gift (集英社文庫)
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giftの感想・レビュー(238)
この人が書くのはいつも“幻想”ではなく“幻惑”なのだなと読み終わって思う。変な言い方をするとファンタジーじゃなくて、読者をファンタジらせる。概ねセンス一発ネタの掌編集。作者の文体が好きな人には堪らない本だけど、逆だと限りなく最悪に近い。僕は当然前者。お気に入りは劇中で超現実的なことは何も起こってないのに夏、ソフトクリーム、屋上、巨大なアクアリウム≒宇宙へと幻惑させられる『夏が、空に、泳いで』、やたらかっこ良すぎる『光の速度で祈ってる』。何はともあれ最高の少女小説『あたしはあたしの映像のなかにいる』がベスト
オススメされて読んでみました。なんとも言い難い空間にいきなり引きずり込まれてしまい戸惑う部分もあったものの、するすると読めてしまうテンポの良さとスッキリとした読了感がよかったです。とても特徴のある、オサレな雰囲気を身にまとったリズムのある文章が音楽のように流れて、そのひとつひとつのフレーズが心に残る一冊でした。すべて読み終わったあと、いつの間にかこの本に対して心地よさを感じていて、なんだか不思議な気分でした。もっと読みたいような、もう満腹だと腹をさするような、そんな気分。
古川日出男独自のセンスがキラリと光る短編、20編。長編程のインパクトも無ければ、ノれたかと思ったら物語が終了してしまう程の頁数で終わってしまうのだが、不思議と心に残る。『不思議と心に残る』理由は『言葉のセンス』なんだと思う。大体の文章が口語体で書かれているのだが、その言葉のチョイスが良い。あり得る言葉で書かれる文章にはリアリティを感じる。そして『鳥男の恐怖』等で見られるアイディアが素晴らしいと思った。松浦寿輝の解説が、もう解説じゃなくて、ある種の短編小説の様になってて、ファンとしては堪らなかった(笑
最高に好きな短編小説。旅行に行くときにさっとかばんに入れておくといいですよ。小説とはリズムだな、と、僕は個人的にそう思いました。要所要所に入り込む、裏打ちにバスドラみたいな、そういう心地よさがある。音楽がちらほらと入り込んでくるのは、古川さんが音楽家だからなのだろうか。その音楽の描写が、とても晴れやかで、いい。
掌編集という形になったことがなんとも残念で仕方がなくて、いっそのことキングの短編集並の分厚さできてくれれば良いのに、などと思ったがそれこそ、置く棚が違う、という話になるんだろう。もどかし。
この手の作品を実はさっぱり理解できないくせに、困ったことにいちばん好きなジャンル(?)だという。快いリズムの文章で語られるイメージの奔流に、ただ圧倒されておりました。
はじめに「ラブ1からラブ3」を読んで、「あ。もう音楽、流れてるな」と思った。内包された音楽、とでもいうのだろうか。僕はこの小説の裏側で明らかに音楽(それは「天球の音楽」かもしれない)が鳴り響いてると感じた。音楽が文体を引き出して、その文体が音楽を高めてく。どっちも欠けちゃだめだ。いわば対位法のようなメロディが独特のすこぶる気持ちいい文体を生み出す。そしてこの調べに乗って、ちっこい物語たちがじつに元気よく跳ねまわっているのを僕は感じる。元気になる。ささやかだけど愛すべき、ちょっと不思議な20掌の、gift。
『13』と並行しながら読んだ。この人の文章のもつ音楽的なリズムは何なんだろう。僅か200頁弱の紙面に溢れる言葉、言葉。小説なのかエッセイなのかも判然としないまま読みすすめる。「アルパカ計画」など唐突すぎてずるい、ずるいぞフルカワさん。20の小編からお気に入りを選ぶならそのアルパカのと、人が次々と車のトランクに入っていく「さよなら神さま」。長編の荒々しさとはまた違った古川日出男の世界を垣間見た気がする。
19編からなる短編集。信じるものは救われるという言葉が浮かんだ。それぞれの話の主人公は、神様や愛する人や、ある哲学を信じて自分の道を全うしようとしている。誰が何と言おうと、ぶれないし、ひるまない信念。
最近よく考えている。贈り物は押し付けがましいと。気に入ってもらうものを考えあぐみ、気に入りそうなものの押し付けなんだと。ネガティブではなく、ポジティブにそう思う。だから、渡すときは、不安を、贈られる。反応を、凝視する。僕は凝固する。もしも古川さんが、読者の反応を待っているのならば、読後の興奮を、愛情を、感謝を贈り付けたい。
初、古川日出男作品です。好き嫌いが別れると聞いてたのですが結構好きでした。「鳥男の恐怖」「生春巻占い」とか好みでした。次は長編を読んでみたい!
掌小説。というらしい。かなりの短編が20作。残念ながら全てを理解することはムリだった。ぁたしの読解力不足なのか!?ぁたしのせぃなのか!?でも『ラブ1からラブ3』と『ちいさな光の場所』は心に染みた。
初読み&試し読み。立ち読みでいくつかパラパラ読んだ感じでは、おそらく著作の中では最も軽い部類なんでしょう。それでも圧倒されました。言葉のスピード、パワー、奔流、好みです。Existenz!
こういうのを掌小説っていうんですね。 和みました。 一番好きなのは一番最初に入っている「ラブ1からラブ3」です。設定がロマンチックでラストが可愛くてお気に入り。他にも「台場国、立つ」と「光の速度で祈っている」「アルパカ計画」が特に印象に残っています。
★図書館★ひとつひとつの文章は印象的なのにさらっと読めてしまう不思議な本。見た夢をそのまま文章にしたような。『ショッパーズあるいはホッパーズあるいはきみのレプリカ』『光の速度で祈っている』『アルパカ計画』『生春巻き占い』が好き。
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感想・レビュー:60件














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