ランドマーク (講談社文庫)
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ランドマークの感想・レビュー(208)
スタイリッシュな都会。その構成要素である建造物を建築する人々の閉塞感ある日常生活の対比が残酷なほど鮮明。非人間的空間になってしまった現代建築への警鐘か?
建築が好き。高層ビルが好き。だからこの題名やあらすじが好き。だけど話は正直よくわからなかった。ねじれてねじれていつか崩壊する…で?。吉田さんの作品はすごく好きなものと…で?で終わる作品に分かれます。真っ二つに。
吉田修一の描く、この手の閉鎖的かつ無力感にまとわりつかれる男達の社会を舞台にした話しはやっぱり最高です。交わっているようで、全く逸れ続ける2人の軸もまた‼イイですね。 最期の反復する描写も、混乱と諦めとかすかな絶望的な希望が入り乱れて、落ちていく感じ。読んでてぷるぷるしました。
狭い寮の部屋男数人でより身近かな距離なのに秘密や悩みを隠していれば結局何も知らされることはない。まるでそこにいないみたいに。建築物だけがポカンと残る虚しさ。良さんは娘さんたちのためにまるで金を稼ぐ奴隷のように扱われていると感じ思い悩んで疲れてしまったのかな。暗い、陰欝な感じを受けました。
感想はもう残りページあとわずかだけど何か始まるの?え~っ!って感想でした。吉田修一の文章は私には合わないのかな?でももう少し読み進めてみようかと思います。はたして次は何を読もうかな。
東京のどこかでなく大宮というところがこの物語にはすごく重要でピンポイントだと思った。登場人物に共感できず、よくわからないまま、唐突に終わってしまってしばらくオチた。読みやすかったけど。
貞操帯にびっくり。何やらよく分からぬまま読み進め、ようやく貞操帯の意味が判明。なるほどねえと、あり得ない話でありながら、奇妙に納得。何週間も貞操帯をつけていて、飯場暮らしをしていながら、誰もそのことに気づかないこと、そのことに得も言われぬ居たたまれなさを感じていたこと、よってプロポーズする。それなりにつながっていたのだ。でも、自分が仕事をしている証のために、貞操帯の鍵を建築中の建物に埋め込んでいくという主人公の振る舞いは、よく分かるような気がする。並行して進む設計士の話の方は、いまいち意味不明だった。
まず、主人公が貞操帯をつけるという仕掛けにびっくり。さぞかし企みが?野心が?と期待を膨らまし、ズッコけることに。しかし、カミュの『異邦人』でムルソーはいった。「だって、太陽が眩しかったんだもん・・・」行為にたいして明確な理由などないのかもしれないと。それが本当なのかもね!
なんじゃ…こりゃ。って話だけど吉田さんの表現にひかれる。
貞操帯と結婚の関係が、理由じゃなくて結果ってのも可笑しい?
二人の会話がプツンととぎれた時…
『こんにちは』と挨拶して『こんばんは』と返され、あ〜夜だもんなと思い至る
うん。うまい。あるよね、こういうの。
「ぜんぜんイライラすることがねぇから、わざとイライラするようなことしてんじゃねぇか」という身もフタもないようなセリフにギョッとさせられた。一見捨てバチに見える巷の若者たちの、実はこれこそが本心なのかも。そしてまたこれこそが、吉田作品に多い不可思議な行動を取る若者たちの衝動の理由なのかもという気がした。
いちばんのなぞは貞操帯w たいした理由もなさそうなのに、貞操帯をわざわざ調べて買う情熱がこわい。ねじれたビルと二人の男の生活をかけて書いてるっぽいけど、いまいちよくわからない。最後の騒動で終わってるけど、このビル大丈夫なんだろうか。
登場人物達の行動には理解しがたいところがあったけど、日常の中に隠れてる人間の見えない部分の書き方と高層ビルが作られいく度に物語に不気味さを増していく絡み方がおもしろかった。犬飼の奥さんがコンクリートうちっぱなしの家にいると、ここから一生でれない気がする〜ってところがいい。しかもあの行動は説得力がある。これはラストに何か待ってるなぁ〜と思って読んでると「あれっ終わっちゃった」って感じで少々拍子抜け。けど、吉田さんが書く不気味な人間臭さがあって良かった。
二人の人生はいつ交差するのか、『事件』はいつ起こるのか‥などと考えながら読み進めていたら。突然のラスト。つい捻れた後を求めてしまう私にはちょっと物足りない感じがしましたが、人が生きる中で抱く閉塞感や焦燥感は、重過ぎるくらいに描かれていたと思います。
こういうビル、名駅前にあるのでイメージはそれ。話の内容は…何か物足りない。日常を普通に生きることは不安を抱えることだけど…何かざらっとした感覚だけが残った。
イマイチ期待外れ、というか、あらすじが誇張しすぎというか。東北の訛りで喋るお人好しな鉄筋工達の中で一人イライラしている隼人がある日誰かを刺してしまったりしないだろうかとか、犬飼の奥さんが何か大事なことを隠したまま状況を悪化させるのではないかとか、読み進めていくうちに日常の歪みが加速していく想像をさせられるのだけれど、それが途中でなくなってしまう。恐れていた現実が去っていくような、安定感を与えられてしまう。あらすじに書かれているほどビルのねじれとふたりの日常の不安定さはシンクロしていなくて、もう少しビルが建
きっといろいろと深い意味があるんだろうけど、サラッと読んでると不完全燃焼かも。ねじれたビルとねじれた人間関係、交わることのないらせん構造みたいな。。。正直もすこし突っ込んでいただけるとわかりやすかったかなと思いました。でもそんな話も嫌いじゃありません。
ねじれた構造の高層ビルに携わる、建築士と鉄筋工の男2人の物語が交互に語られる。でも、この2人は交差しない。ただ同じビルを作っているだけ。共通点は・・・男心も複雑と言うことかな?貞操帯にビックリ。・・・思わずネットで調べてしまったw
なんか、この人の書く男ってまるで呼吸をするかのように自然に、私が「これはないわ」って感じるようなことをやっちゃったり、思っちゃったりするんだよな。だから読みながらイライラしたんだ、と気付いた。
建設中の高層ビル(以下、ランドマーク)を取り巻く2人の男が主人公。ランドマークの工事が進むにつれて少しづつ二人の心情にも変化が。この心情の変化に、ランドマークがどう関わっているのか、いまいちつかめなかった。不安な感情だけは伝わってきたが。。。不完全燃焼。半年以内に、もう一度読み直す。
帯に『恋愛観が変わる一冊』って書いてあったけど、この本で恋愛観は変わらないなー。だけど、人生観はほんの少しだけ変わったかも知れない気がしたりしなかったりしなくもない。創る男と作る男、同じ建築に携わっているけどお互いに顔も名前も知らない(と思う)。だけど生活に焦れてるというか、どこかやり切れないような物足りないような、海の中から顔だけ出してあっぷあっぷしてる感じは同じだった。そこから抜け出そうとして上手くいかないところも。話は何かが変わりそうなところでぷつんと終わったけど、あの二人は変わったのかなー?
設計者・犬飼と現場で働く隼人。環境は違うし、私的な接点はないけど、同じような閉塞感にとらわれてる感がするのは気のせいかな。隼人は恋人に結婚を申し込むけど、その閉塞感から逃れられるかな。どうかタフに二人で生きてゆけますように。
通勤電車の中で、隠し気味に読んだ。私の知らない世界と、知ってる世界と。二人が近づきそうで交差しなかったのも、不安感倍増な感じで読み終わりました。
無造作に放り出された感じがするラストに、ぞくっとくる。吉田修一さんの本って、無気力で、いびつでキモイ(ほめことば)でも、どっかにいそうで、怖い。よじれた塔と、よじれていった人生。これを読んだ私の人生も、きっと小さくはねじれてるんだろうなぁとぼんやりと思うわけです。人間って怖いなぁ、吉田修一の本は、すごく好き。
‘普通でない’小説、という印象。一風変わった考えの持ち主が、一風変わった状況を紡いでいく。正直に言うと、深く考えることなく惰性で読み切ってしまった感じです(いくらでも深読みできそうですが)。
人々が如何に不安定でねじれているかということを、建設途中のランドマークをバックグラウンドに淡々と描かれていく。不安定でねじれているからこそ人生なのかな。
全体的に虚無感が漂っていた。ねじれゆく先はどうなるのか。ねじれを戻そうとする力、ねじれようとする力、人はそれに抗うことができるのか。
捻じれているってことなのか。隼人や政和の空虚感や、犬飼の不安定さが捻じれていく。隼人の貞操帯や犬飼の妻の家出はある種緊迫した重い出来事なのに、なんだか中身がなく、虚しい。
大宮に建設中の超高層ビルを舞台に、その建設に携わる2人の男のドラマ。一見不安定な形のビルディングがこの小説の象徴。その形は、建設に詳しくない僕にはわかりにくいのが残念。ビルの形さながら、2人の男性の生活はどこか不安定だったりする。それは、これから家庭を作ろうとする者と、家庭を顧みない者の話だからかもしれない。昔の地味な映画にどことなく似ている。投げ出したようなラストの余韻がいいなあ
今までの作品とはちょっと違う印象が。螺旋をえがく巨大なスパイラルビルの建設に関わる鉄板工と設計士、それぞれの視点から描かれた物語。全編を通して不穏な空気が漂い、重苦しい。何かが少しずれるだけで崩壊するという危さを孕んだビルがその象徴となっているのだけど、それにしてもその設計や建設過程がかなり書き込まれていて、そういう点でも著者の作品にしては珍しいような。よほど取材・研究したのだろうか、それは何故に、と変なことが気になってしまったりしたのでした(笑)
ランドマークの
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感想・レビュー:49件















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