ジャージの二人 (集英社文庫)
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ジャージの二人の感想・レビュー(351)
先にあとがきを読んでいれば味わい深さが変わっていたな。主人公が心境に気付いたのが一大事件か。正しく文中にある「正しいだらけた夏休み」。父の体調が気になります。
北軽井沢のオンボロ別荘にて父と“僕”と犬が約1週間生活をするお話。 なんのハプニングが起こるでもなく、ただただ生活をしている描写しかないのだけれど、それでも楽しく読破できた。 こういうゆったりした小説もいいなぁ…
なんの大きな事件も起こらない、だらっとした人たちが過ごしている感じが素敵。でも実は彼らも考えてるのかもしれないけど、深刻じゃなくて、考える集中力がもたなくて、………ま、いっか、て一旦横に置いといて〜て感じがいい。最後にふと、三歩進んで二歩下がる一歩ではなくふいに、一歩進んだような。それが、あ〜、良かったね〜、て気持ちになれたw
友人よりかねておすすめの初の長嶋本。なんていうか~(主人公親子の口癖、笑)ちょっとした描写にどきっとさせられる。表面上はなんてことのないふたりの別荘生活なんだけど、ふたりの心の中は東京に置いてきたものたちによってかき乱されている、みたいな。いいねぇ。
やっぱり長嶋有好きだなー。映画を先に観たのだが映画もすごく良かったんだなと読んで改めて思う。解説にもある通り、そこにある「もの」をそのまま単純に「もの」として描く。無駄のない淡々とした、そして何があるわけでもない文章は好き嫌いが分かれるだろうが、私はどんどん魅了されている。
ジャージが自然に登場してびっくらした。親子だなぁ。↓コメントの続編は別に有るなら楽しみ(同時収録の「〜三人」のことか?)。嫁は言っていたのか?――「切ってみないと分からないんだもん」。そんな可愛らしい台詞の似合う女子には遭ったことがないぞ、と。
ゆるゆるで、すごい盛り上がりやら、悲劇等々が起こらない。そんな小説。ただ、登場人物の気持ちや行動の表現方法が好み。「僕」に感情移入し過ぎた。その後を知りたいような知りたくないような…
著者の本は初めて読みました。本当に事件やイベントが何も起きない話で、なんだこれはとびっくりしました。ただ、妻の浮気話は心が痛くて、、妻が恋に落ちてしまったらどうしようと自分も考えさせられました。私の妻も恋に落ちたらはまってしまいそうなタイプなので。。
長嶋有さん初読みです。なんかこう(この口癖、うつりますねw)「ゆるい」としか言いようが・・・(笑)・・・山荘での日常が淡々と描かれているので、誰かの日記を読んでるような気分になりました。良く言えば登場人物達の存在がリアル。悪く言えば果てしなく退屈。堺雅人さん主演で映像化されてると聞いて興味を持ったのですが、この『何も起こらない』状態をどんな風に?・・・と、逆に映画の方にめっちゃ興味が湧きました(笑)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(15)
- 05/24
「僕はレコード針のようなもので、小さな点としてしか世界に触れることが出来ない」って一文が今の自分にこたえました。自分が行ったことない町が、災害に見舞われている今だから。点として何が出来るのか、謙虚に考えていかないかんな、と思いました・・・内容とあまり関係のない感想になってしまいましたが。
再読。しみじみと可笑しさの絶妙なバランス。気持ちいい。ぼろぼろの別荘での父との脱力の日々は淡々としてるものの、主人公のぎりぎりさがぴりっと痛い。彼にとってどこか世界(世間)の代表であるような妻、その妻に選択されなかった傷。妻から見たらこの世間擦れしてない彼及び父の文化はすさまじく魅力的だろうと思う。でもそれだけじゃ満たされない、満たせない切なさ。
それぞれが複雑な心境を抱えているが、文章の脱力感がとてもよかった。読みやすいし、面白い。「ジャージ」って雰囲気。ゆるいけど、文章は上手な印象。
親子だったのか…。ゆるい空気の中、深刻な悩みを持つ彼ら。ラストは少し進んだようだから良かった。解説も好き。丁度前日に氷室冴子の「選択の人生」なるエッセイを読んでいたが、まさに消去法の人生。情けなくなったようにも思うけど、そうせざるを得ない時代に生きている世代ってのがあるのだわ。
長嶋有著「ジャージの二人」を読んだ。避暑地でゆったりと無為に過ごす父と息子の物語。主人公は、浮気をしている妻に嫉妬したりする一面も持ち合わせているが、それを殊更表に出すわけでもなく、淡々と過ごしている。そこに現代風の人間らしさを感じた。
あるがままなり。 さらっと複雑な人間関係が書かれているのにかかわらず、ほのぼのしている二人。 選択をしないのも生き方なんだろう。
家族と自分はまるで違うのだと、なのに他人同士でも驚くほど似ている部分があるのだと、そう思ったことがあって。その違和感ともとれる曖昧な部分を丁寧に掬ってくれたような本。出てくるひとたちはみんな違う方向を向いているような「ひとり」なひとたちだが、けして「孤独」じゃない。そして「関係」ってのは恐ろしく細いが強固な糸みたいなもんだと思った。見えにくいが、絡みやすいが、そうそう切れるもんではない。――正直表紙買いだったが、買って良かったぜ長嶋有。(実に良い初体験でした。笑)
「猛スピードで母は」以来でこのひとの本を読んだ。ここがいいとか、こう思ったとか、そうじゃないけどぼんやりと好きだ。そういうのが好き。柴崎さんの解説が素晴らしくそれを説明してくれててびっくりした。印象に残ったフレーズをいくつか 「生命力をサーモグラフのようなもので映し出したらきっと真っ青になっただろう」 「妻の心変わりは世界の心変わりだ、そうはいえないか。」 「僕はレコードの針のようなもので、小さな点としてしか世界に触れることができない。だが触れている点にたまたまいた小さな妻と世界は、実は地続きなのだ。」
ある映画のDVDので、予告?に、この作品の映画化されたものが入っていて興味が湧いたので。映画では堺雅人さんが主演です。父と息子の不思議な関係性と、二人を取り巻く女性達の強さが際立っていたかなあ、と。この作品から「何かの意味を感じる」のではなく、こういう人生もあるもんだなあと二人の「人生を感じる」、そんな作品だと思います。都心では酷暑の続く夏、親子はカビや蜘蛛、カマドウマに11か月は占拠されている山荘へ避暑のために訪れる。それぞれ家庭を脱ぎ捨て、山荘で感じるものとは。
おもしろかった、てことだけ伝えたいのです。ひとりがしゃべっていてもふたりがしゃべっているようでいて、ふたりがしゃべっていてもひとりごとをいってるみたい。『世に出ないことば』もあわせて読みたい
避暑地に来ているまったり感がいい。アシナガグモが上ってくるところとか、なんか世間から浮き上がっている空間。妻の正直なまっすぐな感じが、いとおしい。「僕」には気の毒だけど・・・。ミロの自分大好きな感じもいい。映画も観たくなった。
映画も小説もよかった。「分かれていると思った道は初めから一本だったのかもしれない」と言葉が印象的だった。選択しているつもりで、実はこうなることになっていたような感じ。
色々な夫婦があるんだな、と思う。長嶋有の文章は初めて読んだけれど、短いシンプルな文章の重なりが良かった。辛いことがあっても、ずっと感情が高ぶっているわけない。客観的に自分を眺めて、生きていくんだよなぁ、と思った。
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感想・レビュー:103件
















































