熊の場所 (講談社文庫)
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熊の場所の感想・レビュー(460)
うまく言えないけど、この人の作品はセックス・バイオレンス・ナンセンスそしてラブ&ピースって感じ。「バット男」にある神様(宗教)についてのくだりは非常に共感した。
訓話的な三篇であった。本当に、どうしようもない感想になるけれど何か凄いものに出会ったときに「ビリビリっときた」という表現の意味を、人生初体験した。目で捉えたはずの文字列が、なぜか、腕や腹の神経に突き刺さって波打っていたのだ。『人生ってのは大きな引き分け試合だ』ひとつでも上の立場を勝ち取るために、主人公は真面目に奮闘する。自分も頑張っているような気がしてきて爽快。そして信じられない程簡単に約束される、ハイレベルな愛。こんなギャグみたいな下ネタみたいな態度で攻めてくるからこそ、わたしは哲也が死んで悲しい。
まるで日記のように淀みなく流れる文章から奔流する友情や愛情は例えば暴力的な動物殺しだったり些細なすれ違いから歯車が狂って破滅したり死という理不尽な現実に絶望するもバネのように根気強く立ち上がって照れ臭くなるような友情も愛情もストレートに伝えてきてしんみりしたり気付きを得ると同時に鉤爪で抉られるような胸の痛みもあるのだけれど一方でひたすら情欲のもつれが続いて脳がとろけそうになる阿呆な羅列の中にも忍耐と満足と許容があって容易には諦めないそんな『熊の場所』『バット男』『ピコーン!』どれもがまさに超高純度短編小説
読友さんに勧められて、初読みの作家さんです。えぇーっとぉ、これも小説というジャンルに入れちゃって良いのでしょうか?誰かの思考の嵐に巻き込まれてしまう感じ。筋道が無いようで有るようで、突飛なようで、実は必然なものの気もして。気が付いたら知らない場所へ飛ばされているような感覚。正直言って物語としてはどれもピンとこなかった。でも他の本も読んでみたい気持ちはあります。 “物語”に興味はなくて、“舞城王太郎”という作家さんにもう少し触れてみたいという興味。世の中にはいろいろな作家さん、いや、人がいるものなんだなぁ。
口語というか、日常語というか、もはや日常的な域にある地の文が畳み掛ける3つのショート。 この人は長い方が面白いなぁ、とは思うものの短い中でしっかりエピソードを流れるように組み込んでくるのがスゴすぎる。突然神が云々出てきたり熊と父ちゃんが出てきたりフェラチオが出てきたり一瞬びっくりするけれど、後々の繋げ方や使い方が上手。後、文体上主人公三人の中では唯一クレイジーな「ピコーン!」のキャラが一番しっくりくる。ぶっとんだ文章に納得がいくし、私も是非800回(略
短編×短編×短編という三本柱の構成。ピコーン!が一番好きでした。登場人物のチヨコちゃん、一生あんたと一緒よ!って男に出会って、貪欲に自分に満足しないで、自分の可能性とIQのために走りまわる姿勢はやっぱりいいいいい!!どんなことがあっても前をむくのだ!!!
初舞城。昔長編をちびっと読んでいて、どうも文体が合わないので放置してしまったので。取り敢えず短編から入ろうとした。そしてこの作品を読んだことにより、舞城の面白さに気づいた。特にバット男は良かった。どうしようもない弱者に対して暴力を振るう強者の関係が気持ち悪いほど理解できた。そしてミステリー?風味のピコーンはぶっ飛びすぎて笑った。本当に声をだして笑った。
舞城王太郎の,短くも濃い短編集.相変わらず,コトバに出来ないような感情や心の動きを描出するのが巧い.シチュエーションが異常だったり対峙する相手が少し変わっていたりしても,主人公達の抱く感情や感想,思考には妙に納得してしまう.
2010/12/30 Amazonより届く 2011/8/29〜8/30 破天荒な登場人物が入り乱れる舞城氏の短編集。「熊の場所」、「バット男」、「ピコーン!」の3編。 どの作品も、はちゃめちゃな人を見つめる主人公の視点の独白形式で書かれるが、この主人公もまたはちゃめちゃ、というまあ、舞城作品を初めて読む人なら途中で投げ出しかねない代物。美味しいものには毒がある、ということか。
完全なる文字読み小説。内容は全く無いのに、そこに現れて来る人間の逡巡とか思考の飛躍なんかを生々しく詩的に書きなぐっている。何より、ツカミと終わらせ方が凄く上手いのだ。ただ、これは相当舞城さん好きじゃないと読みきれないと思う
★★★☆☆
『熊の場所』『バット男』『ピコーン!』の3つの短編集。
元々『ピコーン!』の漫画版を友達が持っててそれが初舞城だったから『ピコーン!』目当てで読んだんだけど表題作の『熊の場所』が一番面白かった。
やっぱ熊の場所に戻んなきゃ駄目だよね。
すごーーーーーく面白かった!これは買いだ!ほんとに舞城作品の登場人物は頭おかしいし変態だけどやさしくてIQ高くて魅力的。ピコーン!がいちばん好きです。3編に共通するテーマは「正義」かなと思ったけどそんな難しいことどうでもいい面白いから。
気持ち悪かった。エピソードもそう。ページ一面にズラッと字が並んでいる様子も、「?」の後ろにスペースを入れないという原稿用紙ルールを無視した文章も。でも、読んでよかったと心から思う。それぞれの作品から発信されるメッセージがすごく響いた。
表題作の『熊の場所』が一番好きです。「恐怖から逃れたければ、できるだけ早く、熊の場所に帰らなくてはならない」。成程、これは素晴らしい教訓です。『バット男』では、「バット」という「熊の場所」をほったらかしにしてきたせいで恐怖に囚われた、と言えるのかもしれません。『ピコーン!』もちょっと切なくて、なかなか良かったです。これは漫画化したらしいので、そっちも少し気になります。
躍動感が半端ない文章。爽快。必ずバット男の役割の人はいつもどこかにいて、それが自分にならないことを必死に祈る……というのは、客観的に見れば批判されるかもしれないが、自分が同じ立場だったらそんなことは絶対に言えない。
絶え間なく流れる文字列に舞城王太郎の比喩が踊る。エロとグロと狂気と不条理の中に、確かに愛が存在する。コミカルに真実を書く。いい意味でぶっ飛んだ作品集。
改行と句読点が異常に少ないのに決して読みづらくなくて、踊るように読めた。3作品とも根底に流れるテーマが共通している気がしたけど何かと言われるとちょっとはっきりとは分からない。とにかく面白かった。
大切なのは熊に立ち向かうことだ。熊が何の象徴かとかはいちいち考えなくてもわかるだろうが、もちDIO様的なあれだどこか真に迫るテーマをえぐりながら基本はおバカでドライブでエログロな文章が舞城節。熊の場所は舞城のなかではかなり初心者にも読みやすい部類に入ると思う。ピコーンなんて、フェラチオフェラチオ言い過ぎだがそれが実にいい。やっぱりこういう作家、他にいないな
登場人物みんな誰かを愛しすぎて狂っていて常軌を逸していたりする。だけど自分からそう遠い世界の物語のように感じない。それは舞城作品が、未知の世界に対しての異常な興奮だったり大切過ぎて壊したいみたいな暴力的な衝動だったり性欲だったりそうゆうの全部まとめて愛って呼んでて、それってきっと誰の胸にもあるものだからだと思う。愛の存在に気付かされる。
本稿は舞城王の色物さが濃い作品と窺える。まず、可愛らしい装丁と相反する内容のグロテスクさが奇異。同タイトルの『熊の場所』はやっぱり熊の話かと思いきや、これ猫の話じゃねーか、と思わせといてやっぱり熊の話しかみたいな。次に『バット男』はこれまたグロテスク。そして最後の『ピコーン!』では最後の最後までひたすら下ネタのオンパレード!このグロテスクさを陰鬱なものとせずコミカルに、下ネタもコミカルなスタイルを貫き通すその潔さ!こんなの書こうと思って書ける代物じゃない。舞城王にしか書けない仕業だ。感服。ピコーン!
舞城の短篇集 なぜか2つめのバット男だけフォントが違ったのはなぜだろう しかしすごく軽薄な感じなのにグッとくるんだよね 「恐怖を消し去るには、その源の場所に、すぐに戻らねばならない。」とか
面白かった。グッと引き込まれて読ませる力がすごい。熊の場所が一番好きで、とても力強くて恐怖を乗り越える力があった。あとこれ川上未映子さん読んでるんじゃね?みたいに思ったよ。
愛も友情も、救われないから考えるし、救われちゃったらそれは演劇になるんだろうなぁ。「まあ、どうやって死んだかはいいんスよ。死んだことそれ自体の方が重要っしょ?」みたいな乱暴さは、自分(読者)が小説に“どんなにくだらない出来事を期待しているか”を自覚させられる。在るものは在るんだから考えないとね。
ピコーン! が面白すぎた。ええ、そんなんで男は頑張っちゃうんですよ。熊の場所といい、語り部を好きになれた時の舞城王太郎パワーはやばい。BLショタも良かったです。
『好き好き大好き超愛してる。』以来約1年ぶりの舞城さん。正直読みにくかったなぁと印象が強くて避けてました。だけどこの作品は面白いっ。何というかスピード感がたまらない。読んでいる者に息をする暇を与えません。こんな疾走感はなかなか味わえないのではないかな。前はこんな印象全くなかったんだけど…。こんなことならもっと読めば良かった。後悔の念に襲われております。舞城作品もっと読もう。
熊の場所の
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感想・レビュー:108件















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