コッペリア (講談社文庫)
コッペリアを読んだ人はこんな本も読んでいます
コッペリアを追加
コッペリアの感想・レビュー(321)
舞台の主役は人形。でもこの物語の主役は、いったい誰だったのだろう。どこか変で妙で恐ろしい。それなのに続きが気になって仕方ない。渇望にも似ている。ひょっとしたら、彼らの「まゆら」に対する衝動は、これに似たものだったんじゃないか、とも思う。グッと引き込まれ、終盤は緩やかに…全力疾走で疲れていたので、ホッと一息。決して穏やかな話ではなかったけれど、本を閉じると、心地よい・静かな気分になる物語でした。
登場人物のとった行動が、読者をだますためのようでありながら、あとで納得できるものだったから、楽しい騙し討ちでした。人形がテーマということもあり、暗く妖しい雰囲気でしたが、第三章からの展開はさすが加納さんという温かい物語でよかったです。不器用な二人の物語として読みました。まゆら人形、みてみたいなあ。そっくりな顔の聖も見てみたい。
不気味でおもしろかった。時間軸がいったりきたり、メインの視点がいったりきたりで少し分かりにくい部分はあったのは敢えてか。全体のオーラが好きな作品かな。
や・ら・れ・た。まんまと騙されてしまった。二章の終わりには完全にやられた。奇襲にもほどがある。卑怯だとさえ思った。でもそれくらいの良い意味での裏切り、予想外の展開がなんとも嬉しかった。それに事件解決してすぐ終わってしまうわけでなく、その後日談があるのもいい。ちょっとしか出てこない喫茶店のマスターや安藤などのキャラも魅力的で素晴らしかった。文句なしの出来です。その作品を愛すかその作者を愛すかそれがどれ程の違いがあるのか初めて考え方させられた。
ずいぶん前に読んだので再読。いつもの加納さんの日常の謎、から一転して人形を題材にしたちょっと不気味なお話。でも最後はやっぱり加納さんだなって。喫茶店のおじいちゃんの台詞がなんだかすごい印象的でした♪
今まで読んだ加納朋子さんのお話とは違ったダークな印象を受けました。私はあまりにもリアルな人形は不気味だと思うのですが、そんな不気味さをお話全体から感じました。後半のどんでん返しにもまんまと騙されて困惑。でもやっぱり加納さんは温かさに溢れた話の方がいいなぁ。どんなに気になったってストーカーは駄目ですよねー(笑)
これまで読んだ加納さんの作品と、雰囲気が随分変わっていて驚きました!こういうダークな感じも好きです。美しくもどこか不気味さを併せ持つ人形に魅了され、いつの間にか物語に入り込み、そして見事にトリックにひっかかりました…。最終章は謎が気になって一気に読了です。
再読。何度も楽しめる。どんでん返しがあるのに、終わり方がすっきりだから安心して読める。最近、ミステリは後味の悪い作品が多い気がするが、すべて解決してもいいと思う。私は創也の軽蔑するまゆら人形を理解できない凡人なのだと思う。お人形は怖いと思うタイプだ。しかしそれに魅了され信仰している人達に嫌悪感はない。気に入ったセリフは、P.215/L.13
再読。文中に使用されてるトリックを朧げながら覚えた状態で読んだのに、やっぱりどのエピソードが「前」で、何処から「今」なのか分からなかった。パラ読みのつもりがじっくり。高慢ちきなお姉さんと野暮天の恋愛は大変っていうお話。最後の謎解きがやや駆け足。
空虚な心。動かぬ感情。欠落。されど、彼らはやはり人形にあらず。舞台が終わっても生きてゆくのだから・・・。
前半はまるで人形劇を見ているかのように、どこか空虚な印象を受ける。しかし、後半は一転して、彼ら彼女らに人間味を感じられる文体になっているように思う。
誰の視点なのか一瞬にして混乱させるトリックは見事。それがなければ、綺麗な少女漫画だな、という感じ。エキセントリックだろうが女王様気取っていようが小悪魔であろうが、女は恋するものなのですね。
トリックのネタばらしは中盤で終わらせて、物語の深みを後半で創り上げていく点はよかったです。ただ、人形の想像がなかなかつかず、話の内容についていくので精一杯でした。
これまでの加納氏の小説とは違う作風にビックリ!特に謎が明らかにされるまでのまゆらドールを中心とした話は、妖しく、かつ淫靡であり、とても惹きつけられる魅力がある。こういう加納氏もいいと、素直に思う。最後はやはり加納氏らしい終わり方だなと思った。
加納さんってこんなのも書くんだね。いつもアットホーム的な作品ばかり読んでたんで少々戸惑いました。この手の小説は判り難いんであまり好きではありませんが、非常に独創的な感じを受けました。
この薄暗さと妖しさが最高!人形ってモチーフだけでひきつけられる。自分と同じ顔の人形がいたら、絶対怖いと思う・・・。登場人物が皆あまり怖がっていないのが不思議。これが魅せられるということなのかな。中盤過ぎに「え!?」っていう仕掛けまで用意してくれて、加納さん、ありがとうございます。またこういうビターな作品書いてほしい。
どれが、誰の語りなのか騙されてました…。気づいた後に、読み返そうかと思いましたが、なんだか再読したくない作品でした。最後に、いろいろとまとまったのでようやく解放された気がします。
誰が誰の話なのか、読み返せば複線はあったのに、全く気がついてませんでした。もっと素直になれば、早く幸せも訪れたのに・・・という人ばかりなので、読んでいて疲れました・・。 でも、ラストはキレイにまとまってよかったです。
作者の旦那を彷彿とさせる、長編ミステリー。 鮮やかに騙された。 入れ子に入れ子が入ったような、複雑な作品。再読、熟読したいなあ。
やっと読み終わりました。ごめんなさい!この本が好きな方、気を悪くしないでくださいm(__)m人形というテーマが不気味で私的にはあまり好きになれませんでした。いろんな人の話が飛び飛びで分かりにくいところもありました。「ささらさや」で加納さんデビューした私としてはこのギャップにちょっと残念でした。あとでもう一度読んで好きになりたいです。
人形をめぐるミステリなんですが、読み始めた途端に人形に魅せられたというか憑かれた人たちの物語として読んでしまいました。人形に対するそれぞれの執念と執着が凄いです。人形=怖いではなく妖しいと思ってる人にはヤバい作品かも。途中で著者の罠に嵌っていた事に気づくんですがね、嫌ではないです。結末は爽やかと言っていいでしょう。
加納さんにしては随分ビターだな、と思います。恋と人形とお芝居と…ああもう貴女たち素直になりなさいよ口ついてんでしょ!ともどかしくなる。まあ、でもそのおかげであの素敵なラストに繋がっていることを考えれば、素直すぎるのも風情がないと言えなくもないんだけれど…。
人形をめぐって展開される恋愛要素もありのミステリ。世の中には様々な美しさに魅了される人がいるが、人形はどうしてただの芸術作品には留まらず、人を狂わせる力を持っているのだろう。
自分の勘違いに気付いた時は、えぇ?と叫んでしまいました(小声で)。人形に振り回されながら、最後は悲しい結末になるのかと思いきや意外と明るい。まゆらは可哀想だけど。子どもの描写の仕方が、子どもらしさをよく出している気がして好きです。
男性陣は誰が誰だか解りにくいっす・・・ですが逆にそれが面白い。「まゆらドール」って響きがかなり印象に残ります。そしてストーカーで足長オジさんでラスト・・・の方の執念は恐ろしい。
バレエと同じタイトルの本だし、きっとハートウォーミングな、でもはっとさせられる謎解きがあって・・・なんて、作者の今までの本のイメージで読んだら、こんがらがること間違いなし。一見シンプルな話が、だんだん複雑に重なり合って・・・。私もメモをとりながらもう一度読みたいと思います。
途中かなりこんがらがって思考がからまりましたが、なんとなく理解しました。なんか可愛いです♪ でも如月まゆらさんがかわいそう。不器用な女性。ひたすら人形を作り続けてーー想いをこめた。終わり方が私好み。
ななつのこシリーズやささらさや等から加納さんを知った人には意外に感じる話かも。嫌いではないけど全体的にトーンは暗い。自己中だけど、それでいてどこか不器用な人達ばかりで、テーマの割には読後は嫌な感じはしない。可愛気がないのに何故か目が惹き付けられる人形と、それに魅せられる人々の世界がうまく描かれ、独特の雰囲気も出てる。いろんな登場人物が入り組み二重の仕掛けがされていて、最初はすっかり騙されてしまった。
コッペリアの
%
感想・レビュー:74件















ナイス!


































