光の帝国」との設定にちょっと戸惑い。郷愁を帯びたゆったりとした展開に浸っていたら、終章の切なく哀しい転調に胸が痛い。常野一族のことは少しばかり分かるけど、依然として謎が積み残される。次巻はどういう話か想像がつかないけど楽しみ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/11
常野物語二冊目。『光の帝国』の「大きな引き出し」の春田家の先祖であろう(記述はないが名前にもそれらを感じる)人物も登場している。峰子の語り口調で綴られた回顧録。最終章までは平和で穏やかな話が続き、その中に常野の人々の力が絡み綺麗で不思議な話だった。回顧の結末は、話の中に散りばめられていた、峰子が感じていた不安部分が現実となった形であったが、決して〈暗〉だけではなく〈明〉を感じさせるものであった。そう感じていたので、最後4ページは現実に引き戻された感が否めない。あの3行が重要なのかもしれないが・・・。
なんと感想を書きましょうか。とても好きな世界でした。恩田さんって作品によって結構完成度が違うんではないか、と感じました。最後の問いかけといい、この作品は心に響きました。(泣いた~。)
いろんな物が便利になり世の中発展していってみんな自分の事しか考えなくなっているこの頃、聡子さんの自己犠牲に大震災にも同じようにしていった人達もいたんだなぁと感じながら哀しい、寂しい結末だったけど何か自分も出来る事をしなくちゃいけないと勇気が少しだけ湧いてきてちょっぴりホッこりしてる読後感です
物語はすべて峰子の視点で語られます。光の帝国」で出てきた春田家のご先祖さまがメインのお話。 登場人物が全員清らかな方ばかり(特に聡子!)。さらに終始峰子が語っているようなに書かれているので、とてもきれいな小説でした。暖かかい場面・切ない場面・ダークな場面が使い分けられているがさすが、恩田さんです。
「光の帝国」の続編。春田一族に焦点をあてた物語。光の帝国、エンド・ゲームとは全く違う穏やかであたたかな語り口。おとぎ話のよう。最後の峰子がうたた寝から覚めてからの数ページは虚しさを感じて悲しくなってしまいました…。
表紙のイメージまんまの穏やかで優しい雰囲気の一冊でした。前作の「オセロ・ゲーム」や「光の帝国」のイメージが強かっただけに、春田一族にスポットを当てた今作のストーリーは意外でもあった。締めの展開は唐突ではあったけれども、次作に答えは用意されているのだろうか。一冊単位で考えるとそれまでの雰囲気が一気に変わってしまうので少しもったいない感じはする。
綺麗で読んでいて心があたたかくなる作品だけに最後の終わり方は少し残念だった。恩田陸だからと言われれば何も言えなくなるけれど、いくら恩田陸といっても、この物語に関してはもっと読後感をすっきりとあたたかいものにして欲しかった。考えさせられるところはあるけど、期待して期待して落とされた感が否めない。終わり方に関しては否定的な意見になってしまったけれど、決して嫌いな作品ではないし、それだけこの作品にのめりこんでしまっていたということだろう。
再読。前作よりこっちのほうが好きかな。前にも何人か書いてるけど最終章が泣けた。常野物語をより好きになれる一冊。エンド・ゲームのことは忘れよう。
不思議な能力を持つ「常野」の人々を巡る常野物語の1冊。本作の舞台は20世紀初頭、東北(宮城か?)の農村の旧家「槇村」家。常野一族の切ない話にうるうる
移動中の電車で読んでいて、ウルウルしてしまい、困った。けど、読むのをやめられず…(笑)光の帝国の続編ということで、読み始めたが 前半は 古き良き日本の情景。心がほっこりする描写に引き込まれはするものの、常野のお話はまだ?!と思いながら読み進め 後半 一気読みでした。ますます 常野一族に取りつかれた私でした。
語り手の峰子が「蒲公英草紙」と名付けた日記に沿って少女時代のエピソードを回想する、全体を通して口語体の小説。 峰子と聡子の友情を中心に、槙村家のお屋敷の人々と「常野一族」である春田家との交流を通して物語が進んでいく。 とてもきれいな文章で、中盤まではほのぼのと、のんびり気持ちの良いお話だなーという感じだが、最終章で泣かされた。ベタな展開だけど、切なく儚い。御都合主義でないところが物語の完成度を上げている気もする。 常野一族の能力は、物語の柱と言うよりスパイスとして良い味を出していた。
いいお話だった。心が苦しくなって何度も涙ぐんでしまった。「光の帝国」もよかったけど、時代がとんだりいろんな人がでてきてこんがらがったりするので、今回ひとつの長編でよかった。峰子の平和な少女時代の幸福が目の前に広がっているように感じられ、こちらまで優しい気分で気持ちよく読み進められる。聡子を背負ってきた永慶さまの場面が一番好き。聡子さまと峰子の約束。一緒にりぼんをつけて女学校に行きましょうね。書ききれないくらい心に残った忘れたくない台詞や場面がたくさんあった。いつか再読したい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 12/02
常世物語シリーズ2作目。今回の主な舞台は戦前。峰子が聡子と過ごした少女時代の思い出を語るスタイル。子供時代の良い思い出って、あとから思い出すと、ぬくぬくキラキラした日だまりみたいだと思う。それが作品から滲み出ている。しかし、どんどんきなくさくなっていく世の中と、峰子と聡子の結末の距離が近くなっていく。交わった所がラスト。あまりにも悲しい終わり。交わった先がどうなっていくのか。苦しく悲しく思う。
美しく、儚い物語だった。初めは、峰子の語り、という形式に違和感を覚え、ドロップアウトしそうになりましたが、しなくてよかった。特殊能力などを話に盛り込むと、どうしても近未来的な話になりやすいけれど、これはそんなことはなかった、むしろ古きよき、なんて陳腐だけれど、温かい空気を持った、不思議な物語でした。終盤は自然と涙が溢れてきて、胸がぎゅっと、しかし温かく締め付けられました。聡子様、永慶様、椎名様。が素敵でした。
不思議な能力を持つ常野一族が登場する物語だけど、前面に能力を押し出さないので、物語は槙村一族を中心に語られる。物語が緩やかで暖かく感じ、日本古来の農村が優しく描かれているのも好感が持てる。聡子様の洋画、日本画の違いを説いた箇所は惹き込まれた。内容ではなく農民と同じように聡子様の雰囲気に呑み込まれてしまった。
初恩田陸。やさしい風のような小説。古き良き時代の東北地方の大地主槙村家と食客・村の人たちと常野の春田親子の物語。峰子が蒲公英草紙を読んで思い出を語るという形は、東京バンドワゴンで経験済なので違和感はなし。やっぱり「遠目」の聡子様だな。仏師の永慶も気になる。クライマックスの運命の章ではジーンとしてしまった。「彼らが、そして私たちが、これからこの国を作っていくことができるのか、それだけの価値のある国なのかどうかを彼に尋ねてみたいのです。」ラストの2行が重く問いかけてきた。新井素子の解説は不要!
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/16
うっかり聡子様で泣いてまった。廣隆さんがかわいいやらじれったいやら。全体的に優しい感じで、聡子様の光臨(違)がピーク。その後がアレなだけに、キレイな過ぎ去りし記憶がいっそう残るって感じが伝わってくる(中途半端に僕の希望通りの展開になっていたら、ここまで印象に残らなかったであろう)。それにしても、投げっぱ要素がなくて良かった。
大好きなシリーズ。少し忘れているところがありましたが、読み進めていくうちに鮮やかに物語がよみがえりました。個人的にだいすきな春田一族がキーパーソンとなっているところにもほくほく。こういう王道ちっくな展開の物語って本当にだいすきで、うっかり電車で涙を流してしまいました。恩田さんの、美しい言葉選びや表現にいっつもはっと息をのんでしまいます。常野物語、もう一度全部読み返したい。こんなにやさしい超常能力が、あるんです。こんなにも人を幸せにすることができるんです。
ちょっと物足りなさを感じてしまった。おもしろいんだけどね。。登場人物多すぎかな、なんて。峰子の語りで進んでいくのも最後まで馴染めなかった。語りで進む分時代背景なんかは伝わりやすかったと思うけど。
不思議な人々や出来事にあいながら優しく過ぎていく子供時代が峰子の思い出として淡々と語られていく。聡子様の凛としたところが美しいけど逆らえない流れが切ない。ラストも明るくなく少し憂鬱になった
前作同様、木漏れ日のような緩やかで暖かなお話。常野の過去を少しずつ掘り下げていく回想譚。所々に「終わってしまった感」が見え、どこか沈鬱な気配も纏わせているのは流石恩田先生。ともあれ次作も楽しみにしてます。
ゆったりしてて本当に暖かい話でした。最後のシーンを学校で読まなくて本当に良かったです。涙、鼻水、その他諸々(←)、止めることが出来ませんでした。東日本大震災のこともあって、より感じるものがあったように思います。
シリーズ2作目は長編。すべてが予告編のようだった前作とは違い、これはこれで完結しているのが有難い。全体に淡々と進行していて、物足りないといえば物足りない。
光の帝国と比べると同じ常野一族の話なのに雰囲気ががらっと変わった作品だった。それでも素晴らしいことには変わりなかったけれど。みんなそれぞれの切なさを持っていて、読んでいると後からぐっと何かが込み上げてきた。時に終盤は悲しかったなあ…。変わらないでいてと思うものほど変わることの容易さ。
常野物語シリーズ二冊目。ということで、手に取ったけど、あ。そうくるんだ。いきなり登場人物も、時代も飛んでるもんで、正直とまどったけれど。 うん、蒲公英草紙。キライじゃないな。 仏師と西洋画家と聡子様が語る音楽話は面白かった。東洋と西洋のものの考え方の違いとでもいうのか。今、ここにあるものを写し取ろうとする西洋に対し、過去現在未来取り混ぜの東洋(日本)が、腑に落ちた。
回想ものはやばい、しかも常野物語、ということはわかっていたのにうっかり屋外で待ち時間に読んでしまった。ぐずぐずになるのでラストは家で読みましょう。
ラストシーンは、今ちょうど日本に台風がきていて、よりリアリティがました(´・_・`)ちょっと変わっていて、病弱で、実はとんでもない不思議な力を持っている、聡子様。最後の最後…そんな別れ方ないでしょう…(/ _ ; )でも、光比古くんの「響かせる力」にはとても感動しました。こんな力を持っている人が本当にいるとしたら、たくさんの人に響かせてほしいですね☆彡
超能力を使うことができる常野一族にまつわる物語。普通、超能力と聞くと、世界を救うヒーローとかを想像してしまうが、彼らは特に何もしない。ただ出会った人々をほんの少し暖かい気持ちにするだけ。そして読者をも暖かい気持ちにする。たぶん彼らの超能力はそういう能力なんだろうなと思った。
なんて あたたかで ふわふわしてて まぶしい世界なんだろう。うっとりするような きらきらした 世界。 今のあまりのスピードについていけない わたしがあこがれる古き良き日本。 でも、激動の時代。船が転覆するように 常識やなんかが 不確かで くるっと入れ替わるような、そんな時代。 なんか 遠い昔のようだけど 100年ちょっと前。この百年 人間、日本人は 正しい道を歩んできたんだろうか。…なんて ちょっと考えてしまいました。
再読。以前読んだ時のがっかりした覚えがあるのだが、内容は覚えておらず、今読んでみて、おもしろさに驚いた。たぶん、前回は『光の帝国』が好きすぎて、期待しすぎたのだろう。淡々とか粛々といった印象。川のように、決められた流れをさらさら通っていくような。語り部である主人公がおとなしいからか、少女時代の思い出を語る形式だから目線は少女でも語りは大人なのだろうか。
自分の運命を知りつつ命を捨ててまで、台風の洪水の中から子供たちを守った聡子様。 春田一家に伝わる「しまう」能力を使い、聡子様の最後の気持ちを残された家族達に伝えた光比古くん。 亡くなった人達の思いを、後世に伝えて行くことの大切さに改めて気がつかされました。
蒲公英草紙 常野物語の
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感想・レビュー:321件














































