ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
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ぼくのメジャースプーンの感想・レビュー(2331)
被害者の立場としてどうあるべきか、何が正しい復讐か、みたいなことを考える本。小学校高学年~中学生向けな気がした。先生も小学生も敬語でキャラクターに魅力はあまりないし、エンターテイメントとして"面白い!"って感じではないけど凄く損したとも思わないかな。このリンゴとても美味しいけどサラダには合わないよねって感じ。構成とか話題は面白いけど本としてあまり好みではなかった。/表紙とポストカードで損した気分にはなってない。
何が「正しい」のか、罪をどう罰するべきか、というようなことがテーマの一つとなっているのだろう。私にとってはとても難しい問題で、「ぼく」と「先生」の問答において行かれそうになったけれど、そういう描かれ方だったからこそ、一緒になって考えさせられたと思う。「正しい」という認識は立場によって様々に変わるし、その考えに基づいた行動一つ一つによっても変化してしまう。誰かのためと言いつつ、自分のためでしかなかったり、一方では誰かを傷つけていたり…。もう一度読んで、きちんと考えてみたいと思った。
【再読】好きなんかじゃないんだって言うのは、どれほど辛かっただろう。本当に好きで、大切で、辛いことから遠ざけてあげたくて、必死に戦う彼の姿があまりに痛ましくて仕方がありません。小学生が背負うようなことじゃないのに。 動物園の辺りはとても嬉しいですよね。何度読んでも、すごく嬉しい。騙されてやるのにって言われて、素気無くかわすくだりとか、微笑ましくて堪らない。 ところで、この表紙は一体何事……?(笑
憎むべき対象を、やろうと思えば簡単に死に至らしめる能力を持ちながらもそうはせず、子供ながらに必死で考え、自分の答えを探してゆく主人公の真摯な姿勢に心打たれました。そして終盤の主人公の出した「答え」には、ただただ驚愕させられました…。相変わらず辻村深月の作品には感動させられます。作者の過去の作品のキャラクターが登場するのも良かったです。
死刑や少年法などなどについて考えたことがあるならば、ぜひおすすめしたい一冊。不思議な能力を使って、大好きなふみちゃんの心を奪った「悪の王様」に対して罰を下すと決めた「ぼく」。どうすれば自分の行為を心から反省させられる?でも、こちらが条件提示すれば真の意味で反省したことにはならない。わたしも「ぼく」と一緒に考えていたけれど、「ぼく」のとった結論はとれそうにない。。
自分なら どんな条件 出すだろう
条件と罰による不思議な力。その力で、幼なじみの女の子を救おうと戦う少年。前半では、優しくて、強い、そしてちょっと大人びたフミちゃんと、そんな彼女にあこがれる少年の心情が丁寧に描かれていて、すらすら読めた。事件以降、小学4年生の男の子にとってはあまりにも残酷で苦しい選択ばかりで、読むのもつらくなった。裁かれない悪に対して、罰を与える力があるとすれば・・・いろいろ考えさせられる作品だったと思う。
面白かったです。子供に接する仕事をしてるので、秋先生のスタンスや言葉かけがすごく響きました。弱いこと、正しいことを示せば、何でも意見を譲ってもらえると?…うーん、毎日トラブるあの子に聞かせたい。ふみちゃんもとても素敵。解説によると他の作品とのリンクがあるようなのでそちらも読みたいです。
辻村深月さんの本を初めて読みました。 読み始めてすぐに物語に引き込まれました。 正解なんて無いかもしれない問題に辻村さんはどんなラストを書いたんだ!? とページがめくれる、めくれる。 見事に仕掛けに引っかかりました。 本当おもしろかった。 ただ前の表紙の方が好きだから戻してほしいな。
ぼくと秋先生の会話は、まるで禅問答のよう。罪と罰。善と悪。子供の無邪気さと隣り合わせの残酷さ。無意識の悪意。答えの出ない問題について自分なりの答えを見つけるために、自問自答する。秋先生や僕が語る事柄は、かつて自分も見聞きしたことがあったり、感じたことがあったりする違和感と居心地の悪さ。途中、苦しくなってしまうこともあったけど、それでもページを繰る手を止められなかった。辻村深月を初めてすごいと思った。
友達のオススメで読んだら、とても面白くて一気に読んでしまいました。テーマが「犯した罪に対する罰」って感じで、考えさせる物なので今じっくり再読中です。主人公のふみちゃんに対する気持ちとか今の自分とリンクするところがあって気分とぴったりあっていました。主人公、小学生だけどしっかりしてるな~とは思いましたが(笑)。辻村先生の作品初めて読んだのですが、他の作品も読もうと思います。
相変わらず切羽詰る。が、しかし。今回は冷静でした。冷静に苦しみました。読みながら、逃げようとしていました。辻村の世界から。結果、逃れようのないことを知りました。ページを捲る手は止まらず、純粋ゆえの闇を窒息寸前で這い上がる。何言ってるのか分からないでしょう?それもそのはず。ボク自身、この「あぁ、何かスゴいことになってるぞ!」という感覚を、どう書いたら伝わるやら、全く分からないのです。キーワード:ダブルバインド。物語の中の話?いいえ、縛られているのはボクたち読者。読めど読まねど、苦しむコトになっていたのです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 01/29
終わりがどういった展開なのかまったく分からず、読み終えた時におもしろい展開だなと思った!ふみちゃんも僕も、すごく人間ができすぎているので小学生目線で考えると少し共感が得られなかった。
子どもたちは~の次に読んだら、まさかの秋先生!これはうれしい!子どもたち~で解消しきらなかった謎が解決されて満足/子ども~以上に秋先生好きになった/各扉絵がまた素敵/「ぼく」の1人称視点で描かれる物語で、感情表現が良い/しかしほんと、現実の醜いところをこれでもかとえぐりだしてくるね。序盤のほっこりした雰囲気からの落差が激しい。どうなるんだ、とラストまで一気に読んでしまった。のだけど、この作品はもっと、じっくりゆっくりと味わって読んだ方が良かったかも。また読み返したい1冊。
名前探しのラストで?だったところが解決!繋がっている~!!この、辻村さんの、作品をまたいでの伏線にハマります。心を閉ざしてしまった大好きな友達の為に?後ろめたい気持ちのある自分の為に?考えて考えて考えて『力』を使う。四年生の心の葛藤を痛い程感じながら読みました。辻村作品、素晴らしすぎです!
全編から、ふみちゃんを大切に思う「ぼく」の気持ちが伝わってきた。彼にかける呪いの言葉があれだとは意表をつかれた。確かに復習しようと思うとあの科白は有効だと思うけど、「ぼく」を純真な子供と信じていたことが裏切られた(^_^;)それにしても、秋先生の大人っぷりは前作以上に味わい深く、すごくいい感じを出している。「子供たち・・・」を読み返したくなった。
動物を殺した際の罪は「器物損壊罪」……。正しさとは何か、罰にどんな意味があるのか、といった重いテーマの物語だけど、子供の視点だからこその真っ直ぐさが感じられる作品だと思う。そして、秋山先生の冷酷なまでの優しさが印象深い。『子どもたちは夜と遊ぶ』を読んだ後だと、随所に懐かしさや切なさがあって良かったです。秋先生の「あの時」も知れて、少しすっきり。
何回も本を閉じて涙をふかなければならないほど、事件の様子を読むことがつらかった。いい意味で全くページが進まなかった作品だ。物語のテーマである「罪と罰」は小学四年生の主人公には少し重いと思う。答えのない世界でさまようのは孤独だろうな。最終的には自分で考えないと何も生まれないし、何も変わらない。そんな状況から、不安と戦いながら答えを出す『ぼく』の真剣さはとっても勇ましいと感じた。
辻村作品2冊目です。「ぼく」の一心なふみちゃんへの後悔の気持ち。市川雄太への恨みの気持ち。「ぼく」は最後まで頑張ったと思う。私は重圧に耐えられないと思う。最後はハッピー?エンドになってくれて本当に良かった。「凍りのくじら」に共通する社会の闇の部分を感じられた。若尾みたいな。罪と罰とは一体なにかを考えさせられた。【裏表紙】「ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女
辻村深月さんの本を初めて読みました。どんな話を書くのかと軽い気持ちで読んだのですが、かなり深い内容で、久しぶりに読んでよかったと思える本でした。 小学4年生の悲痛な思いに胸が締め付けられます。
苦手な2段小説が、苦にならずに読めました。後半でページをめくるのが止められなかったです。苦くないコーヒーと甘いマドレーヌ、木曜日の喧嘩。本当に細かくて、敵わない。『人間は自分のためにしか泣けない』『人はそれでも愛と呼ぶ』大好きです。
大切な人を守りたい、助けたいと思う気持ちに大人も子供もない。純粋な悪意に立ち向かうことができるものは、いったい何なんだろうと考えさせられる。そして罪とは罰とは正義とは。法律の枠内だけでは処理しきれない気持ちは、どこへ向かえばいいのだろうか。そんな想いが読み終わってからカラダの中をグルグル渦巻いていて、今だ答えどころか整理すらしきれていない。この本は手元に置いて何度も何度も読みたくなる、そんな1冊となった。きっと読むたびに新しいことに気づかされるはずに違いない。
何回読んでも罪と罰について考えさせられる。 それから個人の価値観について。 法律がある以上罪には大きさがある。法律的には銀行強盗は罪が重くて、万引きは軽い。でも人間にとって罪は罪に変わりない。善悪に大きさはないのだと考えさせられる作品。
「ぼく」が本当にかっこういい。ふみちゃんに対する思いが悲しいほど純粋。「ぼく」がふみちゃんに対して”他の人はブスと言っても僕はかわいいと思ったんだけどそれじゃだめかな”が心に残りすぎて辛い。 ふみちゃんが「ぼく」にメジャースプーンをあげるシーンもすごい好き。 この本を読んだ後から、計量スプーンをメジャースプーンと呼ぶようになった。
みんなはどんな答えを出すんだろう…模範解答がなくて不安になる数学の問題を解いてるみたいな気分。他の作品も読んでみて、もう一回戻ってきてみたいと思った。
人間は自分のためにしか涙を流せない。この言葉の捉え方をとても難しく思いました。 主人公である「ぼく」の心情が、優しくて痛くて辛かったです。
大好きな本。何度読んでもうるっとくる。秋先生の、「『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」が好きなセリフ。
今まで読んできた作品とつながった。色々と納得。ある日学校で起きた陰惨な事件で幼馴染のふみちゃんは、心を閉ざし言葉を失う。ふみちゃんのためにできる力を持つ「ぼく」は7日間、1度のチャンスに向けて闘う。自分ならどうするのだろうか、と罪と罰について考えさせられた。「ぼく」の決断力と想う気持ちに心打たれてました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/07
大好きな本です。もう何度読んだかわからないくらい。悲しくて泣きたくなって、でも読んでよかったと思う本。何度も読んだのにまた新しく文庫本を買ってしまいました。
まあるい子どもの言葉で語られる、峻厳なる罪と罰の物語。全体にあったかい雰囲気さえ漂わせているのに、その中身はどこまでも鋭い。世界を冷静に分析する「ぼく」の視点、世界に対して容赦のない秋先生の言葉、導き出される結論……どれもが刺さる。刺さったそこからじんわりと広がるなにかがある。切ない。
酷いことをしたら謝り、反省する。では何を基準にして反省したと判断するのだろう。人の良心は、皆が皆同じだけは持たないのに。そしてもし酷いことをされた時どうするか。私なら忘れる。幸せになることこそ復讐。怒りや恨みを背負って生きることは出来ない。そう思うのは、命に換えても守りたいものがないからか、単に綺麗事なのかはわからないけれど。人は他人のために泣けないのか?ぼくの、ふみちゃんの優しさとそれ故の苦悩に逃げずに向かう辻村さんの作品に、もっと触れてみたい。痛くても辛くても、必ず読む前と少し違う感情に気付けるから。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 01/03
子供の話は反則だ。涙腺が崩壊した。どうも僕は子供が出て来る話に弱い。超能力というこれまた苦手なテーマなのだが、それ以上に面白く満足のいく作品だった。主人公、ふみちゃん、秋先生、登場人物達それぞれの個性とエピソードが過不足なく書かれており。今までの辻村作品はやや描写がねっちりし過ぎていると感じたが、本作は僕には丁度良い。本作を読むにあたり「こどもたちは夜と遊ぶ」は必読。別の作品を伏線に持って来る手法に驚く。ここまでのものは初めてかもしれない。今のところ、辻村作品で一番のお気に入り。
不思議な力をもつ「ぼく」。罰を与えるとは…先生の話を聞きながら、「ぼく」と一緒に悩んだ。正解がなくその重さに逃げたくなった。
「人間って絶対に他人のために泣いたりできないんだって。」というふみちゃんの言葉に考えさせられた。
罪と罰と復讐の物語。もうミステリーではなくジュブナイルに近いと思うけれども、所謂正解のない問に対して例示的に一つの解を示して、一応読者を納得させる。初期と比べると明らかに文章というかプロットが進歩していて非常に心地良い。しかし、辻村作品はキャラクターが魅力的。
「ぼく」はすごいよ。私は読んでる間、自分ならどんな罰を下すだろうかと考えていたけど、答えが全く出なかった。ああでもない、こうでもないって、人間の本質的部分がチラついて考えが纏まらない。ひたすら悶々としてた。なのに、「ぼく」は罰を下した。決して正しい答えではないけれど、私には「ぼく」が格好良くみえた。ふみちゃんは幸せ者だ。こんなにも、非力ながらにも自分のために戦ってくれる人がいる。内容はすごく重たかったけど、色々考えさせてくれる本だった。
罪の重さを酌量し、それに値する罰を下す、という正しい答えのない問題に、自分自身の答えをしっかり出した「ぼく」はすごい。こんなに思ってくれる人がそばにいるなんて、ふみちゃんは幸せ者だなぁ。
巻末の解説にもあったように、読み返すことができない本だと感じた。上手く言葉で表せないけれども、きっとこの本は一度きりしか味わえない深い、苦い、重みのある何かを秘めている。小学生が主人公だとは思えない。
「こどもたちは夜と遊ぶ」上巻読了後に幸せ気分になりたくて「名前探しの放課後」とリンクしてるこちらに浮気。 ・・・のはずだったのにこっちも重たい現実>< しかも「こどもたちは~」の下巻読んでないのにネタバレ情報まで!(l|゚Д゚l|l) ひぃぃぃ 辻村さんは、ざっくりと現実を切り取る作品が多いのかもしれない。 まぁ始めに重い作品から入っていたらお付き合いしなかったかもしれないし良しとしよう。 架空の話だけど現実に起きてること。私なら忘れる事も許すことも関わる事も自分の命をかけるなんて事もできないだろうな。
ぼくのメジャースプーンの
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感想・レビュー:752件
















































