ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫)
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ただマイヨ・ジョーヌのためでなくの感想・レビュー(121)
ガンを克服した後の、レースに対しての恐れや無気力ぶり、さらに交渉人やスポンサーへの八つ当たり、この辺りが普通の人っぽいというか、超人ではないリアルな感じが出ている。当初から負けず嫌いであり、自分勝手だが、病気や恋人を通して、少しずつ成長もしていくのが気持ち良い。そしてそこからツール・ド・フランス7連覇。ただの闘病記で終わらないのがすごいところだな。
★★★★★ とても良かった。ガンを克服し、さらにツールで総合優勝(その後7連覇達成)するという世界中で誰も経験をした事が無い事を成し遂げた本人が書いているので、当事者でしか感じえない事であり、読みいってしまった。例えば、とても苦しい化学療法を行っている時よりも再発を恐れてる時の方が精神的に辛い、とか、あれだけ狙っていたマイヨ・ジョーヌをいったん手にすると、今度はちょっとしたミスなどで失うのではないかという恐怖に転じる事など。精神的な成長の過程も素晴らしかった。
ただ一人の偉大な自転車人だと思って読んだらとんでもなかった。むしろ彼自身の本当の姿を知れてうれしく思う。ただ翻訳がちょっと気になるところがちらほら。。。
どん底から天の高みまで駆け上るその足跡は波乱万丈にも程がある。そんな言葉じゃ全然足りない。タイトルの通り自転車のことよりも睾丸癌との闘病記がメインの本。読んでて何度も泣きそうになった。いい嫁といい友人達に恵まれててよかったね! あと、やっぱさー皆保険制度ないのって怖いね。
その道の第一人者が書いたものを読むのは面白いものである。特にそれが致命的なガンを克服した後、過酷な努力によって世界一の座を手に入れたような人の手記であれば、なおさらである。本書も読み応えのある本であった。もちろん多少の脚色はあるのだろうが、単なる宣伝になっておらず、レースを途中で放り出すなどのネガティブな部分についても書かれており、また、最後には自分がガンになったことについて感謝するまでに至ったアームストロングの心の動きがはっきりと書かれている。ロードレースに興味がない人にもお勧めしたい本。
名著。アメリカの作品にありがちな、キリスト教的世界観がこの本にはなく(筆者は無神論者)、ガンに対して、あくまでも科学的に真正面から立ち向かっている姿がとても印象的。医療技術の進歩は日進月歩であり、最新で正確な情報を常に得ようと心掛けていた筆者のたゆまぬ姿勢が、そのガンを克服できた大きな要因だろう。盲信的な信仰ではなく、科学的に追求できるところは徹底的に追及し、最後の土壇場では、自分を信じる力を信じる。ガンは種類と発見時期などによって、治る可能性も十分残されている病気、ということを再認識した。
10年前に薦められてやっと読んだ。今読めてよかった。広島の日だし死んだ父親の誕生日でもある。自分の病気も併せて生命を全うできるか自分に問うしかない
自転車やレースの話ではなく闘病記です。ランスは本書で「癌は僕の人生に起こった最良のことだ」と断言しています。まさか・・と思ってしまいますがきっと本音でしょう。僕なんかには想像も出来ないくらいの苦しみや悲しみを乗り越えたランスの言葉はとても重みがあり勇気をくれます。
自転車と人生の本ではあるけれど、主にガンとの戦いについて描かれている。一番心動かされたのは、インディアナの看護婦さんの言葉かなあ。 もし将来、ランス言うところの癌コミュニティの永久メンバーになったら、その時にこの本を読み直そうかと思う。勇気をくれる本。
『試練はそれを乗り越えられる者にのみ…』、などという使い古された言葉を思い浮かべた。紙面の大半を占める睾丸癌の闘病記は、壮絶の一言。罹患箇所が箇所な為、治療にはある種の屈辱が付きまとう。しかし真に恐るべきは、それさえ問題でなくなるほどの痛苦と、再発の恐怖だ。それゆえに奇跡的に完治した後の「僕は(癌を克服して)三年たった今でも、体内に毒を感じており、完全に排出されていないという気がする」との告白には、怖気立つ。だからこそ、カムバック後、連戦連勝を重ねるランスに対する(続く↓)
ランスががん患者から受け取ったメール「君はまだ分からないだろうけれど、僕たちは幸福な人間なんだ」それに対して「こいつ、馬鹿じゃないか?」と思う。これが最後には全く変化してしまう。目的があるのだとおもえるようになる。困難に遭遇した時、その困難は、自分を向上させるために必要なものであると感じられれば、自分を幸運だととらえることができると思う。おすすめであります。
率直な語り口、赤裸々とも言える内容、読みやすかった。癌という病気との戦いは、治ってからの「生活」に立ち向かっていくときになって本番を迎えるのだと知った。この筆者の「生活」という言葉に「罪と罰」の主人公が愛に目覚めた瞬間の「思弁ではなく生活があるのだ」という言葉と同じものを感じる。生活こそ人生である。
数年前、流行ったNikeの黄色いゴムバンドの人の話です。原題は“It’s not about the bike”というわけで、自転車だけの話ではありません。25歳のアームストロンはが突然、癌だという宣告を受け、自分は死ぬんだと絶望するわけですが、鍛え上げられた肉体が弱っていく中で、癌を徹底的に調べあげたり記録つけたり、癌を直視しながらするなど、生きることへ全力で疾走する姿は涙が出そうになります。癌を克服した後の挫折からの復活も描かれており、「ああ、生きてるって素晴らしいな」と素直に感じれます。
屈強な自転車選手であった青年ががんになった。「生きながら死んでいるようなもの」と語るほど、苦しい闘病生活へて遂に克服。しかし、再発の恐怖が常に彼を襲う。それが、闘病生活よりも苦しかったと彼は語る。
ツール7連覇も当然凄いが、病気からの復活はすばらしいと思う。自身で「自転車より癌」と言っている。理解しきれないが、「そうなんだ」と思えた。Viva Lance!
自転車競技は本当にしんどいんだろうし、引退も止む無いことでしょう。アームストロングは本当にすごいと思うが、それを支えた多くの人たちもすごい。みんなアームストロングのことをとても好きなんだろうなあ。
今年のツール・ド・フランスを観て、自分はランスファンであることを実感。癌からカムバックしたことは知っていたが、ここまでの葛藤や困難があったとはこの本を読むまで知らなかった。何度もあきらめそうになりながら、それを支えた周囲のエピソードがすばらしい。「王者」は一人の力、才能で生まれたものではないのだ。
2000年当時読んだのが、昨年『サクリファイス』のブームで文庫化。でも、当時のまま出しちゃったのは問題。実際は2005年に引退しているし大恋愛だった奥さんと離婚したし。その辺の事情も文庫化で後書き、あるいは解説で付けてほしかった。それにしても現役復帰をした今年のツール・ド・フランスで総合3位ってどんな化け物?
ものすごく読みやすいです。が、癌の発症・闘病・寛解・復帰までを本の内容の起承転結と考えると、結びの部分がいちばんインパクトが薄い。おそらく、実際にこの本を執筆したひと(サリー・ジェンキンズ)の思い入れがいちばん薄いということか、あるいは本人のなかでもまだ未整理ということなのかもしれない。
ただマイヨ・ジョーヌのためでなくの
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