川の深さは (講談社文庫)
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川の深さはの感想・レビュー(597)
初福井作品。固難しそうなイメージの作家さんでしたが、けっこうすんなり入り込めました。●保のキャラが現実離れしてるのが、かえってフィクションとして楽しめた要因だったかも。●あの事件の真相がこうだったら、恐ろしいけど。
あれ?「Twelve Y.O」の前年の応募作を加筆修正したものらしいが、こっちのが好きだなぁ。「Twelve〜」ほどメカメカし過ぎじゃないのが良いのかな。「亡国のイージス」もいっちゃうか?ちなみに自分の川の深さは‘膝まで’・・・福井さんの本をがっつり読むには情熱が足りんのかも。
たまたま読む本がなく、家族の書棚にあったこの本を手に取りました。 銃器や軍の装備のことはちんぷんかんぷんですが、じゅうぶん楽しめました。 人間兵器みたいな保がちらりと見せる人間臭さがステキ。超人的な強さと賢さも、エンタメ的に最高の要素かと。 個人的に、佐久間さんお気に入りです(笑)
初福井作品。熱い!「彼女を守る。それがおれの任務だ」から始まる裏表紙の紹介文を裏切らぬ熱さ!今まで(福井さんってちょっと読みにくそうだなー)と思っていたのですが、思っていたほど読みにくくはなく、登場人物の立ち回りから、感情的な台詞回し、クライマックスの戦闘シーンまで、なにかと映えがあって楽しめました。続く著作にもちょこちょこ手を出していけたらと思います。
元警察官で現在はグータラ警備員の桃山さんと、工作員の増村保、保が守ると決めた須藤葵らの、命を懸けた戦いのお話。物語にぐいぐい引き込まれ、以前体験した、ヘリの音や揺れを感じるくらいまでのめり込んだ。「市ヶ谷」と呼ばれた自衛隊所属のかつての職場を悪用しようとする、佐久間と戦う。アパッチでイージスに挑むなんて、保やるなぁ!!保の最後のセリフ、「任務、完了」は泣けた。一応ハッピーエンドで良かった。ここから、トゥエルブYO→亡国のイージスへとつながる。NOE等、多少専門用語が飛び出すがそれがまた楽しい。
格好良いおっさんがでてくるお話。 どうやら足首までの情熱しかないらしい自分だけど「碌な事がない」と愚痴ってばかりではなく「ちょっとはマシな明日になるように頑張ろう」と思うようにしたい。 先日、葵の作っていたパンをマネして作って食べてみた。ちょっとおいしかった。 とかくあの国にはなにかと偏見がある自分だけど、もう少し考え方を変えないといけないのかもしれない。
面白かった。ダイスシリーズはこの作品以外全部読んでいたので購入。あのワンパターンの登場人物(エリート若者と渋いおっさん)の元祖だと思うと感慨深い。
表紙の美しさに、思わず買ってしまった作品。福井さんの作品は初めて読む。これが処女作ということだが、色々と熱い。戦闘シーンが緻密かつ丁寧に描写されている。一人の少女を守るために、国家に立ち向かう少年、保。彼の姿に心打たれ、彼らに協力する元刑事、桃山。男気あふれつつ、葵や涼子といった女性陣も大いに活躍し、人間ドラマが情熱的に展開される。所々に小難しさや荒々しさを感じさせるが、読んで悔いはない。ともかく熱い。この一言に尽きる。
熱い!解説にあるように、処女作ゆえの素人臭さは否めないが、故に著者の美意識がストレートに出ている。「The愚直」男の美学ですね。374Pの文章が震災後の今の日本に向けられているようで、耳が痛い。国の問題点や責任は、最終的に国民の危機意識、無知、無関心に帰結するのだ。
心理テストで、「あなたは川に何処まで使っていますか」 自分は頭まで全部です(溺れてる) 葵ちゃんと涼子の話をもう少し詳しくして欲しかったかな。保が出来すぎクンでした。桃山さんも中年でも、まだ行けるんじゃないと思わせるところが好き。
武器や戦闘シーンは凄すぎます
詳しく描写されすぎで若干ついていけなさもありましたがしっかりした内容に満足でした
ダイス三部作(勝手に命名)の第一部。戦闘シーンや背景設定はものすごく良い。が、登場人物の心理描写がくどい。何度も読んだので、飛ばしながら読んでしまった。
評価:★★★ 福井氏最初の作品だが、この頃から安全保障や自衛隊のあり方など、後の作品でも扱われているテーマが登場する。社会の緻密かつ重厚な描写もこの頃から健在。生きる目的を失っていた中年元警察官が、自衛隊の秘密組織の少年が一人の少女を暴力団やテロ組織から守る姿を見て、生きる力を取り戻すという人間ドラマには感銘を受けた。ただ、最後の戦闘シーンが戴けない。それまでの描写は臨場感、リアリティがあったのに、なぜ戦闘シーンだけ漫画チックでリアリティに欠けるんだろう。
語るねぇ、読ませるねぇ…
出てくる登場人物は少年マンガのような熱血ぶりで熱かったです。扱ってる内容としては日本の軍事・外交問題や政治家とヤクザの癒着やらで男むさかったwけれど、題名の「川の深さは」という心理テストが潤いを与えてくれたかな。ちなみに私は「腰まで」でした☆
「Twelve.Y.O」「亡国のイージス」へと続く作品群の最初のエピソードとなる話。登場人物は前2作との相似点が多く、先に二作読んだ後では目新しさに少々欠けるが、95年当時の日本で実際に起きた地下鉄サリン事件をモデルとした部分は、当時の時代背景の考察から展開していく陰謀劇に十二分なリアリティを付与していると感じた。「亡国のイージス」に比べると少々物足りなさを感じるかも知れないが、短いながらも作者らしさが存分に発揮された佳作といえる。
熱い! この熱さはいい! 読者を熱くさせる場面の、しつこいくらいの言い回しは秀逸だった。こういうの好きだー。表現に使われる単語はいちいち難解にしているが、それがうまい具合に作品の空気に合っていた。うーん、しかし、どうなんだろう。今回の陰謀については、少し納得いかない。陰謀内容というより、情報開示の場面まで回りくどい言いまわしが目立つので、ここはちょっと肌に合わなかった。この熱さは好きなので、もう少し分かりやすい作品を書いてほしいなぁと思った。いや、この言い回しや壮大さが作者の長所だとは思うのだけれども。
亡国のイージスの作者、福井晴敏の処女作。新興宗教によるテロから始まり、巨大な軍事組織による様々な陰謀が繰り広げられる。物語の軸には、生きる意味を見失った中年男性が、命懸けで使命を果たす少年との出会いを通じて、生きる活力を取り戻す姿が描かれている。物語には専門用語がふんだんに使われているが、描写が細やかなこともあり、大変読みやすい。読み終わって、色々と考えさせられる本。
題名の「川の深さは」が、作中でも大きな意味を成しており、なるほどと思うことがあった。細かい設定を読まずに走り読みしてしまったが、それなりに楽しむことができた。
『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』と違って、表題を一見しただけではジャンルが掴めない。しかし終わってみれば、心に深く残る表題であった。
2007/3/4購入。買い逃していた 2010/2/1~2/5 ひさしぶりの福井作品は、氏の実質的なデビュー作。 後の亡国のイージス、終戦のローレライの種がすでにここにある。地下鉄爆破テロ事件の暗部に潜むこの国の危うさ、国家より組織、という官僚意識などをあぶり出す。デビュー作らしい荒々しさはあるが、主人公の桃井、保はかっこよい。かっこよすぎる。 また、ストーリーの節目にでてくるエピソードにからめたこのタイトルは秀逸だ。 豊崎社長の書評も必読!
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