黄昏の百合の骨 (講談社文庫)
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黄昏の百合の骨の感想・レビュー(1232)
「麦の海に~」の続編!作品全体に漂う不吉な美しさや不気味さが良いです。なぜかずっと緊張しながら読んでいました。理瀬は妖艶に成長しましたね。またの登場が楽しみです!
『麦の海に~』が大好きなので、ずっと読みたかった一冊でした。全体に漂う美しいなかにも不気味さがある雰囲気や緊張感がページをめくる手を止めてくれません。あっという間に読みました。少女時代に終止符をうった理瀬のこれからがとても楽しみです。
恩田さんはページをめくる手を止めさせない…一気に世界に引き込まれて、理瀬の緊張感を一緒に感じ、どきどきしながら読んでいました。百合の香りすら漂ってきそうなほど。緊張と緩和、不気味さと人間味のバランスが絶妙でした。少し大人になった理瀬はこれからどう生きていくのだろう。
麦の海に〜がとても好きだったのに、なぜかなかなか読めずにいた1冊。 このところ再読ばかりでストーリーを知ってる本ばかり読んでいたので、久々にいい緊張感を持って読み進めました。 ますます彼女(達?)のいろんな話が読みたいと思いました。 それにしても・・・恩田さんの作品の高校生って物凄く大人な子たちばかりですね。 高校生にしては、成熟しすぎているというか・・・・。そのアンバランスさがまた魅力でもあるのですが。
理瀬がすごく大人になっていた。17歳には思えない落ち着き、考え、演技力。『麦の海に沈む果実』のときのおどおどした理瀬が好きだったからちょっと残念。(笑)物語の方は割とすっきり終わっていて、いい感じ。続編あるなら読んでみたい。
他作品の続編だと知らずに読んだ。これだけでも十分分かる内容にはなっている。ただ主人公である理瀬が大して活躍するわけでもなかったし、伏線の設定が取ってつけたような感じがして残念だった。
魔女の家の謎、タイトルにもある百合と骨の意味が最後にわかります。自分の生きるべき道と、それとは別の世界に生きるべき亘との決別を描くことで彼女の生きる方向の特殊性を強く感じた。このシリーズはいったいどんなふうにこれから描かれていくのだろう。とても楽しみである。印象に残ったのは、誰もが演技派であるということだろうか。表に出ている姿がすべてではなくて、みんな本心をうまく隠して生きているようだ。その裏の部分、もとは小さな嫉妬や恨みがだんだん大きくなるとどうなるか。怖いけど知りたい。そんな気持ちになる小説だった。
「三月は〜」と「麦の海に〜」の続編。主人公理瀬が祖母と二人の従兄弟と暮らした屋敷が舞台。戻ってきた時には祖母は亡き者になり、従兄弟はそれぞれの道を進むべく家を離れ、血の繋がっていない伯母にあたる姉妹が住み着いている。理瀬の生き方は決して人を頼らず自分で全てを把握し解決する…という今までのイメージとは違って、今回はほぼ周りに答えを教えて貰ってた気がする。それは肉親に対する気持ちから身近な人を疑いたくないから頭をあえて働かせなかったからか、やはり肉親は全て理瀬より頭脳明晰で先に解決してしまったからか…
祖母の遺言のため彼女が遺した家にやってきた理瀬。その家は周囲から“魔女の家”と呼ばれていた。急死した祖母の残した謎、血の繋がらない二人の叔母、久しぶりに逢う従兄たち。百合の花の香りの意味が圧巻ですね。誰にでも隠された貌があるというダークな面が際立ちます。そんな中、健全でありながら理瀬に共感できる雅雪の存在が際立ちます。続きが早く出て欲しいシリーズです。
理瀬のキャラクターや身内との因果関係を軸とした良質のミステリ作品。スケールとしては前作ほど大きくはありませんが作中に漂う黒い雰囲気は健在で理瀬の存在感は前作以上に圧巻です。
『麦の海に沈む果実』が現実離れした 3月の国の話だったが、これは現実の世界に起こった話。夢の中の美少女が、現実の世界に生を受けたよう。最初は戸惑ったが、ミステリーとしても面白かった。
三月の国の彼女ではなくなって、どこか老成した少女がそこにいた。でもときどき嫉妬や雅雪に心に寄せる少女はまだ完全には渡っていないのかもしれないとところどころ感じました。今回も余韻っがずっしり、夕焼けにかかる雲のようにのしかかっています。まだ大人でもない、そしてもう子供ではない理瀬、鋭いけど脆い会話劇。わたしはまたこの世界観から抜け出すことなく考え続けてしまうでしょう。
「3月の国」にいたあのおどおどした理瀬は、もうどこにもいなかった。百合合荘にいたのは、闇と光の境目を歩く運命を静かに受け入れたどこか寂しげな少女。でも私には、どちらもとても魅力的に映る。彼女は完全に境界線をこえてしまったのかな?亘を光の中に留めたいと思った気持、雅雪に惹かれた日向を求める感情は、まだ完全じゃないってことだと思いたいな。余韻の残る作品でした。
麦海を読み返した流れでこちらも何度目かの再読。この作品を読むと無性に冬の長崎に行きたくなります。実際、学生時代には何度か行きました、これ読んだあとに。「薔薇の中の蛇」はまだ単行本化されないのでしょうか(もう追いかけるの諦めた)
また、すっきりしないー。でも、途中まで面白いから、ついつい読んでしまう……。前作(?)読んでないから、よく分からないなーと思ったけど、シリーズ全部を読んでも、よく分からないなーで終わりそう。恩田作品は面白くて好きだけど、読めば読むほどモヤモヤが溜まっていく。これを解消したくて、他の作品を読んでしまって、さらにモヤモヤを溜め込んでしまうという悪循環。
恩田さんの本久しぶりに読みました。何となく独特なゾクゾク感がありますよね。 登場人物、全員の騙し合いの様な・・・ もう一度ゆっくり読みなおしてみたいと思います。 それにしても、女の私が言うのもなんですがやはり女は怖い・・・
舞台が変わり、理瀬の性格も大きく変化した。彼女の変化には最初驚いたが、作中の暗く重い雰囲気とマッチしている。というより彼女自身の性格が影響しているかもしれない。二人の叔母との腹の探り合いなど、ミステリー作品としても良いものだった。
いきなり読んだので背景が理解できないまま終わった。ありそうで現実味のない内容でちょっと納得いかないが、麦の海とか読めば理解できる?タイトルには納得。
★★★★★ 解説にもあったけれど、今まで読んだ恩田陸作品の中で、最も作品としての完成度は高いと感じた。結末においてきちんと伏線を回収したうえ(新規読者へのサービス)で、ファンサービスとして恩田陸の作家性もだしているという意味で。
「三月」「麦の海」を引き継ぎ、老成した理瀬が魔女の家で出会う過去と現在の謎。彼女の家族たちはみな強固な物語を持っている。ひとりは怪しさを内に秘め、ひとりは不遜と憤怒をむき出しで、ひとりは静かな想いと不安を募らせ、ひとりは同じ穴の狢で、ひとりは向こう側に置き去りだ。そこに友達関係と生涯の因果が絡み合い、物語は多面的に展開する。一人称で書かれながら強く客観性が感じられるのは、きっと彼女が深淵の内から世界を眺めているから。「恩田陸」というジャンルの基で、静かで力強く生冷たく不気味な世界観にどっぷり浸かれる一冊。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/26
安直な感想としては、げに恐ろしきは女の情念したたかさといったところか。女の恐ろしさと同時に、靱さのようなものもしっかりと描けるのは女性作家の強みかもしれない。亘を筆頭に、男たちはちょっと情けない場面が多いので、こんな感想になった。
主人公、高校生の理瀬は、祖母の遺言をもと祖母の住んでいた洋館に半年間住むことになる。 そこには、血の繋がらない叔母二人がすんでいる。 祖母の死は事故なのか、行方不明になっ男子高校生は無事なのか? そして、祖母の残した洋館の秘密とは何か? 一癖もふた癖もある、理瀬の叔母や従兄弟たちの言動に、結構ハラハラさせられました。
ファンタジーの匂いを漂わせながらも、現実的なところがゾッとする。理瀬のこれからを描き続けてほしい。彼女がおばあさんになるまで。
『三月』『麦の海』の理瀬のその後。少女時代の終わり。完全に「こちら側」に来た、記憶を取り戻した彼女の強さが凄い。彼女を取り巻く人たちの駆け引き。何が起きている?誰が犯人か、誰が味方か?そもそも事件か、事故なのか?最後まで気が抜けないし、気づいたら飲み込まれてる。最初と最後、そして合間に、誰のものともつかない独白。完結したようで、まだまだこの世界の広がりを感じさせてくれて、本当に続きが楽しみ。『麦の海に沈む果実』を読んだ後なら、雅雪から黎二を思い出す理瀬の切なさを実感できるかも。
どうやらシリーズものらしい、ということは読むうちにわかったが、謎が謎呼ぶ展開についつい読了。理瀬の魔性っぷりがステキ。善悪について、グロテスクな幸福について。
麦の海に沈む果実からこちらへ。理瀬の魔性度がアップしててドキドキ。前作同様、限られた世界で起こる事件そして謎の根源「ジュピター」とは。読みやすいのに厚味を感じさせるミステリィ。すっかり嵌ってしまった。
謎のオンパレード。誰もが疑わしく怪しい人満載。家族の中の色の違い、光と闇がきれいに交差していて、登場人物たちの腹の探り合いが面白い。「百合」と「骨」の繋がりを含め、物語の背景となるものに衝撃を受けた。次々と出てくる疑惑に振り回されながらも、理瀬の世界にどっぷり浸かれて一気読み。この独特な雰囲気に呑み込まれてしまう感じが、好き。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/25
前作に引き続き読書完了。前作のような童話チックな雰囲気は全然無かったので、それは残念に思った。理瀬と同じく思いっきり油断してたので最後の展開は正直びっくり。
スリル感がたまらない。このどす黒さと得体の知れない暗さがいいですよね、恩田陸。若干説明不足感があったのはこれがシリーズものだからなのね。いやはや、相変わらずいい仕事してます。‥しかしやられた。こんなもの読まされたらシリーズごと買うしかなくなるじゃないか。
しまった、理瀬シリーズ二作目だったのか!『図書館の海』の短編読んでたから、大筋はわかったけど読みづらかったー(><)でもこのゾクゾクする感じがたまらない!前作『麦の海に沈む果実』も早く読みたい!
黄昏の百合の骨の
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