記憶力を強くする (ブルーバックス)
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記憶力を強くするの感想・レビュー(289)
現在進行形の脳科学の基礎的な知識と、海馬を通じて記憶がどのように蓄積され、再生されるのかが非常にわかりやすい言葉で語られており読みやすい。また、単に知識を与えるだけでなく、『なぜこの器官はこういう働きをするのだろうか?』という問いかけに著者なりの考え方を披露しており、如何に生命が複雑かつ美しい営みによって形成されているかに感動した。ハウツー的な部分としては、睡眠は記憶に重要な役割を果たしているので、徹夜で勉強するよりは、睡眠を十分に取ったほうが良い、ということ。
脳科学についての入門書として手にとりましたが、脳科学の知識としても、またタイトル通り「記憶力を強くする」という実益(?)の点から見ても、とても面白い一冊でした。それにしてもページを繰るたびに驚くのは、人間や生物の仕組みの精巧さ。これを書いている私の頭の中でも、あんなに緻密な作業がなされているのかと考えると、不思議でもありなぜか少し誇らしくもあります。
非常に面白かった。ブルーバックスの中では格段に筆者の文章力が高く、やや専門的な内容も簡単な日本語で説明されておりスムーズに理解することができた。記憶力を強くするというタイトルの本だが、方法論よりも理屈の面で多くの分量がさかれている。そのため記憶力をあげたいだけの人にはあまりおすすめできない。実に内容豊かな本なのでひとことにまとめてしまうのは申し訳ない気がするが、記憶力を強くするには結局のところ努力するしかないようだ。ただその努力の仕方について脳科学に法った方法が記載されているので参考にはなるはずである。
前半は脳科学の歴史や(11年前の)最新の学説を引用しつつ、記憶の仕組みを説明。後半はそれらを踏まえた上で記憶の鍛え方を提示するという、明瞭かつ無駄のない構成だった。内容は元より、筆者の文章が秀逸な一冊。 ★★★★
「記憶力の相乗作用にはべき乗の効果があり、勉学の効果は幾何級数的カーブを描いて上昇する。」「エピソード記憶は意味記憶に置き換えられ、きっかけが十分ないと錆びた引き出しになる。」「物忘れ、覚えが悪いというのは本人の努力不足。」…読んで良かった!脳みそ使おう(笑)
科学に不案内な人に対して記憶に関する脳科学の最先端を如何にわかりやすく、且つ、過不足なく伝えるかに心が砕かれている。専門用語が出てきたり、ミクロな話が出てきたりしてもそれほど難しくは感じない。写真や図も適切で、顕微鏡の中の世界を散歩するような心持ち。親切で知的な道案内のおかげで楽しく記憶の秘密に迫れた。一番興味深く感じたのは人間の「個性」の正体が海馬にあるということ。個性や能力が物理的・機械的に生じていると知っても、そのことに味気なさは感じない。むしろこの本を読んで向上意欲が新たに湧いてきた。
海馬、AMPA受容体など聞いたことはあっても自分では説明できない言葉がわかりやすく解説されていて、再確認、理解の助けになった。円周率14桁も本のとおりすぐ覚えられた。3.14159265358979なんて。一方でK九〇といった知らなかったの情報もあり、脳科学の先端にもふれた気になった。努力と天才についての記述はやる気を起こさせる。
脳科学の基本的な概念と記憶のメカニズムを説明し、能率的な記憶力の鍛え方について述べている。 「海馬」の働きと「LTP」についての話題はとても興味深い内容でした。 脳の機能の奥深さが十分に、そしてそのしくみがほんの少し分かった気がしました。面白かったです。
米原真理の本で絶賛されていたので。脳内の奥にある海馬や神経細胞が情報を伝えるメカニズムを開設。わたしが発見した、というフレーズが何度か目についたがこの分野の研究の最前線にいる人なのだろう。記憶力を高めるというK90の研究はこの著作後進展したのだろうか。気になる。実用的価値を求めると肩透かしをくらうが、初心者向けにわかりやすく解説しているし内容も面白いのでグッド。
★★★★☆ベテランタクシー運転手を例にして、鍛えれば脳は増殖し、記憶力は上向くと書いてあった。しかし、結局のところ、記憶力を強くするということは、日々の努力あるのみということか。大体理屈的には知っている事が多かったものの、改めて記憶力を伸ばす工夫の仕方などを見ると、衰え気味だと感じている私には参考になった。コツコツ努力していけば、脳には累積で成果が出る性質があるらしい。さぁ、今から記憶力を鍛えよう。
几帳面、大雑把、心配性、楽天家・・・さまざまな人がいるけど、すべての人の脳みそは大雑把に物事を理解するように出来ているらしい。経験を積むことによって要領がよくなったり、慣れることが出来て「記憶」することができるという。試験勉強をしていると覚えられない!!!と焦ることがあるけど、この本を読んで脳みその中身がどのようなメカニズムになっているのかを知ることができ、焦ってもしょうがない、繰り返しが必要なんだなぁと思えた。客観的で落ち着いた文章の構成だが、中には一夜漬けには朝がいい!など面白いことも書いてある。
具体的な記憶力の鍛え方が書かれているのではなく、記憶のメカニズムについての解説に重点が置かれています。専門用語もたくさん使われていますが素人にも分かりやすく書かれています。記憶について科学的に説明のつく部分と未だに解明されていない部分が分かり、脳科学という学問分野が面白そうだと思いました。この本は約10年前に出版された本なので、この頃からどう脳科学が変化したのかも気になりました。
記憶の仕組みの大枠を理解させる事より、実際の記憶力向上にとって重要なポイントを示している。そのポイントとは、目から鱗という類いではないものの、全体を通じ、一般人であれば難解と思われる事柄が読者にうまく伝わる仕組みとなっており、脳科学者として極めて適切なアプローチが実践できている結果だろうと感じた。
私はいわゆる文系人間なので、思うままに読書をすると、いわゆる理系の本はまったく読まなくなる。そのため、意識して定期的に理系の本を買っている。その部分の神経細胞が死滅しないように。以下要約。『神経細胞は一日に数万個も死んでしまいます。そのように自然に死んでいってしまう神経細胞のほとんどは、脳の中で必要とされていなかった神経細胞なのです。使われていない神経細胞が選ばれて死んでいくのです。これは脳にとって合理的なことでしょう。エネルギーをムダに消費しないためにも必要のないものは削ってしまうほうがよいのです』
記憶が側頭葉にしまわれているとは知らなかった。1~5章で記憶のメカニズムについて、タイトルの、「記憶力を強くする」方法については、6,7章で語られています。「海馬」より、具体的なメカニズムの話が多くて、膝を打ちました。分かりやすく面白いです。
「ものごとの習得においてもっとも大切な心得は『努力の継続』であ」り、「努力を続けて初めて報われる」。だから「なかなか結果が現れないからといって、すぐにあきらめてはいけない」(222頁)。 「勉学の効果は幾何級数的なカーブを描いて上昇」(220頁)する。
カフェインには心臓の鼓動を促進する働きがあり、必要以上にドキドキしてしまう。もともと緊張気味のときに、カフェインを服用すると、脳が必要以上に興奮してしまう。部活の試合の前に栄養ドリンク(リポDなど)を飲むと緊張が強まってしまうように感じたのはこのためだったのかもしれない。また受験生としてはこの言葉が強く印象に残った。「努力と成果は比例関係にあるのではなく、累乗関数の関係にある」。
記憶力を強くする方法に重点をおくのではなく記憶のメカニズムについてマクロな部分からミクロな部分にわたってとても分かりやすく解説されている。脳科学の未来が楽しみだ!まあ生きてる間はきついか…
シナプス電位の増大と持続をLTPといい、それを引き起こす電気刺激をテタヌスとよぶ、という脳のメカニズムからのアプローチ。そこから、情動、物事を関連付け等、覚えやすくなる仕組みが書かれている。結局は科学的に記憶を強くする方法は今現在なく、またその技術が進歩すれば、アルツハイマー等医療技術にも大いに役立つでしょう、という内容。
ずっと不思議に思いながら本を読んでいました。「再生」ってのはどういうものなのか?それさえ知れれば満足!とさえ思ったのに、現代の脳科学では説明できないすですね。なんかガッカリ。それでもためにはなりました。頑張って勉強しますか。老人になっても学ぶ事を忘れない大人でありたい。
記憶力を強くするための方法を記載する前に、記憶のメカニズムについてミクロレベルの解説が丁寧に行われている。このため、いろいろなシーンで活用できる基本知識がぎっしりつまっている良書だと思った。
⑤ とにかくわかりやすくて刺激的な本だった。記憶を獲得―固定―再生と分けたとして、再生についてはほとんど触れられていないことに読んでいて不満があったのだけれど最後に著者自身がその理由について触れていた。再生はまだまだ難しかったんですね。ならしょうがない。ただ、獲得―固定については明快に説明されていたのでそこは期待してよいと思います。この2つを工夫するだけでも記憶力が強くなりそうな気はしたし、書かれていたことを素直に実践してみようと思います。
人の記憶はコンピューターの記憶の仕組みとどう違うのか?そのメカニズムをできるだけ(とはいっても専門用語はでてきます)分かりやすく説明してもらえる。様々な実験のようすも紹介されて、興味深かったです。
★★★★★ とても面白かったです。脳(海馬)の仕組みがとてもわかりやすく書かれており、飽きさせずに最後まで一気に読み終えました。海馬っておもしろい。また第6章の記憶力を鍛える方法も、とても参考になりました。「読み始めたらとまらない」とは確かに。
脳科学者的にはかなり平易に書いてくれたのだと思うけれど、素人的にはやっぱり小難しい。記憶の話に限ってしまうなら、ここまで難しくしなくても良かったのではないかとか思ってしまった。とりあえず、若くして脳科学者として名を挙げた(らしい)著者の物言いに時折カチンッとくる一冊(笑)。
最近は一般的になった記憶法を、なぜその方法が良いかを1から懇切丁寧に書いてくれている。本書でも触れているとおり、理屈がわかると理解も記憶もし易い。
<★★☆☆☆> 記憶に関する脳の「仕組み」について語った本であり、「強くする」ことについてはほとんど触れていない。根気強い繰り返しが重要だとか、脳に対してなるべく強い刺激が良いとか、何かと関連付けた刺激を与えると効果的だとか、コーヒーのカフェインが効くといったような、一般常識程度のことしか書いていない。 記憶の増強に効果的な方法や物質の話がやっと出てきたかと思えば、研究室レベルの話ばかりで実用には足りない。ブルーバックスにしては珍しくハズレ。
無意識の記憶の期限は1カ月。具体的な数字をみると、危機感がわきます。神経細胞が増えることがあるというのは、朗報ですよね。いくつになっても諦めてはいけないと思います。
記憶力を強くするの
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