バガボンド(30)(モーニングKC)
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バガボンド 30巻の感想・レビュー(409)
レ。「武蔵よりおつうのほうがよっぽど強いじゃん」とか思ってしまったのは内緒。/小次郎と武蔵の道が重なりはじめたァァアッ!/心・技・体が揃い、天下無双と呼ばれるようになった。そして「ぬたあん」状態を取得したとき、武蔵がどうなるのか楽しみ。その先に立っている小次郎はどんな表情をしているのだろう。
このすべてをぶつけさせてくれる相手がいた だからここまで来れた 俺はひとりではなかった 陽炎を追うのでなく 技の極みを その極みのほかは 何も望まない 天の神サンよ 命を投げ出し ぶつけるしかない相手を もう一度 命のやりとりを もう一度だけ 俺にくれ
この30巻は特に哲学的だ。天下無双はただの言葉、近づいたら陽炎のように消えてなくなる。武蔵の今後の生き方が、剣に生きる人たちに大きな影響を与えるのだろう。
武蔵は既に天下無双という言葉にとらわれているわけではないのね。ただただ『技の極み』を求め、それを持って命のやり取りをする相手を求める。武蔵にとってそれは佐々木小次郎であり、小次郎にとっても武蔵がそれなのだろう。ここに来て植田の霊がいいキャラに感じた。最も殺したい相手だが、生き延びても欲しい。剣を握るすべてのものが武蔵の生きざまを見ている。そこに何かを求めている。
「一枚の葉にとらわれては木は見えん/一本の樹にとらわれては森は見えん/どこにも心を留めず/見るともなく全体を見る/それがどうやら『見る』と言う事だ」沢庵和尚のいう、これは座禅を組む時の「半眼」の構えなのだろうと思う。目を瞑るのではなく、薄く眼を開け、自分の足下1~2メートルぐらい先の床を見つめる。外を見つつも捉われず、自分の内側を観るが自分だけに捉われない。難しいが、万事に通じるんだなぁとあらためてしみじみと感じ入った。
「弱さを経ていない強さはない」1年ぶりに読みましたが、武蔵の精神世界に一気に引き込まれました。砥ぎ師光悦の刀へ託した思いに心打たれた。
前巻での対峙で、佐々木小次郎は小倉細川家剣術指南役の小川家直に剣を置かせてしまった。小次郎もまた天下無双の者として仕官の道へ。一方の宮本武蔵にも仕官の道が見え、殺し合いの螺旋は終わったかのように見える。しかし、これから徐々に武蔵と小次郎の対決に向かっていくのだな。
表紙画の表情すごく好い。前巻から登場の小川が思いの外いい漢。植田お化けの「武蔵の幸せなど祈っている暇はない」には鳥肌。武蔵と小次郎を想う沢庵と光悦…温かい。九州に向かう小次郎を見送る光悦&妙秀が切ない。
太田黒の思いが、泣ける。吉岡の最後だものな。武蔵はうらみに恨む相手。伝七郎お切った相手。侍たちの複雑な思いに少し触れる。
「弱さを経ていない強さはないでしょう?」「別れ道はいつも心のうちにあるわな 真ん中がいちばんいい」「こうして誰かと対峙したとき それぞれが心を揺らすことなく真ん中であれたら 闘いは起こらない」
小次郎は九州へ。武蔵は脱走。欠けた茶碗を金継ぎで生き返らせる光悦の美に堪らない魅力を感じる。既刊一気読み終わり。長かった…。続きが早く読みたい。
【★★★★】細川藩の剣術指南役にと請われた小次郎。武蔵が斬った者たちの家族のその顛末を幽霊の植田に見せられたおつう。天下無双の陽炎に惑う武蔵にも将軍・秀忠から士官の声がかかるが、己の全てをぶつけることのできる命のやりとりを求め、武蔵、逃亡。武蔵を天下無双と認めた周りは彼の生き様に己の剣の道の答えを見出そうとするが、武蔵自身はよりシンプルなものへ回帰しようとしている。シンプルな者同士が再対峙した時の"美"が楽しみだ。
バガボンド 30巻の
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