火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)
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火怨 上 北の燿星アテルイの感想・レビュー(201)
本作品は、資料不足を逆に利用し、壮大かつ独創的な物語を創りあげています。これは歴史小説の域を超えていると思いました。自分の中の歴史小説とは、点々と残る史実(エピソード)を活かしながら、脚色を加え、作り上げたものと思っていたので・・・。
歴史の授業では伊治の乱と坂上田村麻呂の蝦夷征討程度でしか扱われないが、それは勝者の側からの歴史に過ぎない。アテルイの「この緑の大地のために戦っている」という言葉が、胸にくる。もしかしたらこの極東の国で、はじめて愛国心に類するものを持ったのは彼らだったかもしれない。下巻期待。
蝦夷(岩手を中心とした北東北)の当時の強大な大和朝廷との長年にわたる戦いが描かれています。アテルイの名前は知っていたのですが、朝廷側の坂上田村麻呂とともによく描かれており、一気に読めました! お勧めです。
歴史の教科書では「坂上田村麻呂が蝦夷を平定した」という程度しか 記載されていなかった出来事。この物語は結果征服された蝦夷の目線で描かれており、 結末がわかっているからこそ蝦夷側に感情移入できました。 上巻はやや冗長というか、登場人物の台詞回しが私にはくどく感じられ、 読み進めるのに若干てこずりました。 下巻からは好敵手・坂上田村麻呂が本格的に登場したためか、 俄然面白くなり5時間くらいで一気に読めましたね。 後半アテルイの故郷・同胞を想う心、 敵である田村麻呂との一種の友情、いろんな意味で泣けました。
[★★★★]伊治公鮮麻呂が陸奥鎮守将軍 紀広純と道嶋大楯を討ち取ることにより、蝦夷軍と朝廷軍の長い戦が始まる。上巻では英傑が集う蝦夷軍と愚策に愚策を重ねる朝廷軍の対比が面白く、勧善懲悪の爽快感を味わうことができた。たった一人で朝廷と戦っていた鮮麻呂。その心を受け継いだ阿弖流為。知略で勝利を得る母礼。武将 伊佐西古と飛良手。多久麻と猛比古。蝦夷が持つ熱い魂に揺さぶられ、無能な朝廷軍には呆れと憤りを覚える次第。そして読み手からすると「田村麻呂がまだ出てこない」という不穏さを感じずにはいられない。
歴史の教科書に必ず登場し誰もが知っている征夷大将軍 「坂上田村麻呂」。教科書では決して触れられない「征夷」の意味と背景を、「夷」の側面から壮大なドラマとして構築。魂の叫びは読者を釘づけにすること間違いなし。日本版「水滸伝」! ただ、ただ、感動!! ★★★
再読。友人に借りてよかったので自分用にブックオフで購入。寡兵が策を以て大軍を伐つ場面は実に面白い。この本に限らず歴史小説の見せ場だよね。官渡、赤壁、千早城、桶狭間、河越、厳島等々。『火怨』に出てくる戦いはこれらのように有名ではないけれど、蝦夷軍の戦いぶりには勧善懲悪的な爽快さがあります。
震災後に読みましたが、蝦夷は朝廷に追いやられたのではなく、もともと「住める地域」に住んでいたのかな…、と考えさせられました。歴史はあくまで、勝者の歴史。
3/11の震災直前まで風の陣シリーズを読んでいた。登場する地名の多くが激しく被災したのがショックで、図書館から予約していた火怨が届いたとの連絡があってもドキドキしてすぐには表紙をめくれずにいた。ようやく読んだ上巻はアテルイ成長の物語。風の陣と違って目指す方向が定まっているところが気持ちよい。ところどころ、鮮麿呂の気配が風となって吹き抜けるのを感じて、少し切ない。
会社の同僚の方からのおすすめ。このあたりの時代の知識がほとんどなかったけど、面白かった。母礼がすごすぎる。日本史勉強してから読み直すとまた別の面白さがあるかも。できれば巻末とかに地図があればよかった。上巻は蝦夷が優位で終わったけど、朝廷もこのままではないはずなので、下巻も楽しみ。
現代の日本人が忘れかけた何かが伝わってくる…いや、それ以上にストーリーにメリハリがあってとにかく面白い。下巻をこれから捲るところだけど、気になるのはこれからついに坂上田村麻呂が登場すること。そしてタイトルの「火怨」の不気味な響きがついに明らかになるだろうということ。楽しみだ。
新規購入ではなく、積読状態のもの 2010/11/13〜11/18 高橋氏のみちのく三部作のひとつ。蝦夷の中でもっとも有名なアテルイを主人公にした大和政権との戦いを描く。歴史は勝者の記録、というが、まさにこの時代の陸奥を生き生きと描く、高橋氏の真骨頂が現れている。後編も楽しみ。
東北地方を舞台にした歴史小説。普段はあまり歴史小説を読みませんがこんなに熱い歴史小説があるんですね。どんな結末を見せてくれるのか下巻に期待。
古代東北という舞台設定に慣れるまでやや時間を要したものの、それ以後は疾走感あふれるストーリーに乗せられていきます。朝廷の暴虐に抗うべく立ち上がった蝦夷が、リーダーであるアテルイを中心に様々な策と強い勇気を以って、数に任せて攻め立てる朝廷軍を退けていきます。宿敵・坂上田村麻呂の登場も示唆されており、下巻への期待感を盛り立ててくれます。
東北出身なので、胸がすごく熱くなった。アテルイ、モレを中心とした蝦夷の結束。戦におけるモレの策、すごく爽快だった。
上巻は、とても面白かったです。坂の上の雲のロシア艦隊対日本海軍、300(スリーハンドレッド)、のぼうの城を彷彿とさせる作品です。但し、まだ、上巻。下巻は、どんな展開が待ち受けているのでしょう。もっと、女性達が活躍する描写があってもいいかも。涙用のタオル持って、下巻に突入です。さあ、来い、坂上田村麻呂。
アテルイの魅力満載の巻。歴史物は辛い展開が待っているので、下巻を読むのがちょっと怖いです。
日本の歴史からすでに蝦夷の辛い結末は見えているので、蝦夷の仲間が輝けば輝くほど切ない。でも読み進める手は止まらないんだな。それぞれのキャラ設定、戦略の読み合いや歴史的背景など魅力的な読みどころ満載な1冊。これでアテルイ人気が出たのも分かる。
前に読んだ荒俣宏さんの「帝都幻談」に登場した怨霊「アテルイ」が、どんな人物か気になりこの物語を手にしてみました。理不尽な朝廷に対する自由を求めての戦い、ものすごく痺れました。下巻での結末が不安であり楽しみです。
蝦夷の心を守る戦い…かぁ、深いな〜。守るものが有るのと無いのとでは力の差は歴然。蝦夷として誇りを持って生きている彼等は生き生きとしていて清々しいです。加えて高橋さんの描く人物達はやっぱり魅力的☆アテルイと母礼のツートップ、彼等を支え共に戦う最強の仲間達。そんな蝦夷達の戦いを最後まで見届けるべく、下巻に突入します。
緩急のつけ方がうまいので、どんどん読める。アテルイが皆からの信頼を得ていく様が読んでいて面白い。すっかり蝦夷側に立ってしまっているので、朝廷軍をものの見事に蹴散らしていく様が単純にスカッとした。歴史の結末を知っているので、後半これがどうなっていくか、楽しみ半分、不安半分といったところ。
平安時代初期に朝廷軍と戦った蝦夷(えみし)軍の指導者・阿弖流為(アテルイ)を主人公にした物語。前半では、まだ幼い阿弖流為が軍の責任者に任命されながらも、若さゆえの際どい行動や、仲間からは完全な信頼を得ていない様が歯がゆい。だが、成長し危うさが消えるに従い物語にも旨味が出てくる中盤。そして誰もが知っている征夷大将軍・坂上田村麻呂の影が見えてくるのはこの巻では後半。楽しみは下巻にとっておこう。※北方謙三の歴史ものが好きなら気に入るはずだと読み友さんに紹介してもらったのだけど、これは熱い。志モノは嵌まる。
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感想・レビュー:51件














ナイス!

































