1/2の騎士 (講談社文庫)
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1/2の騎士の感想・レビュー(191)
「水の時計」系の作品と「ハルチカシリーズ」の境界に位置する作品か。とりあえず初読はミステリとして読んでみた。ファンタジーや青春モノとして読んでみれば、また別の発見があるに違いない。
ファンタジーな雰囲気の中に社会的な問題が含まれている不思議な感じでした。狂気犯罪者たちの背景が気になる。蛇足になってしまうのだろうけど、サファイアとマドカのその後も読んでみたいな。
分厚い。でも二日間貪るように読んだ。レズな女子高生と女装好きな少年が力を合わせて・・・そこは置いとこう。 トワイライト〜以来の二冊目なんだけど、テーマが重くて深い。えぐいはずの情景も軽く読めてしまうのが、好ましいような良くないような。先読みしてミステリー読めない人間なので、段々明かされていく事件の真相にぞくぞくした。
水の時計以来の初野晴さん。最強にして無力な騎士、サファイアの正体というメイントリックは、割と早くにわかってしまうが(だからこそ)後半の切なさは加速していく。マドカ&サファイアも魅力的だが、ロクが好き。本名を告げて涙する場面でウルッときた(涙)
マドカと、マドカの最強にして無力な騎士、サファイヤ。2人の周りで次々と起こる事件。ハルチカシリーズを先に読んでいたからか、思ったよりハードで重いテーマでしたが、マドカとサファイヤの掛け合いが面白い。一癖も二癖もある、ゴリラ、サイ、キリンなど周りの大人が暖かい。 なにがあっても、マドカなら大丈夫。きちんとこれからの人生に向き合えるはず。ラストは希望に満ちていました。 それにしても「リボンの騎士」は大好きなアニメでした。あのアニメを知らなくても面白い話でしょうが、頭の中にあの歌が鳴り響いています。
一気読み!よかった!マドカとサファイアの掛け合いはハルチカを彷彿させます。テーマはどれも重いしなんともやりきれないところもあるのだけれどもマドカとサファイア、それに周りの人達のおかげで読んでいても救われます。サファイアの正体&結末は早い段階で予想がついちゃいました。予想しているのにサファイアが弱っていく姿を見る(読む?)のはツライかった。最後はそこで終わりかぁ!とも思いましたがちょっと時間を置いたらそれも有りかなと。きっとマドカは頑張るでしょう。
読んでよかった。最初こそ厚みに躊躇したものの、本を開いてみればスルっと読み進めてしまいます。引き込まれる展開、魅力的なキャラクターと読みやすい文章。サファイアの存在はファンタジーなのに、起こる事件はどれも陰鬱でシビア。それでも暗さを失わないのは、主人公であるマドカの性格と騎士を自称するサファイアが明るいからでしょう。マドカを取り巻く誰しもが皆やさしい。読み終わる頃にはあの街が大好きになります。
前二作と比べて内容のボリューム感もそのままに、初野作品独特の深さも残しつつ設定も多少軽くなりわかりやすくなっている。今までこの人の作品は難解だと思っていたのでこれくらいがちょうどよく読みやすかった。実際に相当言われてるみたいだけど、まるで杜王町のように読んでいてマドカの住むこの街自体に愛着が湧いてきた。主人公の二人は美しく儚く格好いい。
再読。文章は稚拙なところがあるし構図は曖昧もみえるのだが、愛おしい。マドカは騎士とたくさんのマイノリティを見つめながら、町を守る。たくさんの以上犯罪者から。舞台的なステレオタイプさは物語にあるのだが、うん、しかしながら、それが逆に魅力となり、舞台をみているような視線で物語が読める。息苦しいような愛おしさを物語の主人公やその周辺の登場人物に感じる。強烈な悪意に対し、立ち向かっていき、勝利を収める姿は本当に美しい。とても、本当に美しい。
結構長いこと積んでましたが、よやっと読了。 ハルチカシリーズを先に読んでたので、キャラクターの突飛さみたいな事は感じなかったけど、主役二人がとても魅力的。事件は陰欝、でも二人が自分達のスタンスを崩さないから安心して読める(>w<)ノシ 最後も希望の見える終わり方で読み終わりも爽やかです。
この作品を読めて良かった。どこかフワフワとして現実味のない登場人物が違和感ありまくりでしたが、陰惨で現実的すぎる事件が絡むことで地に足がついた物語に。あんなに無理してマドカが心配だ。友を思い、怒り、走る彼女は格好よくて好きだけど。そして、独り言をつぶやきすぎて周囲の目が心配だ。
主役ふたりと彼らを取り巻くキャラクターの掛け合いの楽しさや、冒頭のマドカの入部希望の新入生たちへの演説、終盤のサファイヤがマドカに語る言葉はハルチカシリーズにもつながるテーマな気がします。学生時代を楽しむことはもちろん大事、だけどその為に大人になってからの時間に後悔を残しちゃ駄目なんですよね。全体を通す仕掛けもすごくいいのですが(サファイヤの正体を最後まで明示しない辺り)個々ではインベイションの、怪談じみた得体のしれない事件が、現実の悪意に満ちた犯罪に反転する様が鮮やかで面白かった! ぞくぞくしました。
ページ数が多い割りにスラスラ読めた。犯行の動機の異常さや作品全体を覆うような重苦しい雰囲気にもかかわらず読後感が悪くないのは良かった。
うーん、なんだかなあ。テンポはいいし、インベイジョンの動機なんかは驚いたけど、どうにも他の部分が微妙――特にキャラに魅力を感じなかった。会話も別に面白くないし。まあでも、たぶん僕がこの作品と感性が合わなかっただけかな。
テンポが良く、重い題材でも詰まらず面白く読めた。やるせない現実と異常で重い犯罪の描写でも、マドカとサファイヤのコンビの軽妙さが緩和していてよかった。ラストも晴々とはしていないけど、厳しさと希望が残る未来を感じさせてほっとした。
ぞっとするところが多くて、胸がもぞもぞする。マドカとサファイアのやり取りが好き。二人が一緒に過ごしていくうちに変化したこと、変化しなかったことが読んでいて心地良い感じがした。
「漆黒の王子」「水の時計」とは違うテイスト。身近に起きるとぞっとする事件だけれど、ヒロインと「騎士」のおかげでさわやかな読後感。エンディングでほっとした。たといご都合主義でも、あのままで終わるには惜しい、という読み手の心を汲んでくれて嬉しい。
面白かった。ファンタジー要素がありますが、物語のベースはミステリー。織り込まれた犯罪は社会の闇を反映してるみたいでぞっとする。でもそのやりかたは実にオリジナリティ溢れるな。特にインベンションの犯罪は予想外でした。重たいテーマで腹の底に溜まってぐっとしますが、登場人物の会話ややり取りは軽快でユニーク。そこに救いがあるのかな。最後も光が感じ取れてよかったです。このコンビの事件もの続きも読みたいけど…無理だろうか。
ミステリーもさることながら、教養小説としても面白く読めました。登場人物の設定など、多くの人には受け入れられにくいかもしれませんが、読めば満足できる内容と思います。
ちょうぜつおもしろかった…。いやこの感想しか出てこないんですが本当に。マドカとサファイアの掛け合いが凄く良くて、共に戦って信頼関係を結んでいく行程がすごくよかった。文章も読みやすく、会話もとてもテンポが良い。犯罪を暴いていく二人のやり取りはすごく胸が逸ってどきどきしました。その一方でマイノリティを追い詰めていく世の中の理不尽さ、犯罪の凶悪さはえげつなく途中背筋が冷たくなったりもしたのですが、それを余さず書き、読者にひっかかりを残しながらも重たすぎないところが著者の腕なんじゃないかと思います。
初野作品の雰囲気にはまりました。ミステリーとしても秀逸で、素直になるほどとなりました。事件がとても不愉快なのに、全体の雰囲気がそれに引っ張られず、成り立ってるのがすごい。異常者は自分のことを異常者やなんて思ってなくて廻りがそう言うだけ。
やっぱいいな初野作品。
サファイアのラストは賛否両論あると思いますが自分は全然ありだとおもいます。
灰男の「人の優しさの種類」の話は自分が感じてたけど上手く言葉に出来ないものを教えてもらいました。
軽快なキャラクターたちのやりとりに何度か笑ったからこそ、事件の陰惨さ、その異常さにぞっとしました。マドカ&サファイヤvs犯罪者の図はとても印象的。少数派であるマドカを支える人たちが優しい人ばかりで本当によかったと思う。
たくさんを助けようとするマドカと、そのマドカを守ろうとするサファイヤのすれ違いが切なかった。社会的マイノリティだとか異常犯罪者がメインなのに優しいお話。
読み終えたくなかった。ずっとマドカとサファイアの物語を読んでいたかった。でも読み終えてよかった。終わってから二人の物語が始まるのだから。
すごく奥の深い作品であった。作中における登場人物の行動に納得しかねる部分がいくつかあったのだが、それは一個人が漠然と感じるものでしかないし、そもそもこの作品全体を評価する中ではきわめて些末な問題に過ぎない。私は本作の軸をファンタジーと判断して読んだが、読む人によってその軸は社会派小説にもミステリにもなりうる。初期の辻村深月に似た印象も受けたが、大きく異なったのはサファイヤの存在が初野作品らしい清涼剤としてうまく機能していた事。正直、初野晴という作家を甘く見ていた。これは猛省せねばなるまい。 8点/10
ハルチカの原点?終盤になってやっとサファイアの正体に気付きご都合主義であってもハッピーエンドを願ってしまいました。独特の奇妙な感覚と世代の古さがツボです。これで完結しているのがいいんでしょうね。とにかくミステリとしてもお話としてもよかったです。
久々にこの厚さの文庫本読了(全675ページ)。 それでも長さを感じさせない。 ミステリ、というよりファンタジック。 でも現実感も忘れない。 マドカとサファイヤ。 読了してなんとなく1/2って表現を使ったのが解った気がした。 そんな二人が立ち向かう異常犯罪者。 ドッグキラー、インベイジョン、ラフレシア、グレイマン。 よく描かれるシリアルキラーものとは違う斬新な背景。 さまざまな文献を参考にして書いたのが解る。 他の登場人物もかなり味がある。 普通じゃ考えない接点を描いているの
1/2の騎士の
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感想・レビュー:89件














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