火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)
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火怨 下 北の燿星アテルイの感想・レビュー(187)
主に地形を利用した戦略の鮮やかさも去ることながら、蝦夷の安寧と尊厳のため、戦い抜いたアテルイ達の生き様に、とても感動しました。記憶に残る作品でした。
⑨これは面白い。仲間未来の為にそこまで自己犠牲ができるものなのか。 最後の前にツガルの言うこともわかるような気がすると。圧倒的な戦力差がある相手とどういう関係を紡ぐことがよりよいのか考えさせられる。敵の戦争を仕掛ける理由が都を移動するにあたって、目をそらすため。と現代でも繰り返される大国のキチガイじみた思想も考えさせる。
下巻からは好敵手・坂上田村麻呂が本格的に登場したためか、 俄然面白くなり5時間くらいで一気に読めましたね。 後半アテルイの故郷・同胞を想う心、 敵である田村麻呂との一種の友情、いろんな意味で泣けました。
[★★★★★]そして傑作たる下巻。満を持して登場する軍神 坂上田村麻呂の圧倒的存在感。天鈴が「そなた等よりも強い」と阿弖流為・母礼に警告を発し、二人もまた、田村麻呂が別格であることを即座に理解する。田村麻呂と阿弖流為が互いを認め、敵対しながらも称えあう姿に胸を打たれる。上巻もいいんだけど、下巻があまりにも素晴らしすぎてネタバレをするわけにもいかない。今年のマイベストは上半期でほとんど固まったと思ってたけど、火怨が一気に躍り出てきた。間違いなく、傑作。涙が溢れた。
歴史の教科書に必ず登場し誰もが知っている征夷大将軍 「坂上田村麻呂」。教科書では決して触れられない「征夷」の意味と背景を、「夷」の側面から壮大なドラマとして構築。魂の叫びは読者を釘づけにすること間違いなし。日本版「水滸伝」! ただ、ただ、感動!! ★★★
坂上田村麻呂が登場し朝廷側も強化。戦巧者同士が互いに裏を読みあっての戦いの方が読み応えがある。そして蝦夷の血と誇りは守られた。今こそ東北の人にこの作品を読んでもらえるとよいのだが。
高橋作品はほとんど読んだが、読みつづけるほどに感動が薄まっていく。その要因は「登場人物の性格が、作品間で似すぎている点」と「作者の視点を持つ登場人物の存在」だろう。「火怨」でも、他の高橋作品で見たような登場人物たちが、他の高橋作品で見たような会話をし、他の高橋作品で見たような感動的な場面を見せられる。また「作者の視点」を持った人物たちが、これから起こることを的確に予測していく。すべてのつじつまを合わせてから、そのとおりに物語が進行する。高橋作品をあまり読んだことがない人には良作かもしれないけど、興冷め。
なぜアテルイをはじめとする蝦夷の民は、20有余年もの間、朝廷軍と戦い続けたのか。上下2巻にわたる長編のキモはただ一つ。田村麻呂との何度目かの会話がこれだ。 「ただの意地ではござらぬ。かなわぬと知りながらも最後の最後まで抗った者たちがあったということを蝦夷の子らの胸に刻み付けたいだけ」「我らの死は終わりにござらぬ。新たな種子と心得てござる。我らの屍を糧に、やがては多くの蝦夷が立ち上がってくれ申そう」 アテルイの、そして蝦夷のDNAを継ぐ東北の人々よ。怨みもて、あなたたちを棄てた中央を討て。
これは熱い小説である。まだ東北に住む人々が「蝦夷(えみし)」と呼ばれて朝廷の人々から恐れられていた時代、度重なる朝廷からの圧力に屈しなかった男達の物語。ハッキリ言って、高橋作品としては、代表作たる伝奇物よりも遥かに面白い。お薦めです。
ずっと以前から興味を持っていた「阿弖流為」の小説。いかにも小説…という感じなのは大河ドラマの原作だから… あ、逆か…小説としても、史実に基づく部分が多くあるだろうと思われ…とても良かったが…てかにも小説らしい終わり方
記憶の隅っこで、アテルイは投降したのに騙し討ちにあって殺されたように思っていたので、満足の結末でした。みんなカッコイイんだから、もう(泣)。
何か、すごくタイムリーな本だった。今回の災害と重なる部分がおおいにある。東北地方にある助け合いの心。都心にある自己中心的な心。誇り。自己犠牲。未来を考える。いい本だ。
奇襲はあれど蝦夷軍の正々堂々とした戦いぶりは読んでいてスカッとした。蝦夷としての誇りを捨てず、自分たちだけの為でなく未来の子孫たちの為に阿弖流為が下した決断はすごいと思った。それだけに二人の処刑シーンはつらかった。でも読めて良かった。
おおよその流れを知っているだけに盛り上がる下巻はつらかった。ただ、結末までのいきさつは予想もできずこっちまで救われた気がした。
一気に読み終えた上巻に比べ、下巻は初め頁を捲る手が重かった。歴史がまっすぐにアテルイの最期を示しているからだ。しかし、読み進めるに従って、新たな興奮と感動に身を包まれた。まさかこのような勝利が待っていようとは…これぞ小説の醍醐味だとひたすら感嘆!
新規購入ではなく、積読状態のもの。 2010/11/19~11/24 坂上田村麻呂と戦って一歩も引かなかったアテルイ。結末はわかっているのだが、終ってしまうのが惜しい小説。最後が近づくにつれてページをめくりたくなくなる。解説の北上次郎氏も積読本だったらしいが、私もこんなに長い間積読本にしておくのではなかった。 しかし、いつも高橋氏の小説の主人公は格好良すぎるぞ。
「永遠のゼロ」では泣かなかった自分ですが、取実、伊佐四古、猛比古の最期には思わず熱いものが。守るべきもののために己のすべてを尽くして戦い、そして己のすべてを擲って敗北を選択した男たちの物語。凄い作品です。ぜひご一読を。
ラストの展開は感涙もの。電車の中で読んじゃってちょっと後悔。よくもこんな展開が考えられたものです。彼らのように誇りを持って生きていけたらと思う。
次の世代の為にアテルイが最後にとった作戦、田村麻呂の男気に感動した。今の世の中に、これほどまでに子孫や未来を思う人がいるだろうか。私利私欲にまみれた政治家に改めて考えて欲しい。
何度読んでも、阿弓流為と母礼が都に連行されてからの場面は号泣してしまう。視界が曇って文章のこまかい部分にまで気を配っていられないのに、二冊分の感慨がいっきにこみあげてくる感じ。必ず泣ける一冊を持っている自分が幸せだなあと思える。
見事でした。先人たちの残した傷跡をちゃんと知っていれば、日露戦争(203高地)などで、多数の戦死者を出すこともなかったかもしれませんね。会社経営にも繋がる事もあり、将の役割、戦略と戦術の重要性、何よりも、立たぬ和議をこのような形でなさせるなんて。次は、「炎立つ」、そして、「天を衝く」ですね。
久しぶりに号泣してしまいました。阿弓流為、母礼、飛良手、諸絞、田村麻呂・・・本当に漢の中の漢の生き様をみせつけられました。これから読む方に忠告しておきたいのですが、本当に泣けるので、絶対に人前で読むのは止めた方がよいです。
満足。虐げられ朝廷に征服されゆく蝦夷、という結末を想像して読んでいたので完全なハッピーエンドではないけども想いを貫き一矢報いたアテルイたちの姿に涙しつつも一種の爽快感を感じた。劇団☆新感線の「アテルイ」がまた観たくなった(内容は違います)
火怨と言うタイトルの怨の字で、終り方は恨み辛みになるのかなと思っていたのですが、全然違いました。悲しく切ない結末でしたが、アテルイを含め登場人物が、清清しく描かれており、良い男の物語を堪能しました。
あっという間に読み終わってしまった。高橋作品の男たちはやはり熱い。随所随所で泣いてしまった。阿弓流為、母礼、飛良手、田村麻呂たちはもちろんのこと、他の長たち、特に諸絞の覚悟にとても泣けた。最初のほうの対立を知っているだけに、余計・・・。こんな信頼関係を築けたら、どんなにいいだろうかと思った。
☆この小説を読んで、完全に私の歴史観が変わってしまいました。歴史上の逆臣とされる蝦夷と現代に生きる私たちの長い時間や立場のミゾを埋めて、共感をもってその時代を追認していくような不思議な体験をさせてくれる小説です。鉄砲も存在しない戦い。刀と馬術さえ優れていれば、どんな大軍にも立ち向かっていける。そんな気分にさせてくれます。ラストはかなり切ないですが、名作です。
平安時代初期に朝廷軍と戦った蝦夷軍の指導者・阿弖流為を主人公にした物語の下巻。前半、大人になって無鉄砲な行動が無くなった阿弖流為に正直魅力を感じられなくなってしまった。しかし後半、彼の憂いを知り心が揺さぶられる。そして彼が出した最後の策には鳥肌が立つと共に"志とはこういうことだ!"と叩き付けられた思いがした。ラストでは涙が止まらなかった。最大限の誠意を見せる田村麻呂の姿にも打たれた。俺はどうだ。少しでも彼らに見せても恥ずかしくない人生を歩めているか?そう問わずには居られない作品だった。
火怨 下 北の燿星アテルイの
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ナイス!






























