麦の海に沈む果実 (講談社文庫)
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麦の海に沈む果実の感想・レビュー(2073)
再読。本当に大好きな本です。ダークで幻想的な雰囲気がたまりません…。隔絶された湿地に佇む学園、美しく魅力的な登場人物、西洋風の行事等まるで少女漫画のような設定ながら繊細な描写で説得力のあるストーリーになっています。恩田さんの少年少女は少し綺麗過ぎるけどそこが良い(笑)しかし理瀬の複雑な内面、黎二のぶっきらぼうな優しさ、憂理や麗子の危うさ…それは思春期を過ごした人なら必ずしも縁の無いものでは無いと思います。そして息が詰まるような環境で絶望を抱えて生きる彼等に遠い青春の輝きを見出だしてしまうのです
ユージニアを読んだときも思ったけど、恩田さんの小説で少女が主人公のものはラストでいつも私は置いてきぼりにされる。魔法がとけてしまったというか、憑き物が落ちたというか。思春期を終えて大人になるというのはこんなにも残酷で寂しいものなのね。
途中まで読んだが続かない。登場人物の気持ちに今は同調できない感じ。これ以上は読み続けられる気がしないのでいったん終了。
青の丘に建つ三月の国と呼ばれる学園。それぞれに複雑な事情を抱え共同生活を営む少年少女。降霊会や女装する校長など怪しげな雰囲気が漂いますが、これは人の死なない学園ミステリー?と思ったところで事件が発生。しかし、犯人を捜そうという雰囲気にはならず、そもそも人死にが出る理由もはっきりしません。そして、物語も終盤に差しかかる頃、主人公の理瀬の正体そのものが最大のミステリーなのだと気づきました。全ての真相が明らかにされたとき、そこには大きな野心を抱くものの今はまだ麦の海を漂う果実に過ぎない少女の姿がありました。
学園で起こる不思議な事件は面白かったし、青春小説としても楽しい。ラストの、理瀬がレイジに庇われるシーンは切なかった。が、「三月は〜」を読んでいない私は、最後の最後の設定に「えっ!? そうなの?」と戸惑ってしまった。「三月は〜」を読まねば!
5年近くおいての再読。途中で途切れるのが惜しく、食事も眠気もかまわず読んだ。やっぱりすごく好きな本!西洋風な寮生活に、思春期的な不穏さに、ミステリアスな事件に。たまらない。更に、現在北海道在住なのもあって、この学園が北海道にあるらしい描写にわくわくする。もしかしたら、街のどこかで理瀬や校長の背中を見るかもしれない…。あの電車に乗って、青の丘や湿原に、辿り着けるかもしれない…。どきどきする妄想が、地続きで広がっていく感覚。おもしろかった!
ストーリーは記憶をなくした少女が自分の記憶を取り戻していくお話だが、物語全体が不思議な世界観に包まれていて、ありえないとわかっていてもその豊かな描写力によってどんどん引き込まれていった。 ちょっとやたらに人が死んでくようで気になったし、記憶をとりもどした主人公が意外に野心家で驚いた。
私の中で1、2を争うほど繰り替えし読んでいる本です。最初に読んだ時は、黎二に感情移入しのめり込んで読んでいたため、軽く人間不信に陥るように気分が滅入りました。が、なぜかこの物語から頭が抜けきれず、ふと思い出しては学園に理瀬と入学しているのです。美しい情景描写に浸りたくなるのです。なぜなんでしょう。不思議で魅力的な作品です。
不思議な読了感のお話です。好き嫌いは分かれそう…私は好きですが。
閉鎖された学園の中でハリー・ポッター的なイベントが沢山あるのがステキです。オシャレしてダンスを踊ったり。イベントのもつ非日常をうまく表現していると思います。
独特な世界設定かつ,最後まで展開が読めない話でした.そして気づいたら時間も忘れて読み進めてしまい,読了後には何とも言えない恐怖のようなものを感じました.夜のピクニックを読んだ直後にこれを読むと同じ作者とは思えないくらいのギャップを感じます.
不安を抱きながら学園に編入した理瀬。ここは三月の国ーー皆が二月に来た理瀬を見て言う、破滅を呼ぶ者と。『三月は深き~』を先に読んでいたので、このシーンは!という所が何ヶ所もありましたがそれも楽しかったです。不安定な少年少女の姿、謎に満ちた学園、そして何者かに殺された生徒。最後まで物語も失速せずに、疑惑と不穏に満ちた雰囲気に酔いました。
移り行く季節の描写が不安定な少女の危うさをいっそう際立たせている。日本語、それをうまく紡げる作者、すばらしいと思いました。世界観も良いです。自分のことじゃないのに懐かしい感じ。引き込まれました。
「三月は深き紅の淵を」の回転木馬に書かれている物語の続きが気になって読んでみた。理瀬や黎二、憂理などの魅力的なキャラクターと「三月の国」と呼ばれる現実っぽくない学園生活がとても面白かった。不思議な話の展開にのめり込んで、3日で読んでしまった。
初・恩田さん。『三月は~』を未読でスタート。冷え冷えと荒涼とした学園要塞、生徒になっちゃうと気が塞ぐかもしれないけど、訪れてみたい感じ。。怖いけど美しいだろうな。お話自体の印象もそんな感じ。確実にどっか狂ってる・・・という雰囲気のまま幕が下り、これからも綿々と受け継がれてゆきそうな気配でした。解説を読んでて、『三月は~』の作品イメージがちっとも頭に入ってこず(ぐるんぐるんしちゃって^^;)、実際に読むのが早いんだろうけど、どうしようかな~。
最初から最後までとても暗かった。まだ最後の感じがよくわからなくて、読了直後、即ラストを読み返した。自分が今まで好き好んで読んできたものと少し、違う気がする。これから幅を広げていきたい。
主人公・理瀬と一緒に驚いたり怖がったりしながら読んでたら…!あわわ!なかなか面白いラストでした。またもや恩田さんワールドに浸かっていられた幸せ(^w^)
ファンタジーのようだけどミステリーのような不思議な物語。登場人物がみんな美形なのは、学園モノにありがち。最後の解説が、この本ではなくてこの本の元になったらしい「三月は深き紅の淵に」の解説に終始してしまったのはなぜなのか分からないけど、「三月は~」が無性に読みたくなった。でも読みたいと思ってもすぐに手に入れられないのが海外在住者のつらいところ。
恩田作品は『ネバーランド』以来。ダークで幻想的な雰囲気の学園ミステリーといった感じ。物語を通してやけに人が死ぬな〜と思いながら読んだ。最後のドタバタ感は否めないけど、全体的には良作。『三月は深き紅の淵を』も読んでみたい。
「三月は〜」の第四章回転木馬の続編。頭脳明晰な主人公理瀬が閉鎖された学園に転校する。そこは「ゆりかご」「養成所」「墓場」と入学する目的が違う者達の集まり。理瀬は毎日を何となくやり過ごして行くが、様々な事件に巻き込まれる。自分が住んでいたら…と考えると怖くなる生活の中で理瀬が出会う人々、学園でのイベント等はとても魅力的だし、みんなが度胸があっていい。ずっとハラハラドキドキしながら読めてとても面白かった。
不思議な学園と生徒、校長先生。読んでいてこの世界観にすごくひかれるものはある。でも最終的にはっきりと答えを出してくれないので、読んだ後?が浮かぶ。のは恩田陸を読むなら仕方がないこと・・・。正直言ってわたしはちゃんと答えが出る小説が好きだから、こういう答えの出ないものは苦手だけど、ダークな雰囲気が好きでついつい読んでしまうんですよね。
湿原に閉ざされた学園に起こる様々な事件。ダークな雰囲気と様々な学園の行事、魅力的なキャラクター、次々と現れる謎。解決部分にスッキリしない物を感じるが雰囲気に酔わされるいかにも“恩田陸”な作品。『三月は深き紅の淵を』の第四章との相違にドキドキ。かわされる会話の一つ一つが魅力的。何度読み返しても黎二が好きだなぁ、やっぱり。理瀬とのダンスシーンが特に好きです。
閉鎖的な学園という舞台設定が若干薄かったような気がしたが、ストーリーとしては恩田陸の人間観察能力に改めて感嘆させられた。自分がその年齢の時のことを思い出しながら読み進めるとわらっちゃうくらいに思い当たる節や登場人物に感情移入できておもしろい。結末は賛否両論わかれるだろうが自分としてはいままでのゆっくりとした時間からあの急速に収束していく展開はなかなかだと思う。
閉鎖的な全寮制の学校、という舞台が大好きなので楽しめました。ちょっとホラーな雰囲気もあって素敵。怖い終わりかただけど、好きです。
恩田さんの作品は読んでいると、その世界に引き込まれる感覚に陥る。次が知りたくて読むのが追い付かないくらいに。この作品も。内容は学園の中で起きる不可解な謎を解き明かしていくことで、主人公の謎も明らかになっていくというもの。
相変わらず本題に入るまでが長く、しばらく積読状態でしたが、勢いつけて読みきりました。残り数ページまで来て「嫌な予感」。ネクロポリス同様に広げた風呂敷大急ぎでたたんじゃうのでは?恩田ワールド、好きなんだけど謎が解けないまま終焉を迎えるモヤモヤ感が今回も…。いやこれが魅力かw。そんなジレンマを抱えつつきっと他の作品も読むんだろうなあ、きっと。
退廃的でダークな世界観がたまらなく甘美でとにかくハマりました。ミステリアスなキャラたちも魅力的で、先の読めない展開にどうなるのかと終始ドキドキしながら読み進めました。「三月は深き紅の淵を」を先に読んでいたので面白さも倍増です。
最近読んだ本の中で、久しぶりのヒット作。
妖しい雰囲気の童話のような孤島の学園に、語り継がれる噂話。
美しいこどもに、美しい校長。
みるみる引き込まれ読んでいくうちに、
あれよあれよと謎が生まれてはほどけ、
最後はいささか予想はしていたものの、
作者の手中で転がされていた敗北感がした。
かなりの良作。
独特な雰囲気で学校とかファミリーとかがハリーポッターみたいな感じと最初は思った。最後まで読むとプロローグにちゃんとつながるようになってて、トランクが●●って事かな?友達に進められて読んだ初恩田さんの作品でしたが、このシリーズは読破していきたいと思います。でも、表紙の理瀬はぜんぜん美人に見えないのが残念^^;
美しいものとそれが持つ怖さ、学生特有の危うさ…重たくて陰鬱で、だけどなぜだか目が逸らせない。結末はややあっさりしていたかなあと思いましたが、全体の空気やスピード感、ページの先に潜むじっとりとした不安感がとても魅力的でした。もう消えてしまった不安定な理瀬にも危うくて惹かれるところがあったけど、一番黎二がきれいだったな、と思う。
ヨハンと麗子のヤンデレっぷりがすごかった。設定的にはラノベにもありそうなのに、恩田陸の作風でやられると色々と怖かった。でも、そこがまたたまらない。友達に借りたから一日でざっと読んだが、頭から離れない。
再読。この物語の世界観がすごい好きで好きでたまらない。自分だったら絶対に怖くて入れない世界なのに、どこか甘美で魅力的。最初に読んだ時は続きが気になって気になってページを捲る手すらもどかしかった。読んだ後もふわーっとしてた気がする。今回はだいぶ冷静に読めたかと。理瀬はもちろんだけど、黎二がとても好きです。一見ぶっきらぼうだけど、根は真面目で責任感の強い男の子。さすが恩田さん。わかってらっしゃる。決して後味は良くない・・・のにこんなにも惹かれるのは、黎二がいるからに違いない!・・・あくまで私の場合。
いわくありげな美少女に美少年。お金持ちの集まる豪華な学園生活。ダンスパーティに殺人事件。まるで、少女マンガの世界です。でも、不思議な事に軽い感じが全くしない、むしろとても深い。「三月は深き紅の淵を」にあった回転木馬のようにくるくるくるくる恩田作品にはまり、抜けだしそうにありません。次は、「黄昏の百合の骨」の世界に入ります。
麦の海に沈む果実の
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