SPEEDBOY! (講談社BOX)
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SPEEDBOY!の感想・レビュー(220)
場所も設定も違うようでいて、実は成雄の性格(欠陥も)は全編通して共通してて、獣の樹につながっていくんですよね。成雄シリーズってファンの中でも賛否分かれる作品みたいだけど、個人的には舞城の作品の中でも好きなほうかも。
これまた、賛否がわかれそーな・・・・・・ 短篇集というようで、実は全体を通して一本の設定とテーマを追っていく舞城王太郎スタイル。 なので、概念的にテーマ感にトリップしていくのがいい。 「人生を走る」という事に対しての一本。 相変わらずグイグイ突っ走ってく文章とテーマなんだけれど、ファンとしてもそれなら別の作品のが面白いよね、という位置かなぁ(私は同じスタイルでも九十九十九のが好きでした)。それもまた、まぁ、BOXっぽいかな。
短編集なのか、長編なのか。物語の形式すら問うてしまいたくなるプロットのねじれ具合に困惑させられつつ楽しめた。舞城の作品の中では文体、キャラクター共にアクが薄いものの、「疾走」そのものをテーマにしたトンデモ設定、擬音語のユーモアさをはじめとするリアリティある身体感覚、そして形而上/現実を横断していく激走ストーリーは面白かった。でも舞城ならば他の作品の方がずっと良いから、可もなく不可もなくといったところ。なんてストーリーを理解できなかった私が言っていいのか……。
舞城作品の中では、かなり微妙。他の作品が良すぎるのですが、他のはもっと展開が練られていたり、深く考えさせられたりするのに、こちらの作品、疾走感はありますが、疾走感、というよりこれは、主人公の万能感むき出しの躁状態で、周囲との葛藤も関わりも必要なく、それゆえ文章はひらめいた言葉そのまま、だから主人公は、いいたい放題すき放題。とはいえ、少年の心で楽しく読めて、そこはしっかり舞城作品の魅力ですよね。でもやっぱり浅め。
投げっぱなし短編が連なった短篇集。他作の成雄にも通ずる点といった面でも、根っこは同じだけど生えてるのが大木だったり花だったりする感じ。深く考えすぎずにだだーっと読んでしまってからじっくりと消化消化。
様々な成雄と白い玉と榎夏の物語。 キーワードとして「石」というものもあるみたいだけど正直自分のキャパシティを越えていた。個人的に好きな話は最後の話。
これは舞城王太郎の作品の持つ一つの側面である、みたいな?いやだって意味わかんねーし。舞城に慣れたと思ったらコレだよ。文学ってヤツですか?てかなんとなくだけどもさ、短編集ではなくて、「クリア→ニューゲーム→別ルート」みたいなある種ゲームのような感じに思える、が、たぶん気のせい。93頁5行目『別の僕のために~』はメタ発言?たぶん気のせい。空中戦闘は「ドラゴンボール」をイメージ。そう思うと大猿化するのかな成雄は、毛も生えてるし??まぁ成雄の哲学に共感出来そうだけれどどうだろ?初舞城がこの作品の人はご愁傷様です。
色んな世界の、色んな成雄と白い玉の物語。「戦闘機よりも速いのはミサイルとランナーだけだ」、「僕は粉の上に落ちていき、空中を漂う粉を蹴って走り出す」。……カッケエエエエエエエ!!この疾走感を通り越した爆発。着てる服が大丈夫なのか心配になります。『白玉襲撃』の島田の太字の台詞を、島田→水星C 成雄→ディスコにして一人で遊んでたのは内緒です。楽しかったです。ところでウサギの本名が楠夏?喋り方似てますよね?
あれ読む順番...まあいいや。あらゆる柵から囚われまいと疾走しているのかな。舞城自身が、自分に限界はない、どこまででもいけるんだと言い聞かせているようだった。
あらら、読む順番間違えました。『山ん中の獅見朋成雄』から読むべきでした。でもおもしろい。はじめは、うぅーん?って感じだけど徐々にスピード増してとんでもないスケールになっていくのは流石舞城だなあと思った。百メートル3秒とか言ってる最初の時点でおかしいけど。話ごとによって島田の性格が変わるのもなぜかわからないが好きだ。あと、絵の不気味さ。あんな文章書けるからこそ、こんな絵が描けるんだなあ、なるほどなあって子供みたいな感想が。
読む順番間違えた。『山ん中の~』から読むべきだった。そして短編集だと気付かずに読んでしまった。というか、読めてしまった。内容は神話っぽくて素敵だった。
うぅむ成雄最高だ面白かった。時系列が目茶苦茶になっているようでいて実は意味があったのだろう。この順番じゃないと最初の「壁と枷」、最後の「犬」の繋がりでグっとこなかったと思う。それでも「御蔵島」がダントツで好きだ。槿と成雄の会話に心打たれる。これこそ舞城だなぁと感じるわけですよ。疾走感もあって非常に満足。
成雄短編集。最初続きものとして読んでしまい、えらく混乱した。よくわからんがいきおいで読めた。成雄もの、嫌いじゃないが読んでいて意味が分からず少し疲れるな。
成雄が走る、走る、走る。速度が上がっていく様が、心地よい。自分も風を切って、音速を超えてゆけそう。限界突破についての成雄の考えが、好きや。
信じろ。限界は超えられる。無心になることで天辺は掴めるんだろうか?持物全部捨てたら軽くなった。みんなが持ってるもの持ってないのは駄目なのか? 成雄が人と出会い人と出会う物語群。
背中に鬣を持つ少年成雄が走る走る走る7つの短編。何のために走るのか。どこへ向かって走るのか。そんな悩みも苦しみも葛藤も関係ない。とにかく、走り出せ!全部後からついてくる。こういう、アクションで始まる物語はやっぱりいい。原始的な身体活動の中から、どうしようもなく洩れ出てきてしまうヒューマニティが美しくて。愛とか夢とか希望とか。そういうものがじんわりと後に残る。
今作は毎回違う『成雄』が登場する、7つの短編で纏められている。言うなれば成雄短編集。同じ成雄サーガの『獣の樹』で「言うならば人間の姿形は意識が縛るんやな。」という台詞が出てくるのだがこの台詞が、この作品の根底にあるじゃないかと思う。自分は『天狗』と『犬』が好きだ。『天狗』に出てくる成雄は現代人っぽい所が好き。7つの短編を深く掘り下げていき、長編小説として世に出されたのが、『山ん中の~』や『獣の樹』の様な作品になるんだろう。
『山ん中の~』とも『獣の樹』とも違う、アナザーワールドの成雄サーガ。7つの連作短編かと思いきや、繋がっている世界とそうじゃない世界がごちゃ混ぜだったりする。音速で駆け抜ける少年・成雄(あまりの速さにイルカすら死んじゃうんだぜ!)の物語は筋とか深く読まなくても良いのです。このグルーヴ感に身を委ねるだけで、舞城ワールドにどっぷり浸れます。とはいえ、やっぱり短編て微妙だな。途方もない文量の長編で読みたい。…って、それが『獣の樹』だったのか。納得。ちなみにメインテーマはいつもの如く"愛"です、多分。
一応連作短編集かな。オムニバス作品。登場人物は一緒でもどれとも繋がってないし一部分繋がっていてでもどれにもあてはまらない不思議な世界観が魅力です。第一章の「壁と枷」がいちばんインパクトがあったかな。疾走感とスピード感があって集中して読めた。短編なのがもったいないくらい面白かった。あとどれも舞城王太郎流の独特な哲学が表現されていて納得させられる部分もあった。一話一話じっくりもう一度味わいたい作品ですね。
舞城は好きだけど残念ながらイマイチ。1章は「長距離走者の孤独」インスパかと思いきや、最後はいつものセカイ系で大団円。題名に反して、売りのドライブ感も7章仕立てでgdgd。「僕は中絶されたのだ」にっこり。って文は良かったです。楠夏が何だかんだでずっといたり、最初っから全く孤独な感じがしない。その辺の生ぬるさがいつもより惹かれない理由かも。
再読。胸が苦しい。「孤独だからいいんだ。孤独だからこそ速くなれる。孤独だからこそ遠くまで行ける。」
ただひたすらに速く走ることに集中し他人を振り捨てて突き進む成雄だが、それは他の世界に背を向ける逃げであり自分にとって都合のよい世界に安住しているに過ぎない。
キャラクターを同じくして幾つも繰り出される物語の断片は自意識過剰で自信過剰な青年の妄想だが、それら一つ一つを通して成雄が他者を受容する成長物語でもある。「一人の人間の世界には、たくさんの他人がいるの。だって世界がそうできてるんだから」佳作。
(メモ)116冊目。2010年1冊目。(感想)舞城氏が素晴らしいのは自分の哲学をきっちりエンタメしてるところ。文体云々ぢゃない。
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感想・レビュー:57件














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