袋小路の男 (講談社文庫)
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袋小路の男の感想・レビュー(404)
昔好きだった人のことを思い出した。こんな関係は確かにつらいかもしれないけど、微妙な距離感を保ってずっと続けていくって素敵だと思う。でも「小田切孝の言い分」は必要なのかしら。表題作の余韻に浸りたかった。そして、絲山さんは必要以上に親切な作家だと思った。絶妙な行間で空気感を暗示するだけではなく、ポイントごとにそれを説明してくれている。
相手に何も期待しない、「こういって欲しい」とか「こうして欲しい」とか・・・ 思う反応が返ってこなくてもいい、自分がこうしたいってはっきりわかったらなんかすっきり一途になっちゃった女の子。 でも、希望だってホントはあるし毎回しっかり期待している。 相手に対してホントに何にも期待しなくなったら、そりゃおしまいだからね。
久しぶりにこんな粒ぞろいの短篇集を読んだ。あとがきに端正な~とあるけれど、まさにそう。丁寧な感情描写。なんてことはない場面を、そっとすくい上げる技術が素晴らしい。こんな二人の関係もありかも。ちなみにこの本はピース又吉さんの著作から知って読みました。
永遠に初恋をしているみたいな、絶妙な距離感の中でもがき合う二人が美しくもあり愚かでもあり、素敵だった。関係を深めたいのか終わらせたいのか分からないままに、この距離でいいんだと気づいた二人の姿が微笑ましい。
始めはちょっと読みづらいかなーと思いつつ、高校生なのにお酒飲んでいきがってる男女の話か…とか思ってたけど、するする読めるので読み進んだらよくわからないけど悪くなかった。(偉そうだけど…) 小田切孝の言い分でちゃんと補完された感じがよかったのかも。アーリオ オーリオもよかった。ちょっときゅん。(この受け止め方で良いのかわからないけど) 解説にもあったけど、紙飛行機を、飛ばしたまま終わらないことがすごく良いなと思った。というか飛ばせたままだったらあんまり好きじゃなかったと思ったと、思う。
「いつもきっちりしていて虚勢を張っている自分が、ばかだな、という言葉の前で角砂糖が紅茶に溶けるようにほろほろと崩れて、甘い気持ちになる。それはある意味、可愛いとかキレイとか言われるのと同じことではないか、と日向子は思った」セックスできなくてもいい加減でも不機嫌でも、その人の口からただその一言を聞けるだけでいい。人を好きになることは、一見純粋なようで不純な気持ちを持ち続けることなんだな、と思った。
これ以上前に進めない恋人未満家族以上の関係かぁ。不思議な関係。小田切も勝手気ままな感じだけど言い分あるんだな。まあ、日向のこと好きなんだし当然か
友人がオススメしていた本。 行間を読むってのにぴったりの作品なのですかね。 あまり力を入れずにちょっとした時間に読むのがベストかも。 こんばんは。 今日、私は新しい星を作りました。 私だけにしか見えない星です。たったの3光日の距離にあります。 名前はアーリオオーリオ。 私は、哲おじさんに手紙を書く時カーテンをそっと開けて、星を見ます。 手紙を書いて、ポストに出して、おじさんに届いて、おじさんが読むまで3日かかります。 そのとき、アーリオ・オーリオの光が届くのです。 なんと!私の手紙は
最初は何じゃこの男~と思いながら、読み進めると不思議なテンポにのせられる。1回読んだだけでは味わいつくせない滋味あふれる一冊でした。行き止まりじゃなくて袋小路なんですね。表通りから隠れることができるかと思えば、追い詰められると二進も三進もいかない。入るのが怖いようなでも面白そうな。出口にずっと立たれたらもう逃げられない恐ろしい場所なのに。
短編「アーリオ オリオ」が好きです。人付き合いを敬遠する男性と、思春期に悩む姪が、交流して共感していく様子は、ユーモラスで切実です。お互いに感化しながら、かたい殻にこもっていた男性が、新しい自分に気付いたような場面で、何が起こるでもなく、話がおわります。最後がきれいだなと思いました。
最悪な男ちゃうの~と思いつつも、へんなこの関係がなんかいいなぁ~と思えたりする。なんにせよ絲山さんの描く世界って独特の空気感がいいな~。ありそうでない感じ。でもないと思っているのは私だけで、よくあることなのかも???。行間から漂う不思議な感じ、ハマる~♪
いるいるこういう男!げっ何だこの二人…18年なんて途方もない年月片思い?相手が先輩だからって何故ずっと敬語?と、突っ込みながら読みました。呆れても可笑しくないのに小田切が相手だと、二人が微笑ましく見えるから不思議だ。それにしてもこの二人、自由すぎるだろ(笑)。縛られているようでそうでない、実に面白い。「しっかり喧嘩して、ちゃんと仲直りして仲良くやろうな」かあ。それも友だちとして、ね。友だち同志で添い遂げる男女って存在するのだろうか。気になるのが日向子の容姿、想像できなくて。でも「歴史に勝てない」は名言。
yossy@灯れ松明の火
同時収録の「アーリオ オーリオ」は、ステキな短編だったけれど、タイトル作と一緒に収録する意味が分からない。頁数の関係なのかな?勿体無い、扱いが。
ナイス!
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10/27 09:22
同時収録の「アーリオ オーリオ」は、ステキな短編だったけれど、タイトル作と一緒に収録する意味が分からない。頁数の関係なのかな?勿体無い、扱いが。
ナイス!
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10/27 09:22
神話化してる先輩と12年つかず離れず保留する日々最高。老後までそのまま行ったらいい思った。歴史には勝てないんだよ、てセリフが乙に響くよ
ラストシーンのビジュアルが目に浮かぶ。 単品でも美しい「袋小路の男」を「小田切孝の言い分」で昇華しているのも凄い。 「アーリオ オーリオ」は構想の勝利だろう。煌めく星(とダークマター)がちりばめられた小品。 うーん、傑作。
この男女関係、新鮮! なんかとっても良かった。 お互いがお互いをちょっと好きで、ちょっと信頼していて、絶対離れられない…友達以上恋人未満、みたいな。
それまでものすごくドキドキしていた気持ちがしぼんでしまうのって淋しくてこわい。最初はだいたい楽しいから続くかどうかが縁なのかな。ヘトヘトになって面倒くさくなるときがあっても、底のほうの気持ちは動かないで欲しいな。距離感。「小田切孝の言い分」は可愛かった。素直で。
「片思い」とか「つかず離れずの関係」などといった言葉のどれもが当てはまらないような、名状できない人間と人間の関係が描かれていて、かなり胸を打たれた。ここに描かれた情感を説明することのできる唯一の手段は「この物語を読んでください」ということになる。この物語だけが伝えることの出来る情緒を持っているというその一点だけで、他に替えようのない貴重な小説である証左だと思える。文章は技巧とそれをひけらかさない態度ともに秀逸。大ぶりな傑作ではないが、小さく強く貫く輝かしい「かけがえのない佳作」であると思う。
指一本触れないで好きな人をものにした。彼女の痛々しい視線と恋心は小田切にずっと届いていて、お互いがそれに依存していたんだろうな。きっとどっちがどっちを失ってもだめになるんだろうと思う。併録のアーリオオーリオ、すごくよかった。
のぉおお!これはいい。「袋小路の男」が一人称、つづく「小田切孝の言い分」が三人称で、同じ物語が進む。さくさく読めるので、読んでしまったがもっとゆっくり読んでも良かった。これも恋愛小説と呼ぶのかしら。呼ぶのだろう。
絲山秋子が素敵なのは自己批判を忘れない所。過度なまでに潔癖なのは孤独が深いから。でも自己憐憫に堕してるわけじゃない。だから男も女も書ける。
表題作と言い訳の二つ、やっていることは解っても、どうも釈然としない。最後の話はよかった。姪っ子と文通、でしかも星の話、自分の好きな題材だ。星の光が届く頃…こういう話には、弱いんだよ…。「もうすぐ、明日だなあって」
一回読んでピンと来なかった。二回読んでビビっと来た。三回読んだら(袋小路に)ハマってしまった。この人は「速さ」の達人だ。それはきっと豊富な読者量と、それ以上に人生から培った術に違いない。
★★★★☆表題作とその続編?の2本目より、3本目「アーリオ オーリオ」がすごくいい。今では少なくなってしまった手紙のやり取りと、そのタイムラグ「3光日」。姪との静かな交流があたたかく沁みてくる。宇宙とパスタのモチーフ、それを包む空気感。上手く言えないけど、いいなぁ。何度も読み返すことで、じわじわ好きになりそうなお話。
袋小路の男の
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感想・レビュー:119件














































