被害者は誰? (講談社文庫)
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被害者は誰?の感想・レビュー(363)
刑事の桂島が相談を持ちかけるのは、容姿端麗、頭脳明晰、だけど本性はけちで、口の悪い気分屋の売れっ子作家・吉祥院慶彦。白骨化した被害者や不倫の目撃者などを当てる一風変わったミステリー短篇集。|何と言っても、作中作の形式の表題作が秀逸。他の三篇は若干見劣りするけれど、吉祥院と桂島のコミカルな掛け合いや巧妙なミスリードから、読者を楽しませようとする作者の意図が伝わってきて、好印象。
さらっと読める短編集。事件の犯人は分かってるのに被害者が分からないなど、ちょっと視点を変えた作品ばかり。容姿端麗でどんな難事件でも解決する頭脳をもつ吉祥院とその吉祥院にひたすらいじられ、こき使われる後輩の桂島刑事との関係は楽しい。
こういう文章上でのだましってあんまり好きじゃないなぁ。読みながらいっしょに謎解きするのが好きな方はなにがキーワードになってるか楽しいんだろうけど。どれも小ネタだなぁ。二篇目は事件をどの立場から見るか絡み具合がうまかったが。貫井さんは安定感があるんだけど、文章も人物も普通だからもっと光るものがあればと思う。メッセージ性のあるものが合ってるのでは。
あまりないタイプの謎解き。眉間に皺を寄せて深読みする、というよりはお菓子をつまみながら空いた時間に気軽に読むような作品でした。欲を言うなら吉祥院先輩のキャラクターをもっと知りたかったです。例えば外出した吉祥院先輩の様子とか。
美貌で毒舌の名探偵吉祥院慶彦が挑むのはある時は被害者探しの謎にあるときは目撃者探しの謎、さらに後輩の桂島刑事には自作の「犯人当て小説」ならぬ「探偵当て小説」をふっかける! あくまで本格魂は忘れず、その裏に人間の喜劇悲劇を織り交ぜるストーリーテラーぶりに舌を巻くこと請け合いです!というか吉祥院が麻耶さんの小説に登場する銘探偵メルカトルに桂島が同じくその助手の美袋に見えてしょうがなかった(笑)3作目の自作のミステリ小説を助手にふっかけるというのは特に(笑)
★★★★ 軽いタッチながら手が込んでいて、だまされまいと思っていてもついだまされてしまいます。個人的にはなにげに最後の「名探偵は誰?」が一番好き。
「被害者は誰?」「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」の四つの短編が収録されており、全編非常に軽い語り口なので短時間で読める。個人的には「探偵は誰?」が一番好み。作中作で行われる論理的な犯人当てが読んでいて面白かった。趣向が通常のミステリと違い目を惹かれるところだが、どれも中途半端に終わっているところが残念。探偵役の設定も作中で全然生かされておらず無駄に付けすぎた感は否めない。
フーダニット短編集。特徴的なのは犯人が誰なのかを当てるのではなく、被害者や探偵役を推理するという趣向。計四編のどれも一風変わったミステリになっている。挿絵付きでコメディ色が強く、読後感は悪くないので、さらっと読める。特に『探偵は誰?』は、作中作内の事件の謎と並行して探偵役が誰かという二つの推理が楽しめる。作中作だけでも綺麗な構成なので二重に美味しい。続く『名探偵は誰?』もこの作風だからこその仕掛けで面白い。全体的に若干のアンフェアさを感じるところがあるものの、掛け合いが軽快で、それを補うだけの筆力がある
タイトルにもあるように、本書は普通のミステリ小説にはあまり見られない主題を描いた連作短編集です。犯人探しではなく、探すのは被害者や探偵役…。特に四話目の「名探偵は誰?」では、それまで本書を読んできた読者だからこそ騙される仕掛けがしてあって、大いに楽しませてもらいました。ちなみに、本書の一風変わった主題ですが、実はこれ、大昔のアメリカの女流ミステリ作家パット・マガーへのオマージュです。マガーは『被害者は誰だ!』等、本書のタイトルに非常に近い作品を過去に発表し、その設定の斬新さから高い評価を得ています。
人間臭いミステリ。偶然とかそういうので成立するミステリはなんか作られた感じがしなくて、ミステリをこじつけに感じる私にはちょうど良い。ただし面白いかは別。
【再読】表題作に加え「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」の計四篇を収録した短篇集。初読時の記憶が一切残っていなかった為に余り期待せず再読に臨んだが、そんな姿勢が功を奏したのか存外に楽しめた。個人的ベストは「探偵は誰?」。趣向の面白さは然る事ながら、作中作の形でしっかり論理的な犯人当てが読めるのは最大の美点。ただ、やはり作品集としては飽くまで佳作の域を出る物でない、というのが正直な所。全体に何となく漂う「惜しさ」が歯痒い。解説で半ば自棄気味に語られている通り、難しく考えず肩の力を抜いて読むのが吉。
見事な叙述トリックを駆使した一冊。まず、犯人探しをしないという趣向が面白い。そして作品をただの色物にしない綺麗な論理展開は素晴らしいの一言。吉祥院先輩は京極堂シリーズの榎木津を思い出しました。性格悪くて態度がでかいけどイケメンな名探偵、嫌いじゃないです。
タイトルに惹かれて購入。中は4遍に別れていて、被害者・目撃者・探偵当て小説となっている。大掛かりなトリックもなく、気軽に読めるけどしっかり騙されて楽しめる一冊。何かあるとわかっていても騙されてしまう…。吉祥院先輩と桂島の掛け合いが子供みたいでかわいい。
解説で少し触れていたパット・マガーの『被害者を捜せ!』も読んでみたい。
この手のトリックって、最後に「やられたー!」「騙されたー!」ってなるのが楽しいのであって、最初から構えたり、斜めに読んだりして、トリックが分かったところで所詮「やっぱりそうか」ってなるだけで、それはきっとツマンナイ読み方だと思うなー。だから出来るだけニュートラルな気持ちで読みましょう。僕はマンマと騙されて楽しかったです(笑)。
笑いながら気軽に読めるミステリ 今まで読んだことのある貫井徳郎は人間の「闇」みたいなのを描いた重い作品だったのに対してこれは軽い 殺人事件事態はあるけど動機も口封じのために殺したとか単純なもの でもこの軽さダメなわけじゃなくて 今まで読んだのがカツ丼だとすれば これは「サラダ」といったところでしょうか
サクっと読めちゃう短編ミステリー。あまりにお手軽過ぎて拍子抜けしちゃう人もいるかもしれない。でも吉祥院先輩と桂島くんのやりとりはなんだかほのぼのしてそれだけで楽しめちゃうなー。
★★★☆☆ 小腹が空いたときにつまむのに最適。強烈キャラ吉祥院先輩と桂島のコミカルなやりとりには、ややわざとらしさもあるが、それも含めて軽く楽しめる。
移動時間にさくさくっと。軽く読めるミステリで、さすがに表題の「被害者は誰?」の被害者とからくりは、手記1ページ目でわかってしまったが、登場人物が楽しい。極めて性格の悪い名探偵……嫌いじゃないΨ(`∀´#)
もっと重い作風の作者さんのイメージでしたが、とても読みやすかったですね。ただライトなだけじゃなくて、けっこう無茶な解決を求められることもあるのに、あまりそうとは思わされないのがナイスでした。先輩の「実は残念」な感じがよかったのに、最後の作品でカッコつけられたのが、ちょっと淋しかったかな。このテイストでシリーズ化は大変そうだけど、続編が出たらまた手に取りたいですね。
ゆるくかる~く読める短編ミステリー。普段のシリアスな作風とは一転、ユーモアもあって、でもトリックは本格派で楽しめる。伏線があり「なるほど~」と思わせる真相も好み。たまには軽めもいいかも。眉目秀麗、頭脳明晰な吉祥院慶彦と抜けてて先輩を頼る桂島のコンビもいい。「目撃者は誰?」が一番よかった。一筋縄じゃいかない。やられた。読後感もすっきり。
かるーい貫井さん。読み始めて再読に気付くもオチすっかり忘れてたので楽しめました。長編と平行して読むには丁度いい。私もシリアスな貫井さんのほうが好みかな~
一冊に4章あるので、短編の感覚で読める。殺人事件ながら、ドロドロして暗いかんじは一切なく、吉祥院先輩の推理であつさり解決されてしまう。面白いのは、実際の殺人の裏であまりにアホらしいけど許せてしまうようなもう一つのプロットがあること。読み返してしまうこもしばしば。
殺人事件が起きました。犯人は誰でしょう?...ではなく、「被害者は誰でしょう?」という表題作含む4編の短編集。一般的な犯人捜しと違う視点で面白い。文体もライトでさくさく読める(ちょっと軽すぎるかもだけど)。ネタ自体は面白いんだけど、短編でライトな文体だからかさらっと流れていちゃう印象。事件そのものに入りこめないっていうか。最近長編ばっか読んでるからかも。
本棚ひっくり返したら、出てきたので、再読。こんな本あったんだ~。気楽に読みたい気分だったので、とてもよかった。吉祥院先輩の出てくる本、他にもあるのかな?
慟哭、夜想からの空白の叫びからのコレ。多少物足りなさはあったが、がっかりしたなんて言う資格わたしにはないな。もっと本が読みたくなった一冊。変な感想で申し訳ないですが、自分の気持ちが上手く表現できない。
最近ハマってる貫井徳郎の作品が本屋さんで平積みになっていたので購入。うーん、つまらなかった。読者を一生懸命、ミスリードしようという意図がすごく邪魔くさくて正直、イライラした。設定も推理のために作られた無理やり感がどの話にも出ててそこもイライラ…。コミカルなタッチで描こうとしてるんだろうけど、ワンパターン過ぎるやり取り(短小、チビ等)にイライラ…。せっかく650円も出して買ったんだから、良いところを探して感想を書きたいんだけど、ちょっと難しそう。集中的に貫井さんの本を読んできたけど、そろそろ打ち止めかな?
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