照柿(上) (講談社文庫)
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照柿の感想・レビュー(378)
再読。マークスの山を読んだら、やっぱり三部作全てを読まずにはいられなくなりました。合田刑事が一気に「刑事らしさ」を脱ぎ捨てて「人間」に…以前読んだときにもそのギャップがあまりにも大き過ぎる気がしましたが、今回も同様。そして読みづらさも変わらず。でもそこがまた、面白いのですね。登場人物それぞれの心にある「照柿」色の炎はどうなっていくのか…。下巻へ
野田の人間臭さに凄く共感できた。常に不快に生きているという野田。新たな不快の断片が入ってくると過去の不快も呼び起こされる感覚。わかるなぁとうなった。そして下巻へ
★★★★☆ 前作『マークスの山』と随分感じが違う。前作よりも合田刑事に感情移入できて、サクサク読める。というか、私欲で動き過ぎるのでは…。暑さにやられているとしか思えない程の狂いっぷりもみえる。少しずつ合田の過去が明かされていくのも気になる。このシリーズがこれだけ愛されているのに納得。日本の蒸し暑い夏の描写がこれでもかという位書き込まれていて、今の季節に読んでよかった。そうでなくてはやりきれまい。すぐに下巻へ(借)
高村薫版『罪と罰』 時代設定は1990年代らしいが、大阪・阿倍野にある火葬場は半世紀も前に移転していて存在しない筈。関西在住であり文庫化にあたり大幅改訂する作者だがそのとき誰にも指摘されなかったのでしょうか。
レディージョーカー読後、合田三部作再読中。 再読して思ったこと。合田は逸脱する人だ。なんとも不安定で危うい魂をもった人だ。そして、高村氏、大阪出身だのに関西弁はあまり似合わない。合田氏は標準語で思考し発話する人だと思う。
前作と雰囲気が変わりすぎてとまどってます。今回は事件解決が物語の中心でなく、幼なじみが一人の女性を間に挟んだ因縁の物語みたいですね。女性は二人にとって宿命の女なんでしょうか…続きが気になります。
事件を追うさなか偶然出会った女。30代半ばの刑事合田は彼女と幼馴染,野田の関係を知り常軌を逸した感情に流されていく。焦燥感に囚われた描写が続く中,合田が元義兄と過ごすの時間の静けさが鮮明に感じられた。
新潮文庫版が出版されたので読み比べました。単行本は再読でしたが講談社文庫版は初読です。新潮文庫版は講談社文庫よりです。気が狂いそうなじりじりと臙脂色に燃える景色と熱気がこもる工場の描写が目に現れるような細やかさがすごいです。しかし、単行本に比べて削ぎ落とされた人物の内省が少し、物足りないです。そして捜査のために博打に手を出し、傍から見ると訳の分からない女に横恋慕する合田君はとち狂ったとしか思えません。単行本では祐介の母は生きていてカトリックなりの盆をしているのに文庫では父母とも故人であるなどの違いも発見。
藤月はな(灯れ松明の火)
今晩は、mi!さん。藤月はなです。 新潮文庫と講談社文庫は話は変わっていませんが会話などで付け加えたり、削られた部分があります。 大阪で自殺を図り、中央病院に入院している土井の様子を見た後で合田君が部下の森君にアトピー治療に評判の病院を紹介する場面が例として挙げられます。 講談社文庫版では二人の会話はそのまま、流れますが新潮文庫だと会話に動作が挟まれるようになっていました。
ナイス!
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09/12 20:15
今晩は、mi!さん。藤月はなです。 新潮文庫と講談社文庫は話は変わっていませんが会話などで付け加えたり、削られた部分があります。 大阪で自殺を図り、中央病院に入院している土井の様子を見た後で合田君が部下の森君にアトピー治療に評判の病院を紹介する場面が例として挙げられます。 講談社文庫版では二人の会話はそのまま、流れますが新潮文庫だと会話に動作が挟まれるようになっていました。
ナイス!
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09/12 20:15
相変わらずの高村ワールド。この作品はしかし途中、コールタールを鳩尾に詰め込まれたような感覚に陥り読むのを一時中断してしまいましたが、漸く再読開始。兎に角一言で言えば「どーした!?合田あああぁ???」と終始頭の中で叫びっぱなし状態でした苦笑 下巻に手を伸ばしかけていますが、読み切るのになかなか精神力を必要としています。
やっと読んだ!ってかんじです。初めて読んだ高村薫さんの作品。表現の描写が事細かく読むのに時間がかかりました。これから下巻を読みます。
気が付けば、不倫カップルに嫉妬しまくる刑事の話・爆 合田と義兄も相変わらず//// ていうか、佐野美保子のどこがそんなに良いのか同性にはわからない。 思わず合田も達夫もやっぱ疲れてるんだよ。心身不調の時には魔がさすんだよ・・・と思ってしまいますが(違う?) 警視庁の中で、恐ろしい競争倍率を勝ち抜いた合田が、いくら美人でも“あの”佐野美保子に、魂抜かれるとはねえ。合田も人の子なんですかね。破滅に向かって一直線ですから。人間何があるか分かりません。 ⇒続く
じりじり、どろどろ、これでもかと登場人物たちのどうしようもない迷いや展望のない行動が照柿色をした暑さとうっとおしさで表現されている。真夏のど真ん中が旬の一冊。
じくじくと滲み出るような熱い湿った空気が充満している小説。湿度85%くらい、雨降ってないのに。読んでいて息苦しくなるけど、そこが醍醐味とも言える。マークスの真知子と違って、美和子には感情移入できない。美和子の独白が無いせいもあるし、合田や野田の目を通してしか描かれてないせいもあるけど。前回と違って、今回は八王子のホステス殺しっていう小さな事件を7係は扱っている。でも、この小さい事件が意外と謎解きめいてて読むのが楽しい。またホモ臭い描写があるけど・・・。
いや~登場人物全員見事にダメ人間ですね。しかも佐藤亜紀みたいに作者が「ダメ人間(笑)」みたいに突き放して書いてないので、本当にまじめにダメ人間書いてるなあ。どうでもいいけど前作から「隠微」とか同じ言葉をしつこく使うのが気になってはいる。
浅田次郎のエッセイの中で「あなたもこんな小説が書けるといいわね」と妻に言われたという小説が「照柿」でずっと気になっていました。「照柿」とは晩秋の西日に照らされて映える熟柿の色。常にこの色が読んでいる間中見えていました。このお話の着地点はいずこに・・と最初とっつき難かった上巻を読み終えました。
中断していたのをやっと読了。やっぱり2010年夏に読み始めたのが敗因だと思う。あの酷暑にこれでもかと暑い描写(熱いじゃないよ)の続く本書はつらかった。
なんだこの登場人物関係は…で、殺人したのは誰なんだろう?刑事って本当にここまでするのだろうか?お話だけなのだろうか…達夫の職場描写に共感してしまいました。(職場が工場なので)加納が最後に出てきたのは嬉しかった〜。
ハードカバー版を読んだのがずいぶん前なので、改稿している部分があるかないか、よく分からなかった。久しぶりの高村節は重くて解きほどきにくくて、慣れるまでちょっと時間がかかった。合田が壊れはじめているのを見るのはとてもハラハラする
★★★★☆ 暑い!とにかく暑苦しい猛暑の描写。事件の方は痴情のもつれ?強殺? ありがちな殺人事件の裏にあるさまざまな人間関係。警察内部のドロドロにページを割かれた『マークスの山』と比べて、こちらは一人の男としての合田刑事が醜く生々しく描かれていて好感。気になる義兄との関係も「あらやっぱり」と腐った視点からも楽しめる作品です。ああ人間てなんて脆くて可愛いんだろ。個人的にはベアリング工場の熱処理現場の描写がものすごく好き。これ、著者は絶対現場で取材してるって。その様子を想像すると萌えるw 下巻も期待
まさに思い出して合田シリーズに手を出してみる。…マークスと随分カラーが違うような。合田が妙にふらふらしてるし吾妻影薄いし、事件なんてまったくの膠着状態で華もないし。果してこれをシリーズものとして書く必要があるのか、現時点では疑問が残るところです。緻密さとねちっこさは紙一重。これが合田シリーズとしての特徴ではなく、高村薫のカラーなのだとしたら…盛り上がるまでの読者の辛抱が試されてますね!
暑い、これでもかと言う程の熱気の描写に少々ゲンナリ、読み進めていくのにも忍耐力が必要だ、出てくる登場人物に誰一人として好感がもてない、だけど合田から目が離せない
高村薫の本は最初はしんどくてなかなか辛いものがあったが、結構な作品数を読んだ今となってはこの描写にも慣れ、逆に軽い文章を読み続けると妙にまた読みたくなる。あのクールな合田の新たな一面が見れる作品。熱い
LJを読んだら、スルーしていた照柿文庫版も読みたくなった。初読の印象通り、熱気の描写が息苦しい、しんどい小説なんだけど、合田刑事のファンには外せない一冊だ。高村薫の本は(というか人間の生には)、芸術が重要な役割を背負うけれど、本書は物語のもう一人の主人公である野田が芸術家そのものであるだけに、読んでる方までその目が見る異世界に引きずり込まれる。そして、普通なら理性を担うはずのもう一人まで、狂気の縁でフラフラしてるのだ。
★★★★★ LJを読んでいく上で、照柿の読み方を間違っていた事に気づく。分かっていても破滅に向かっていく男達にゾクっとする・・・ように感じたのは、30も中盤にさしかかろうとする俺の変調なんだろうか?
照柿の
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感想・レビュー:60件













































