水滸伝 3 輪舞の章 (集英社文庫)
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水滸伝輪舞の章 3巻を追加
水滸伝輪舞の章 3巻の感想・レビュー(636)
女性の扱いがひどい中、周道の駄々を捏ねるしか想いを出せない姿に癒された。王進場面でもほっと一息。対象は別であれ、それぞれに浮き沈みをする登場人物たち。苦しみや悶える姿がひしひしと感じられて、自分は何をしてるのだろうと忸怩たる思いに駆られる。相当ハマってる。楊令伝の楊令って、この子か、と初めて知った。水滸伝終わったら、読まなきゃ。地の文にある「国が変わっても、民が変わることはない」の言葉は真理だな、と思った。
楊志が魯智深と二人だけで二竜山を奪うまでの心の動きと圧巻の戦闘シーンに、ページを捲る手が進む進む。戦いの場面は北方さんの本領発揮という感じで、武松と孔明が桃花山に入るとところも、史進の官軍相手の無茶ぶりも全て面白い。北方さんは、細やかな人間の情と言ったところも、さらりとなんだけれど、ずしんと心に響いてくる描き方をされる。楊志が楊令にかけた言葉(p50)や王進の母と史進の再開の場面なんて涙もの!鄧礼華の死も・・・ 北に向かった魯智深が気になる。彼こそ、いつも独りで頑張ってるんだもの。
石秀の優しさからのためらいに共感です。致死軍を追われ劣等感を感じながらも、新たな地で副官として楊志の片腕として場所を得る。ロチシンは北の地へ、宋江も武松を伴いついに旅立ちます。
かつて読んだ『水滸伝』に登場してくる人物が続々と登場。描かれ方が異なる点にもだいぶなれました。史進のもう一段階の成長を楽しみにしています。
楊志と楊令とが出会う巻。未読だが「水滸伝」の続編として「楊令伝」が書かれたことを知っていると、この出会いからしてぞくぞくしてくる。そして二竜山に魯知深と乗り込み賊と対決する。官軍にいた楊志がここに至るくだりが前巻からしっかりと描かれているのがいいと思う。致死軍を出された石秀の今後も気になるし、王進のもとに行った史進、そして最後には思いもよらなかった展開が!これから先どうなるのか、ますます目が離せない。
巻頭の「登場人物」一覧で嫌な予感がしたけど、もうこの登場人物の多さにはついてゆけない。まだまだこれから増えるとなるととても不安です。そろそろ停滞気味な話の展開にスピード感を増してほしい。精神的に未熟な史進を描写している場面などで散見するマンガぽい展開には、ちょっと閉口しています。
ふぅ・・・読んでしまった。2巻を読んでから少し間が空いていたので、登場人物を把握しなおすのに少し時間がかかってしまいました。しかも、また増えてるし(笑)でも、ちょっと読んだだけでその人物がふわぁっと浮かび上がってくるほどきちんと書かれているので、混乱せずに入り込めました。すごいなぁ、こんなにたくさん人が出てるのに、みんなきちんと分かる。一歩ずつの前進だけど、進むたびにハラハラドキドキさせてくれる。次巻も楽しみ!
楊志が本当に素敵な人。強いです、人間性が素晴らしい。妻と子どもの幸せそうな光景。将来を想像したら余計、涙が出そうでした。あとは致死軍の石秀。致死軍を追い出されたわけだけど、見守る公孫勝は上に立つ人なのだなと思いました。葛藤は続くかもしれないけど、石秀がんばって欲しい。個人的に朱武の苦労が・・・(笑)史進が王進先生のところでどう変わるのか、楽しみ。
二竜山の賊徒退治のくだり、縄が落ちた瞬間からの楊志の鬼神のような戦いっぷりにゾクゾクしました!この描写、北方さんの本を読む醍醐味ですね~ 強さを恃みに少華山を背負っていた史進が、王進の母親の元で零した涙にこちらも落涙でした。そして生まれ変わった武松が戻ってきましたね。これからの活躍が楽しみです。それにしても、女性が死んでいくのがな~・・・なんかイヤ。この後も済仁美が無事であって欲しいです。
再読。石秀が好きなんですが、孔明にころっと騙されて調練を押し付けられた石秀が可愛かった(笑)それでいいのか、元致死軍!
盛り上がってきました。しかし、「大切な女性が死ぬ→死ぬほど凹む→乗り越え、激強くなって復活」、というのがパターン化されてはいまいか。そんな安直ではないけれど。
史進が子午山で涙を流すところがなんかぐっときた。王進の母親登場回数少ないのに何であんなに暖かいんやろう。
魯智深が興味深い。毎回さら~っと登場してする~っといなくなるのだが、彼がいてこその水滸伝という気がする。例えるなら「糸」。時に人と人を繋ぎ、時に心に生じた綻びを繕う。こういう縁の下の力持ちは大好きだ。さて、この巻は楊志と武松。殻を脱ぎ捨てつつある者と一皮剥けた者。対比が面白い。けれど面白く無い事もあって、それは女性の描かれ方。原典を読んでいないので一概には言えないが、あまりにも描かれ方が「道具」で不快感すら覚える。漢の物語としての宿命か。それはさて置き、今回の王進先生の生徒は出戻りの史進。頑張れ、史進。
宋清と鄧礼華のくだりはあまりに悲しい。武松が己を取り戻していたのは嬉しいです。史進に足りないもの。王進のもとで知ることになるのでしょうか。顔がわれた魯智深はこれから北に向かうけどそこにはどんな試練がまっているのでしょうか。宋江の梁山泊入りは・・・官軍側も本格的に動き出してきてこれからどうなるか。ますます面白くなってきました。
武松が人間らしく大きく成長していることにほっとしました。そして楊令を受け入れる楊志の器の大きさにも感動します。ただ強いだけの男でなく皆何かしら心に弱いところを持っている。それを乗り越えるから強くなるんだろうな。
鮮やかな戦の場面は本当に凄い。ドキドキする。そしてその合間に挟まれている晁蓋と呉用の会話、李忠の桃花山入山時の回想のように、登場人物の少し脆い部分が見えるのがすごくよかった。王進先生はもう霞を食べて生きれそうな域に来ている気がする…拝みたい…。女性が本当に儚いのが悲しい。
★★★★★ 楊志が猛り、史進が泣き、武松が吹っ切れ、宋江が旅立つ。でも読むのも3回目ともなると、心に残るのは李忠だ。「この山塞に入った時、強い者がいて、その下で闘えばいいのだと思っていた。ところが、私が一番強かったのだ。わかるか、その時の驚きと恐怖が」。分かるよ。オレみたいなボンクラでも役職者だからね。普段は慣れてるけど、時々ふいに戦慄するよ。
あぁ、何故にこんなに女性ばかりが命を落としていくんだ・・・。済仁美が今後無事でいるかどうか、心配になってきました。青面獣楊志との束の間の幸せ、なんていかにもありそうじゃない(笑)楊志が拾った少年・楊令と徐々に親子の関係を育んでいく様子が微笑ましい。これが「楊令伝」に繋がるのか~と思うと、どうしても注目しちゃいますね。それにしても王進は改めて凄いと感じる。本当の「強さ」とは何なのか、そして真の人間らしさを教えてくれる素敵な先生。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 08/05
さてさて。今回は青面獣だね、なんといっても。楊令も登場、野盗に家族を殺され口もきけません。そんな少年と青面獣の疑似親子、いや親子関係にホロリ。致死軍の壮絶さ、石秀の人間くささ。学者の辛さに弱さ。花和尚の孤独。ほんとにほんとに、登場人物がみんな生き生きと歩いている。
すれ違いで起きた哀しい事件を機に宋江動く!あれはねえ、宋江はもうちょっと、エンバシャクのこと気にかけてあげた方がよかったよ。なんていうか、みんな不器用な男だなって思いました(笑)
楊志、二竜山へ。青蓮寺vs致死軍。史進in武松out。宋江、ついに旅立つ。皆悩んでいる。志、大義に向けてひたすら邁進という訳にはいかず、 立ち止まったり、振り返ったり、無理に荷物を背負いこんだり。 ただ、宋江は頂けない。事情くらい伝えておけよと思う。 いずれそのつもりだったとは言え、計画が無理に前倒しされたのは事実。 人情的にも、組織のトップとしても、もっと非難されるべき。でないと、もやもやしてしまう。
★★★☆☆
最後の場面でのこの二人の立ち直りが早さが理解できない。ただのミスで済ませるのもわからない。ってかいちいち女を殺しすぎだと思う。
いよいよ宋江が動き出した。が、それより気になったのが青面獣楊志。北方作品の楊家将、血涙を先に読んでいたので思いいれも一入。次巻以降も楽しみ。
北方水滸伝は、単に強いだけの男は出てこない。強いのに(いや強いこそ、か)皆それぞれに心中に弱さを抱えている。それを乗り越えて男は真の強さを得ていくのだろう。だから楊志の魅力が深みを帯びて見える。そして楊令登場!
人の思いはすれ違い、思わぬ早さで事態は動き始める。/これはおそらく宋江のミス。閻婆惜の気持ちを、心を。もう少し踏み込んで考えていれば、宋清とトウ礼華の事を伝えれば避ける事が出来た悲劇。女性二人の運命を狂わせたと言う意味で一番許せないのは唐牛児だけど(全ての人を不幸に陥れる事になったし)。宋江ももう少し上手く立ち回れていたら、と悔やまれてならない。/兄弟はそれぞれの旅に出る事になるのでしょうか。ちょっと切ない気分になりますね・・。
水滸伝輪舞の章 3巻の
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