新装版 戦雲の夢 (講談社文庫)

新装版 戦雲の夢 (講談社文庫)
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新装版 戦雲の夢の感想・レビュー(127)

司馬遼太郎にしては爽やかな小説だった。 戦国大名というものは家のため、はたまた野望のために権謀術数を巡らし、時には泥をすすりもする。 しかし、この物語の主人公である長宗我部盛親は少し毛色が違う。 己が不運、一つの後悔を払拭するためだけに自らの全てを賭ける。 それは英雄とは呼べないが、清々しささえ感じる男の生き方である。 この物語は生き延びたという伝説を匂わせて終わるが、私は史実通りに刑死したという終わり方を想像する。 英雄たらぬ男、不運に抗った男の最後としてはそちらの方がしっくりとくるからだ。 (ただし、
きたけん
実際の盛親は何としても生き延びて再起を図ろうとする諦めの悪い男だったようだが) 盛親の運命に逆らう生き方は、大河に逆らう小魚のようなものだ。 そもそも大坂の陣とは、ただ一つの己の心に溜まるわだかまりを晴らすために集まった武士たちの最後の闘いだろう。 しかし、それ故にこの物語は何とも云えない寂寥感と清涼感を感じさせる。 こういった男の生き方があってもいい、そう思える一冊だ。
ナイス!ナイス! - 02/15 21:02


02/13:オリバ
これは土佐の戦国大名・長宗我部盛親の生涯を描いた歴史物語だが、一人の青年が長きに渡る苦悩から解放されるまでを描いた青春小説のようにも読める。登場人物がみな「キャラ立ち」していてストーリーにぐいぐいと惹きこまれた。ラストは一抹の救いがあり前作とも呼べる夏草の賦よりも読後感が爽やか。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/03

02/01:debugok
01/19:crow_henmi
司馬作品では伊賀・甲賀の忍がいきいきと描かれている。これは武士が主人公であったけれど、雲兵衛のキャラクターがところどころで立っていた。

12/02:KAMBA
11/24:リカ
11/19:つき
11/18:taroreo
11/15:パール
司馬遼太郎特有の歴史解説はほとんど無く、ほんと小説って感じ。多分、架空であろう人物もたくさん登場します。関ヶ原以後の西軍の侍が不憫でならない。負けると分かっていて戦うところが、他の国にはない日本的な部分だと思う。そして、長宗我部盛親の凡人っぽさと一瞬の輝きは、親近感を感じる。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/22

10/16:53.
09/13:yuu_mo
長宗我部 盛親とその家臣たちの悲運を書いた作品。関ヶ原から大阪の陣までが書かれていますが、とにかく辛い境遇が続きます、ただ盛親の性格や司馬さんの淡々とした書き方のおかげでそこまで悲壮には感じられないですね。むしろ必死に活路や自分の生きる道を必死に模索していく長宗我部家の人々の強さのほうが強く印象に残りました。この長宗我部家の根強いしぶとさが受け継がれていき、幕末の土佐藩士(下士)の活躍に繋がったのかと思うと感慨深いものがありますね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/11

08/31:ikuzinashineet
08/17:そえ
08/12:beluga
最後の戦の躍動感すごいす。盛親の吹っ切れた力が前半からの重たい空気をフリにして活字をなぞります。弥次兵衛の最期が頭のシーン、彼らの主従関係を越えた友情をいっそう引き立てて目から汗でした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/03

盛親の哀れな生涯。負けると分かっていても戦をするという、何とも不思議な大阪の陣ですが、基本は「武士というものは戦いぶりが男の生き様を決定する」という考えが基だったのでしょうか。

07/19:yokono88
人生において「こんな筈じゃなかった」「あの時ああしていれば」等挫折を味わった人なら共感できる内容じゃなかろうか。 自分自身そういうところがあったので盛親には酷く親近感を覚えてしまった・・・ 前半~中盤のグダグダな人生からの大坂の陣での活躍っぷりは胸が熱くなりました。

07/06:masato2010
06/14:朱莉
06/11:伊予
「おれが不運だったとすれば、自分自身に対してさえおれは煮えきったことがなかったせいだろう」―盛親は恵まれた環境に育ったおかげで、欲が少なく堕落していないが、大志を抱けない男。この性格には共感を覚えた。しかし、関ヶ原以降の安住よりも苦悩を選び、自分を賭けて勝負に出る姿に変化していく様は格好良くて尊敬できた。『夏草の賦』から続けて読めば傑作間違いなし!!
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 05/24

長宗我部元親の嫡男、盛親の不運続きの生涯。元親が晩年情熱を失ったため、長宗我部家は世代交代が上手く進まなかった。そこに太閤秀吉の死、そして元親の死と続き盛親が大名となるが、すぐさま関ヶ原の戦いを迎え、東軍徳川方につくため使者を送ったが関所を通過できなかったため、西軍石田方につき周囲に翻弄され何もできないまま敗戦し浪人の身となった。年が経ち猫は牙を向き虎となり、自分を賭けるため大坂の陣に挑む。この戦いを読むのは初めて。真田幸村・後藤又兵衛といった猛者が大坂城の豊臣秀頼の元に集結。有名な真田丸とか出てきて(続
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 05/21
ロッキー
わくわく。大坂方が不利な状況をわかっているのに、最後の戦いで一旗挙げるため、智勇の限り全てを出し尽くすため徳川家康に男たちは戦いを挑む。そして盛親は長瀬川の戦いで旧臣の桑名弥次兵衛のいる藤堂高虎隊と激突し、思う存分に戦い抜くが味方が破れ最後まで運に見放され、呆気ない幕切れだった。
ナイス!ナイス! - 05/21 22:14


04/30:けい
04/20:irupeo
04/04:maro11
04/02:hy
長宗我部盛親、大きな器を持ちながらも時代や運に翻弄され、一介の浪人にまで落ちぶれてしまう。そういうような人は現代にもたくさんいる。しかしそこからの生き方が盛親の、戦国の男の違うところ。寺子屋の師匠で一生を終えるのを良しとせず、全力を出し切れなかった己の実力を大坂の陣にかける。実に男らしく、憧れる。ただ終わり方が尻すぼみのような気がして、少し残念だった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/25

03/21:がくたろう
03/19:そも
長宗我部元親の息子、盛親の生涯。親父が偉大すぎると苦労するのはどの世界も同じか。せめて世代交代がもっと上手く行ってれば歴史は違ってたのに。「夏草の賦」を読んでから読むといろいろifを考えてしまう。盛親自身も武将としてはそこまで悪くなく、ただ運が無さ過ぎただけ。親父は生まれた場所が悪く、息子は運が悪い。こんなんじゃ天下取りは無理だったという話。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/07

02/25:ツギナ
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新装版 戦雲の夢の 評価:38 感想・レビュー:24
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