OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)
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OUT 上の感想・レビュー(1117)
この作品を読んでいると犯罪に手を染める彼女たちをこっそり盗み見ているような感覚を覚えます。それぞれの生活、性格、人生を彼女たちの頭上から眺めているような感じですね。死体の解体シーンもグロかったけど、それ以上に人間の心の中にある闇のほうがずっとグロいように思えました。普通に生活していたら私自身にも降りかかってくるようなよくある出来事から彼女たちの人生が大きく変化するところに引き付けられました。 下巻が楽しみです。
桐野夏生の犯罪小説。たぶん、広義の推理小説だと思う。上巻は作品の展開部。思想信条が一切描かれず、淡々と事実だけが叙述される文体は妙な恐ろしさを感じさせた。また、1998年という時代でありながら、家族社会論やジェンダー論の分野まで踏み込いる点には、作者の想像力の豊かさを感じた。
深夜の弁当工場でパートとして働いている主婦たちの犯罪。色んな人物がある事件に関わりを持っていく。主婦たちがどうなっていってしまうのかが気になってどんどん読み進める事が出来た。しかし、内容が内容なのでキツイなあと思う所もある。上巻では目の前の事しか考えられない邦子にイライラした。
複雑にさまざまな事象が絡み合っていて、これからどういう展開を見せてくれるのか非常に楽しみ。さまざまな登場人物の視点から描かれているので、最終的にあそこがここと関連してたのかとたくさん驚かされそう。暗い描写が多いですが、それでも飽きずに、どんどん読み進められます。これだけ広げた物語をどう収束するのか、下巻の展開が気になります。
初。桐野夏生。読む前にグロイから心して読むように!と言われてたけど、意外と平気だった。登場人物がハッキリしていて、読みやすい。どうして彼女たちは、人を殺しバラバラにすることを選らんだのか?そんな犯罪を犯しながら、個々に懸命に生きていこうとする。今のこの世界を映し出してるな。下巻が楽しみ。どうなるのやら??
深夜の弁当工場でパートをしている主婦たち。現状はそれぞれ困窮極めていて、いわゆる底辺層な生活なわけだけど、それで同情を誘うというのは全くもってなかった。夫を殺した弥生、死体処理を手伝った雅子・ヨシエ・邦子。邦子は本当にどうしようもなく嫌なやつだけど、弥生に対して言った「あんたは何もわかってない」というのは唯一正しかった。
途中長くて飽きそう…と思ったのが大間違い!! 読みながら何だか背筋が怖くて何度振り返ったか… 覗いてはいけないシーンを覗いているスリルがすごいっす!
メインキャラクターは閉塞感の強い日常に押しつぶされそうになっている、ふつうの主婦たち。絶望しても決して生きることを放棄せず、現実に立ち向かう姿に心を動かされるものがあった。再生の物語だと思う。
気が滅入るほどの現実が克明に描かれている。そして踠きながらも、這い上がろうとする女たちの生命力。そのきっかけが犯罪であるところに、この作品の面白さがある。破滅なのか、それとも救いなのか。下巻へ続く。
意外性のある展開、著者らしいシュールな人物設定、さらに不自然さもなく、完成度の高い小説だと思いました。死体をバラバラにするシーンなど、全体を通して、映像化向きの作品だと思いました。ラストシーンのあっけなさには、ちょっとがっかりしたものの、予想と違っていたので、良しとしました。
人物描写がとても繊細でわかりやすく引き込まれる。 「邦子のクソデブ!」と思わず声に出してしまった。 確かにこういうヤツいるな。見た目、内面ともに最悪なのに 気付いてないフリする女。 俺が弥生ならヤルな。
殺伐とした心象風景。読みながら口の中が渇くような感覚になり、それは本を読んでいない昼間も続いた。いつも通りの日常の表層の下には殺伐とした感情が伏流する。抱えて生活したくはない感覚。それでも読み続けるのはこれらの思惑や打算、漂流の行く末を確かめたいからだ。事件は視点から視点へとつながっていく。
ああ、また猟奇的な本を選んでしまった…と気分が悪くなりつつも読む。それぞれのキャラの人物設定がきちんとしていて、視点が変わっても感情移入しやすく、話の流れもスムーズ。佐竹の復讐はどうなるのか…下巻に進みます。
まず読みやすい構成。登場人物の心理描写が細かく、わかりやすい。上下巻に分かれてボリュームあるけど全然苦になりません。また、今後の展開が気になるところで、下巻へ突入。この方の著作は裏切りませんね。
面白い!桐野夏生作品で初めて面白いと思いました。転がり始めたものは止まらず、小さなキッカケが大きな展開を呼びそうな気がします。下巻が楽しみ。
やっぱり世の中、ある程度金だな。雅子以外、金があれば不幸を回避でき、転げ落ちなかった気がする。そして見事になまでに4人の足並みが揃っていない(映画版では連帯感がもっとあった気がするけど)。4人とも初めからギリギリで立っていて、弥生の殺人でタガが外れたのかな。当時97年だから、まだ格差社会や下流の言葉は生まれていないけど、社会の状態としては既にくすぶっていたし、存在も当然している。
かなり前にドラマを見たので、柄本明、田中美佐子、渡辺えり子に置き換えて。人物設定がとても丁寧に書かれています。かなりエグいですが、読みやすく、引き込まれること間違いなし。
淡々としているが丁寧な描写は視点が変わっても読みやすく、ありありと情景が浮かんできた。佐竹が女性を殺害した時のことを最初に思い返すシーンが怖かった。なのに、繰り返してどんどん丁寧に描写されていくのに反比例して怖さは薄らいでいった。下巻の裏表紙に「第二の死体解剖請け負う」とあるけど、どういうことだろう?解剖されるのは十文字と推理してみる。鍵は何処の鍵なんだろう?こちらは想像もつかない。早く続きを読みたいけど、深夜に読んだ方が臨場感ありそうなので我慢する。
45点 リアリティーのある描写はグロいです。ひとりひとりのキャラが立っていて、絡められていく展開にハラハラして目が離せません。 上巻だけでは結末は予想できないが、3人の主婦には どーにかひどいメにあってほしくないなァと思ったり。 あ、邦子はいいですよ。邦子は。
個人的評価:B+。深夜弁当工場で働く主婦たちの家庭環境がとても悲惨で、読んでるうちにとてもつらくなってしまう。 さらに、殺人、バラバラ死体の遺棄とどんどんみじめになっていく話だが、この先どうなっていくのかと、ついつい読み進んでしまう。 登場人物がわりと少ないので、人物間の関係も明白で理解しやすいストーリー。
展開は、ゆっくりであるが雅子をはじめ人物が丁寧に描写されていて飽きることなく読了できた。
ごくありふれたパート先の主婦とゆう設定も話に引き込まれた一因と思う。奥の深い桐野作品、他の作品も読んでみたい。
雅子に感情移入しまくり。いい女だなあ。下巻のネタバレになるが、ラストは佐竹を完膚なきまでにやっつけて欲しかった。
読みやすいのと先が気になるのとで、短時間で読了。多分、この手の本が私は好みなんだなと改めて感じたが、こんな救われない、しかもグロテスクなのが好みなんて、恥ずかしいやら人格疑うやらww実際バラバラ殺人事件ってあるけど、その犯人たちってどんな気持ちでバラバラにしたんだろうか、雅子たちみたいだったのかな~とか、いろいろ想像してみては勝手に気持ち悪くなった(;´д`)とにかく早く下巻が読みたい!なぜ一緒に下巻も借りて来なかったんだー(T-T)
夜の弁当工場で働く女達やブラジル人の閉塞感に息が詰まりそうになる。夜勤での辛い労働を強いられているにも関わらず、全く好転していかない生活。好転どころかそれぞれの泥沼の中で、衝動的に犯した殺人と死体解体。雅子以外の女達が現実から目を背けがち(特に弥生&邦子)なのに対し、何かに期待するように死体解体を実行する雅子の存在が非常に怖い。彼女達にヒタヒタと迫ってくる十文字と佐竹の存在が気になりつつも、下巻に突入です。
切断描写が生々しすぎて、お肉を口に出来なくなりそう…。早く下巻が読みたいような読みたくないような。でも続きが気になるのでやっぱり読みます。
ドロドロした人間の内面を描かせたら,桐野氏にかなう人はいない!あまりに濃ゆ~い描写の数々になかなかページが進みません! どの登場人物もいろいろ抱えていて絶望的。
今回出てくる中ではお馬鹿な邦子ちゃんが好き-☆読みながらイライラしつつも、やっぱり桐野氏作品の中では邦子ちゃん系キャラに注目してしまう!
OUT 上の
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感想・レビュー:174件














ナイス!






























