紙魚家崩壊 九つの謎 (講談社文庫)
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紙魚家崩壊 九つの謎の感想・レビュー(261)
文体のせいなのか、不思議なストーリーのせいなのか、読みやすくはなかった。それぞれの話の雰囲気がだいぶ違うのでそれもちょっと戸惑う。だんだん狂気に向かっていく「溶けていく」が一番面白かった。
(こころの)優しいミステリーって感じ、と友人が北村薫を説明してたのを受けて初読。確かにそうした一面もあるが、この本はミステリーの型とは随分違った。一つの真実を提示するのではなく、解釈がいくつか示される。語り口は言葉は悪いが、余計な言葉を差し挟んだような。言葉数多さが、洒落の印象もあり、まどろっこしくもあり。作者が自分の世界に読者を引きずり込むのではなく、読み手側の心理で話が発展していく、会話するみたいな書き手。
「紙魚家崩壊」『アッシャー家……』が崩れたときの「えー?」という気分をまざまざと思い出した。狐につままれたような気分というか、妙に荘厳な調子に置いてかれた気分。全然違う話なのに感覚だけ一緒ってすごい。 「蝶」書いてないことをあれこれ想像させられてしまい、これもなんだかすごい。出会いのシーンが書かれてないのが何よりすごい。「ほめてくださいね」の一言が可憐。
曖昧でよく分からない話もあったが、雰囲気を楽しむミステリーなのだろう。実力のある作家だから、独特な雰囲気を出したり、拘ってもファンには楽しい壷を抑えたり、しっかりとした出来にはなっている。私は読み流してしまったが、好きな人には絶賛されるのだろう。
はじめて読んだ作者さんでした。いろんな系統の話が混じってて楽しく読めました。お気に入りはカチカチ山の話です。あんな解釈があるとは…!「溶けていく」も好きな話でした。人が壊れていく話は怖いですね。
文庫フリーク@灯れ松明の火
初めまして。日常の謎の名人・北村薫さん大好きです。『空飛ぶ馬』の円紫さんシリーズや『覆面作家』シリーズ、時の三部作『スキップ』『ターン』『リセット』おすすめさせて下さい。たぶんこの本の印象と全く違うと思います。
ナイス!
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07/10 12:45
初めまして。日常の謎の名人・北村薫さん大好きです。『空飛ぶ馬』の円紫さんシリーズや『覆面作家』シリーズ、時の三部作『スキップ』『ターン』『リセット』おすすめさせて下さい。たぶんこの本の印象と全く違うと思います。
ナイス!
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07/10 12:45
話によってはかなり好みが分かれるけれど、そういう良くも悪くも一貫性の無い、様々な形の謎をちょこちょことつまめる作品なのかな、と。『白い朝』は思わず読み返すほど好みでした。
好きな話も結構ある。が、それぞれの趣向がバラバラすぎるかもしれない。北村薫が書くいろんなパターンのお話の見本集といった感じか。でも、「白い朝」なんかは、北村薫らしい、そしてファン心をくすぐる仕掛けのお話で、やっぱり好きだなって感じになる。
途中で挫折。私には面白さがさっぱらわかない。起承転結もよくわからないし、いったい何をいいたいのやら…こんなことをいうのは無粋であるとは思いますが、『両手が恋人同士』の下りでもう「…?」という感じでした。帯には傑作ミステリとの触れ込みがありましたが、どのあたりが傑作ミステリなのかしらと。うーん、好みの問題ですね。
今まで読んだ北村作品とはちょっと雰囲気が違うかな。ミステリーよりちょっとホラー寄り?初っ端の「溶けていく」が後味が悪くて、その後を読み進めにくかった。途中の話はそれぞれそれなりな感じだった。最後の「新釈おとぎばなし」は面白かったな。
タイトルの「紙魚家崩壊」と「新釈おとぎばなし」すごく好き。著者の溢れるセンスを感じてしまう。ミステリとして読むのではなく、誰かが話すそれこそ「おとぎ話」のような感じで読むと楽しい。
☆なんだか面白さがわからない。作者が作家として楽しんで書いているのは伝わってくるのだけど、読者には響かないんですよ。作家の筆致を楽しむ本なのかもしれない。
短編集なのに、読み終わるのに、えらく時間がかかっちゃった。まず、冒頭の『溶けていく』わたし好みでなかったのが大きい…。でも、『白い朝』はよかった。作中に、落語が云々…という文が出てきて、何故唐突に落語…?と思っていたら、解説読んで納得。解説読まないと、誰だか分からなかったよ(わたしはニブいので)
初北村作品。253ページの短編集。「溶けていく」「新釈おとぎばなし」が面白かった。内容的にはスラスラ読めて、読みやすかった。面白かったです!
なんだかバラバラな短編集でした。「新釈おとぎばなし」の落ちだけは良かったけど、途中はちょっと。あと「白い朝」は、あの名探偵の少年時代という裏話だと分かれば、なるほど、なかなか味がある。でもちょっと、もう一回読むことはない気が。。。
体調の良くない日には、読まない方がいいでしょう。ただし、ホラー的要素が色濃く、気持ちが悪くなるとかそういう類の短編小説ではありません。それぞれ、北村らしい外国文学の色彩が強く、非常に緻密で凝ったミステリーの構成になっているため、さらっと読めないからです。とはいえ、「溶けていく」「新釈おとぎばなし」なんかは、難解さを通り越したミステリ本来の味わい深さがある。
期待してなかったけど面白かった。俺の席、共感する。なんだろうね、あの自然と決まっていく席の感じ。日本特有な気がするがどうだろ。終わりは悲しかった…あぁ。探偵助手の愛し合う両手にはやられた!素敵。事件自体は好きじゃないタイプだけど両手の恋模様気になる。
9つの短編集。なんと言うかミステリとして読むなら六トンレベル。東野圭吾の切り口とはまた違ったある種ミステリの王道探偵的な感じは良かったと思う。後の短編は星新一の未来イソップとかと比べちゃうとどうもなあとか思ったり。推理との融合とすればまあまあ?
短編集。1作目の「溶けていく」は、気軽に読み始めたのでかなりの衝撃。北村薫は平和なというか割と温かいイメージがあったので、こんな後味の作品も書くんだ・・・と。続く「紙魚家崩壊」の両手が恋している女とかも、なかなかキャラクターがぶっ飛んでて好き。
『溶けていく』から、かなりダメージを受けてしまった。文章が巧いから、サラサラと読めるが、怖い!彼女と自分の境界線は何だろうと思ってしまった。 『カチカチ山』は、火サスみたいで、不謹慎にも妙な滑稽さを感じてしまった。 この手の短編集は、あまり好みではない。
短編集。「溶けていく」が1本目からかなりの破壊力。ああいう不気味な感じも上手いですよね・・・。「死と密室」はむしろアンチミステリな感じ。北村作品は、短編集だとたまに森博嗣作品を思い出します。「白い朝」の男の子はやっぱりあの人なんでしょうね。でも、解説でそれを言って欲しくはなかったかな・・・。ページ数的にメインっぽい「新釈おとぎばなし」も面白かったですが、これは小説と分類されるものではないような気がしてならない。個人的には、「蝶」の雰囲気が密かに好きです。
「あれとキリギリス」、これはいい代名詞 『溶けていく』掴まるところがない、手が差し伸べられることもない、この奈落 『死と密室』は、…理屈は分かるけど、そのはしょり方はちょっと…とか思ってしまう私はまだまだ頭の固いミステリ者
今までイメージとしてあった北村作品とちょっと違った雰囲気を感じた。含みのある表現やラストに、1編を読み終えるたびにしばし黙考。味わい深いなぁ。「溶けていく」や「俺の席」にはヒヤリとし、「サイコロ、コロコロ」「おにぎり、ぎりぎり」にはクスリと和む。ロマンチックな「白い朝」が個人的に本書のベスト。あの人の子ども時代に絡むのがなんともファン心をくすぐる。「新釈おとぎばなし」も切れ味のいいお話だと思う。
紙魚家崩壊 九つの謎の
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感想・レビュー:97件



















































