ひまわりの祝祭 (講談社文庫)
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ひまわりの祝祭の感想・レビュー(297)
中盤まではサクサク読めたが…。後半は少しダレた印象を持った。また、文体もハードボイルドにしては少し弱い。原尞が好きなだけかもしれないが。
再々読。やっぱりこの藤原さんの世界は大好きです。いつも似たような登場人物関係ながら飽きさせないこの世界に没頭しちゃいます。藤原作品にしては珍しくアル中じゃない主人公。いいです。大好きだな。ほんと。
主人公の設定や先の読めない展開など、楽しめるハードボイルド。ただ、後半、実はこうだった的な説明を主人公に語らせて済ませてるところが、やや饒舌で読みにくい。
前半の周りに流されるように動いていた時は面白く感じたが、後半は行き当たりばったりというか、思いつきのような行動が多すぎる気がして、盛りあがりに欠けるように感じる。
自堕落な生活を送る主人公のもとに懐かしい訪問者が、連れて行かれた先で出会った妻にそっくりな女の正体は。
偏屈な価値観を持つ主人公に振り回される個性豊かな登場人物、そしてたどり着く妻の過去の謎とは。
一人称のハードボイルド小説、という言葉で表現するには勿体ないほどの、純文学に勝る美しい文章表現、簡潔で人物を的確に表す会話。入り組んだ人間関係と心の動きを最小限の言葉で紡いでいく。お馴染みのストイックな主人公。個性的過ぎる登場人物。エンターテイメント性も一杯。ファン・ゴッホの八枚目のひまわりの絵画は存在するのか?その絵をめぐっての人生模様。楽しめた一冊。
妻を失った男の静謐な世界が良い。たとえ暴力的なシーンでもそれは揺るがない。そこが圧倒的にリアルだ。素直に読めばハードボイルドなのだろうが、私は麻里と主人公との純愛小説として読んだ。そんな人はおそらく少数派であろう。
読了直後の感想だが、妻の自殺の真相が明らかに成りつつ有る後半部にまでは、グイグイ引き込まれた。理解力が足りないのかも知れないが、物語とは言えストーリィの基本構成にリアリティが無いように感じる。と言う事で、後引き度合いが半端じゃない。とりあえず、少し読み直さなくては...
ハードボイルドだと思って読んでたので、肩すかし。主人公が茫洋としている、行ってみて考える、なにかひっかかるで進むので、気持ちを捉えにくかった。
「パラソル」のテーマは「絶望」だった。今回は「約束」だろうか。▼作者は、人生は簡単にハッピーエンドにならないと思っていたのだろうか。▼人により重要性の尺度は違い、「たかが妊娠」と思う人もいれば、「静かな生活を守る」と約束し、それを果たす人もいる。大事なことは何か、常に見定めて生きているとしても、知らぬ間に歪み、方向性を違えていることもある。▼日々漫然と生きていると、とても重要な何かを思い出せないでいる自分を感じることがある。そんな時、主人公と同じように「自分は卑怯じゃないか」と思い返す勇気を持ちたい。
ファンタジックなキャラクターがたくさん登場するが、よく調べて書かれているために、幼稚な感じがしない。藤原伊織の本を読むとハードボイルド系統の本をもっと読みたくなる。
何もかもを失った男の哀し過ぎる「再生」の物語。圧倒的筆致で描かれるラストシーンの美しさに息をのむ。個人的には今のところ作者作品中ベスト。間違うことなき名作。
一気読みしてしまいました。8枚目の「ひまわり」を巡る様々な思惑とか。ハードボイルドでお金も暴力も権力も存在するのにすごく穏やかさとか美しさを感じる小説でした。
★5 英子さんの事を心から愛していた秋山の気持ちが痛く、英子さんの真っ直ぐな愛情はストーリーには不可欠な設定だが、感情移入するとほかに選択肢がなかったのかと、悲しい気持ちにあふれる話だった。
通称「ゴッホ」、正式には「ファン・ゴッホ」と呼ぶらしい。知らなかったなぁ。主人公の秋山より原田の方が存在感があった。
幼稚な主人公が幼稚に見えないくらい頭いいw 冒頭からひきこまれてすらすら読めた。こんなにひきこみがいいのはすごい。ミステリというよりはハードボイルドだと思う。
再読。藤原伊織さんの凄いところの一つには、その業界研究にあると思う。今回も、読んでいるだけでゴッホについてかなり詳しく描いてあった。ただ、若干くどいか?説明があまりに長すぎると、物語のつながりが見えなくなるし、飛ばし読みをしたくなってしまう。でも、やっぱりこの人好き。
ハードボイルド。 自殺の理由の扱い方に、「カウボーイビバップ」を思い出してしまった。 読書嫌いな人にも薦められる作品。 傑作。
おもしろいけど、人物設定が気になっちゃいました。この作品で真っ直ぐな存在は亡くなった主人公の妻のみで、後の主要人物はほとんど精神的・身体的に歪みを持たされているようです。たいていは自分の性格や行いから来る自業自得なんですが、原田という男だけは完璧な存在ゆえにゲイ設定にされていてちょっと可哀相。そのマイノリティの孤独とプライドがまたステキなんですけどね~(笑)。★★★
テロリストのパラソルをしのぐとか裏表紙に書くの止めて欲しい。 社会性の欠けたハードボイルドな主人公を書きかたが本当に上手いなぁ。ただ、前作に比べてやや感情移入できなかったというか感情揺れなかった。
美術の話を軸に淡々と進んでゆく物語。結末までこんな調子なのか…ちょっと外したなあと思っていたが。蓋を開けてみればやっぱり藤原作品はハードボイルド。読み終わった後に残る余韻を深く噛み締める。
妻の自殺を切欠に無気力な生活をおくっていた元売れっ子デザイナーの秋山。彼は、かつての上司の訪問を機にファン・ゴッホ、八枚目の「ひまわり」をめぐる争奪戦に巻き込まれて行く。ヤクザ、かつてのクライアント、闇社会の大物の暗闘を傍目に、秋山は妻の自殺の真相へと近づいていく…。主人公の台詞が実にクール。美術、特に後期印象派の知識をふんだんに盛り込んだ知的な会話とクレバーな推理にシビレル。序盤は乗り切れなかったが、後半からは一気読み。丹精な文に無駄の無い構成。作者の美意識の結晶のようなハードボイルドだった。
勢いづいて藤原伊織さん2冊目です。「テロリスト・・・」より緩やかなはじまりで波に乗るまでが時間かかってしまったけれど・・終盤の迫力は、やっぱりのめりこみました。ハードボイルド系は、苦手なはずな私ですが・・・また次へと手が伸びる作家さんです。
とてもボリュームのある作品でした。先々の展開がとても気になり一気に読み進んでいました。ただ少し重過ぎる感も否めませんが。。。
★★★夢中で読んでしまった。藤原伊織は読んだと思い込んでいただけで、全然読んでなかったことに気がつきました。気がついて良かった。この本も非常に面白かったです。ただ、暴力描写が多いですね。暴力から遠い人間に無理やりバイオレンス活劇させなくてもいいんじゃないかなと感じました。特に本書は。奥さんの自殺した理由だけは少し切なかったです。文中でも語られますが、主人公だけにしか理解できないんでしょうね。
自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。
新規購入ではなく、積読状態のもの。 2009/8/13〜8/18 高校時代に早熟の天才画家として、二十代ではグラフィックデザイナーとして鳴らした秋山秋二。妻、英子が妊娠した状態で自殺してからは、抜け殻のような生活を送っていた。昔の上司に誘われ賭博場に行ったことから、身辺が騒がしくなり、ファン・ゴッホのひまわり争奪戦に巻き込まれていく。 藤原氏の「テロリストのパラソル」に続く、第2弾。「テロリスト~」同様、極上のハードボイルドである。主人公の秋二ほか、英子、麻里、村林、田代、曽根、井上ら脇役達もキャラが
じわじわと、沁みてきた。 傑作の名に恥じない作品。 ただ、いまいち、この主人公にリアリティをかんじないんだけど。 この人の新作が読めないのが残念です。
☆☆☆ ゴッホの「ひまわり」にまつわるミステリ。この辺の話は面白かった。ゴーギャンとゴッホの関係とか弟テオの献身ぶりとか。そして8枚目のひまわりの有無についての想像から検証が、真に迫ってて面白い。主人公は甘党で色々駄目人間な男。美術方面で天才的だったがデザインの仕事に進んで、奥さんが自殺してから腑抜け。その自殺の真相やらゴッホの絵が絡んで、中々壮大な話に。全体的には面白い話なんだが、登場人物の会話がやたらまわりくどいのが苛々した。特に麻里はむかつく女だったなぁ。
今回の主人公はあんまカッコよくなかった。ホットミルク好きで甘党のおじさん。高校時代は天才画家、20代は気鋭のアートディレクタ、現在は世捨て人。設定が地味かも。脇役たちもあんまり。。。男気がねぇ。
ひまわりの祝祭の
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感想・レビュー:59件














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