新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)
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新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安の感想・レビュー(185)
巻数こそ少ないものの、鬼平・剣客商売と並ぶシリーズ。表裏の生業(たつき)に絡む悲哀と男の美学が余すところなく描かれた名作です。主人公・梅安もさることながら、彦次郎の存在が派手さこそないもののいい味を出してます。あと料理がいつも美味しそうでお腹の空く一冊(笑)。
たぶん20数年ぶりの再読、もちろんほとんど覚えていない。 藤沢周平の日本語は美しいと思うけれど、池波正太郎のそれは「艶っぽい」にあたるのかしら?「~である」と書かれればどんな事でも納得してしまうのは女性の色香に嵌った旦那の気分。もちろん大根買ってきましたよ油揚げと、ええ。
2人の仕掛人の自己紹介的な事件がうまく絡んで背景がしっかり頭に入った。江戸の町は風情があり、酒の肴がいつも美味そう。また、艶っぽさもいい。
もう毎話ごとに彦さんが死に急ぐんではないだろうかと気が気じゃなかった……実際そういう場面は多々あったんだけれど、いやあ、梅安先生の立ち回りが上手いこと上手いこと。派手な殺陣もなく、仕掛けの演出もあっさりしたものだってえのに、格好いいったらありゃしない。ただのお涙頂戴人情話ってわけでもない、確かな人間味のある作風には、言葉にできない愛しさを覚えます。いつ死んでもおかしくはない、仕掛人である自身をそう捉えている梅安と彦次郎には、長生きしてもらいたいものだ。それにしてもおなごはこわい、おなごはこわいな……。
ダークヒーロー、というのだろうか。派手な殺陣はないが、それだけに「仕掛け」のシーンの緊張感がひしひしと伝わってくる。誰に、いつ殺されたのか分からないうちにあの世行き。仕掛人はこうでなけりゃ、ね。
いよいよ代表作シリーズの3つ目! 実は、このシリーズだけ読んだことなく、予備知識ゼロで読める幸せ♪ 表紙が怖い・・・・んですけど。他の2シリーズで全然違う。主人公の梅安と彦次郎コンビがいいです。今後がますます楽しみ!
初・池波正太郎。一発目の「おんなごろし」からいきなりのテンションの高さ。梅安と彦次郎の掛け合いもさることながら、彼らが仕掛人になった経緯も非常に興味深い。二人の表の顔と裏の顔、どちらもとても人間臭くて、魅力的。絶対的な正義ではないが、彼らなりの正しい道がそこにある。
図書館寄贈本コーナーにていつもなかった一巻をようやく借りられた。読みたいのにいつも二巻からしかなくて、ずっと気にしていた梅安シリーズ。 連作長編の形態でとても読みやすく、池波作品はかなり久々だったのだが、世界に入りやすかった。藤沢作品に比べるとより男性的な感じなのが池波作品らしさだな。それにしても、ドラマ自体ほとんど覚えてないのに、梅安のイメージは渡辺謙さんからぶれない。あのドラマもまた機会があったら見返してみたい。
再読。仕掛人シリーズは何度読んでも面白い。梅安の裏の顔と表の顔、全然違うけれどどこか暖かい人柄を感じる。作中に出てくる食事シーンが、なんとも美味しそうでたまらない(o^_^o)
鬼平とも剣客とも違う面白さの作品。共通してるのは出てくる料理の描写が秀逸という所でしょうか(笑)。シンプルな料理なのに、梅安さんも彦さんも実に美味しそうに食べるから堪りません。1話目から大変な仕事を請け負ってしまう梅安さん。その後も非道な輩を手にかけていくのですが、池波先生の描く悪人は顔からして悪いなぁ。人相描写を頭に思い浮かべると悪人以外の何者でもない顔がちゃんと出来上がる(苦笑)。 これなら梅安さんも心置き無く仕掛けが出来るってもんですね。
読み始める前はどんなものかと思ってたけど、面白くて一気に読んだ。藤枝梅安は仕掛け人でお金で人を殺すけど、反面人間らしい一面もちゃんと持っているので好感が持てるし、所々軽妙なやり取りが有って陰惨になりにくい所がいい。
剣客商売、鬼平犯科帳、そして藤枝梅安と、名シリーズをひとまず1冊ずつ読んできました。これが一番、良い意味で大衆的な作品ではないかと思います。殺し方がハリや毒なので、立回りの派手さはありませんが、それが逆に凄みを出していて良いと思いました。その反動か、表の顔におけるのどかな様子や、色気のある描写も多い気がしますし。仕掛屋(殺し屋)という設定で、憎み憎まれ、殺し殺されという、建前を取っ払った分かりやすい形で、業の深さを描いているのがいいと思いました。あとやはり、料理が美味そうで腹が減ります。
記憶の限りでは、初めて読んだ池波作品。
なにがそんなに人々の心を捉えるのか。常々疑問でしたが、読めば納得。
が、しかし、それを言葉で表すのは難しい…。
短編集のようになっているので、初めて読まれる方にはおすすめします。
文句なしに面白いですな~やはり池波作品はこういう表と裏の顔を持つ男たちの世界がどんぴしゃな気がします。感性に優れた梅安もいいが、飄々とした楊枝職人の彦次郎がいいですねえ。あと随所に挿入されている江戸グルメ、これは全部で7冊ですか、一気読みはせずに少しづつ堪能することにします。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 01/24
長編シリーズが多いことから、あまり時代ものには手を出してきませんでした(汗)
この「仕掛人・藤枝梅安シリーズ」も、何となく知ってはいたけど初読み。
金ずくで人を暗殺する仕掛人を主人公にしたノワールだけど、梅安も、相棒の彦次郎もすごく人間くさくて魅力的♪
2人が仕掛人となった過去の因縁に決着をつけ、本来なら詮索しない依頼人の事情に興味を持ち始め、本当に世の中の為にならぬ奴らを始末する…爽快でした!そして、表の顔をしている時の緩さに和みます。
剣客商売に続き、読み始めました。鬼平はもう少し後にとって置こうと思っています。 梅安と彦次郎のキャラは殺し屋だけど、惹かれますね。 あまりにも旨そうなので、大根と浅蜊の鍋を作ってみたら、サイコーでした。池波先生・・・流石です。
分かりやすく言えば殺し屋(仕掛人)の話なんだけど、なんとも淡々としていて血なまぐさくもなく、でもしっかり読ませてくれる。料理の描写はさすがですね。おなか減っちゃうわ。
借本。詮索せずに殺しを実行するのが掟の[仕掛人]が、同じ家の女房殺しの依頼が来たことから掟破りの詮索。以後、裏を知れば悪人を殺すという建前は崩れ、様々な思惑が見えてくる。過去の呪縛、因縁からはなれた二人の仕掛人が己の判断で動けば悪は善にもなり、殺しの話しなのに痛快。そしてお腹がすく本だった。
剣客もだけど、読む度にお腹が空いてしまう。「殺し」のダークさだけでなく、梅安さん達の日常があるから惹き込まれる。なんか江戸に生きたくなる。
再読:鬼平とは真逆に「例外なく」冷徹に徹するという部分と、表稼業や普段ののどかな食生活の描写が対照的。「後は知らない」がタイトルがきいている。
間の巻を2・3読んだことはあったが,一巻から読んでみることにしました。仕掛けをするときの梅安の「プロ意識」,日常生活での人間味。仕掛け人たちに共通して流れる「今死ぬかもしれない」という予感めいた逆説的な生の感覚。わずかな短編の中に「仕掛け人」という仕事を持つ人間の心の機微まで描き出すのはさすが。
藤枝梅安シリーズは以前も少し読んでいたが、第一巻ははじめてだった。梅安が仕掛人になった理由とか、梅安と彦次郎の関係ができる過程がわかってよかった。
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感想・レビュー:49件

















































