真夏の島に咲く花は (講談社文庫)
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真夏の島に咲く花はの感想・レビュー(159)
ほのぼの系。日付変更線上のフィジーでのフィジー人、インド人とその他の中国人、日本人、イギリス人達の立場、風土を交えた多少のいさかいはありつつ、そんなもんだろうという話
いつだって「わきまえてる」人間が登場する垣根さんの小説。それが格好いいところだし、作品の雰囲気にあってると思っているけれど、フィジー人の主人公をそういう人物として描写したのは正解だったのか。フィジー人のメンタリティを(本当かどうか知らないが)巧みに描き出しているのに、その中でひとりクールな人間が現れて、まあ浮くことったらない。一応通読したけれど、なんだか消化不良な読後感。書きたいことがありすぎたのか。まとまりのない作品だなあと感じてしまった。
感じ入る部分もあり、反発する部分もあり。俯瞰して見ると釈然としないので、近づいて見るのが良いかしら。視点として寄り添えたのはアコとサティーかなー。
垣根涼介さんの作品は、すごく読みやすくて好きです。この作品はなんとなく手にして読んだのですが、少し最後が物悲しい。フィジーって憧れの南国の島ですが、複雑な民族、人種の感情が絡んでいるのだなと初めて知りました。 フィジアンの朴訥な優しさは読んでいて思わず微笑んでしまうほど心が暖まります。なかなか好きな作品です。
★★★☆☆フィジーといえば南国の長閑な楽園というイメージがありますが、人口の半数を占めるインド系移民との軋轢やクーデターについては本書で初めて知りました。フィジーの青年達が起した騒動は民族の尊厳を守るためでもありますが、金銭や時間に追われることなく、豊富な食べ物に囲まれてあらゆる物を仲間と分ち合う自由な暮らしこそがフィジアンにとっての楽園であり幸せなのでしょう。冒頭の地図でフィジーのタベウニ島を分断する日付変更線が印象的でしたが、彼らにとっては時の経過よりも日々楽しく暮らすことの方が重要なんでしょうね。
垣根さんの他の作品は全て好きですが、正直これはあまりなじめなかったかな。 まぁ幸せというものは人によって違うし、形はないので目には見えないもの 自分自身で何を求めるかかな。 お金があったら幸せなのか 愛があったら幸せなのか 家族があったら幸せなのか 仕事があったら幸せなのか 夢があったら幸せなのか 幸せなんてなんだっていい 自分が何を望むかだけ。
文明社会が必ずしも優れてるわけではないよね まあ日本人として生まれてきた以上働かなくても飢え死にすることない人たちの中で生きてくのはきっと無理だろうけど
お金で買えない幸せってものを、日本人、フィジー人、インド人、中国人の国民性を上手く引き合いにして、ジワジワと最後は一気に気付かせてくれる。私は、フィジー人になりたいと思った。
フィジーってどこだろうと思いながら読んでいた。なんだか借金取りの王子シリーズが好きで読んでみたんだけど別に普通だった。でも読みやすかった、かなぁ。
クーデターの事も知らなかったです。日本人、インド人、フィジー人とフィジーに仲良く暮らしながら、たわいない日常から、或る日、中国人も絡む事件が起こります。この国だからこそ、この物語は、舞台に成りえて、そして何となく物悲しい雰囲気で、終わっています。出身国が違う事で、生む感情の軋轢や文化の違いを知りました。暴動の恐ろしさも知りました。日本は平和な国です。でも、もっと他の国の実情を知らなければ、安全に恵まれた環境に居ると感謝する事は、出来ないですね。「風をつかまえた少年」アフリカの飢饉も思い出しました。
日本人や日系人だけでなく、フィジー人やインド人を主人公にしているところは新鮮だった。今回のテーマが「幸せとは何か」であったように思うので、劇的な要素よりも日常にスポットを当てた作品作りになっていた。そのため仕方がないとは言え、読者にカタルシスを与えるドラマチックなシーンはなかった。そうなると小説としての面白味に欠けてしまうし、難しいところだ。
面白かった!!垣根氏の本は何冊も読んだが、特に好きな作品。
突き詰めれば、描かれているのは、あくまで日常生活の一片にすぎないが、革命という国状の中で揺れ動く気持ちを、登場人物それぞれの視点で丁寧に描かれており、とても面白かった。
多民族が混住する舞台で、インド人・フィジー人・中国人(・日本人)とそれぞれの思考の違いが随所に描かれており、興味深い。
実際にフィジーに行ってみたが、まさに書かれてあるとおり。この本をきっかけに素晴らしい経験を得られた。
★★★★B フィジーと聞くとリゾートのイメージしかなかったが、インド人とフィジー人の見えない壁がある事を知った。人間は自分にはないものに惹かれていくんだなあ。
好きな作家さんの本。
沖縄を舞台にして書いた本だと思い、迷わず購入。
ところが、舞台はフィジー島でした。
フィジー人はうちなーんちゅと体格こそ違うけど、
考え方、時間の捉え方、いい加減さ(てーげー)、島国根性など
似通ったトコが盛りだくさんでした。
垣根涼介作といえば、NHKのドラマにもなった「君達に明日はない」シリーズや映画の「ヒートアイランド」など一面エンタテイメント性が強い作品だと思われるが、社会問題などを鋭く指摘しているものも多い。この作品もフィージー諸島が舞台となり、南国特有ののんびりとした自由な生きかたを描いていると最初は思ってしまう。しかし、垣根の作品だから、当然そうではなく、現地人と日本人やインド系の住民との生き方の対比や確執を描いたものになっている。経済発展が、文化や生活という面で良い影響をもたらしているか、考えさせられる。
フィジーに興味がわいたのは初めてです。良い点、そうでない点両方書いてあるところがいいなと思います。マイノリティーな市民の生き方について考えさせられました。
普段意識しない、人種の違いゆえの生き方の違いが書かれてる。いつまでも同じままではいられないのね。フィジー人の、開けっぴろげな性格が羨ましいです。
垣根さんの人種論というか民族論というか、そういうものが露に出ていたなあという気がする。好みは分かれると思うけど、私は好き。この人の本はエンタテイメントでありながら、他国の歴史も勉強になるし、独特の思想が目から鱗の時もあって面白いなあと思う。面白いというよりも、憧れと言った方が近いかも。
フィジーの歴史がこんなだったとは…
平和な南の島ってイメージしかなかったけど、結構闘いの歴史があるんだなぁ。
国民性を背景にした、人物模様も読みごたえ有り!
垣根さんの新境地に一票!
フィジーに行ってみたいと思った。同じ島に長く一緒に暮らしていても超えられない人種や文化の壁が悲しい。さらっと陽気に全編が描かれているので余計に切ない。
真夏の島に咲く花はの
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感想・レビュー:47件














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