翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
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翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件の感想・レビュー(550)
意外な犯人っていうことで、推理小説としてはすごく面白いと思います。そういうジャンルなんだと言われればそれまでなんでしょうけど、なんていうのかな、物語としての納得感というか、そういう部分でもっと頑張れないのかなと思います。なんかもったいないよね。
螢からの本作です。古い洋館に密室殺人、首を切断された死体…設定だけでもわくわくしますね!(笑)どんでん返しに次ぐどんでん返しも面白かった。螢がこの作者にしては地味とか言われていた理由がよく分かりました。色んな意味でぶっ飛んでいるというか、ぶっ飛ばしているというか…思わず読んでる途中に笑いが(笑)麻耶さん、すごく好きです。
今まで何故麻耶作品に手を出さなかったのだろうか。これほど衝撃を受けた作品は今までなかったと断言してもいい。これぞ本ミス!!…とみせかけて全てを打ち崩す展開がたまらない。始まりの殺人から解決まで、とんでも仮説から無駄なメルカトル(笑)まで、まさにカタストロフィ。
明け方読み終わった。続々とたたみかけられる推理にモヤモヤしながら、どんどん読み進めてしまう作者のチカラはすごいと思う。ただ、私的にメルカトルのキャラを知ってからの、本編読みだっので、レコードの場面ではほんとうに辛かった、、、。初読がこの本なら木更津寄りになれたか?いや、、、タイトルからして"銘探偵"のほうに気持ちを傾けてしまったに違いない。「感情をはるか彼方に置き忘れてしまった」メルカトルは孤独でコミカルでいとおしい。次作も読みたいと思います。
処女作にして最後の事件とかなっているので一体なんだ!?と思い購入した作品。 双子、密室、古い館、怪しい一族と本格ミステリーの全てを網羅されているためミステリー好きにはたまらない一冊となっております。 どんでん返しに連続で、一気に最後まで読めました。 ただ、難解な表現が多かったので結構難しい部類の小説ではないかと思います。 この作者の本はまだ他にも読みたいなと思いました。
バカと天才は紙一重という言葉がある。強いて言うならバカと天才の間に挟まっている紙、これが麻耶雄嵩という作家ではないかと思う。紙一重の差でどちらなのか分からない。それは言い換えれば誰にも真似できない魅力を備えているということだ。第一部では若気の至り満開な文章のクサさに噴出しながらも、第二部の怒涛の推理に天を衝くような興奮を覚えたかと思えば急に冷めたり爆笑したり、もうこの作品が傑作なのか駄作なのか自分でもわからなくなってきたところでようやく終わった。なあ母ちゃん俺この料理の味なんて言えばいいのかわかんねえよ。
普段ミステリーを読まないからこのもったいぶった理屈っぽい言い回しに序盤は本当に苦労した。予備知識を要する会話は半分も理解しきれてない気が…。でもこんな印象を受けながらも先が気になって一気に読んでしまった。結局ネタばらしまで謎は全然分かんなかったな。本格的なミステリーはほとんど読んだことがなかったけど、これを機に少しずつ読んでみたい。ただミステリーは重いから今は10冊に1冊のペースとかでいいな(笑)最後に、香川は初めから分かって城に来たんだろうか?財産目当てだったのか?最後で香川の立ち位置が分からなくなった
再読。狂人には狂人の、子供には子供の、そして麻耶には麻耶の論理がある。玩具箱をひっくり返したようにみせて、実はその玩具の配置が全て意図通りであったことがわかる。そしてその意図(狙ったわけではないにしても)が「空疎」「安普請」といった諸々の批判を封じ込めてしまう。これはなかなか真似できるものではない。やはり異様にして偉容。
前半の緩慢さから一転、後半は3転4転する謎解きが目まぐるしい。でも、すっきりストレートなものよりここまでごちゃごちゃしている方が私は好きだなぁ~。
人里離れた蒼鴉城で起こる今鏡家の惨劇。大量の首切り死体、密室、見立て殺人と本格ものの皮をかぶった2部からのセオリーぶち壊しぶりに唖然。探偵の退場にメルカトル鮎の末路、助手のまさかの生い立ち。シリーズもの好きなので探偵と助手は部外者という常識に縛られて、どんでん返しの連続にやられた。伏線細かいし、次は負けないと気合いいれて読む!
なんという……(絶句) 第二部からはそんなんありかー!(絶句)の連続でした。しかし紛れもなく名作です。なんかもう…構成も名前の付け方もなにもかも素晴らしすぎて敗北です。さすが京大生…とりあえずもう麻耶さんなんて信じない!他の麻耶作品も読まなきゃ!(すっかりとりこ)…しかし麻耶さんって見たかぎりは人が善さそうなのにどこからこんなワッルい発想が思い浮かぶのでしょうか…
京都大学系の推理小説っていうジャンルなのかなぁと感じた一作。 解説などに出てくる京都大学出の人々(我孫子武丸氏とか)の作品ってどことなくオタク的なウケと作品の最重要が人物でもトリックでもなく構成とアンチ的要素にある。 今鏡家のキャラとか、推理させる気なく雰囲気でたたみかけたワードでアホミステリを何度も繰り広げる辺りにソレを感じた。 この作品の場合は、その要に行き着くまでがちょっと冗長でイマイチ私はノれなかった。 余談:木更津探偵に、同京大卒業者清涼院流水のとんち探偵龍宮城之介を思い出したのは私だけ?
灰汁のあるメフィスト系なので心して読んだのに驚愕しツッコミまくりでした。木更津さんそれはないよ!!もう御一方のあれそれは何と無く予想が付いたのでそこまで心は動かなかったかな。性格の捻じ曲がり具合が最高に最低です!(褒めている)不条理っぷりにグッときたのでちょっとシリーズを読んでいきたくなりました。
ゴテゴテの館もので怪しい一族、惨殺死体ときたらときめかないわけがない! 探偵たちによって何度も繰り広げられる推理が、それぞれ筋が通っているというのにそのたびごとに覆されてゆくのがぞくぞくする。特に終盤の木更津の推理は絵面を想像してぞくっときた。相変わらず後味の悪さは麻耶雄嵩通常運転だし、普通デビュー作で探偵をああするかと思うけど、退廃的で絢爛で煌びやかな感じがたまんないな! とりあえずこんな作品21かそこらで書かれたら人生絶望せざるをえない。
読みづらかった~。なんなんだろこの読み難さ(苦笑)。人格を疑われてもメルが好きなので、メルが登場するまでが特に辛かった。メルはすぐに行っちゃったけどね。しかもメルらしい理由でね。でもそれが美袋の手によってではない点が淋しいようなほっとしたような。「Messiah」でヤな予感はしてたんだ。宗教色ちらつく作品は苦手。ラストに相当の気合を入れたと思うけれど、まったく驚かなかった。「あ、そう」という感じ。それは結果が読めたからではなく、色々あって疲れたからなんだろうな。ごちゃごちゃしてるもの。他のメルを読もう。
読むのにずいぶん時間がかかってしまった。特に前半は退屈で全然進まなかった。(いや、首なし死体がいくつも出てきているのに「退屈」と言ってるのもどうかと思うが。)探偵(役)が複数出てきて推理し始めた中盤から読む速度が増したものの、結局どれもストンと落ちるものはなく。私は推理小説を推理しながら読むほうではないので、大して翻弄されることもなく。作中に出てきたオマージュや最後の驚き人物の方が気になってしまい、そっちのほうが読んでみたくなっちゃった。うーむ、なんか最近読む本格物で(続く)
冒頭から長い事退屈していたが、一部の終わり辺りから途端に面白くなる。メタには食傷気味だったものの、それでもメルカトルのくだりまではよかった。仰々しい他作家の紹介文にも頷けるな、と首を半分下げかけたが、それ以降のバカミスっぽいどんでん返しの連続。いくらなんでもやりすぎだ。 それと衒学が過ぎて文章にうんざりする。語りの読みづらさだけは本当に苦痛だった。心の狭い僕には合わなかったのかもしれない。
初めて麻耶さんの作品を読みましたが真相の真相に驚きました。メルカトルさんが颯爽と登場して颯爽と退場していったのにもびっくり。こんなにあっさり…。
探偵が矢次に変わる趣向は、何度も読者を引き込ませ、飽きさせることなく面白い。しかし「アンチミステリ」というよりはミステリのトリックへの挑戦のように思える。作者的にはアンチ探偵か。メルカトル鮎といい蒼鴉城といい内輪の同人感はあるものの、このプロットをこの若さで書き上げるのはすごい。
単行本で読了。作者に翻弄されたいマゾのためのミステリ。処女作でこれなんだー、と溜息。オマージュ元が気になった。途中の探偵たちの推理に「これはひどい」といい、最後にも「これはひどい」という。どっちも違う意味で。なんでロシアが好きなんだろうね、ロシアと言ったらこのハナシなんだね。
日帰り温泉メルカトルの旅。旅館で読書っていいですね。それにしても、まさかここまでとは思ってなかった。いやぁ凄かったです。ヘイスティングスが牙を剝いた。そして天帝の如きカーテンフォール。最高。他の作品も読みたいです。ところで、読後の余韻と温泉に同時に浸れるって素晴らしいですね。
うーん、たぶん麻耶さんは変態なんだと思うんだ。神様ゲームといい考えてることがほぼ異常者。とてもおもしろかったです。
私にとって初の麻耶作品。ご都合主義とか現実離れしすぎとか、突っ込もうと思えば突っ込めるが、これだけのプロット、アイディアの独創性と読者を楽しませるサービス精神には脱帽せざるを得ない。次から次へと翻弄されて楽しませていただいた。文章には雰囲気作りのためか少し癖があるため、私には若干読みにくかった。以降の作品ではどうなのかしら?
ミステリファンを喜ばせる要素をふんだんに盛り込みながら、いとも簡単に裏切ってみせる手法はあまりにも大胆で面食らってしまう。素晴らしい傑作か、はたまたとんでもない駄作か、それすら判断できないほどに打ちのめされた。満を持して登場した探偵メルカトル鮎の奇抜なキャラクターも、やはり非常に魅力的である。ぜひ人に薦めたい作品ではあるが、取り扱いには注意が必要だろう。シリーズの他の作品にも手を伸ばしてみたいと思う。
《図書館》よし、メルカトル鮎を読むぞ!と意気込んでから読み始めたので、あっさりメルが退場してしまってびっくり。結末にはもっとびっくり。
きっかけが何だったか思い出せないが、誘われるようなタイミングであったのは確かなので、読んでみた。面白かったー。これから始まって、終わるのか。一周してくるとまた見えるものも変わってくるのだろう、楽しみ。でもいま記憶に焼き付いているのは、結末や犯人やぶっとび推理や対比やら小ネタではなく、木更津はなぜ均整のとれた肢体に着目しちゃったのだ…という一点のみである。
起承転転。更に転!
私みたいな素人でもわかるくらい「ミステリーのお約束」をこれでもかと詰め込んだ舞台設定に対してお約束通りにはいかない探偵達の末路がいい感じに歪んでいて素晴らしい。
二つの木更津の見解には正直爆笑したww
香月の「名探偵萌え」はまだ形を潜めてる印象。この件で目覚めたのかな
当時21歳の著者デビュー作品。パイプ・オルガンの調べも印象的な、荘厳で陰鬱な洋館を舞台に、世にも凄惨な連続殺人が起こる。シンプルな設定ながら、構成や結末はこの上なく奇異。今でこそ創意工夫に富んだ独特な作品に多く触れることができるが、20年近く遡れば賛否を問う議論も白熱していたのだろう。麻耶雄嵩のその後の活躍を慮ると、終着点は明らかである。
読み終わっても狐に包まれている気分です。 メルさんふっと表れてあっという間に逝ってしまいましたねぇ…。 ちょっと(かなり)さみしいです。
間違いなくタイトル通りなのにこの展開には度肝を抜かれました。最後の最後まで推理が二転三転、しかもそれぞれが文字通りのどんでん返しなのが面白かったです。しかしそれにしてもメルカトルさん……
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件の
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