上司は思いつきでものを言う (集英社新書)
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上司は思いつきでものを言うの感想・レビュー(165)
ずっと積読にしていました。思いつきの上司を作っているのは結局は部下でもあるという、ことを迂遠ながら、ある意味、分かりにくい?表現で考えさせる本。そして、その淵源には儒教的な(それすらも分かっていないほど身についてしまった)日本人の思考がある、ということではないかと。 おそらく題名のビジネス書的な惹きこみで売れたのだと思いますが、私には、「桃尻娘」や源氏物語を書くほどの、壮大で圧倒的な知識を持つ橋本治の橋本ワールドの大きさ、深さへの敬意もあって読まさせていただきました。あれだけ、豹変できる思考方法はひとつの
この本は、愚かな上司と賢い部下の形態から、「なぜ上司は思いつきでものを言うのか?」 に始まり、組織上の問題や官僚政治の考え方、果ては日本の支配体制や日本に根付いた儒教の考え方、民主主義にまで言及しています。 曰く、「上司をバカにせず、しかも"上司をバカにしない"という可能性を考慮する。」 これは全くもって賛成です。やっぱり上司は上司。自分自身もおバカな上司なので、優しく接して欲しいなと(笑)。
途中で儒教の話になるのがキモな気がした。とても面白かった。前に読んだときの感想もネット検索すれば出てくると思うけど、まあそれは良いや。相手を(この本であれば上司を)「バカにせず、バカかもしれない可能性を考え」つつ、「バカにせず、バカではない可能性を考える」ことの大事さと難しさ。このあたりの話と、なぜ天皇が存在し続けたのかという話がつながるあたりとか好き。
書き手は常に読み手に分かるような文章を書かなければならないと言っているのに、著者はよく「とんでもない飛躍」と言われる。「馬鹿にせず」を繰り返すわりに読者を馬鹿にした文章が書かれている。儒教の話が長い。このような矛盾や違和感から察するに著者はこの本において「思いつきでものを言う上司」をあえて演じることで自分の主張を強めているのではないかと思った。とすると著者はこの本を読んだ感想としてこう言われたいのだろう、「あきれた」と。‐‐以上のように考えればタイトル詐欺と言うほどのものでもなくなりそう。
喩え話で固めたような本だから、いろんなまとめ方ができると思うんだけど、変なことをいう上司も、とんでもない要求を突きつけてくるアメリカも、年老いた親のようなもんだと思って、あんまり相手の言うことを間に受けないで、介護するつもりで相手をするようにすれば停滞した経済も復活するんじゃないのという話。何しろどこを見回しても痩せて元気がなくなったところばっかりなんだから、いつまでも脛をかじり続けるわけにもいかないわな。
橋本治氏の文章の転がし方が非常に好きだ。何だかよくわかないところに連れ込まれ、訝しげながら必死に後を追ってぐるぐるした後に後ろを振り返るとそれが非常にすっきりとした、正しい道程であったように思える。私は好きだが氏の本は合わない人には徹底的に合わないだろうとも思う。氏の本はにやにやしながら読むものであり、真面目に眉間に皺寄せながら読むものではないからだ。そしてこれは決して悪い意味ではないことは氏が好きな人ならば理解いただけると思う。
タイトルの引きはすごい.そして目次を読めば内容がほぼわかるのはよく出来ていると思った.前半は上司論としてとても面白かったのに歴史との関連で会社を解き明かそうとする話の流れがしっくりこずだんだんグダグダな内容に.あきれました.
遅ればせながら読んでみました。期待をしていなかったが、おもしろかった。「仕事は需要があって初めて成立する」「部下がだめな時点でダメ上司」などなど、納得させられるフレーズがたくさん。さすがの切り口だと思います。
いささか例えに飛躍があったり、極端に過ぎるものがあるとはいえ、何かと示唆に富む一冊であった。特に印象に残ったのは、日本的天子のあり方と儒教の関係。儒教の本場である中国では徳のない天子はすぐに首のすげ替えが行われてしまう。それとは違って日本では天子はひたすら徳を積むことで、その延命をはかり、その一方で主権者は自らの徳に自信がないために天子の徳を自分の権力のよりどころとするという説には、目から鱗が落ちる思いがした。
上司はなぜ不可解な言動をするのか、その理由は硬直化した組織の中で否応なく上司にさせられてしまった人間が、仕事に直接手を下せた「かつて部下であった頃の自分」という過去を捨てられず、しかしながら自らが部下よりも一段高い位置につけたことを誇示することもいまさらやめられず、空転するポジショントークを仕事の代わりにしているに過ぎないからだ。ただし、これを読んでみてなるほどと思った部下が、上司を超えられる保証はない。このタイトルのに惹かれてなるほどと膝を打つだけにとどまることこそが「思いつき」に他ならないからだ。
読む価値なし。とにかく思い浮かんだことを根拠もなく並べるひどさに辟易。これは著者だけではなく編集もまずい。後半はもはや上司どうのという話でさえなく、むりやりつなげている。後半だけ別の本にしてまとめたほうが良かった。サラリーマン生活の経験もなしに上司どうこうではないだろう。「ここまで読んで利口になったあなた」って・・・。
例によってタイトルだけの新書だろう、と思いつつそのタイトルに惹かれざるをえなくて読んでみたら、橋本節で面白かった。どことなく読者もバカだと思われているような文体ではあれ…。
文章がちょっと読みにくい(特に後半部分)が、考え方は勉強になる。特に「上司=上京してきて落ち着いた後の青年団員」の例えは秀逸。この例は覚えておきたい・
人にはそれぞれたちがあり、それを守るために行動する。相手が思いつきで発言したとしても、それに対して反論できるように建設的な提案をできるようになりたい。
タイトルが卑怯。前から気になっていたんで読んでみた。日本の会社が会社と現場に分離していて、現場がどんどんやせているという問題は同意。TMSとか改善活動とかは、きちんと下から上の流れになってこそ意味があるのに、上から下では機能しないのは当たり前と思った。思いつき上司への対策が「あきれる」だけなのは弱いが、やましき沈黙よりはましか。
塚本に読ませたい本。すごく頭のいい文章。文章のプロ。ちゃらけた文体だけど、ちゃんと日本の歴史も研究し尽くしている。社会も。会社とは、上司とは。立場を考えるべし。
後半完全に儒教の本。ただ、今のような社会になってしまった原因のひとつとしてあげるには充分な理由かも。YES、NOではなくて、まずあきれる練習しなきゃ。
これほどまでに自分の視点を通して、会社組織の問題点を考察した文章を読んだことはありません。会社勤めをしたことがないからこそ、外側からの視点で分析ができています。所々にちりばめられたコピーのようなもの(「上司は故郷に帰れない」など)だけ読んでも面白いです。儒教の考え方が無意識のうちにすり込まれているという指摘にはハッとさせられました。近代日本を考えるひとつの視点としても参考になりました。
上司は思いつきでものを言うの
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感想・レビュー:53件














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