骨、家へかえる (講談社Birth)
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骨、家へかえるの感想・レビュー(24)
「家」へ帰りたいと望む四人の人物がそれぞれ交錯しながら、「わたし」という不安な存在のままゆらいでいく表題作。彼らの望む「家」などどこにもない。「家」とは、自分のいるべき「居場所」であり、外から逃げ帰るための「居場所」でもあるが、本当はそんなものはこの世のどこにもなく、ただ「帰りたい」と願う思いだけがある。そして、それを真に叶えたいのなら、肉体を失った無垢なままの骨の姿でなければならない。「ただしさ」を求めるなら、この小説には「ただしい」読み方がない。
06/24:うめこ
05/02:小指ちゃん
12/30:Slave
12/19:八秒
この小さな一冊の中に封じ込められている世界が、頁を捲ることで徐々に見えてくる。読み終わるのに酷く時間がかかった。何度も同じ文を読み返した。言葉一つにも、何故ここはひらがななのか?これが意味するものは?と引っかかりながら読んだ。ひらがなは少しゆっくり読むのかもしれない。一文字ずつ噛みしめて読むから。詩を読む様に、言葉の意味を考えつくした。表面的な意味だけではなく、その裏に潜んでいる顔、その下に隠れている熱。何かあやふや。そんなことを考えながら読んだ。そんな風に本を読める機会を与えてくれる一冊だった。
06/11:aq
05/27:土・D・倫徳
10/17:白
09/23:ミメイ
09/23:angeltalktik
09/12:ミギ
「うまれたことのこうかいか/しんでいくことのこうかいか」行き先などとっくに失くしてしまっていた。出口のない森に迷い込んだちっぽけな自分を思い浮かべる。悲しく愛おしい。言葉がひとつひとつ沁み込んでくる。痛みを実感。なのにこのやさしさはいったいなんなんだろう?詩も読んでみよう。
09/04:じゅ
08/19:komamono_rimi
07/31:equus
07/26:いわくまさん
07/09:sait_h
薄い膜が常にある。破れそうで破れない。おかげでうまく交わることができない。世界との差異、他者との差異、膜はその境界を見せつける。感情や感覚は曖昧で、けれどその曖昧なものに依存することで彼らは息をする。形あるものは融合しない、ならば形ないものならばどうか。隙間なく埋め尽くされ重なり合うことは可能か。可能だとして、それを願うことは罪か。粉砕された骨が砂の様に降る中、私は正しいことと正しくないことの差異について思いを馳せる。著者の書く言葉は世界に真摯だ。とても美しく、とても好き。
07/01:毬
★★★★★ 人は「差異」を敏感に捕獲し蓄える。この小説では四人の男女の「差異」による内省が、スクランブル交叉点を歩く人間の如く同時に、肩をぶつからせながら描かれている。貴方又はあの人と私、記憶と現在、真意と意図。一つ言えるのはそこには私が常在し、私による価値基準で、私が持つ判断材料で「差異」と下し距離を置くのである。私が私であるが故に感じてしまう「差異」であれば私でなければ良い、と前に読んだ著者の詩集で、もや掛かる違和感があったのだが、今回は受容があり感じなかった。独自の美しい言葉が置かれている。
骨、家へかえるの
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感想・レビュー:8件














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