グノーシス (講談社選書メチエ)

グノーシス (講談社選書メチエ)
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グノーシスの感想・レビュー(35)

興味深い本。どこか、こんな悲惨な世界が予定調和であるものか、というヴォルテールの響きにも通ずる説、つまり神という存在は肯定しつつも、それにしては不完全で善とはほど遠くできているこの世界を説明するための一つの方策だったのだろう。執筆者はときに、グノーシスについてより、研究はどうあるべきかという教育に走りがちで、さながら手紙による説教のようでもあるが、そこに、救う義務がないのに愛から救済するというマルキオン的な神の善意が感じられるせいか、不快にはならない。グノーシスに興味を持ったら是非読むべき本。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/30

和書オリジナルのグノーシス概説書としては本書が最初らしい。この「異端」思想が運動面や活動的史実を持たなかったのは、最も盛んだった後2世紀という時代が人類史でも未曾有の安定期であったローマ帝国治下の平和を享受していたためであったという。面白かった。再読しようと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/14

07/24:梟木
07/07:たらら
06/27:たぬき
再読。「待望の入門書」と帯に銘を打たれている。しかし初めに読んだ時からと同じく今回も腑に落ちず。この本を高く評価している方々には大変申し訳ないのだが、この方の「グノーシス」に対する研究・執筆スタンスが、非常にまずい問題を孕んでいることについて再三にわたって強調しておかなければならないことがある。この問題はタイトルの副題からして滲み出ていて、その内容もこの副題に顕れている問題から抜けていない。つまり「グノーシス」という語を「古代キリスト教の〈異端思想〉」などと締めくくっている時点でアウトだということである。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(5) - 06/03
姜維(伯約)
ナグ・ハマディ文書を、反異端文書を重要視してそれを読み解くというスタンスをとれば、「生の声」とは名ばかりに、その文書の執筆者がどうしてそのように書いたのかということが全く考慮されない方法が取られているというのが明白ではなかろうか。これでは、ナグ・ハマディ文書とは、初期キリスト教の歴史を正当化する手立てのためだけにその利用価値があると言われているも同然だろう。
ナイス!ナイス! - 06/03 14:10

姜維(伯約)
著者はナグ・ハマディ文書の訳業にも携わっており、その訳業に関しては敬意を表する。しかしその解説欄にもこのようなスタンスがにじみ出ているのでその点を注意しなければならないだろうと思う。グノーシスの問題は決してキリスト教正統主義の身内的な問題だというようなジャーゴンではない。このことは既に、先行研究者達が重々強調していたことである。
ナイス!ナイス! - 06/03 14:18


03/26:taken
03/02:olif
02/25:蔵野
02/23:philoxenos
聖書のつじつまの合わない部分を創造神と至高神を分離することにより一刀両断に解決してしまうというグノーシスの手法に、初読時は随分びっくりしたものです。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/02

10/11:シノ
10/06:林 一歩
06/06:AR
05/14:sai10_san
様々な側面を持つ複雑な事象「グノーシス」について、その根幹が成立したと目される紀元二世紀に着目して考察した労作。もっとも不完全と思われた「マルキオン派」の動向が、実はキリスト教多数派の現在のあり方にまで多大な影響を与えていることなど、意外な視点を数々提供し、読書の『好奇心』を刺激して止まない一冊。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/28

11/25:よしはる
08/19:骨麒麟
07/11:マアカ
グノーシス入門書。グノーシスを特別持ち上げるわけでもなく、客観的に語ろうとしている点が良かった。文章も読みやすい。

大変読みやすくグノーシスの概要を知ることが出来るのでオススメしたい。

2世紀後半に隆盛したキリスト教グノーシス主義について概説する。3大流派であるウァレンティノス派、バシレイデース派、マルキオン派にそれぞれ1章を当てて解説している。巻末にナグ·ハマディ写本についての解説も付されている。今日の、正典の聖書の成立の発端がマルキオンの聖書の成立によるものだった、という話が意外で面白かった。

ニュートラルであろうとしてその言い訳がくどく感じられたが、内容自体はいい。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/24

著者の主張がいい感じに抑えられて良いです。各章の長さも適度に短く、入門書として適切です。

07/22:ビタミン
04/16:isaragi
12/31:atslave
面白い。著者のニュートラルな視点も好印象。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/05

12/25:千鳥
--/--:唐谷鈴人
グノーシスの入門書としてはとても分かり易く、お勧めです。文章も読み易いので、頭を悩ませずにグノーシスの神話を知る事ができるんじゃないかと思います。グノーシス主義に興味があるものの「どの文献から読めば良いか」と悩んでいる人や、あまり一次文献等を読んだ事が無い人には良本かと思います。ただしある程度知識がある人等は、本作では無くヨナスを入門書として読んだ方が良いかもしれません。

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