負けるのは美しく (集英社文庫)
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負けるのは美しくの感想・レビュー(72)
児玉清氏が「週刊ブックレビュー」の司会をするほどの本好きであることは聞いていた。読メに登録してから読んだ「阪急電車」の解説を担当されているのも周知の通り。でも関西在住の僕にとって、氏の印象はと言えば「アタック25の司会者」である。そんな氏の半生を知ることができる貴重な本である。映画からテレビへの変遷、そして楽しい日々を一変させる娘の出来事、時に淡々と、時に熱く語る氏の言葉が、声がもう聞けないのは、さびしい限りである。ああ、もう一度アタック25の予選会、行っておくんだった。
01/18:じみへん
☆☆☆☆ あまたの「芸能人エッセイ」のなかでは、白眉の面白さだと思います。「スター」になれなかった、あるいはならなかったからこそ「傍観者」としてみえた映画界やテレビ界。読んでいるだけで、少し背筋がのびる一冊。
児玉さんといえば、知的で落ち着いた司会ぶりというイメージが強かったので読んでびっくり。若い頃はやっぱり「若気の至り」な部分もあったのですね。その頃からずっと変わらず本が好きだったんだなぁという気持ちも伝わってきました。
初めて児玉さんの演技をTVで観たのは、NHKの大型時代劇『武蔵坊弁慶』での冨樫泰家役でした。その後、大河ドラマ『武田信玄』での小富虎昌役(謀反の罪で生首になってたなぁ)『太平記』での金沢貞明役、そして龍馬伝での坂本八平役。いずも品良くダンディな役柄だったと思います。そんな児玉さんの若手時代の苦労からやんちゃ話。古き良き昭和のお話が満載です。最後の若くして亡くなられた娘さんの話は憤りとやるせなさでいっぱいになりますね。
生き残った者の責任ということについて考えされられた。悲しむ人がひとりでもいる限り、生きていこうと思う。作家としてお会いしたかったと悔やむばかり。
12/08:ナカムラ
12/08:mippy
12/03:ぺん
12/03:みや
11/28:yuyu
軽妙洒脱な語り口と言うのだろうか、すっきりと読める。あの知的な印象とは裏腹?に、意外にヤンチャで三枚目な方で、更に好感を持てた。娘さんのエピソードは、病院の不誠実な対応や、患者に対する実験らしき治療など、いっそ病院の実名を挙げて欲しいぐらいだ。娘さんご本人だけではなく、家族をも傷付ける行為で、読んでいて腹が立った。
11/09:ぱんだちゃん
11/09:MEME
11/04:erucosu
10/30:BUHI
天の邪鬼で負けん気が強くって、それでいて褒められるとぐにゃぐにゃになってしまう。個人的にジェントルマンの筆頭としている児玉さんの多彩な面を沢山知る事の出来た一冊。いつも負けてばかりと思っていらしたのは、俳優業に対して慢る事無く常に真剣勝負を挑んでいた証拠なのではないか。あらゆる物事に真摯に向かっていた表れなのではないか。それだけに、亡くなられたお嬢さんへの愛情溢れんばかりの最終章は、こちらの胸まで詰まらせる。児玉さんご自身が亡くなられて数か月が過ぎたが、私は今だに惜しくて惜しくて堪らない。
10/18:ちょな
09/28:じゃぐこふ
画面で見る児玉さんは知的で穏やかで、大好きな俳優さんだった。これを読んで、実は大きな声で笑い、怒り、監督にも楯突くところのある人だと知って少し驚いた。結構三枚目だったんだ!それでも目に浮かぶのはあの温和で静かな笑顔である。 ご冥福をお祈りします。
結構ハチャメチャな方だったのですね~(^^) 児玉さんが『図書館戦争シリーズ』をお好きだった理由がわかったような気がしました(^o^) 合掌。。
09/20:雪
09/13:苑
09/01:kumi-chan
08/31:MM
08/29:satoshi
☆児玉さんの台詞回しや司会の話にきれいな日本語を感じていた。文章にもそれを感じる。あのような俳優さんは今後はいないかもしれない。だからこそ、亡くなられたことがとても残念に思う。
08/26:ゆき
娘さんを若くして亡くされた事は知っていたが、こんないきさつがあったとは。読後感が少し悪くなってしまった。でも児玉さんの役者人生における様々なエピソードは面白すぎます。
紳士然とした佇まいに憧れていたので(こんなお父さんだったら!)、某監督との“確執”にはただただ驚くばかり。この逸話に限らず、さらりとお茶目な語り口で綴られる半生記、そして愛娘の最期。柔和な相貌の下に隠されていた気骨ある人柄にふれることができて嬉しかったけれど、尚のこと不在が寂しくなった。
08/01:ハマー
07/31:Hiroki_K_
07/20:しん
07/19:リズ
とにかく文章が面白い。そして読みやすい。司会者としても大人気な上に、俳優業をまっとうされた児玉氏の自伝タイトルがなぜ「負ける~」なのかが不思議だったが、読んでみて納得。いやしかし黒澤明に楯突くとは豪胆な!
評価A- 含羞や抑制は、自らの自意識や頑なさを自覚してるが故のものだった。この滋味に溢れるエセイは、自らの持ち場を通す中で自重し内省した格闘のひとの「背骨」である。知的であり、一級の観察眼を持ち、引きの美学を兼ね備えていたひと。まさに「負けるのは美しく」名著。
ほんの2,3行だけど母君の「ちちんぷいぷい玉箒」にかわるものとして洋書を読む楽しさについて言及されていたことろに共感しました。 父と面影が似ているので好きな俳優さんだったのですが、あまのじゃくな性格まで父と似ていて、東宝時代のエピソードにはくすくす笑いながら読みすすみました。 最終章の、最愛の娘さんを亡くされて打ち拉がれるご夫婦の様子には涙しました。 いつかテレビで「家族を大切に」といわれた氏のメッセージを思い出し、ますます氏のファンになりました。
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感想・レビュー:29件














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